ころんでポックル

ころんでポックル

北海道は札幌を舞台に、3姉妹の夢と恋を描いたヒューマンドラマ。「なかよし」に1982年4月号から1983年11月号まで掲載された作品。

正式名称
ころんでポックル
ふりがな
ころんでぽっくる
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

中学生の北野オンコは、3姉妹で木彫りの民芸品店を開く夢に向かって、一生懸命お金を貯めていた。そして紆余曲折の末、周囲の協力もあって彼女はついに小さな店を出す。一方、初対面の大木エゾ松とキスしてしまったり、両思いになったと思っていた清水摩周にお金を騙し取られたりと、彼女を取り巻く環境は何かと落ち着かない。

そんな中、エゾ松や摩周への複雑な想いを抱えるオンコの前に、天才木彫り師の西波が現れる。

登場人物・キャラクター

北野 オンコ (きたの おんこ)

明るく元気な中学生。両親は亡くなっていて、姉の北野スグリと妹の北野グミの3人で姉の知り合いの村田家に居候している。姉妹で木彫りの民芸品店を開く夢を持っており、1回100円でクラスメートの恋愛相談に乗ることで、細々とお金を貯めている。大木エゾ松のことを気にかけながらも清水摩周にも惹かれる。しかしお金を騙し取られてしまい、それ以降は気持ちがエゾ松へ大きく傾いていく。

北野 スグリ (きたの すぐり)

北野オンコの姉で中学3年生の時に両親を事故で亡くす。それ以来、妹2人を抱え親代わりになって生活してきた、気が強く、責任感のある少女。アン=マリーおばさんの身の上相談室で生計を立てている。知り合いの村田家に姉妹で居候させてもらうが、村田遼にだんだんと惹かれていく。しかし、妹達を育てなければならないという強い責任感から遼への想いは封印し、逆に憎まれるような態度ばかりをとっている。

北野 グミ (きたの ぐみ)

北野オンコと北野スグリの妹。まだ幼く、タヌキという名の野ネズミを飼っている。村田家に居候してからは遼によく懐いて部屋に遊びに行っていたが、タヌキを飼っていることがばれて、奥さんにひどく怒られて家出騒ぎを起こす。

大木 エゾ松 (おおき えぞまつ)

北野オンコのクラスメート。大木総合医院の跡取り息子だが、家族に反対されている木彫りの道に進みたいと思っている。オンコの明るさに惹かれていき、店を出したいという夢を応援する一方で、進路を決められない自分に苛立つ。

清水 摩周 (しみず ましゅう)

北野オンコと同じ中学生の男子。美形で学年トップの頭脳を持っているが、不良たちとの付き合いもある。オンコの貯金に目を付けて、お金を騙し取るために近付く。目的を果たした後はオンコに冷たくするが、明るく前向きなオンコにだんだんと本気で惹かれるようになる。

村田 沙奈 (むらた さな)

北野オンコが居候する村田家の娘でオンコと同い歳。大木エゾ松に恋していて、仲の良いオンコに何かと意地悪をする。しかし、エゾ松が自分にまったく興味を示さないので、次第に清水摩周を好きになっていく。

村田 遼 (むらた りょう)

村田家の長男で村田沙奈の兄。中学生の時から木彫りの才能があり頭角を現していた。しかし家族に反対されて将来を悲観し、中学3年生の時に屋根から飛び降りて足を怪我する。この怪我で車いす生活を送ることになり、高校に行かず自宅の2階に籠って木彫りの作品を作っている。密かに北野オンコたちを陰から支え、住み家を提供したり木彫りの作品を売る店を紹介したりする。 北野スグリに惹かれていく。

西波 (にしば)

北野オンコと大木エゾ松が旅行している最中に電車の中で会う。小学生の頃から木彫りに明けくれ、既に自分の店を持っている。村田遼とはお互いにライバルだと思っている。オンコのことが気に入りモデルや店の手伝いを頼む。

熊野 作造 (くまの さくぞう)

引退した天才木彫り師で温厚な老人。街から外れた一軒家に住んでいて、村田遼の紹介で北野オンコたちを2階に住まわせることになる。オンコたちの店を持ちたいという夢を応援し、協力している。

タヌキ

北野グミの飼っている野ネズミのこと。住んでいるアパートや居候先に飼っていることがばれるたびに、追い出されたり追い出されそうになったりする。トラブルの種ではあるが、グミには可愛がられている。

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