マリーグレイブ

マリーグレイブ

自分の妻を蘇らせるため、死者を蘇生させる魔法を使うための素材を集めて旅を続けている男を描いたダークファンタジー作品。「週刊少年サンデー」2018年3・4号より連載開始。

正式名称
マリーグレイブ
ふりがな
まりーぐれいぶ
作者
ジャンル
ダークファンタジー
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概要・あらすじ

人間界と魔界が同じ大陸にあった時代、人間と魔物は争いを続けながら暮らしていた。ライズマン・ソーヤーは、恋人のロザリーと結婚する。しかし、式を挙げた直後、街は魔物たちに襲われてしまい、街を守るために戦ったソーヤーは命を落としてしまう。生き残ったロザリーは禁忌とされている魔法を使い、「死者のレシピ」に書かれている素材を集め、ソーヤーを不死者(リビングデッド)として蘇らせるが、そのときに自らの命を捧げてしまう。

蘇ったソーヤーは、今度は自分がロザリーを蘇らせようと、「死者のレシピ」に書かれている素材を集めるため、各地を旅し始めるのだった。

登場人物・キャラクター

ライズマン・ソーヤー (らいずまんそーやー)

「死者のレシピ」に書かれている素材を集めるため、各地を旅している男。数十年前に魔物と戦って命を落としているが、妻のロザリーによって不死者(リビングデッド)として蘇っている。そのときに自らの命を捧げたロザリーを蘇らせようと、生き返ってから40年間旅を続けている。体中縫い目だらけで、あちこちに包帯を巻きつけており、中にロザリーの遺体が入っている棺桶を担いで旅をしている。 その異様な風体と、危険な世界で一人旅を続けていることから、出会った人に不審がられることも多いが、お調子もので涙もろい性格の持ち主。不死者として蘇ったため、外見上の年齢は死亡したときの20代後半のままであり、どんなに傷ついても立ちどころに治ってしまう体質になっている。 また、体内に飲み込んだ物質や魔法も蘇らせてしまう能力を持ち、壊れた魔法素材から魔力を蘇らせて使うことができる。

ロザリー

ライズマン・ソーヤーの妻。結婚式の後、魔物に襲われて死亡したソーヤーを蘇らせるため、禁忌とされていた「死者のレシピ」に書かれていた素材を集め、数十年かけてソーヤーを蘇らせることに成功する。しかし、その時に最後の素材として自らの命を捧げてしまう。

マリア

最果ての街シャントスで暮らす女性。ゴブリンの集団に襲われて崩壊したシャントスの生き残りの一人であり、教会に結界を張って立てこもり、なんとか生き延びている。教会の倉庫に蓄えられていた魔法素材の一つ、「古代竜(エルダードラゴン)の骨」から魔力を抽出し、逆にゴブリンたちを撃退しようとしている。シャントスを通りかかったライズマン・ソーヤーを助けるが、彼が「古代竜の骨」を持ち帰ろうとしたために激怒し、一度は殺そうとさえした。

テゼレット

マンドラゴラが生息する森の中に住む少女。両親と三人で一軒家に暮らしているが、実は両親は1年ほど前に魔物に襲われて死亡している。一人生き残った彼女は、変身能力を持つ魔物スライムを両親の姿に変身させ、さみしさを紛らわして暮らしている。時折通りかかった旅人を家に案内し、スライムの食料にしている。

ジーン

人間と妖精(フェアリー)が共生している妖精の里(フェアルランド)に住む妖精の一人。妖精の中でも、千年に1体程度の割合で生まれる、漆黒の妖精(ダークフェアリー)と呼ばれる妖精。ふつうの妖精と比べても遥かに寿命が長く、年齢は数百歳を超えている。怪力の持ち主で、人間の手のひらほどの体格しかないにもかかわらず、ライズマン・ソーヤーを殴り飛ばせるほど。 ほかの妖精や人間たちを寄せ付けずに、一人離れた場所で暮らしている。ほかの妖精を見下すような態度を取り続けていることで、妖精たちからは嫌われている。しかし、実際には寂しがり屋な性格の持ち主で、自分がほかの妖精や人間たちよりもはるかに長い寿命を持っていることから、友人たちに先立たれる辛さに耐えられず、あえて他人に対して嫌われるように振る舞っている。 体から出す粉が「死者のレシピ」に素材の一つとして書かれていることで、数十年前にそれを探しにきたロザリーとは面識がある。

その他キーワード

死者のレシピ (ししゃのれしぴ)

死者を生き返らせる魔法の製造法と、それに必要な素材の一覧が記されている魔術書。死者を生き返らせることは、最大の禁忌とされており、実物を見たものは少ない。ライズマン・ソーヤーが持っているものは、彼の死後にロザリーがとある人物から譲り受けたもの。

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