交響詩篇エウレカセブン

交響詩篇エウレカセブン

普通の少年が一人の少女と出会ったことで、意図せず塔州連邦軍とゲリラの争いに身を投じていく。壮大な戦いと、少年と少女の心の触れ合いを描くSFロボット・ラブストーリー。「月刊少年エース」2005年2月号から2007年1月号にかけて連載された。原作はBONES。

正式名称
交響詩篇エウレカセブン
ふりがな
こうきょうしへんえうれかせぶん
原作者
BONES
漫画
漫画
ジャンル
ロボット
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

平和な街で退屈な毎日を送っていたレントン・サーストンの家に、ある夜、謎の人型機動マシン、LFOが墜落して来た。そのLFOには、エウレカと名乗る少女が乗っていた。エウレカは墜落したLFO・ニルヴァーシュを修理してほしいとレントンに依頼。エウレカがホランド・ノヴァク率いる反政府ゲリラ・ゲッコーステイトの一員と知り、ホランドにあこがれていたレントンは、喜んでLFOの修理を行う。しかし修理の最中、軍のLFOの襲撃を受け、エウレカは修理の済んでいないニルヴァーシュで出撃してしまう。レントンは、祖父のアクセル・サーストンから、ニルヴァーシュを完成させるのに必要なパーツ、アミタドライヴを受け取り、エウレカのもとへ駆けつけて、彼女と共にニルヴァーシュに乗り込む。すると、レントンに呼応するようにニルヴァーシュは真の力を解放し、軍のLFOを退ける事に成功する。ニルヴァーシュの力を解放した事で、レントンはホランドとエウレカに誘われてゲッコーステイトに加入。一方その頃、軍ではホランドが憎悪の念を強く抱くデューイ・ノヴァクが幽閉から解き放たれていた。

第2巻

新たにレントン・サーストンが加入した反政府ゲリラ・ゲッコーステイトは、軍の奇襲を受け、軍への反乱分子達がデル・シエロと呼ぶ聖地へ避難する。しかしエウレカはそこで、住人達から石を投げられて爪弾きにされてしまう。デル・シエロは、かつて軍にいたエウレカが、任務によって大量殺戮を行った場所だった。レントンはエウレカの人殺しの過去にショックを受けるが、落ち込むエウレカのそばにいる事を決める。だが、そこを軍に発見され、二人は連行されてしまう。レントン達は軍の施設に閉じ込められる事になったが、そこで地下からコーラリアンという謎の生命体が現れ、エウレカがさらわれてしまう。軍の施設を脱出したレントンは、単身ニルヴァーシュに乗り、エウレカを救出してホランド・ノヴァク達のもとへと帰還。こうして危地を脱したレントンだったが、ゲッコーステイトの反ゲリラ活動には、人を殺す可能性があるという現実を知り、その厳しさに打ちのめされる。そんなレントンに対しホランドは、レントンの父親であるアドロック・サーストンこそが、軍が進めるアゲハ構想というプロジェクトの立案者であり、この戦いはレントンにとって、他人事ではないと語るのだった。

第3巻

ホランド・ノヴァク率いる反政府ゲリラ、ゲッコーステイトは、多数の軍の人型機動マシン、LFOの襲撃を受けた。そして、アネモネという少女が操縦するLFOの攻撃によって、エウレカが乗るLFO、ニルヴァーシュは大きく損傷。これによりエウレカは意識不明の重傷を負い、アネモネによってニルヴァーシュのパーツのアミタドライヴも奪われてしまう。レントン・サーストンは戦いを嫌がり、エウレカを一人で戦わせてしまった事を強く後悔する。ひたすら落ち込む中、レントンの祖父のアクセル・サーストンがニルヴァーシュの修理のためにやって来る。アクセルの叱咤を受けたレントンは、今エウレカのためにできる事はニルヴァーシュを直す事だと、自分ができる事に懸命に取り組む。生き返ったようなレントンの姿を見て安心したホランドは、アミタドライヴを取り戻すべく、たった数機のLFOで軍の基地に乗り込む。

第4巻

意識を取り戻したエウレカだったが、身体を植物のような謎の物体が包んでいた。さらに付近の街には、コーラリアンと呼ばれる謎の生物が大量に出現し、次々と人を襲っていく。アミタドライヴを軍から取り返し、帰還して来たホランド・ノヴァクレントン・サーストンに告げたのは、エウレカの正体がコーラリアンであるという事だった。レントンはエウレカが人間ではない事実に戸惑い、どう接すればいいかもわからないうちに、再び軍が襲って来る。ホランドは乗組員を逃がすため、単身軍の母艦に特攻。エウレカはホランドを助けるため、身体に張り付いた物体を無理やり引き剝がし、傷だらけになりながら人型起動マシンのニルヴァーシュに乗り込む。しかし、ニルヴァーシュはなぜか動いてくれない。するとそこにレントンが現れ、ニルヴァーシュを起動。ニルヴァーシュの力で付近のコーラリアンを消滅させた二人は、さらに軍も退却させてホランドを救う。こうしてレントンとエウレカはこれまで以上に深い信頼関係を築くが、そんな中、エウレカは黒い幽霊のような幻を見る。その幻に呼ばれるように、エウレカはレントンを連れてホランド達のもとから去ってしまう。

第5巻

地表から「扉」と呼ばれる謎の巨大な球体が出現した。エウレカは何かにあやつられるように、レントン・サーストンをその「扉」へ連れていくが、そこを軍に襲撃され、エウレカだけが「扉」に取り込まれてしまう。レントンは人型起動マシン、LFOニルヴァーシュに乗り、エウレカを助ける事を決意。また、軍の道具として使われているアネモネデューイ・ノヴァクの支配から救うために、アネモネの世話係だったドミニク・ソレルもニルヴァーシュに乗り込んでレントンに協力する。レントン達はエウレカが取り込まれた「扉」に辿り着くが、LFOに搭乗したアネモネから攻撃を受けてしまう。ドミニクはアネモネを助けるため、アネモネが操縦するLFOへ乗り込み、戦う事をやめさせるのだった。一方、レントンは球体に閉じ込められたエウレカを見つけるが、どうしてもエウレカに触れる事ができない。その頃ホランド・ノヴァクは、人類絶滅を企むデューイを止めるため、生身で軍に乗り込んでいた。そしてデューイの前に辿り着いたホランドは、実の兄であるデューイに銃口を向けるのだった。

第6巻

レントン・サーストンエウレカを救出する事ができず、大ケガを負ってしまう。治療を受けるレントンだったが、重傷も癒えぬまま再びエウレカを助けに行こうとする。レントンは人型起動マシン、LFOニルヴァーシュに乗り、またアネモネが使用していたLFOに乗ったドミニク・ソレルも彼に協力を申し出る。レントン達はエウレカの周囲に集まって来る謎の生命体、コーラリアンを払いのけながら、エウレカを取り込んだ球体を目指す。しかしドミニクは、レントンを守るために自らの身体を盾にして絶命。同時にドミニクを救おうとしたレントンは、エウレカが囚われていた球体にニルヴァーシュごと取り込まれてしまう。レントンは、この世のものとは思えない不思議な空間の中で目を覚まし、エウレカを見つけ出すが、それはコーラリアンが作り出したエウレカの偽者で、レントンを吸収しようとしていたのである。エウレカは、今度は自分がレントンを救うため、ニルヴァーシュに乗って彼のもとへ急ぐ。

関連作品

原作TVアニメ『交響詩篇エウレカセブン』の他、関連作品として、続編にあたるTVアニメ『エウレカセブンAO』が存在する。こちらの主人公は『交響詩篇エウレカセブン』の主人公レントン・サーストンエウレカの息子のフカイ・アオで、監督は京田知己、ストーリーエディターを會川昇、キャラクターデザインを吉田健一が担当している。

タイアップ

パチンコ

2009年1月より、西陣からパチンコ版「パチスロ 交響詩篇エウレカセブン」が発売・導入された。続編として2012年2月には「CR 交響詩篇エウレカセブン spec2」、2015年11月には「CR 交響詩篇エウレカセブン ~真の約束の地~」が発売・導入されている。

パチスロ

2009年9月より、サミーからパチスロ版「パチスロ 交響詩篇エウレカセブン」が発売・導入された。続編として2013年10月には「CR 交響詩篇エウレカセブン2」が発売・導入された。

メディアミックス

TVアニメ

2005年4月から2006年4月にかけて、本作『交響詩篇エウレカセブン』の原作となった、京田知己監督によるTVアニメ版が放送された。シリーズ構成を佐藤大、キャラクターデザイン・メインアニメーターを吉田健一が担当している。キャストはレントン・サーストン役を三瓶由布子、エウレカ役を名塚佳織が演じた。

劇場アニメ

2009年4月、京田知己総監督による劇場アニメ版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』が公開された。アニメーションディレクターを斎藤恒徳、キャラクターデザインを吉田健一が担当している。キャストはレントン・サーストン役を三瓶由布子、エウレカ役を名塚佳織が演じた。キャラクターは同じだが、別世界の物語として描かれており、設定やストーリーはTVアニメ版とは大きく異なる。

小説

2005年10月から、角川書店より、杉原智則著の小説版が発売された。全4巻で、劇場アニメ同様、設定やストーリーはTVアニメ版とは大きく異なる。イラストは岸和田ロビンが担当している。

ゲーム

2006年4月、バンダイからPlayStation Portable版ゲームソフト「交響詩篇エウレカセブン」が発売された。ジャンルはアドベンチャー。また、2005年10月には世界観を同じとする別シリーズ「エウレカセブン TR:1 NEW WAVE」が、2006年5月にはその続「エウレカセブン TR:2 NEW VISION」が発売された。

ラジオ

2005年4月から2006年4月にかけて、文化放送とMBSラジオにてラジオ番組「エウレカセブン RADIO ray=out」が放送された。パーソナリティはレントン・サーストン役の三瓶由布子と、エウレカ役の名塚佳織が担当した。

登場人物・キャラクター

レントン・サーストン (れんとんさーすとん)

ベルフォレストに住む14歳の少年。茶髪を立て、短い前髪をしている。趣味のリフレクションボード以外に楽しみのない退屈な日々を送っていたが、エウレカの依頼により「ニルヴァーシュ」を目覚めさせる。それがきっかけで反政府ゲリラ「ゲッコーステイト」に入隊。かねてから「ゲッコーステイト」、特にホランド・ノヴァクのファンで、リフレクションボードには「ゲッコーステイト」のマークを貼り、「ゲッコーステイト」の発行雑誌「ray=out」を愛読していた。 成績は悪く、軍学校への進学は難しいと言われている。生まれてすぐに母親を亡くし、幼い頃に父も亡くしている。そのため、祖父のアクセル・サーストンと姉のダイアン・サーストンと3人で暮らしていたが、ダイアンは家を出て、現在消息不明。 エウレカに想いを寄せており、彼女のために奮闘する。

エウレカ

レントン・サーストンの家に、ある日突然やってきた年齢不詳の少女。朱い瞳に淡いブルーのショートヘア、前髪を黄色いピンでとめておでこを全開にしている。無表情で無感情な、浮世離れした雰囲気の人物。世界で初めて発見されたLFOの原型であるニルヴァーシュを操縦することができ、機械と心を通わせる特殊な力を持っている。 無機質な機械のような少女だったが、レントンとの出会いにより、少しずつ表情、感情共に豊かになっていく。塔州連邦軍特殊部隊S・O・Fの元メンバーで、ある理由からデル・シエロの人々には忌み嫌われている。

ホランド・ノヴァク (ほらんどのゔぁく)

レントン・サーストンの憧れの人物。第一級指名手配の反政府ゲリラ「ゲッコーステイト」のリーダーを務める29歳の男性。灰色の短い髪に釣り目、首に黄色いスカーフを巻いている。元アマチュアリフ世界大会の最年少チャンピオンで、塔州連邦軍特殊部隊S・O・Fのエースだった。しかし、現在は反旗を翻し、ゲリラとして活動している。 「ゲッコーステイト」に入隊したレントンにはアドバイスなどはせず、自分自身の判断で成長して欲しいと考えている。活動の傍ら、世界中のリフスポットを周って波に乗っている。周囲には「大ヒーロー」「アドロック・サーストンの再来」と呼ばれている。ある人物の影響から、コーヒーはブラックで、砂糖を4つ入れる。辛いことがあると、酒におぼれる癖がある。

アネモネ

塔州連邦軍に所属し、KLF「ジ・エンド」のライダーを務める年齢不詳の少女。エウレカに非常によく似た顔をしている。エウレカと同じ朱い瞳に、腰まで伸ばした桃色の髪の毛を外にはねさせ、前髪を真ん中で分けヘアピンで留めている。エウレカとは対照的に感情の起伏が激しく、表情豊かな人物。自分に命令を与えてくれるデューイ・ノヴァクのことが好き。 また、美味しいものが大好きで、良いものを食べて取り込めば、自分も同じような良い存在になれると考えている。好きなお菓子はヴィスキュイ・ド・サヴォワ、ヴァランシア、タルト・タタン。よく「オズの魔法使い」の「かかしの歌」を歌っている。

ドミニク・ソレル (どみにくそれる)

塔州連邦空軍の情報部士官を務める、少尉の男性。年齢は20歳。アネモネの世話係でもあり、「アネモネ」という名は彼が付けた。アネモネに想いを寄せており、常に彼女を案じているが、やや振り回されがちな日々を送っている。デル・シエロでレントン・サーストンとエウレカと出会い、アミタドライヴを奪うため2人を拘束する。

タルホ・ユーキ (たるほゆーき)

反政府ゲリラ「ゲッコーステイト」のメンバーで、月光号の操縦士を務める26歳の女性。肩まで伸ばした黒髪を外にはねさせ、前髪を真ん中で分けている。左目の下に、赤い入れ墨のようなものがあるのが特徴。頭脳明晰で容姿端麗、美容に良いものには目がない。ホランド・ノヴァクに想いを寄せており、エウレカに恋愛とはどのようなものなのかを教える。 「ray=out」のグラビアや表紙によく登場し、モデルとしての人気も高い。料理は苦手。

デューイ・ノヴァク (でゅーいのゔぁく)

ホランド・ノヴァクの兄で、塔州連邦軍に所属する36歳の男性。灰色の髪の毛の短い前髪を右側だけ残し、残りの腰より下まで伸ばした髪を1本の三つ編みにしてまとめている。過去の任務の責任を負い幽閉状態にあったが、コーラリアンの出現により復帰する。「正しい世界」の構築を夢見ており、アゲハ構想を達成することで恐ろしいことを起こそうとしている。 ホランド同様ある人物の影響から、コーヒーはブラックで、砂糖を4つ入れる。

アドロック・サーストン (あどろっくさーすとん)

レントン・サーストンの父親。ホランド・ノヴァクとデューイ・ノヴァクの師匠でもある。太い眉と口ひげが特徴。大災害「サマー・オブ・ラブ」発生時に人類を救った軍の英雄として崇められている。「戦わないで得られる自由なんてない」が口癖で、アゲハ構想の提唱者でもある。

アクセル・サーストン (あくせるさーすとん)

レントン・サーストンの祖父。ベルフォレストでジャンク屋を営んでいる。M字型に禿げ上がってきた頭に太い眉をし、眼鏡をかけている。平和に暮らすことが一番だと考えており、塔州連邦軍やゲリラを快く思っていない。ニルヴァーシュの最後のパーツ「アミタドライヴ」を所持しており、レントンに託す。実は伝説のメカニックとして知られており、LFO用リフボードを開発・製造した人物でもある。

ムーンドギー

反政府ゲリラ「ゲッコーステイト」に所属する16歳の少年。金髪を肩まで伸ばしてはねさせた美少年で、話し方に独特の訛りがある。ギジェットに想いを寄せている。リフのテクニックに優れ、「ゲッコーステイト」へ入った理由も好きなだけリフができると思ったから。自分にはLFOに乗る技術も機械操作能力もないため、せめて好きな女性だけは守りたいと考えている。

ギジェット

反政府ゲリラ「ゲッコーステイト」に所属する15歳の少女。褐色肌に黒髪を肩まで伸ばしてピンク色の帽子をかぶり、大きな丸いピアスをしている。ムーンドギーに想いを寄せているが、あまり気づかれていない様子。ムーンドギー同様リフが得意。

ルリ

ドミニク・ソレルが塔州連邦軍で出会った女性。アネモネの手術助手を務めたことから、学者と推測される。斜めに分けた前髪に、肩まで伸ばした黒髪をはねさせ、眼鏡をかけている。ホランド・ノヴァクたちとは知り合いで、塔州連邦軍とのつなぎを担当していた。髪の一部を服の中にしまっているのか、実際は胸のあたりまで髪を伸ばしている。

場所

デル・シエロ (でるしえろ)

「選択の門」と呼ばれるヴォダラクの聖地。ヴォダラクとは軍にとっての反乱分子やテロ組織を意味する言葉。そのためレントン・サーストンは反政府ゲリラ「ゲッコーステイト」に近い存在なのではと考えていたが、ヴォダラクとエウレカたちとの関係性は想像を絶するものだった。

その他キーワード

月光号 (げっこうごう)

反政府ゲリラ「ゲッコーステイト」が搭乗する機密新造船。形式番号は「SL-1200MkⅡ」。ホランド・ノヴァクが塔州連邦軍から奪ったもので、緑と白が基調の竜のような形をしている。レントン・サーストンを含め、18名の乗組員がいる。

トラパー

大気中に満ちている特殊な粒子のことで、「Transparence Light Particle」の略。透明で、スカブ・コーラルから吹き出している。リフレクションボードはこの粒子の反発力で浮遊するため、リフティング行為は「トラパーの波に乗る」と表現され、リフティングに適する場所は「トラパースポット」と呼ばれる。

サマー・オブ・ラブ (さまーおぶらぶ)

十数年前に発生した、歴史上最大の大災害のこと。空に満ちるトラパーの異常発生現象により、塔を繋ぐ通信・交通は大混乱した。また、トラパー暴発後の枯渇により、減少した資源を巡って各地で内乱が起きた。この混乱を防ごうとして亡くなったアドロック・サーストンは、現在英雄として称えられている。

リフ

トラパーの波に乗ることができる「リフレクションボード」に乗って行うスポーツのこと。サーフィンによく似ている。レントン・サーストンの趣味であり、ホランド・ノヴァクは元アマチュアリフ世界大会の最年少チャンピオンとしても知られている有名選手。

LFO (えるえふおー)

人型機動マシンのことで、「Light Finding Operation」の略。コンパク・ドライヴと呼ばれる機械類を動かすユニットなしでは動かすことができない。塔州連邦軍用のLFOは区別するため、「KLF」という別の名前で呼ばれる。

ニルヴァーシュ

すべてのLFOの原型であり、世界で初めて発見された幻の機体のこと。LFOであるにもかかわらずコンパク・ドライヴなしで起動し、パイロットと心を通じ合わせることで動く。最後のパーツ、アミタドライブが欠けたままでエウレカが操縦していたが、その不完全な状態を彼女は「寝ボケている」と表現していた。

CIF (しーあいえふ)

月光号に装備されている装置のことで、「コンパク・インター・フェアレンサー」の略。コンパク・ドライヴが出す残留トラパーを、相手のレーダー波と相殺する機器のこと。CIFが機能することによって、敵に発見されずに飛ぶことができる。

アミタドライヴ

ニルヴァーシュを動かすための、最後のパーツのこと。アクセル・サーストンが所持しており、レントン・サーストンがニルヴァーシュに組み込んだ。三角形を3つ重ねた下に、3本の足が生えた形をしている。ニルヴァーシュのコピーであるKLF「ジ・エンド」にも使用できる。

コーラリアン

星の歴史にたびたび登場する、謎に満ちた存在のこと。出現時には高濃度のトラパーの異常発生とスカブ・コーラルの活性が起きることが確認されている。コーラリアンが持つ高濃度トラパーは激しい幻覚症状と精神異常を引き起こすため、人間がコーラリアンに接触することは非常に危険で、「人としての死を意味する」と言われている。「死の光」「生命の卵」と称され、一部の部族の間では宗教的信仰の対象となっている。 様々な形態を持ち、トラパースポットでの出現率が高い。雌雄同体の存在だが、やがて雄と雌に別れ、生殖活動を始めることが予測される。

アゲハ構想 (あげはこうそう)

アドロック・サーストンが提唱した、コーラリアンを殲滅し、人類を救う計画のこと。構想には月光号、ニルヴァーシュ、エウレカの存在が不可欠なため、ホランド・ノヴァクはこれらを奪って塔州連邦軍を去った。蝶はさなぎの時にそれまでの身体をドロドロに崩し、作り替えて生まれ変わることから「アゲハ構想」の名が付いた。

スカイフィッシュ

空を飛ぶ謎の生物のこと。黄緑色の三角形に、丸い穴が開いたような姿をしている。トラパーの多い場所を好み、皮はリフレクションタイルの原料となる。触れるとひんやりしている。

パンチャの実 (ぱんちゃのみ)

世界一の高級フルーツのこと。「百薬の長」「健康ブームの最先端」「魅惑のフルーツ」と評判で、50歳代の肌が3日食べ続けることで20代の美肌に変わったという例もある。ヤシの木に似た背の高い木のてっぺんになり、非常に大きく子供の頭ほどの大きさがある。味はあまり良くない。

クレジット

原作

BONES

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