愛とは夜に気付くもの

愛とは夜に気付くもの

中世のフランスを舞台に、華やかな貴族の生活、および貴族アントワーヌと執事クロードとの恋愛を描いた作品。「BE.BOY GOLD」1998年12月号に掲載された。

正式名称
愛とは夜に気付くもの
ふりがな
あいとはよるにきづくもの
作者
ジャンル
その他恋愛・ラブコメ
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概要・あらすじ

名門貴族の跡取りであるアントワーヌは、華やかな生活を送っていた。しかし1789年、フランス革命のさなか、パリでの暴動から逃れるため、たった一人の執事であり恋人でもあるクロードの勧めにより、ライン川沿いに住む叔母のもとへ亡命することとなる。そして2か月後、屋敷や家財道具を処分したクロードはアントワーヌのもとへ現れ、共に新たな生活を始めるのだった。

登場人物・キャラクター

クロード

中国系の血を引く青年。13歳の時に貴族のお屋敷の使用人であるジャンと男娼館で出会い、気に入られて使用人として屋敷へ連れて来られた。賢く聡明なクロードは、アントワーヌの父親である旦那様に、目を掛けられ読み書きを教えてもらい、執事となった。子供の頃はアントワーヌと一緒に遊び、青年になってからは密かに恋愛感情を抱いている。

アントワーヌ

フランスの名門貴族の跡取り息子で、夜会では血筋と美貌を武器に我儘(わがまま)ぶりを発揮する。執事のクロードにとっては頭の痛い存在。しかしクロードにだけは素直な面も見せ、密かに恋心を抱きつつ慕っている。

ジャン

アントワーヌの屋敷に仕える使用人。男娼館でクロードを抱いた時にその美しさに惹かれ、一目で気に入り屋敷へ使用人として連れて帰った。クロードにとっては人生を変えてくれた大切な人物だったが、パリで発生した暴動を機に、屋敷を離れた。

アンリ

アントワーヌの屋敷の最初の執事。アントワーヌの父親である旦那様から絶大な信頼を得ている。クロードに読み書きや、使用人としての仕事を教えた。クロードの聡明さに気付いて、さまざまなことを教えていたが、屋敷の財産が少なくなってきたことをきっかけに屋敷を離れた。

旦那様 (だんなさま)

アントワーヌの父親。ジャンの連れてきたクロードの聡明さに惹かれ、クロードを我が子のように可愛がる。奥方様とはあまりうまくいっていなかったが、彼女との間に生まれたアントワーヌを溺愛していた。執事となったクロードに「アントワーヌのことを頼む」と言い遺して亡くなった。

奥方様 (おくがたさま)

アントワーヌの母親。極度の癇癪(かんしゃく)持ちで、遊び好きな旦那様とはうまくいっていなかった。アントワーヌを出産した後も、彼が旦那様に似ているため愛することができず、抱くこともなかった。その後、病に侵されて亡くなった。

場所

アントワーヌの屋敷 (あんとわーぬのやしき)

アントワーヌと、執事クロードが暮らす大邸宅。血筋が良く名だたる貴族の名家であったが、アントワーヌの父親である旦那様の散財によってやがて没落していく。パリで暴動が起こったことをきっかけに、アントワーヌとクロードは屋敷を売り払い亡命する。

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