概要
ジオン公国総帥。デギン・ソド・ザビ公王の長男。身長190センチの偉丈夫。父親デギン・ソド・ザビの片腕として青年時代から政治活動を開始。ジオン共和国となってからは実質上の最高指導者として辣腕をふるう。スペースノイドを優良種とする選民思想の持ち主であり、卓越した演説能力を用いてジオン公国国民を煽動し、独立戦争へと導いた。
政策・軍事においては守旧派であるデギン公王と対立することが多く、彼から「ヒトラーの尻尾」と評されたこともある。また、妹のキシリア・ザビとも反目し合うが、己の立場に絶対的な自負を持ち、歯牙にもかけぬ様子を見せていた。ソロモンが陥落した一年戦争終盤、ギレン・ザビは宇宙要塞ア・バオア・クーで地球連邦軍との最終決戦を行うことを画策する。
この時、デギン公王は単独でレビル将軍と和平交渉を試みようとしたが、ギレン・ザビが命じたソーラ・レイの発射により、地球連邦軍主力艦隊とともに謀殺された。だが、この行為が彼に破滅をもたらした。
決戦の指揮をとっていた中央司令室にやってきた妹キシリア・ザビに父殺しの罪を糾弾され、彼女によって背後からギレン・ザビは射殺されてしまったのである。激戦の中、最高司令官が射殺されるアクシデントが発生して指揮系統が保持される訳もなく、混乱の中ア・バオア・クーは陥落。ジオン公国は敗戦への道をたどることになった。
関連人物・キャラクター
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登場作品
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
宇宙移民国家が起こした独立戦争を舞台にパイロットとなった少年と仲間が生きのびるために戦っていくSF戦争漫画。 関連ページ:機動戦士ガンダム THE ORIGIN