神の犬 ブランカII

神の犬 ブランカII

遺伝子操作技術(バイオテクノロジー)によって生体改造され、戦闘訓練をうけた軍事戦闘犬ブランカには、2匹の子供がいた。タイガは軍に捕まり戦闘訓練を受け、逃げ延びたナギは人間に出会い、愛情に触れる。怒りと憎悪に満ちた黒いタイガと、ナギは引かれあって走り始めるのだった。

正式名称
神の犬 ブランカII
ふりがな
かみのいぬ ぶらんかつー
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
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概要・あらすじ

遺伝子操作技術(バイオテクノロジー)によって生体改造され、戦闘訓練をうけた軍事戦闘犬ブランカには、2匹の子供がいた。R国の軍事科学研究所は、1匹を捕まえタイガと名付ける。度重なる訓練に怒りを鎮められなくなっていくタイガ。逃げ延びたナギは人間に出会い、愛情に触れた生活を送っていたのだが、怒りと憎悪に満ちたタイガを止めようと走り始めるのだった。

登場人物・キャラクター

タイガ

黒い狼。遺伝子操作技術(バイオテクノロジー)によって生体改造され、戦闘訓練をうけた軍事戦闘犬ブランカが、狼に産ませた二2匹の子どものうちの黒い狼。R国軍事科学研究所に捕えられ、モーリー・ワーレン中尉によって戦闘訓練を受ける。しかし、戦闘訓練を急ぎ過ぎたため、興奮状態を制御できなくなってしまう。 ワーレン中尉の死後、制御不能の兵器となってしまう。

ナギ

遺伝子操作技術(バイオテクノロジー)によって生体改造され、戦闘訓練をうけた軍事戦闘犬ブランカが、狼に産ませた2匹の子どものうちの銀色の狼。灰色熊と戦っているところを、ワーヤキンに助けられる。ナギとは風の魂という意味で、ワーヤキンが名付けた。ワーヤキンのもとにいたが、R国の追っ手が現れたため、返り討ちにしてしまう。 その後、怒りの静まらないタイガを感じ、タイガの目的地である生まれ故郷を目指して走り出すのだった。

フランソワ・エリック (ふらんそわえりっく)

狼の生態学研究の教授。「ナショナル・アニマ・グラフィック誌」にアテール(タイガ)とアルブス(ナギ)のことを記事にした。それを見たR国軍事科学研究所のモーリー・ワーレンは、ブランカの子どもだと見抜く。R国軍隊によって、泥酔させられ凍死した状態で発見される。

矢野 健太郎 (やの けんたろう)

エリック教授の助手として、狼の生態観察を手伝っていた。エリック教授の死後、ブランカの子どもを追い始める。

ヘレン・シェイバー (へれんしぇいばー)

エリック教授の記事を見て、エリック教授の家を訪ねた。ケンタロ―とともに、ブランカの子どもたちを追う。1年前にカナダでの野生動物の調査中、ブランカに会っていた。

モーリー・ワーレン (もーりーわーれん)

R国軍事科学研究所所属の中尉。特殊軍事戦闘兼訓練士として、タイガに戦闘訓練を施す。

シュミット

大佐。R国独立を考え、核にも匹敵する戦闘犬開発を指示し、ブランカを生み出す。ブランカの子どもたちを執拗に狙うが、クーデーター容疑で拘束されてしまう。しかし、タイガのことを知る最後のひとりのため、一時的に解放され、タイガ抹殺のための罠を仕掛ける。

シエラ・ワーヤキン (しえらわーやきん)

国際犬ぞりレースで3度の優勝をした鉄人マッシャ―(犬ぞり使い)。灰色熊と戦っていたナギを助ける。ナギと暮らしていたが、いずれどこかに行くだろうということはわかっていた。

ニック・エバンス (にっくえばんす)

オールド・クロウの狩猟案内人。1年前にブランカを追いかけたことがあるトレッカー(追跡者)。

パトリシア

ブランカの飼い主だったニューヨークの女の子。ブランカと精神感応力で通じ合うことが出来たため、ブランカのNDAを持つタイガ、ナギの戦う夢を幾度も見るようになる。

シャルーギン

凶暴になったタイガに父と妻を殺される。葬儀を村の人にまかせ、タイガの後を追う。タイガの進路を計算し、コリムスクのコリマ湖畔で待ち伏せをする。

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