BAKUDAN

BAKUDAN

極道を目指していた1人の少年が、ボクシングの世界へと羽ばたくさまを描くサクセスストーリー。

正式名称
BAKUDAN
ふりがな
ばくだん
作者
ジャンル
バトル
 
ボクシング
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概要・あらすじ

日本一の極道を目指す少年・瀑燎介(バクダン)は、戦力増強を目論む関東金瓶梅連合桜蘭華組よりスカウトを受け、正式な組員になるための仕事を任されることとなる。しかし、地上げのために訪れたザウルスジムで、会長のケン玉城にボクシングの道へと誘われてしまう。玉城は、イーグルジムの強豪ヘビー級ボクサー、鷹条ユウキとの試合を通じて、バクダンに「男」としての意地を見せる。

玉城の奮戦に感化され、ボクシングの世界で頂点を目指すことを決意したバクダンは、トレーナーとなった玉城による秘蔵のトレーニングを重ね、着実に実力を伸ばす。そして彼はザウルスジムに恨みを持つ藤丸菊一を始めとしたライバルたちと死闘を重ね、ヘビー級ボクサーとして頂点を目指してのし上がっていくのだった。

登場人物・キャラクター

瀑 燎介 (ばく りょうすけ)

恵まれた体格、そして凶暴な性格から、「バクダン」の異名を持つ18歳の少年。物心つかない時に両親と死別し、祖母の手一つで育てられる。小学生時代から度々問題を起こしており、鑑別所、少年院、特別少年院に送られるが、本人は極道になるためのステップとしか考えていない。一方で、素直ではないが、道理をわきまえる器の広さも持っており、その一本気な性格は赤松梅政やケン玉城を始めとした大物たちの心を掴む一因となっている。

ケン 玉城 (けん たまき)

ザウルスジムの会長で、46歳の巨漢。現役時代はヘビー級の世界ランカ―に名を連ねていた。かつて極道とのいざこざに巻き込まれ、左手の親指を失っている。その経緯もあって極道を毛嫌いしており、地上げのために訪れた瀑燎介も腕力で追い返そうとした。しかし、そこで彼の秘められたボクシングの才能を見抜き、後継者にすべく行動することとなる。

赤松 梅政 (あかまつ うめまさ)

関東金瓶梅連合桜蘭華組組長。誰もがおののく迫力と、筋を通す気概を持ち合わせる老齢の男性。彼を慕う構成員も多く、その男気が組の結束の固さの要因となっている。瀑燎介(バクダン)の力に魅せられ、彼の組入りを望むも、ケン玉城が見せつけた「男気」の前に潔く負けを認め、バクダンのボクシング界行きを認める。

桑沢 (くわさわ)

瀑燎介(バクダン)が入所していた特別少年院のまとめ役を務めている男。殺人未遂の罪で服役している。入所早々トラブルを起こしたバクダンを、屈服させるべく付け狙っていた。しかし、ある時火事に巻き込まれたところを、バクダンの機転によって救われる。それ以来、自らの座をバクダンに譲り、良き友人となった。

根元 (ねもと)

瀑燎介(バクダン)をスカウトに訪れた、関東金瓶梅連合桜蘭華組の構成員。当初はバクダンに対し兄貴分のように振る舞うが、三枚目な性格からバクダンに若干軽んじられており、本人もそれに対して不満を抱いている。しかし、バクダンを弟分として大切に思っており、自らを顧みず無茶な行動に出たバクダンをいさめることもある。運転技術に自信があるようで、任侠界のシューマッハを自称しているが、実際はただ無謀なだけである。

倉石 義光 (くらいし よしみつ)

関東金瓶梅連合桜蘭華組の若頭。赤松梅政とは互いに強く信頼し合っており、彼の望みには基本的に忠実。スカウトの材料として、瀑燎介(バクダン)に関する情報を赤松に提供している。増長を許さない厳しさも持ち合わせており、バクダンが盃を交わす場面では、彼を戒めようと、赤松と共謀し肝賽子を用意する一幕も。

(たつ)

関東金瓶梅連合桜蘭華組の構成員。ダンビラ(ナイフや短刀)の扱いを得意としており、倉石義光をして「ダンビラを使わせたら辰の右に出るものはいない」と言わしめる実力を持つ。倉石の命によりケン玉城の前に立ちふさがり、丸腰の玉城など一刀で切り伏せられると豪語していたが、あえなく敗れる。

鷹条 ユウキ (たかじょう ゆうき)

イーグルジム所属の日本ヘビー級1位のプロボクサー。無表情で掴み所がない性格と思われているが、内心は熱い闘志と勝利へのストイックな渇望が渦巻いている。相手の「本気」を肌で感じることができ、ケン玉城とのエキシビジョンマッチでは、衰えつつも凄まじい気迫を見せる彼に敬意を表し、全力で迎え撃つ。

藤丸 菊一 (ふじまる きくいち)

元ザウルスジム所属のプロボクサー。スズメバチを用いたトレーニングが原因で、初試合時に股間が異様なまでに膨れ上がってしまい、笑いものにされて逃げ出してしまう。さらに試合放棄としてプロライセンスも失ってしまったため、原因となったザウルスジムに恨みを抱いている。

俵 精一郎 (たわら せいいちろう)

瀑燎介のプロテストにおける対戦相手。高校時代に選抜、国体、インターハイの三冠を制し、アトランタ五輪の有力候補でありながらもそれを蹴ってプロ入りを志望している。甘いマスクと華麗なリングワークでボクシング界のプリンスと呼ばれている。相手の戦闘力を分析する技術に秀でている反面、自らの経歴や資質に溺れているという短所を持つ。

アニメ漫太郎 (あにめまんたろう)

日本ヘビー級11位のプロボクサー。アニメキャラクターのような外見をしている青年で、ファンシーなパンツを履いている。瀑燎介のプロデビュー戦で対決するも、1ラウンド11秒でKO負けを喫する。

エセロック・野郎 (えせろっくやろう)

日本ヘビー級8位のプロボクサー。ビジュアル系バンドのような容姿をしており、試合中もピアスやペンダントを外さない男性。瀑燎介のプロ第2戦で激突するが、2ラウンド15秒でKO負け。敗北の際に、「パワーがエナジーでテンションだぜ」という、謎のフレーズを残している。

ボッタクリズシ・親父 (ぼったくりずしおやじ)

瀑燎介のプロ第3戦での対戦相手となる日本ヘビー級3位のプロボクサー。ねじり鉢巻きがトレードマークの巨漢。2ラウンド18秒でKO負けを喫する。敗北の際には地に倒れ伏し、「文句があるなら回転寿司に行きやがれ!」と、回転寿司に対する憎しみと思える捨て台詞を吐いている。

バブル・銀行 (ばぶるぎんこう)

日本ヘビー級2位のプロボクサー。プロ4戦目で瀑燎介と相対するも、3ラウンド目で渾身の右ストレートを食らって倒れる。敗北時に「金を返せ!」というストレートな捨て台詞を吐いているが、この返済を迫る言葉がザウルスジムに対してのものなのかは定かではない。

ジョージ・ヘンドリクス (じょーじへんどりくす)

WBA・WBC世界ヘビー級統一王者。アメリカ生まれの史上最強チャンピオンとして君臨している、スキンヘッドの黒人男性。チャンピオンの座を6度防衛しており、ある大富豪が組んだ「世界ヘビー級タイトルマッチ」において、7度目の防衛を果たすべく瀑燎介と対決する。

集団・組織

関東金瓶梅連合桜蘭華組 (かんとうきんぺいばいれんごうおうらんかぐみ)

関東一円に勢力を誇示する博徒系組織の連合体「関東金瓶梅連合」の中核的存在。7代目組長である赤松梅政を筆頭に、構成員、準構成員含めて900人という大所帯を誇る。発祥は明治末期までさかのぼり、それ故に昔気質を残す名門博徒組織であるが、近年では抗争の激化に伴い、組織の近代化および戦闘力の強化に力を入れている。その一環として、瀑燎介を抱え込もうと画策している。

ザウルスジム

ケン玉城によって運営されているボクシングジム。見た目はこぢんまりとした建物で弱小ジムと思われがちだが、会長を務めているのがかつて極道と揉めたことのあるケン玉城いうこともあり、関東金瓶梅連合桜蘭華組にも一目置かれている。トレーニングメニューには、スズメバチとの格闘をはじめ、一風変わったものが多い。

その他キーワード

肝賽子 (きもさいつ)

関東金瓶梅連合桜蘭華組にて行われている度胸試し。若さゆえの慢心を正し、精神的な成長を促すために行われる。ロシアンルーレットの亜種で、振られたサイコロの目だけ弾倉から弾を抜き、自らのこめかみに向けて撃つというもの。実はサイコロにはいかさまが仕掛けられており、1しか出ないようになっている。実際には撃たせぬまま盃を交わすことに繋げられるのだが、瀑燎介はこれに挑戦し、命を失いかけた。

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