漫専魔王少女エナ様

漫専魔王少女エナ様

毎日退屈な日々を過ごしていた一人の魔王の少女は別世界を征服することを思いつき、降臨先をランダムに選択。そこで漫画家志望の少年と出会った彼女は、漫画の楽しさに目覚めて漫画専門学校への入学を決意する。少女魔王と少年が共に漫画家として歩んでいく異色のラブ・コメディ。「月刊少年ガンガン」2014年6月号から2015年9月号まで掲載された作品。

正式名称
漫専魔王少女エナ様
ふりがな
まんせんまおうしょうじょえなさま
作者
ジャンル
ファンタジー
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概要・あらすじ

数千年間に渡り、魔王軍に支配された世界「グレンガルド」。その頂点に君臨する魔王、フィエナリーア・グレンガルド・フラムヴェイル(エナ)はそんな世界に退屈しきっていた。そこで別次元の世界を征服することを目論み、たどり着いた先が地球の漫画専門学校の男子トイレだった。エナは世界征服の手始めとばかりに、そこで用を足していた漫画家志望の少年、杉谷健斗の腕を切り落とす。

健斗は絶命しかけるも、彼が描いた漫画にエナが興味を持ったことで一命を取り留めた。エナに漫画の描き方を教えることを条件に、健斗とエナの奇妙な共同生活が始まるのだった。

登場人物・キャラクター

フィエナリーア・グレンガルド・フラムヴェイル (ふぃえなりーあぐれんがるどふらむゔぇいる)

「グレンガルド」と呼ばれる世界に、666代目魔王として君臨する女性。初代魔王が築いた地位と名声を生まれながらに持つことによる退屈な日々に嫌気がさし、魔王城の封印の間にある次元移動鏡を使って、自分自身で他の世界を征服しようと目論む。だが、その降臨した先で杉谷健斗の漫画を読んで感動し、漫画を描くことに興味を持つ。初めて読んだ漫画が健斗の漫画だったため、その漫画をけなされると腹を立てる。 地球に来てからも、魔王としての力は健在で、召喚術を使ったり、代々魔王に引き継がれてきた「偉大なる炎剣」と呼ばれる炎を纏った戦闘形態に変身することができる。基本的に地球の常識や知識がないため、健斗からいろいろなことを学んでいる。

杉谷 健斗 (すぎたに けんと)

漫画専門学校に通う少年漫画家志望の少年。描く作品は「ネタが古い」「展開がベタすぎる」と同級生から酷評されている。男子トイレに降臨したフィエナリーア・グレンガルド・フラムヴェイル(エナ)に利き腕である右腕を切り落とされてしまうが、杉谷健斗の漫画に感動したエナに魔族の血を分け与えてもらう形で生き延びた。このままエナを野放しにしてしまってはまた世界征服をするのではと思い、漫画家として世界を統べるのはどうかと勧める。 切断された利き腕を隠すために詰め物をし、ギプスでカモフラージュしている。魔族の血が入っているせいか傷の治りが異常に早く、エナに顔を燃やされてもすぐに完治する。だが、右腕は魔族の血を入れられる前に切り落とされたため再生することはない。

サンライト・H・スパークス (さんらいとほーりーすぱーくす)

魔族に統治された「グレンガルド」を救うべく、フィエナリーア・グレンガルド・フラムヴェイル(エナ)を倒しに地球に降り立った勇者。幼少期から魔王を倒すために血の滲むような訓練をしており、自分の意志を押し殺してただ魔王を倒すために行動している。杉谷健斗からエナの居場所を聞き出すために漫画専門学校に来た際、そこでエナが描いた漫画に心打たれて「姉様」と慕うようになった。 以降はエナの護衛を自ら買って出るが、エナとサンライト・H・スパークスは双方共に互いの正体に気づいていない。エナに負けず劣らずの常識のなさに加え、極端な方向音痴でもある。一方で手先が超人的に器用で、漫画のベタ塗りやホワイトなどを一瞬でこなす。

百地 宗摩 (ももち そうま)

杉谷健斗と同じ漫画専門学校に通う、眼鏡をかけた少年。健斗のように商業誌での連載を目標としているのではなく、コミケなどの同人活動で漫画家としての道を歩んでいこうと考えている。さっぱりとした性格で、空回る阿部ナターリアのボケを冷淡にあしらう。

阿部 ナターリア (あべ なたーりあ)

杉谷健斗と同じ漫画専門学校に通う、ハーフの少女。竜造寺桐子と仲が良く、2人で行動を共にしていることが多い。クラスのなかではムードメーカー的な存在で、健斗や百地宗摩の2人に体を張った下ネタをくり出すも、基本的に冷たくあしらわれている。フィエナリーア・グレンガルド・フラムヴェイルの描いた漫画に対しては一定の評価をしており、辛口評価をする北条弓華とは対照的に好意的な意見を述べる。 自分のHPを持っており、そこで自分が描いた漫画を掲載している。

竜造寺 桐子 (りゅうぞうじ とうこ)

杉谷健斗と同じ漫画専門学校に通う、黒髪の少女。阿部ナターリアと仲が良く、2人で行動を共にしていることが多い。片腕で不自由そうな健斗のことを誰よりも気に掛けており、お弁当を作ってきたり漫画を描く手伝いを自ら買って出る。漫画専門学校にいるものの、健斗や北条弓華のような高い志は持っておらず、自分はまだまだ趣味程度でしか漫画と向き合えてないと嘆いている。

北条 弓華 (ほうじょう ゆみか)

杉谷健斗と同じ漫画専門学校に通う、眼鏡を掛けた少女。漫画への熱意や愛情が強く、学校で行う定期寸評会では辛口評価を下すことで知られている。健斗と同じ少年漫画家志望ということもあり、彼に対してはライバル意識むき出しで一層厳しめな評価を下している。フィエナリーア・グレンガルド・フラムヴェイルに対しても当初は冷たい態度を取っていたが、彼女の漫画に対するひたむきな姿勢に心打たれて評価を徐々に改めていく。

大村 迅 (おおむら じん)

杉谷健斗が通う漫画専門学校の男性教師。学校で行う定期寸評会ではほとんどの作品に「エロスが足りない」という同じ評価を下すことで生徒たちに有名。フィエナリーア・グレンガルド・フラムヴェイル(エナ)の急な入学に対して疑問を抱かず、むしろすんなり受け入れた。また、漫画で世界征服をするというエナの目標を変に茶化したりせず、彼女の漫画の方向性について助言するなど、漫画が関わることに関しては何かと懐の広い人物。

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