妖怪番長

妖怪番長

特別な能力を持つ小学生女子の墓場巫子、墓石鎖子、古井戸狐子の3名が殺人妖怪と戦うバトル漫画。

正式名称
妖怪番長
ふりがな
ようかいばんちょう
作者
ジャンル
ファンタジー
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概要・あらすじ

特別な力を持つ子供が集められ密かに養育されている月日学園。その生徒である墓場巫子墓石鎖子、古井戸狐子たちは殺人を犯す妖怪たちと戦う宿命にあった。月日学園を急襲した妖怪・烏親爺を倒したことで番長となった墓場巫子は園長の命により墓石鎖子古井戸呱子と「チーム巫鎖呱」(ちーむみさこ)を結成し、殺人妖怪と戦っていく。

登場人物・キャラクター

墓場 巫子 (はかば みこ)

10歳。小学四年生の女の子。養護施設でもある月日学園で育てられた。「夢捕縛人」(ドリームキャッチャー)である墓場巫子は、他人の夢に入る特殊能力を持つ。彼女はその能力で妖怪の根っこに遭うことができ、夢の中で戦って勝利することで妖怪の精神を破壊することができる。四歳の時から自分の夢の中で図鑑で見た熊や鷲や鮭やカブトムシらと戦う修業を積んでおり、常人を越える格闘能力を有す。 天真爛漫な性格だが、どんな困難にも挫けることなく立ち向かう強い精神力の持ち主。月日学園を襲った妖怪・烏親爺にとどめをさしたことで、正式に学園の番長に就任した。以降、園長の命により墓石鎖子、古井戸呱子と「チーム巫鎖呱」(ちーむみさこ)を結成し、殺人妖怪と戦っていく。

墓石 鎖子 (ぼせき さこ)

10歳。小学四年生の女の子。月日学園で育てられた特殊能力を持つ子供たちのひとり。「チーム巫鎖呱」(みさこ)の一員。霊を取り込んで飼う能力を持っている。取り込んだ霊は多数の腕として実体化させ、使役することができる。死亡した妖怪を取り込むこともでき、必要な時に彼らを実体化させることが可能。 しかし、実体化させた妖怪を使役する力は持って折らず、妖怪を操ることは古井戸呱子に任せている。10歳とは思えぬ論理的な思考の持ち主であり、大人のようなしゃべり方をする時がある。妖怪と戦うことに関して墓場巫子ほど積極的でなく、「死にそうだったら逃げる」気持ちでいる。4歳の時、取り込んだ悪霊に眠る度に苦しめられていたが、夢の中に侵入してきた墓場巫子によって救われた。 これ以来、墓場巫子を自分のヒーロー思っている。

古井戸 呱子 (ふるいど ここ)

10歳。小学四年生の女の子。月日学園で育てられた特殊能力を持つ子供たちのひとり。「チーム巫鎖呱」(みさこ)の一員。妖怪使いの能力を持ち、妖怪を使役することができる。当初はワチャという妖怪を使うのみであったが、後には墓石鎖子が取り込で実体化させた妖怪を操る役目を果たすようになる。 髪の毛をアンテナにして妖怪の存在を感知することもできる。鞭で戦うこともあるが、鞭は武器でなく趣味という認識であるらしい。妖怪と戦うことに関して墓場巫子ほど積極的でなく、「死にそうだったら逃げる」気持ちでいる。

木場 ヤスオ (きば やすお)

月日学園に赴任してきた教師。あらゆることを数式にしてしまうほどの数学好き。教師兼保護者として墓場巫子たち「チーム巫鎖呱」(みさこ)を引率する。自身は特殊能力を持たない普通の人間であるが、人間離れした体術と数学及び物理学を駆使した戦闘理論により妖怪たちと素手で渡り合うことができる。 月日学園理事長曰わく、「ヒト科最強」。ぼさぼさの頭で眼鏡をかけ常に白衣をまとっている。45口径の拳銃も所持している。

月日学園園長 (つきのひがくえんえんちょう)

殺人妖怪と戦うことのできる子供たちを育てている月日学園の総責任者。黒髪の美少女で公称では12歳ということになっているが、実年齢は1251歳。1239歳程鯖を読んでいた。殺人妖怪の親玉を殺す能力をもっているらしい。

ワチャ

『妖怪番長』に登場する妖怪。古井戸呱子が飼っている妖怪。普段は小さくなって古井戸呱子の結わえた髪の毛の中に潜んでいる。ウサギのヌイグルミのような外見をしており、2メートルぐらいの大きさに変化する。体もヌイグルミのようにモフモフしている。

烏親爺 (からすおやじ)

『妖怪番長』に登場する妖怪。烏を集めて自分の体として戦う妖怪。頭部は禿頭の親爺である。月日学園に斥候として現れ、墓場巫子、墓石鎖子、古井戸呱子の「チーム巫鎖呱」(みさこ)の初めての戦いの相手となった。

布袋蟹 (ほていがに)

『妖怪番長』に登場する妖怪。蟹の体に布袋を載せた姿をしている。太鼓腹から鋭い息を吐き出して攻撃する。また、蟹の爪先をミサイルのように飛ばして攻撃することもできる。烏親爺が消息を絶ったのを受けて、月日学園を襲撃した。

カッパイ

『妖怪番長』の登場する妖怪。元は女子プロレスラーだったが百騎蝦蟇に殺された後、先代河童の霊力により二代目河童として再生した。手足の先端が硬質化し水かきを持つ以外は、人間だった頃と同じ外観をしている。水の上を歩くこともできる。百騎蝦蟇を「チーム巫鎖呱」(みさこ)が倒した後に彼女たちの仲間となった。 その際、「オッパイの大きな河童」ということで墓場巫子に「カッパイ」という名をつけられてしまう。「女子プロレスラー」だった頃からのポリシーにより、まず相手の攻撃をあえて受けたのち何倍にもして返す戦闘スタイルを好む。闘いに一番必要なものは「闘魂」であるという信念の持ち主である。墓場巫子たちが一時転校した山奥の学校の先生(コイちゃん)は彼女の妹である。

百騎蝦蟇 (ひゃっきがま)

『妖怪番長』に登場する妖怪。昔、戦に敗れた百人の敗残兵の怨みがひとつになって生まれた妖怪。長い舌で獲物を捕獲し飲み込んでしまう。カッパイは人間だった頃、この百騎蝦蟇に飲み込まれて命を落とした。

河童 (かっぱ)

『妖怪番長』に登場する妖怪。カッパイを河童として再生させた先代河童。村を悪い妖怪から守るため千年間戦い続けていた。元はとある名工によって彫られた木彫りの河童の像だったが、名工の命を糧として人造河童型守神として生命を授かり、幾多の妖怪を退治してきた。この500年は百騎蝦蟇と戦い続けていたが、カッパイを二代目河童として再生させるため自らの命を投げ出した。 その戦いの記憶は今でもカッパイに引き継がれている。

コイちゃん

墓場巫子ら「チーム巫鎖呱」(みさこ)が河童と戦うために転校した山奥の学校の教師。1年前に行方不明となった女子プロレスラーの姉がいたが、彼女は百騎蝦蟇に殺された後、二代目河童「カッパイ」として転生していた。一連の騒動の後、木場ヤスオのことが少し好きになる。

タケシ

墓場巫子たちが河童と戦うために一時転校した山奥の学校の生徒のひとり。「チーム巫鎖呱」(みさこ)を河童がいるという「河童の滝」の上流まで案内する。この時、木場ヤスオに「タケシ隊長」に任命された。

集団・組織

チーム巫鎖呱 (ちーむみさこ)

『妖怪番長』に登場する対妖怪戦闘ユニット。構成メンバーは墓場巫子、墓石鎖子、古井戸狐子の3名。彼女たちの名前の一文字をとってチーム巫鎖狐(みさこ)と月日学園園長によって命名された。墓石鎖子が取り込んだ妖怪を実体化させ、それを古井戸狐子が操って敵対する妖怪と戦わせ、その隙をぬって墓場巫子が妖怪の夢の中に侵入してとどめを刺すという戦い方をもっとも得意とする。

月日学園 (つきのひがくえん)

『妖怪番長』に登場する組織。墓場巫子、墓石鎖子、古井戸狐子らが育てられ教育された学校。養護施設でもある。月日学園の生徒たちはすべて何らかの特別な能力を有しており、赤ん坊の頃からここで育てられている。月日学園園長は一見12歳の少女に見える1251歳。月日学園では人材をじっくり育成する予定だったが、その存在と月日学園園長の居所が殺人妖怪たちに知られてしまったため、墓場巫子らの「チーム巫鎖狐」(みさこ)を妖怪たちと戦わせることとなった。 味方の腕の立つ陰陽師や巫女はすでに全滅しており、10歳の少女たちに頼らねばならぬ状況にある。

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