真ゲッターロボ

真ゲッターロボ

生命に進化を促す宇宙線「ゲッター線」を動力とした巨大ロボット、ゲッターロボの強化版真ゲッターロボの開発を進める早乙女研究所の人々と、進化の果ての未来からやってきた、ゲッターエンペラーにより滅ぼされようとしている異星人たちの戦いを描いたSFロボットアクション漫画。原作は永井豪。ただし永井豪の仕事は1作目である『ゲッターロボ』の原案及び一部ロボットデザインのみに留まる。ゲッターロボサーガの第四作目。時系列としては『ゲッターロボG』と『ゲッターロボ號』をつなぐ物語となっているが、作品発表は『ゲッターロボ號』の完結後である。

正式名称
真ゲッターロボ
ふりがな
しんげったーろぼ
原作者
永井 豪
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
アクション
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概要・あらすじ

恐竜帝国、百鬼帝国の脅威が去ったつかの間の平和の日々。しかし突如早乙女研究所を恐竜帝国の残存部隊が襲い、ゲッターロボGが奪われてしまう。ちょうど研究所の外にいた流竜馬神隼人車弁慶は、博物館に収められていた初代ゲッターロボに乗り込み、これを倒す。一方ゲッターシリーズの開発者である早乙女博士は、新たなるゲッターである真ゲッターロボの持つ無限の進化の可能性に気づき、周囲を寄せ付けぬ狂気の中で、真ゲッターに更なる力を持たせるべく開発を進めていた。

登場人物・キャラクター

流 竜馬 (ながれ りょうま)

ゲッターロボのイーグル号、ゲッターロボGのドラゴン号および真ゲッターロボのメインパイロットを務める青年。元空手家。直情で勇猛果敢な性格だが、ゲッター操縦の腕は他の追随を許さない。しかし真ゲッターロボの開発テスト中、ゲッターによる進化の果ての未来を幻視。またギィムバグとの戦いにおいてさらにその先の未来、星々を滅ぼし宇宙を食らい尽くさんとするゲッターエンペラーの姿を見せられ、しかもそれが己自身であることを知り、ゲッターの力に恐れを抱くようになる。

神 隼人 (じん はやと)

ゲッターロボのジャガー号、ゲッターロボGのライガー号および真ゲッターロボのメインパイロットを務める青年。その傍ら早乙女研究所でのゲッター線の研究やロボット開発にも携わっており、ゲッター線を使用しないタイプのロボットを自らの手で完成させている。

車 弁慶 (くるま べんけい)

ゲッターロボGのポセイドン号のメインパイロットを務める青年。パイロットの中では新人だが、陽気で明るいムードメーカー。ギィムバグが早乙女研究所を襲った際、真ゲッターロボのエネルギー増幅装置となっていたゲッターロボG(ゲッタードラゴン形態)に乗り込み、破壊を免れるため機体もろとも地下深く沈降して行き、生死不明となる。

早乙女 (さおとめ)

初老の科学者。宇宙から降り注ぎ、人類に進化を促した宇宙線「ゲッター線」の発見者であり、それを動力とした巨大ロボットのゲッターロボ、ゲッターロボG、真ゲッターロボを開発した。真ゲッターロボの開発中に、その進化の先であるゲッターエンペラーの存在を予見。以降、周囲を寄せ付けない狂気を持って、更なる研究へとのめりこんでいく。

伊賀利 (いがり)

ゲッターロボGの補欠パイロットである青年。階級は三佐。足を怪我した車弁慶の代わりに真ゲッターロボに搭乗する。穏やかな人柄で周囲の信頼も厚い。操縦の腕は確か。

ギィムバグ

はるか未来、ゲッターエンペラーによって滅ぼされようとしている惑星ダビィーンの戦士。階級は軍曹。外見は昆虫に似ている。ゲッターが進化しきる前にゲッターの進化の根源となるゲッタードラゴンを叩くため、時空間を超えて早乙女研究所を襲う。

ブライ

『ゲッターロボG』において倒された、人類殲滅と地球征服を企む百鬼帝国の大帝。宇宙での戦いの後、ギィムバグ軍曹の一隊によって蘇生させられ、改造を受けて再び早乙女研究所に来襲した。再び倒された後は、幽霊の姿でゲッターの進化の果てを目指す早乙女博士の元へ現れる。

ゴール

『ゲッターロボ』において倒された、進化した恐竜の一族・ハチュウ人類の恐竜帝国の帝王。ブライ大帝と共に幽霊の姿でゲッターの進化の果てを目指す早乙女博士の元へ現れ、更なる開発を促す。

巴 武蔵 (ともえ むさし)

『ゲッターロボ』における恐竜帝国との戦いで死亡したゲッターロボ・ベアー号のパイロット。早乙女博士の過剰な研究により、ゲッター線に満ち溢れた早乙女研究所に彼の幻影が幾度も現れるようになる。

ゲッターエンペラー

はるか未来、ゲッター線で進化したゲッターシリーズの眷属たちを率い、幾多の星々を滅ぼし宇宙を食らい尽くさんとする超巨大な存在。その正体は謎に包まれているが、声は流竜馬そのものであるとされている。

場所

ダビィーン

早乙女研究所を襲ったギィムバグ軍曹の母星。はるか未来の時代、ゲッターエンペラーの攻撃を受けて壊滅の危機に瀕している。一縷の望みをかけてギィムバグを過去に飛ばし、まだ進化する前のゲッターを叩くことで滅びを回避しようとする。

早乙女研究所 (さおとめけんきゅうじょ)

浅間山麓にある、ゲッターロボシリーズの管理・開発を行う研究所。責任者は人類に進化を促した宇宙線「ゲッター線」の発見者である早乙女博士。職員数はかなり多く、施設規模も大きい。

その他キーワード

ゲッターロボ

早乙女博士が開発した、ゲッター線を動力とする巨大ロボット。イーグル号、ジャガー号、ベアー号の三機のゲットマシンから構成され、この三機が合体することにより一体の巨大ロボットとなる。また、三機のゲットマシンの合体する順番によって、それぞれ能力と姿の異なるゲッター1、ゲッター2、ゲッター3に変身することができる。本作では後継機に役目を譲り、浅間山公園にある「ゲッター博物館」に展示されている。

真ゲッターロボ (しんげったーろぼ)

早乙女博士がゲッターロボGの後継機として開発した、ゲッター線を動力とする巨大ロボット。ゲッターロボ、ゲッターロボG同様、三機のゲットマシンから構成され、その合体する順番によって能力と姿を変えるが、作中でそれぞれの機体の名称等への言及は無い。計り知れないエネルギースペックを秘めており、ゲッター線量を膨大に必要とするため、通常の運用では真の力を発揮することができない。 ゲッタードラゴンをゲッター線増幅炉として使用したテストでも、最大値の半分しかエネルギーを溜めることができなかった。

ゲッターロボG (げったーろぼじー)

早乙女博士がゲッターロボの後継機として開発した、ゲッター線を動力とする巨大ロボット。ドラゴン号、ライガー号、ポセイドン号の三機のゲットマシンから構成され、この三機が合体することにより一体の巨大ロボットとなる。また、三機のゲットマシンの合体する順番によって、それぞれ能力と姿の異なるゲッタードラゴン、ゲッターライガー、ゲッターポセイドンに変身することができる。 本作ではゲッタードラゴン形態で、真ゲッターロボのゲッター線増幅炉として使用される。

クレジット

原作

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