七つの大罪

七つの大罪

とある事情から反逆者として手配されているメリオダスが、国の荒廃した現状を嘆く王女・エリザベスと出会い、かつて共に戦った仲間たちを探しながら旅を続けていく冒険ファンタジー。講談社「週刊少年マガジン」において、2011年52号に同タイトルの読切作品の掲載を経て、2012年45号から2020年17号まで連載。2021年には同誌にて、続編となる『黙示録の四騎士』が連載。2015年、第39回講談社漫画賞少年部門を受賞。

正式名称
七つの大罪
ふりがな
ななつのたいざい
作者
ジャンル
アドベンチャー
 
ファンタジー
レーベル
プレミアムKC(講談社) / 講談社コミックス(講談社)
関連商品
Amazon 楽天

世界観

王国や騎士といった中世ヨーロッパ的な世界をベースに、魔法や魔族が登場するファンタジー作品。作者自身は「アーサー王伝説の鈴木央的前日譚です」と述べており、『アーサー王物語』から引用された地名や人物名が散見されるが、設定やストーリーは完全に本作オリジナルのものである。

作品構成

基本的には連続したストーリーとなっているが、単行本の13巻において第一部が完結。引きつづき同じ世界と登場人物によって、物語は第二部に突入している。なお、『七つの大罪』というタイトルではあるが、第一部の時点ではまだ七人のメンバーは揃っていない。各部のあらすじは以下の通り。

あらすじ

第一部

ブリタニアで最大の国であるリオネス王国は、聖騎士たちの起こしたクーデターによって荒れ果てた内情となっていた。そんな国を憂いた第三王女・エリザベスは、10年前に当時の聖騎士長を殺害した罪によって手配されている伝説の騎士団「七つの大罪」の助力を求めて旅立つ。やがて追手に捕らえられてしまうエリザベスだったが、その危機を救った少年こそ「七つの大罪」の団長、憤怒の罪(ドラゴン・シン)のメリオダスだった。そしてメリオダスもまた、散り散りとなってしまった団員たちを探して放浪の身であり、ふたりは旅路を共にすることになる。

その後メリオダスたちは、波乱万丈の末にかつての仲間の一部と合流。しかしその頃、リオネス王国を戦乱に導こうとするヘンドリクセンの一派によって、魔神族の血を使った聖騎士たちの強化が行われていた。やがてその行為が破滅的な事態を引き起こし、魔神の力を手にしたヘンドリクセンによって、世界は存亡の瀬戸際へと追い込まれていく。

第二部

死闘の末、ヘンドリクセンを打ち倒した七つの大罪は、ようやく10年前の聖騎士長殺害が濡れ衣であったことを認められる。リオネス王国も平穏な日々を取り戻しつつあったが、七つの大罪の団員たちは、思惑のすれ違いや止むに止まれぬ事情によって、再び袂を分かつ者もいた。そんななか、完全には死に至っていなかったヘンドリクセンが復活。しかし、それはさらなる災厄の前兆でしかなく、彼を利用して常闇の棺に封印されていた魔神王直属の近衛部隊「十戒」が復活を遂げてしまう。そして、それを察知したメリオダスは、自身から切り離して封印していた魔神族の力を、再び取り戻すことを決意する。

特殊設定

七つの大罪

メリオダスを団長とする、リオネス国王の騎士団。他の騎士団が聖騎士長の指揮下にあるのに対し、七つの大罪は国王直属の独立部隊である。メンバーとなる七人それぞれが突出した魔力を持つが、それゆえに様々な事態を引き起こしており、「最悪の大罪人」と呼ばれている。そのような成り立ちであるため、出自も盗賊から妖精の王まで様々であり、一般的な騎士のイメージからはかけ離れたものとなっている。また、「大罪人」の集まりと言われてはいるが、その罪は止むに止まれぬ事情であるものや、あるいは「濡れ衣」によるものであり、いわゆる犯罪集団のように好んで暴力行為を行うわけでは決してない。表面的には非道に見える行為も、それぞれが信念を貫いた結果であることがほとんどである。ただし、その信念ゆえに、たとえば弱者に対して横暴な態度をとる聖騎士といった輩とは対立を起こし、その結果として「お尋ね者」にされることは少なくない。

メンバーはその集団名が示す通り、それぞれキリスト教において「七つの大罪(または七つの罪源)」と呼ばれる「傲慢」「憤怒」「嫉妬」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」になぞらえられている。また、各自が体のどこかに自らを象徴する動物にちなんだ刺青を施しており、それらを併せて「憤怒の罪(ドラゴン・シン)のメリオダス」や「嫉妬の罪(サーペント・シン)のディアンヌ」などと呼ばれている。

なお、作者の鈴木央のコメントによれば、七つの大罪の団員全員が本作の主人公とされている。

魔力

いわゆる「魔法」に相当する、様々な超常現象。または、その源となる力のこと。本作で中心的な役割を果たす多くの登場人物は魔力を備えており、使い手の性格や特性を色濃く反映して様々な能力を発揮する。たとえば、七つの大罪のメンバーのひとりである強欲の罪(フォックス・シン)のバンは、もともと盗賊であるがゆえに魔力も「強奪(スナッチ)」であり、相手の所有物ばかりでなく、身体能力をも奪うことができるものとなっている。

なお、魔力のネーミングは「全反撃(フルカウンター)」「災厄(ディザスター)」など、日本語に英語のカタカナ読みが当てられており、応用技にも「昇天隕石(ライジング・メテオ)」「飛び回る蜂(バンブルビー)」など、同様のネーミングがされている場合が多い。

神器

魔力をより効率的に使いこなすためには武具が必要であり、中でも特にその効果が高く、大きな魔力を引き出せるものは「神器」と呼ばれている。

七つの大罪のメンバーには、それぞれリオネス国王から神器が賜わされているが、様々な事情によって登場の時点では神器を失っている者も多く、それらを再び手に入れる過程も、物語の重要な展開の一部となっている。

聖騎士

王国に仕える騎士のうち、魔力を備えた強大な力を持つ者を指す。その実力は、聖騎士ひとりで一国の通常の兵力に匹敵するとされているが、なかには力におぼれて本来の騎士道精神を失い、弱者を虐げるなど傍若無人なふるまいを見せる者も存在する。

また、聖騎士のなかには、秘密裏に魔神族の血を取り込むことによって能力を強化された「被験者(リアクター)」と呼ばれる者が存在する。当初は聖騎士をベースとしていたが、もとの力が強大であるがために暴走することも多かったため、やがてまだ技量の未熟な「聖騎士見習い」に魔神族の血を与えることで危険性を抑え、「量産」にも成功している。その急速に力をつけた者たちは「新世代」と呼ばれている。

種族

作中では人間族のほかに、魔神族、巨人族、妖精族、女神族といった種族が存在。三千年前に起きた聖戦では、魔神族に対抗し、それ以外の4つの種族が手を結んで戦ったことが物語の歴史的背景となっている。それぞれの種族の特徴については、以下の通り。

人間族

本作の舞台となるブリタニアにおいて最も数が多く、現在は世界を支配する立場にある種族。しかし五種族の中では最も短命であり、肉体的にも他の種族からは「脆弱」「惰弱」と蔑まれることもある。

巨人族

人間族と比べて非常に巨大な身体を持つ一族。七つの大罪のひとり・ディアンヌは巨人族の少女であり、通常時の身長設定は9mとなっている。強固な肉体と怪力に加え、大地を司る能力を持ち、魔力とその応用技は、すべて大地のエレメントに関連するものとなっている。

妖精族

ほとんどの者が森での生活を守っている種族。リオネス王国とは友好関係を結んでいる。背中に羽の生えた者が多く、非常に長寿。なお、七つの大罪のひとり・キングの正体は、妖精王ハーレクインであり、通常の見た目は少年のようであるが、年齢は1300歳となっている。

女神族

聖戦において魔神族を封印したとされる種族。その代償として現在では力を失い、「ケルヌンノスの角笛」を介してのみ、他の種族との交信が可能となっている。しかし人間をたぶらかすような言動も見せており、未だ謎の多い存在である。また、七つの大罪と行動を共にするエリザベスは、「森の賢者(ドルイド)」の巫女の血を引く「女神族の使徒」と言われており、戦いの中で治癒能力を覚醒させている。

魔神族

破壊的な魔力を持つ邪悪な種族。かつての聖戦において封印されたが、世界の支配を目論む者たちが魔神族の死体を発見し、そこから得た力を利用している。そしてさらに、魔神族そのものの封印が解け始めたことによって、再び世界に危機が迫ろうとしている。

なお、メリオダスは生まれながらに魔神族の血が混じった存在であり、桁外れの戦闘力はそれに由来する。

メディアミックス

TVアニメ

TVアニメ作品は原作の第一部に相当するエピソードをもとに、2014年10月より2015年3月まで放送された。基本的には原作に忠実なアニメ化だが、一部のエピソードがカットされたり、設定が変更された点も存在する。また、2016年より新シリーズのアニメが放映されることもアナウンスされている。

小説

幼き日の聖騎士たちを描いた『小説 七つの大罪 ─外伝─ 昔日の王都 七つの願い』と、七つの大罪が聖騎士長を殺害したとされた事件から、彼らが王国に戻るまでの空白の期間を描いた『小説 七つの大罪 ─外伝─ 彼らが残した七つの傷跡』が、それぞれ2014年12月と2015年10月に発刊されている。著者は松田朱夏。また、原作単行本の第4巻に収められた『外伝バンデッド・バン』のノベライズ作品である『七つの大罪 セブンデイズ』も2014年12月に発刊された。こちらの著者は岩佐まもる。

ゲーム

ニンテンドー3DS用ソフト『七つの大罪 真実の冤罪(アンジャスト・シン)』が2015年2月に発売。ジャンルはアクションアドベンチャー。また、スマートフォン用ゲームである『七つの大罪 ポケットの中の騎士団』が2015年1月より配信されている。こちらのジャンルはバトルRPG。

コラボレーション商品

2013年9月より資生堂の男性向け化粧品ブランド「uno」とのコラボレーションを実施。広告展開において、主要キャラクターたちの漫画本編では見られない髪型が披露されたほか、専用サイトでは第一話の没になったネームが特別公開された。

二次創作物事情

本作は公式サイドより、同人誌やコスプレといった個人の二次創作活動について、全面的に許可することが宣言されている。

登場人物・キャラクター

メリオダス

「豚の帽子亭」の店主。左の腕に龍の印が刻まれている。見た目は少年のような姿だが、かつてはダナフォール王国の聖騎士団団長も務めた実力者。魔族の血が混じっており、10数年前から外見が変わっていない。極度の危機に瀕すると魔神の血が暴走した状態となることがあり、それが原因でダナフォール王国を壊滅させた過去を抱える。 通常は飄々とした態度を取り、エリザベスに対しては過度なボディタッチなどセクハラ的な行為を繰り返すが、本質は非常に義理堅く仲間思い。柄に龍があしらわれた、ほとんど刃が無い剣を愛用し、刃折れの剣であるにも関わらず無類の強さを発揮する。本来は「魔剣ロストヴェイン」という神器を使うが、物語の序盤では売却して所在不明となっている。 また「全反撃(フルカウンター)」の魔力を使い、自らに対する攻撃を倍以上にして跳ね返すが、反射できるのは魔力による攻撃のみで、単純な物理攻撃は跳ね返すことはできない。

エリザベス・リオネス

メリオダスを心から信頼し、想いを寄せる。リオネス王国の第3王女で16歳。国王の実子ではなく養女であり、そのことは周知されている。リオネス王国の王室奪還ために伝説の騎士団「七つの大罪」を探していたところ、追手の襲撃から守ってくれた少年が「七つの大罪」の団長・メリオダスと知り、彼の仲間探しの旅に同行する。 戦う術はほとんど知らないが、強い信念からときには敵に立ち向かうこともある。また、巫女の血筋であり、戦闘でのある出来事をきっかけとして、女神の使徒として治癒能力を覚醒させることとなる。

ホーク

『七つの大罪』に登場する、人語を話す豚。メリオダスの経営する「豚の帽子亭」の看板豚であり、「残飯処理騎士団団長」を自称する。「七つの大罪」が賞金首となる事件の直後にメリオダスと出会い、それ以来行動を共にしている。戦闘においてはしばしば黒焦げになるなどのダメージを受けるが、肉体的にも精神的にも非常にタフで、ほとんどの場合は何事もなかったかのように復活をする。 王都での戦いでは死んでしまったかと思われたが、エリザベスに治癒能力が発現したことにより命を救われた。

ディアンヌ

「七つの大罪」の一員で、身長30フィート(約915cm)にも達する巨人族の少女。蛇の印が左の大腿部に刻まれている。体が大きく、団員の中でもかなりの怪力を誇るが、精神的には非常にセンシティブな乙女らしい一面を見せる。メリオダスには「七つの大罪」に入団する前に「ふつうの女の子」として扱われたことを嬉しく思い、それ以来一途な恋心を抱き続けている。 戦闘では「創造(クリエイション)」の魔力を使い、岩や砂など大地に由来するエレメントを自在に操る。また「戦鎚ギデオン」の神器を使用し、怪力をさらに増大させて敵をなぎ倒す。

バン

「七つの大罪」の一員。狐の印を左わき腹に刻む。メリオダスとは互いに数少ない「本気で戦っても大丈夫」な相手で、ときに衝突することはあっても信頼は強い。表面的には軽薄にふるまい、語尾に「♪」が付くのが特徴。また、意外なほど料理が得意。もとは「賊の(バンデッド)バン」の異名を持つ盗賊だったが、「永遠の命」を狙って「妖精王の森」に足を踏み入れ、「不死の泉」の番人であったエレインと親交を深める。 しかし魔神族の襲撃を受けてエレインを失い、その際に泉の水を口にしたことから「不死身の(アンデッド)バン」となった。使用する魔力は「強奪(スナッチ)」。戦闘相手の体力や能力を奪って使うことができる。 本来は神器「聖棍クレシューズ」を持つが、登場時点では所在不明となっている。

キング

「七つの大罪」の一員。熊の印を左のふくらはぎに刻む。通常は少年のような姿で空中をふわふわと漂っているが、実際は1000歳を超える。正体は「精霊王」のハーレクインで、「不死の泉」の番人であるエレインの兄。本人が「正装」として変身能力を発現させた際にはむさ苦しい大男となり、以前に「七つの大罪」で活動していた頃は常にその姿を保っていたため、手配書には髭面の巨漢として描かれている。 性格は非常に純情。かつてディアンヌに助けられたことから恋心を抱いている。また、酔った勢いでバンが街中から盗んだぬいぐるみを、ひとつひとつ夜中にこっそり子供たちに返したこともある。変幻自在の神器「霊槍シャスティフォル」を愛用し、その力を最大限に引き出す魔力「災厄(ディザスター)」使う。 しかしその神器での圧倒的な攻撃力に反し、生身での戦闘力は著しく低い。

ゴウセル

「七つの大罪」の一員。山羊の印を右の胸に刻む。手配書には巨大な鎧の男として描かれているが、本体は鎧の巨人と行動を共にしていた、読書の好きな眼鏡をかけた少年。中性的なルックスと無機質な口調が特徴で、彼の台詞は全て四角いフキダシで表現されている。また、場の空気を読まない無神経な発言が多い。 「侵入(インベイション)」の魔力を使い、相手の記憶を探ることができるが、そこで知り得た秘密をストレートに話してしまうため、たびたび騒動の火種となる。戦闘では、腕より発現する光の弓矢である神器の「双弓ハーリット」を使用。身体能力も異常なほど高く、人間離れした存在であることが登場した初期から描かれている。

マーリン

「七つの大罪」の一員。豚の印を左の首に刻む。ローライズのショートパンツに大きく胸元が開いた上着など、露出度の高い服装が特徴的な妖艶な美女。ブリタニアで一番の魔術師と言われ、様々な魔具の開発も手がける。10年前に「七つの大罪」が聖騎士長を殺害したとされた事件の際、メリオダスを気絶させており、未だ謎の多い存在。 魔力の効果を無力化する魔力「絶対強制解除(アブソリュート・キャンセル)」を使う。さらに神器として、ルーン文字が描かれた球状の「明星アルダン」を使用。

ギルサンダー

リオネス王国の聖騎士のひとりで、10年前に「七つの大罪」に殺されたとされている、先代聖騎士長ザラトラスの息子。幼いころはメリオダスに可愛がられた気弱な少年だったが、その事件を契機に「七つの大罪」を仇敵として狙う。しかし、実は主君であり恋人でもあるリオネス王国の第一王女・マーガレットを人質に取られているゆえの行動であり、メリオダスを慕う気持ちは変わらずに持ち続けていた。 使用する魔力は、雷を操る「雷帝(サンダーボルト)」。

ベロニカ・リオネス

リオネス王国の第二王女で、エリザベスの義姉。小柄な女性だが剣を得意とし、クーデターを起こした聖騎士たちと行動を共にしている。エリザベスとは立場的には対立しているが、彼女のことは非常に大切に思っている。そのため「七つの大罪」を国家を転覆させる大悪党と認識し、エリザベスには城に戻るように呼びかけていた。 そしてギーラの攻撃がエリザベスに及びそうになった際には彼女を庇い、倒れてしまう。

ギーラ

リオネス王国の女聖騎士で、細身のシルエットと糸のような細目が特徴。元々は見習いの騎士だったが、魔神族の血によって急速に力をつける「リアクター」の「新世代」と呼ばれる聖騎士たちのひとり。「爆発(エクスプロージョン)」の魔力でメリオダスたちを追い詰める。戦いでは非常に冷酷な態度を見せるが、弟のジールへの思いは強く、リアクターとなったのも家族のために力を得ようとした結果である。 その後、魔神族の血が暴走する事件で生命の危機に瀕するがゴウセルに救われ、やがて恋仲へと発展していく。

ジェリコ

リオネス王国の女聖騎士で、ギーラと同じく「新世代」の聖騎士のひとり。見習いだった頃は女性であることへのコンプレックスから男装していたが、魔神族の血によりリアクターとなってからは胸元を見せる衣装で戦いに赴く。バンに敗れたことを根に持ち、彼を標的としていたが、魔神族の血が暴走して異形の姿となった際にバンに命を救われる。 その件から戸惑いながらも好意を抱き、強引に仲間として行動を共にするようになる。

ドレファス

リオネス王国の二大聖騎士長のひとりで、先代の聖騎士長であるザラトラスの弟。国王を幽閉し、リオネス王国を戦争へと駆り立てている首謀者。「七つの大罪」が賞金首として追われることになった10年前の事件の黒幕でもある。剣術ではザラトラスを上回る技量を持つが精神面では弱く、10年前の事件も兄に対する劣等感から引き起こされたものであった。

ヘンドリクセン

ドレファスと並び、リオネス王国の二大聖騎士長と称される。平和を堕落と考える思想を持ち、リオネス王国を戦争へと導くばかりでなく、魔神族の復活をも画策する。「腐蝕(アシッド)」の魔力を使い、対象となるものを腐らせ、壊死させる。さらに魔神族の血の真の適合者として力を発現させ、自らが魔神となって「七つの大罪」たちを圧倒する。

ヘルブラム

ギーラとジェリコの上司。枢機卿の地位に就く聖騎士で、狡猾な性格。眼帯と髭面が特徴的な老人だが、その正体はキングと同じ妖精族で、本来は彼と同じく少年のような姿をしている。その変身能力で、バイゼルの「喧嘩祭り」では、審判のラブヘルムに姿を変えていた。かつて同胞が人間に襲われたことから報復のため残虐行為をくり返し、やむを得ず親友であったキングに命を奪われる。 しかしヘンドリクセンによって蘇生され、共に魔神族の復活を目論んでいた。同意した者の魔力を借り受けることができる魔力「同調(リンク)」を用いる。

エレイン

バンと相思相愛となる妖精族の姫で、キングことハーレクインの妹。見た目は幼い少女のようだが、800年以上生きている。「生命の泉」の番人として、長い間孤独な時間を過ごしていたが、盗賊でありながら財産や地位への執着が薄い、破天荒な生き方のバンに惹かれていく。そして魔神族の襲撃を受けた際にバンを守るために泉の水を与えて不死の身とし、自らは負傷が元で命を落とす。

場所

ブリタニア

『七つの大罪』の舞台となる地域。人間の他に巨人族、妖精族、女神族、魔神族が存在している世界。ストーリーの中心となるリオネス王国をはじめ、16年前に暴走したメリオダスによって滅ぼされたとされる大国・ダナフォール王国や、新興国のキャメロット王国などの国々から成る。

豚の帽子亭 (ぶたのぼうしてい)

『七つの大罪』に登場する酒場。主人公のメリオダスが経営する。ホークの母親である、山のように大きな豚のホークママの背中に店があり、そのためホークママごと店は移動している。なお、メリオダスが「まずい」と自覚するほど食事は美味しくないが、酒の味は極上。

続編

黙示録の四騎士 (もくしろくのよんきし)

鈴木央の『七つの大罪』の続編。イロンシッドとの出会いをきっかけに、辺境の地から旅立った少年・パーシバルの冒険や戦いを描くファンタジー。「週刊少年マガジン」2021年9号から掲載の作品。2023年10月... 関連ページ:黙示録の四騎士

関連

迷え!七つの大罪学園! (まよえ ななつのたいざいがくえん)

鈴木央の『七つの大罪』のスピンオフ作品。登場人物の名前や外見こそ同じだが、学園が舞台になっており、『七つの大罪』の登場人物たちが学生または教師となって登場するコメディ。講談社「別冊少年マガジン」201... 関連ページ:迷え!七つの大罪学園!

七つの大罪プロダクション (ななつのたいざいぷろだくしょん)

鈴木央の『七つの大罪』を原作とするスピンオフ作品。人気ドラマ「七つの大罪」の役者達の素顔やドラマ撮影の様子を描く、楽屋裏コメディ作品。ファンタジー世界を描いた原作とは異なり、舞台は現代日本で、メインキ... 関連ページ:七つの大罪プロダクション

七つの大罪 キングのまんが道 (ななつのたいざい きんぐのまんがみち)

鈴木央の『七つの大罪』のスピンオフ作品。プロの漫画家を目指しているキングが、売れっ子漫画家のメリオダスの新人アシスタントとして奮闘する姿をコメディタッチで描く。4コマ形式が中心だが、時に通常のコマ割り... 関連ページ:七つの大罪 キングのまんが道

アニメ

七つの大罪

妖精や巨人、魔法が実在する時代。強大な魔力でリオネス王国を守る聖騎士最強の7人がいた。最後は君主と仲間を裏切ったとされる彼らは七つの大罪と呼ばれ、今は散り散りに身を潜めていた。 だが王国内の陰謀を察し... 関連ページ:七つの大罪

書誌情報

七つの大罪 特装版 40巻 講談社〈プレミアムKC〉

第40巻

(2020-02-17発行、 978-4065182727)

七つの大罪 41巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2013-02-15発行、 978-4063848021)

第2巻

(2013-04-17発行、 978-4063848526)

第3巻

(2013-06-17発行、 978-4063848847)

第4巻

(2013-08-16発行、 978-4063949186)

第5巻

(2013-10-17発行、 978-4063949476)

第6巻

(2013-12-17発行、 978-4063949889)

第7巻

(2014-02-17発行、 978-4063950137)

第8巻

(2014-04-17発行、 978-4063950540)

第9巻

(2014-06-17発行、 978-4063951073)

第10巻

(2014-08-16発行、 978-4063951622)

第11巻

(2014-10-17発行、 978-4063952193)

第12巻

(2014-12-17発行、 978-4063952650)

第13巻

(2015-02-17発行、 978-4063953213)

第14巻

(2015-04-17発行、 978-4063953718)

第15巻

(2015-06-17発行、 978-4063954180)

第16巻

(2015-08-12発行、 978-4063954586)

第17巻

(2015-10-16発行、 978-4063955194)

第18巻

(2015-12-17発行、 978-4063955613)

第19巻

(2016-02-17発行、 978-4063956023)

第20巻

(2016-04-15発行、 978-4063956504)

第21巻

(2016-06-17発行、 978-4063956900)

第22巻

(2016-08-17発行、 978-4063957297)

第23巻

(2016-10-17発行、 978-4063957785)

第24巻

(2016-12-16発行、 978-4063958294)

第25巻

(2017-03-17発行、 978-4063958959)

第26巻

(2017-05-17発行、 978-4063959482)

第27巻

(2017-07-14発行、 978-4065100394)

第28巻

(2017-10-17発行、 978-4065102428)

第29巻

(2017-12-15発行、 978-4065105825)

第30巻

(2018-02-16発行、 978-4065109663)

第31巻

(2018-04-17発行、 978-4065112052)

第32巻

(2018-06-15発行、 978-4065116166)

第33巻

(2018-08-17発行、 978-4065122358)

第34巻

(2018-11-16発行、 978-4065129913)

第35巻

(2019-01-17発行、 978-4065138779)

第36巻

(2019-04-17発行、 978-4065148846)

第37巻

(2019-06-17発行、 978-4065156766)

第38巻

(2019-09-17発行、 978-4065162316)

第39巻

(2019-11-15発行、 978-4065173565)

第40巻

(2020-02-17発行、 978-4065182710)

第41巻

(2020-05-15発行、 978-4065186855)

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