機械戦士ギルファー

機械戦士ギルファー

人間の意思を持ったロボット、ギルファーの戦いを描いたバトル漫画。なお、タイトルの「機械戦士」は「メカバトラー」と読む。

正式名称
機械戦士ギルファー
ふりがな
きかいせんしぎるふぁー
作画
原作
ジャンル
バトル
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概要・あらすじ

西暦2083年。人々はロボットを使った格闘技・メカバトルに熱狂していた。その中でも特に活躍目覚ましい一台のロボット、ギルファー。自らの意思で考えて行動する彼には、いくつもの秘密が隠されていた。ギルファーの新トレーナー、ミネ・シズオは、それが頭脳に使われているゼウスボックスにある事を見抜く。人間の意思を小型コンピューターに転送するその発明は、永遠の命を持った人間の誕生を可能にするものだった。

さらにゼウスボックスは精神能力(サイコパワー)という思わぬパワーも与える。強さに磨きをかけたギルファーは、次々とバトルを勝ち進んでいくが、その裏では大きな影が蠢いていた。

登場人物・キャラクター

ギルファー

ギャラクシー財団によって開発された、メカバトルで戦う人型ロボット。人間の意思を小型コンピューターに転送したゼウスボックスが頭脳として使用されている。それにはある日本人の意思が転送されており、その意思の主は、死んだ恋人をクローン蘇生させるための費用を稼ぐため、自らギルファーとなって戦っていた。また、ゼウスボックスは彼に精神能力(サイコパワー)という思わぬ能力も授け、ギルファーはメカバトルを連勝していく。 彼の活躍は超能力を操る不老不死の人間の誕生と同じ意味を持つのだが、それを陰で仕組み、狙う者がいた。

ミネ・シズオ (みねしずお)

ギルファーがトレーナーとして雇った日本人男性。以前ギャラクシー財団でギルファーの開発に関わっていた科学者で、「ギルファーのオヤジ(ギルファーズ・ファーザー)」とあだ名を付けられるほどギルファーのボディに詳しい。ギルファーの頭脳にゼウスボックスが使用されていることをすぐに見抜き、その事実に驚愕する。そしてギルファーの言動から、ゼウスボックスに転送された意思が、親友のシバのものではないかと疑う。

ミネ・マヤ (みねまや)

ミネ・シズオの妹。若い日本人女性。ギルファー曰く、彼の死んだ恋人に仕草や姿が似ているらしい。兄と共にギルファーに雇われ、マネージャーの役を与えられる。メカバトルという殺伐とした世界に居ながらも、ギルファーの活躍に一喜一憂できる純粋な人物。

ルイ・ヘル・シュテット (るいへるしゅてっと)

ギルファーの前に度々姿を現す金髪の美青年。ギャラクシー財団総裁のフューラー・ジルの部下で、ギルファーの中のゼウスボックスの完成度を見極めるために密かに調査する。見た目は普通の人間だが、全身が機械化されたサイボーグで、真空中でも活動できる能力と、ロボットバトラーと互角以上に戦えるほどのパワーを持つ。

フューラー・ジル (ふゅーらーじる)

ギャラクシー財団の総裁。全身のあちこちを機械化した老人。その醜い姿を隠すため、いつも頭巾を被っている。永遠の命を得るためゼウスボックスを研究開発させていたが、関係者、技術等すべて失われてしまったため、ギルファーの頭脳に使われているものが彼にとって最後の希望になる。そのため手段を問わずギルファーを亡き者にし、頭の中のゼウスボックスを手に入れようとする。

バッツ

ギャラクシー財団がギルファーに付けた男性トレーナー。しかし、トレーナーとは名ばかりで、整備もろくに行わず、アドバイス一つ与えない、おまけにファイトマネーの着服までしていた最低の人間だった。そのため、グローリアⅢ世との試合後、ギルファーに鼻を砕かれた末に解雇される。それを逆恨みし、ミネ・マヤを誘拐し、ギルファーを危険なデスマッチへ参加させる。

フレア

フューラー・ジルの行くところに必ず付き従っている若い女性。フューラー・ジルの孫で、祖父同様、ギャラクシー財団の秘密に精通している。ルイ・ヘル・シュテットに対して冷たい態度を取ることが目立つが、心の中では特別な感情を抱いているようだ。

クリフォード・アシモフ (くりふぉーどあしもふ)

メビウスのトレーナー。金髪で小太りの若い男性。ギルファーとの試合直前、控室に挨拶に来るなど、温厚で紳士的な態度を見せるが、実際は密かにX線でギルファーの能力を分析する策士。メカバトル開始後は邪悪な笑みを浮かべ、メビウスにサディスティックなファイトを命令するなど、その本性を現す。

メビウス

メカバトル・イースタンリーグ第二位のロボット。元々は金星開発用に作られたロボットで、球状のボディ、二本の細いアームが特徴。人工衛星都市(サテライトシティー)スターダストでギルファーと対戦する。無重力空間での戦いを得意としており、素早い動きで相手を翻弄する。また、止めを刺すときは蜘蛛型に変形。相手の頭にドリルを突き刺し、プログラムを吸い取って自分のものにしてしまう恐ろしい能力を発揮する。

バジリスク

一つ眼、牛のような角が特徴の人型ロボット。元は工業用ロボットだったが、仲の良かった少年ロバートの死を切っ掛けに、制御不能の殺人ロボットになってしまう。処分寸前のところをバッツに買い取られ、彼の復讐に利用される。相手と爆弾付きの鎖で繋がれる「チェーン・ボム・デスマッチ」でギルファーと対戦する。

カ・ドゥ (かどぅ)

世界メカバトルのチャンピオンとして君臨する人型ロボット。巨大な花弁状のパーツで相手を丸ごと包み込み分解してしまう必殺技「ヘル・フラワー」で恐れられる。また、この技は喰らった相手のパーツを取り込んで自分のものにできるため、戦えば戦うほど強力になっていく。実力差を感じたギルファーは、強力な新必殺技の開発を急ぐ。

集団・組織

ギャラクシー財団 (ぎゃらくしー ざいだん)

フューラー・ジルが総裁を務める組織。内部では彼の意思によって全ての事が執り行われている。計画実現のためなら犯罪さえもいとわない闇の部分の多い組織で、その方法は非情で強引。ミネ・シズオは昔この財団に所属し、親友のシバと共にギルファーを開発していたが、ささいなミスを理由に追放されている。そのため彼はこの組織のことを非常に嫌っている。

その他キーワード

ゼウスボックス

ギルファーの頭脳として使用されている、人間の意思をそっくりそのまま転送した小型コンピューター。ギャラクシー財団のキム教授が中心となって研究開発された。何らかの理由で、現在は関係者、技術全てが失われており、同じものを再現するにはギルファーの頭からゼウスボックスを取り出し解析するしかない。

精神能力 (さいこぱわー)

ゼウスボックスがギルファーにもたらした予想外の能力。精神力が様々な形で具現化する現象で、人間でいうところの超能力のようなもの。ロボットバトラーであるギルファーの場合、それは戦いに特化した形で現れる。ギルファーとミネ・シズオは、それを「パワーズファイブ(五つの必殺技)」という形にまで強化・洗練していく。

メカバトル

ロボット同士が戦う格闘試合。そこで戦うロボットは「バトラー」と呼ばれる。バトル用のものから元工業用、宇宙開発用まで、様々なロボットが参加。ステージも同様で、地上に設営されたリング、宇宙空間、砂漠までとバリエーションに富み、それぞれに合わせた攻略が必要になる。ウェスタン、イースタンの二つのリーグがあり、その上に世界チャンピオンのカ・ドゥが君臨している。 ギルファーはウェスタンリーグから参戦した。

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