いいゆだね!

いいゆだね!

下町にある廃業寸前の銭湯を切り盛りする異国美女の人情奮闘記。第3話までは1994年に描かれたが、作者の秋本治の多忙により休載し、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の連載が終了した事で連載を再開した。その際、銭湯の場所がより明確になっていたり、スマートフォンやSNSが普及し、スカイツリーが完成していたりと、設定や時代背景が変更された。「スーパージャンプ」H6年15号、16号、23号に掲載されたのち、「ウルトラジャンプ」H29年4月号から改めて不定期に連載の作品。

正式名称
いいゆだね!
ふりがな
いいゆだね
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

故郷のブラジルで熊野熊五郎と出会ったマリア・ルーレス・可憐は、熊五郎と結婚したあと東京都の下町・東向島にある銭湯「熊乃湯」を訪れる。熊五郎から実家の熊乃湯の事を頼まれていたマリアたっだが、到着初日に熊野鷹織から熊乃湯を廃業する事を知らされる。熊五郎の前妻の気持ちが詰まった熊乃湯を続けたいと願うマリアは、自分が手伝う事を決め、翌日から鷹織や熊野虎五郎といっしょに熊乃湯を盛り立てる。

登場人物・キャラクター

マリア・ルーレス・可憐 (まりあるーれすかれん)

ブラジル出身の日系三世の女性。年齢は26歳。ブラジルで熊野熊五郎と出会って結婚し、熊五郎の実家である東京都東向島の銭湯「熊乃湯」を訪れる。経営難の熊乃湯を廃業してマンションを建てる話を聞き、熊五郎の前妻の気持ちが詰まった熊乃湯を存続させるために、再建を目指す。行動的な性格でバイタリティに富んでおり、何事にも積極的に挑戦する。 日本語は読めないものの会話は堪能で、人情にも厚く、地元の人ともすぐに打ち解けた。

熊野 鷹織 (くまの たかお)

東京都東向島の銭湯「熊乃湯」を経営する男性。年齢は24歳。大学受験に失敗し続けて6浪中で、勉強と実家の手伝いの日々を送っている。最初は経営難の熊乃湯を廃業して、銭湯のあった土地にマンションを建て経営する事に賛成していたが、マリア・ルーレス・可憐が熊乃湯存続を強引に決めてからは、マリアをいろいろサポートする。父親の熊野熊五郎からは「バカ」、周囲の人間からは「バカオ」と呼ばれている。

熊野 虎五郎 (くまの とらごろう)

東京都東向島の銭湯「熊乃湯」を経営する男性。熊野鷹織の祖父。最初は経営難の熊乃湯を廃業して、銭湯のあった土地にマンションを建て経営する事に賛成していたが、マリア・ルーレス・可憐が熊乃湯存続を強引に決めてからは、マリアをいろいろサポートする。スケベな性格をしており、若い女性がやって来ると、背中を洗うサービスの「三助」をやろうとする。

熊野 熊五郎 (くまの くまごろう)

金鉱を探して世界中を旅する男性。前妻とは18年前に死別しており、ブラジルで出会ったマリア・ルーレス・可憐と結婚する。その後、マリアに実家の銭湯「熊乃湯」の事を頼み、自分はブラジルに残った。発掘仲間が落盤事故で亡くなり、借金で苦しむ仲間の家族を見かねて借金を肩代わりし、少しでも早く返済するためにより大きな金鉱を探している。

珍稔 (ちんねん)

東京都東向島の銭湯「熊乃湯」で働く男性。熊野鷹織と熊野虎五郎では3日ともたない実務を40年以上続けた、鷹織にとって大恩人ともいえる人物。マリア・ルーレス・可憐が熊乃湯を続ける事を決めると、お湯の沸かし方などさまざまな実務を教える。

厳五郎丸 (げんごろうまる)

熊野家で飼われている犬。気性が荒くて、本性が悪い人間にはすぐ嚙みつく。銭湯の番台をこなせるくらい利口だが、飼い主の熊野虎五郎に似て女性に甘いところがある。

ジョゼ・サントス (じょぜさんとす)

36歳でアメリカ大統領となった男性。マリア・ルーレス・可憐とは実家が隣同士の幼なじみの関係で、初恋の相手でもある。20歳の時にブラジルからニューヨークに移り住み、起業して大成功を収め、大統領となった今でもマリアを思い続けている。京都サミットで来日した際に、お忍びで京都府から東京都東向島の銭湯「熊乃湯」までやって来て、マリアにプロポーズする。 すでにマリアが結婚していた事にショックを受けるが、気持ちを切り替えて熊乃湯を堪能する。

来栖 流亜 (くるす るーあ)

空腹で動けなかったところをマリア・ルーレス・可憐に助けてもらった女性。プログラマーとしてスマートフォンのゲームを開発している。IT業界では「るーあぴょん」という名前で有名で、ツイッターのフォロワーは5000万人。仲間と会社を起業する計画があり、企画実験の場として熊乃湯を借りるお礼に、熊乃湯を大々的に宣伝する。

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