アニマル横町

アニマル横町

言葉を話す動物たちが暮らすアニマル横町からやってきたイヨ、イッサ、ケンタの3匹と、幼稚園児の主人公あみが繰り広げるスラップスティックコメディ。低年齢女児向けの作品だが、昭和ネタや異常にマニアックなネタなど子供にはわかりにくいギャグも散見される。また、雑誌掲載時には、『みんなでクイズ! アニマル横町』→『みんなでマンガ! アニマル横町』→『アニマル横町』と段階的にタイトルが変化した。

正式名称
アニマル横町
ふりがな
あにまるよこちょう
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
りぼんマスコットコミックス(集英社)
巻数
既刊23巻
関連商品
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概要・あらすじ

幼稚園児のあみの部屋の床には、動物たちが住むアニマル横町に繋がる不思議な扉があった。その扉を通って毎日のようにあみの部屋に遊びに来るのが、ウサギのイヨ、パンダのイッサ、クマのケンタの3匹。言葉を話すだけでなく、いろいろと不思議なところがある動物たち振り回されながら、あみの毎日は賑やかに過ぎていく。

登場人物・キャラクター

あみ

5歳の幼稚園児だが、ツッコミ役であるためか妙に大人びたところがある女の子。細かいことにはこだわらない明るい性格で、面倒見も良く、幼稚園では生徒会長を務めている。しゃべる動物であるアニマル横丁の住人たちをすんなり受け入れてしまうなど、順応性も高い。なぜか昭和ネタに適切に反応したり、ファミコンネタに食いつくなど、年齢らしからぬ言動も多い。 なお、劇中で何度も誕生日を迎えているが、ずっと5歳のままである。

イヨ

アニマル横丁からやってくる三人組のひとりで、ウサギの女の子。完全な天然ボケ体質で、悪意はないが、時として作品の世界観を揺るがすような凶悪なボケをかますトラブルメーカーである。一応ウサギということになっているが、耳は取り外し可能で、ビーム攻撃やロケットパンチなどの技も操るなど、生物かどうかも怪しい。 また、さみしいとすぐ死にそうになる。

イッサ

アニマル横丁からやってくる三人組のひとりで、ジャイアントパンダの男の子。癒し系の外見で性格もおっとりとしているが、時折腹黒い一面を見せる。また、怖いものが苦手で、泣き出すこともあり、さらに恐怖で錯乱してしまうことさえある。通常時でも非常に力持ちであるため、錯乱すると手が付けられない。

ケンタ

アニマル横丁からやってくる三人組のひとりで、クマの男の子。短気で大雑把な性格だが、その反面照れ屋で繊細な部分もあるようだ。イヨにいじり倒されることが多く、被害者キャラとしての面も強い。自分たちのことをぬいぐるみと勘違いしているくーちゃんのことが大好きで、彼女からもらった乾電池で宝物にしている。 当初は、三匹の中ではツッコミ担当だったが、次第にボケ役も務めるようになった。

弥生くん (やよいくん)

アニマル横丁の住人のコアラ。放浪癖があり、イヨたち三人組とは別に、人間世界にやってくることがある。周りからはコアラと認識されているが、鼻が開閉可能になっており、その中では何者かが弥生くんを操縦しているという謎の存在である。

ヤマナミさん

アニマル横丁の住人の馬。全身タイツのサラブレッドで、イヨたち三人組に比べると等身が高く、ほとんど表情が変化しないため、馬のお面を付けた変態にしか見えない。様々な場面で突発的に登場し、ギャグやボケをかます。クリスマスになるとヤマナミサンタとなってプレゼントを配る。本名はジャン・トラード・タケオ6世。

マツモトさん

アニマル横丁の住人。その体はキリンに見えるのだが、頭部が常に雲に隠されていたり、コマの外にでてしまっているため確認することができない。アニマル横丁の住人としては珍しく、服をきておらず、四足歩行である。なお、ケンタによるとキリンではないらしい。

まっち

アニマル横丁の住人。読者からの新キャラ募集企画で採用された動物。初登場時はヤマナミさんの同僚の薬屋さんだったが、出てくるたびに役所も体の模様も変化するという謎の多いキャラクターである。実は名前も初登場時のみマッチとカタカナ表記だった。何の動物かは不明だが、28歳の女性であるらしい。 お供として小鳥のピッチを連れている。

ガル

まっちと同じく読者からの新キャラ募集企画で採用された動物。虎の様な姿だが、背中には羽が生えている。性格は高飛車で自分のことを「オレ様」と称することが多々ある。初登場時にケンタのポジションを奪おうとしており、そのためケンタとはライバル的な関係にある。やはりくーちゃんに恋心を抱いているが、ケンタと同じくくーちゃんからは人形だと思われている。

くーちゃん

あみの幼稚園の友だち。やや天然ボケだがやさしい女の子で、イヨたち三人組と初めて合ったときには、ぬいぐるみと勘違いした。その後イヨとイッサが生きていることを理解するが、ケンタだけは電池で動く人形だと思い込んでいる。ヤマナミさんのことが苦手らしい。

松崎 あやこ (まつざき あやこ)

あみの母親。極端に出番が少なく、登場してもその顔は明かされないが、連載当初からイヨたち三人組とは面識があるらしい。あみによると、ヤクルトレディとして働いているとのこと。

あみパパ

あみの父親。妻と同じく、極端に出番が少なく、素顔も明かされない。その上、本名まで不明と言う謎の人物。普通のサラリーマンという話だが、あみの部屋を温泉に改造する費用をポンと出したり、クローゼットの奥に巨大なスゴロクを造ってしまったり、出勤前に縁側を自作してしまったりと、リフォームには尋常ではない熱意を見せる。

光くん (こうくん)

あみの弟。まだ1歳の赤ん坊で、ケンタのことを自分の人形だと思っている。普段は母親の職場にある託児所に預けられているらしい。

タケル

あみと同じ幼稚園に通う男の子。感情をあまり面に出さないが、大変シャイな性格をしており、相手の顔を見て会話することができない。代わりに人形には普通に話しかけたりする模様。

集団・組織

メイジ幼稚園 (めいじようちえん)

『アニマル横丁』の主人公あみが通う幼稚園で、九州某県のメイジ村にある。非常に特殊な教育方針で運営されているらしく、幼稚園なのに宿題が出され、レポート提出などによって決まる成績で新学期のクラス分けが行われる。また、児童たちが運営する生徒会組織も存在している。

場所

アニマル横町 (あにまるよこちょう)

『アニマル横丁』に登場する異次元の町。言葉を話す動物たちが住んでおり、あみの部屋の床に置かれた扉で、人間の世界と繋がっている。イヨ、イッサ、ケンタたちもここの住人である。ただし、実際にアニマル横町の様子が描写されることはなく(あみの想像による描写はある)、その実態は謎に包まれている。イヨたちからの断片的な情報では、この世界とは似て非なる微妙な文化が発展しているらしい。

(とびら)

『アニマル横丁』の主人公あみの部屋の床にある扉。アニマル横町と人間世界を繋いでいる。実は持ち運ぶことができ、どこにでも設置が可能。さらに通過する動物によってサイズが変化するという柔軟性まで持ち合わせている。この扉を通って人間がアニマル横町へ入ったことは過去に一度も無く、もし入れば何が起こるかわからないともいわれている。

アニメ

アニマル横町

主人公の幼稚園児あみの部屋には、異次元にあるアニマル横町から不思議な動物たちが毎日のようにやってくる。見た目はぬいぐるみのように可愛いが、常識はずれの行動であみをほんろうしていくのだった。 そして最初... 関連ページ:アニマル横町

書誌情報

アニマル横町 23巻 集英社〈りぼんマスコットコミックス〉

第23巻

(2023-04-25発行、 978-4088677118)

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