ぽんてら

ぽんてら

サンカクヘッドの初連載作品。田舎の高校を舞台に、書道部に所属する女子高校生4人の学園生活を描く、ほのぼの青春ギャグ漫画。連載前から4巻構成ということが決まっており、コミックス第1巻から第4巻の各表紙はメインキャラクターの4人が1人ずつ順番に飾るとともに、タイトルである「ぽんてら」が1文字ずつ大きくデザインされている。なお、「ぽんてら」というタイトルの意味は最終話で明かされる。また、コミックス第1巻から第3巻の巻末には、番外編ともいえる4コマ漫画の『なまくびもぐもぐ』が収録されている。マッグガーデン「月刊コミックブレイド」2008年3月号から2010年8月号にかけて連載された。

正式名称
ぽんてら
ふりがな
ぽんてら
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

あたり一面が田んぼで人口も少ない田舎町で暮らすミサキは、高校2年の夏、自転車での通学中、炎天下の道の上で爆睡している変な人を発見する。それがミサキの通う高校へ転入して来た少女ハルカとの初めての出会いだった。高校では書道部に所属するミサキだったが、部員は彼女1人だけで廃部の危機が迫っていた。そこへハルカが入部し、さらにクラスメイトのイトリチャコも加わって4人となる。

こうして書道部としての活動を始めたものの、遊んでばかりで書道をすることはほとんどないのだった。

登場人物・キャラクター

ハルカ

ミサキたちの暮らす田舎町に越して来た高校2年生の女の子。茶髪のロングストレートヘアを後ろで束ねている。アイスが大好きで、どこでもすぐに居眠りをするが、いつも笑顔で元気いっぱい。社交的な性格で、誰とでもすぐに仲良くなれる。母親と妹と一緒に暮らしており、父親の存在は不明。「自由人」と文字がプリントされたTシャツを愛用している。

ミサキ

1年生の時に書道部に入部した、高校2年生の女の子。3年生が卒業した後はたった1人で部を続けてきた。メガネをかけており、短めの髪をセンター分けにし、おでこを全開にしている。そのおでこは広く、またピカピカで、対面の人の姿が映り込むほど。のちに4人となる書道部の中では唯一のまともな人物で、書道の経験者でもある。まったく書道をせずに遊んでばかりいるハルカやチャコに手を焼いている。 家では毎夜、ノートに恥ずかしいポエムを書き綴っており、その存在をハルカたちにはひた隠しにしていたが、すぐにバレてしまう。貧乳が悩み。

イトリ

ミサキのクラスメイトであり、友人でもある女の子。ロングストレートの黒髪で、右の目尻にホクロがある。長身で巨乳の持ち主。おっとりとした性格で無口なうえ、ポーカーフェイスのため何を考えているのかさっぱりわからない。母親はおらず、伊藤建設という会社を経営する父親と豪邸で暮らしている。習っているバイオリンも、学校での成績も結果が出せないことから、しつけにうるさい父親との関係はギクシャクしているが、父親のことは好き。 ハルカたちとの書道部での活動を通じて笑ったり、泣いたりといった表情が豊かになり、さらに父親へ話しかける勇気も得て、関係は改善される。ケーキ作りに凝っており、最初はエイリアンのような見た目で味もひどい代物だったが、徐々に見た目だけはまともなケーキを作れるようになる。

チャコ

ミサキのクラスメイト。クラスのリーダーを自称する女の子。黒髪をショートカットにしている。太い眉毛が特徴で、初対面のハルカからは「バブルマユゲ」と呼ばれた。遅刻しそうになり、教室のドアのガラスを突き破って飛び込んでくるような体力バカ。ハルカの天然っぷりに巻き込まれて、散々な目に遭ったことから、ハルカの弱みを握る目的で陸上部から書道部へ転部した。 「入部届」を「人倍届」と書くほどのバカっぷりで、さらに当初の入部目的も忘れ、すっかり書道部員として4人で楽しく過ごしている。リーダーという地位に強いこだわりを持ち、書道部でも部長を名乗っている。実家は「芥川まんじゅう」という和菓子屋を営んでいる。

イトリの父

イトリの父親。眼鏡をかけ、冷酷そうな顔立ちをした男性。伊藤建設という会社を経営しており、会社と家が一緒になった豪邸で娘とともに暮している。娘の教育に熱心で、バイオリンを習わせている。無口で感情を表に出さないため、娘との関係はうまくいっていないように見えるが、親子でお互いのことを思いやっている。

ツッパリ

ミサキたちの通う高校の男性教師。名前は不明で、生徒からは「ツッパリ」と呼ばれている。オールバックにチョビヒゲ&アゴヒゲ、さらにサングラスをかけ、顔面には斜めに大きく刃物で斬られたような傷があるという、教師らしからぬ風体をしている。さらに着用しているランニングには「I am Lolita Complex」や「ロリコン」という文字がプリントされており、生徒の前で「俺はパイオツがでけー女は好きじゃねー」などと発言したり、出席確認で名前を呼ばれた生徒は「お兄ちゃん」と返事をするように指示するなど、ロリコンの疑いもある。 竹刀をかまえ、ホームルームを「崩夢流羽無(ほうむるうむ)」と発言するなど、言動もヤンキー風。

斑井 (まだらい)

ミサキたちの通う高校の美術教師の男性。コンピューターの授業も担当している。金髪で爽やかなイケメンながら、すぐに服を脱ごうとする。生徒の名本春見から好意を寄せられているが、そのことには気づいていない。頭髪に関して、とある秘密がある。

マコ

ミサキのクラスメイト。ボブヘアの髪型で、左側で髪をしばっている女の子。「私はメインに出てこない使い捨てキャラだから!」と自ら言い放ち、とくぎ:なし、しゅみ:なし、好きなもの:わからん、というおざなりな紹介をされている。柿の種ダンスという謎のダンスを一所懸命に練習しているが、それでもチームでは補欠という扱い。休みの日は、80本入りのつまようじが本当に80本入っているか数えたりしている、なかなかの変人。 しかし、のちにハルカたちの協力もあって、実況という才能が見つかり、プロフィールもとくぎ:実況、しゅみ:ようじ数え、好きなもの:馬、と更新された。

設楽 (したら)

ミサキたちの通う高校の教師で、書道部の顧問も務める女性。小学生のような背の低さで、ロングストレートの髪をツインテールにし、ダブダブの白衣を着ている。学校では研究室でわけのわからない発明品の開発にいそしみ、書道部の部費もその開発に使い込んでいる。その発明品はネコのロボット・スーパーネコロンブス1号や高い所の紙にも書けて脳年齢も診断してくれる長い筆、醤油を固めて作った小さくて細いケースにラーメンが入ったスナックなど怪しいものばかり。

ミサキの母 (みさきのはは)

ミサキの母親。いつも笑顔で若々しい女性。年齢は39歳。熱心に書道に集中しているミサキを、後ろから目隠しするような茶目っ気がある。

名本 春見 (なもと はるみ)

ミサキのクラスメイト。眼鏡をかけ、キツい目つきをした女の子。長い髪がボサボサのため、ハルカからは「ボサボサ」と呼ばれる。小テストでいつもクラス1位を取るほど頭がいい。コンピューター同好会の唯一の部員で、書道部の部員をコンピューター同好会に引きずり込み、同好会から部に昇格しようと考えている。ミサキと仲が悪いといわれ、顔を合わせるとすぐにケンカを始めるが、実はミサキのことが大好きで、仲良くしたいと思っている。 また、美術教師の斑井に想いを寄せている。口が悪く、「アンポンタン」が口癖。

小次郎 (こじろう)

チャコの祖父。頭頂部は禿げ、左右の側頭部から白髪が勢いよく伸びている。白いランニング姿の元気な老人。「芥川まんじゅう」という和菓子屋を営んでいる。「隊長」という地位にこだわりを持ち、「隊長まんじゅう」という名の商品も販売している。孫娘のチャコが「リーダー」にこだわるのも、この祖父の影響によるものと思われる。

(あきら)

チャコの2歳上の姉。黒髪のショートカットで、胸に「正義」と書かれたジャージを着用している。妹とは違って常識人。店番をほったらかして、隊長とリーダーはどちらが偉いのかで言い争っていたチャコと小次郎を激しく叱る。陸上部の部長を務めており、マジメで頭が良く、正義感が強いことから陸上部の1年生女子の憧れの的だった。

ミズジ

ハルカの母親。茶髪のショートカットで、目つきが鋭い。初登場時に「ハルカの母のミズジだよ」と挨拶をしていたが、タバコをくわえながらだったため、「ミズジ」が正しい名前なのかどうかは不明。すぐに眠る体質で、ハルカがどこでもすぐに眠るのも、この母親の遺伝だと思われる。思いつきで生きており、無免許と思われるまま美容室を営んでいる。 「自由神」と文字がプリントされたTシャツを愛用している。

ミカ

ハルカの妹。ハルカに似て、いつも笑顔で明るい少女。いろいろな物を拾って持ち帰るクセがある。姉と同じく「自由人」と文字がプリントされたTシャツを愛用している。

ダンディ・竹松 (だんでぃたけまつ)

ダンディで男らしいキャラクターを売りにしている、一世を風靡した男性歌手。無精ひげと白いスーツ姿で、ギターを持って歌う。リリースした曲「OH! SEXYサマー」がオリコン1位を獲得するほどヒットし、武道館ライブも成功させたが、それ以降ヒット曲が作れずにスランプに陥っている。たまたまハルカたちと出会い、彼女たちの作る歌を聴くうちに、かつて持っていた歌うことを楽しむ気持ちを取りもどす。

須藤 (すどう)

書道部の先代部長の女性。茶髪のロングヘアで、伸ばした前髪で左目を隠している。ミサキが1年生で入部した時の3年生。常識人で、書道部としてまともに活動しないキリヤと石丸の2人に手を焼いている。部員が3年生しかおらず、自分たちが卒業すると廃部になる可能性があるため、ミサキを部へ勧誘した。

キリヤ

ミサキの2年先輩の書道部員の女性。部を見学に来たミサキに、須藤から「この野蛮そうなのがキリヤ」と紹介された。幼女が好みのようで、書道部の顧問である設楽先生を見てハァハァと息を乱し、書道でも「ロリ」と書く。書道部のドアを閉じた須藤に対して「何苦労頭(くろうず)してんだてめぇ!!」と暴言を吐いたとおり、口が悪い。 その口の悪さとロリコンという特徴が示すとおり、ツッパリの妹。

石丸 (いしまる)

ミサキの2年先輩の書道部員の女性。部を見学に来たミサキに、須藤から「こっちの黒いのが石丸よ」と紹介された。ショートカットで、肌は真っ黒に日に焼けている。初対面のミサキに、つけるだけで胸がでかくなるという「ブルブルバストアップ」なる怪しげな商品を売りつけようとした。実家はアイス屋で、天然水道水使用という、うさんくさいアイスを販売している。 なお、「ブルブルバストアップ」は、のちにミサキの部屋の押入れから発見されている。

りんね

ミサキたちの通う高校の体育の教師。黒髪のストレートロングヘアで、額にバンダナを巻いた女性。黒魔術にハマっているという噂があり、いつもうつろな目つきでブツブツと独り言をいっている。婚期が遅れていることを気にしている。

もぐもぐ

コミックス第1巻から第3巻の巻末に収録されている4コマ漫画『なまくびもぐもぐ』に登場する、女性の生首だけの謎の生物。生首だけだが、歩いたり、穴を掘ることができる。地中に堀った穴で暮らしており、拾ったお気に入りの宝物をそこに集めている。設楽先生に発見され、観察されている。

光森 (みつもり)

青山と同じ陸上部に所属する2年生の女生徒。黒いオカッパの髪型をしている。長距離は苦手で、「スピード命」と書かれたジャージを着用している。部合併を賭けた書道部との長距離走勝負では、第1走者を務めた。

青山 (あおやま)

光森と同じ陸上部に所属する2年生の女生徒。縦ロールのヘアースタイルで、「ドリル」と書かれたジャージを着用している。部合併を賭けた書道部との長距離走勝負では、第2走者を務めた。

三堂 (みどう)

ミサキのクラスメイトで陸上部員。茶髪のストレートロングヘアの女の子。チャコが退部したことで陸上部の部員が4人になって廃部の危機を迎えたため、書道部と長距離走で勝負をして、負けたほうが合併される、という案を持ち掛けてくる。「ツンデレ」と書かれたジャージを着用している。チャコの姉であり、先代部長である明を尊敬し、慕っており、明といる時のジャージの文字は「デレデレ」となる。 部合併を賭けた書道部との長距離走勝負では、最終走者を務めた。

陸上部員 (りくじょうぶいん)

光森と同じ陸上部に所属する2年生の女生徒。ストレートのロングヘアでおでこを出し、後ろに大きなリボンを付けている。「超夫人」と書かれたジャージを着用しており、名前は不明。部合併を賭けた書道部との長距離走勝負では、第3走者を務めたと思われる。

その他キーワード

スーパーネコロンブス1号

設楽先生が発明した猫ロボット。三毛猫のような見た目だが胴長で、胴体の長さは1メートルを超えると思われる。10円を入れると1分間だけ動き、ローラーで走ったり、しゃべったりできる。書道部の部費7万円のうち、設楽先生がこっそり6万円を使い込んで開発した。10円玉以外を入れるとエラーで膨らむようにできている。

ラッシー

設楽先生の発明品。アザラシのような見た目をしており、「ラッシー」と呼ばれる。発明はしたものの処分に困り、設楽先生がこっそり湖に不法投棄した。

ペンギンスーツ

設楽先生が湖に不法投棄したラッシーを回収するために発明したペンギン型のスーツ。水中を泳ぐことはできないが、手で魚を投げ飛ばせる。フリーサイズで誰でも着用することができ、設楽先生以外にもハルカとイトリが着用した。

スーパーネコロンブス2号

設楽先生が発明したネコ型の車。市販の車にネコのペイントを施した発明品とのことだが、それはただの改造車だとミサキに心の中でツッコまれていた。背の小さな設楽先生でも運転できるよう、ペダルが長くなっており、足が届く。ミサキたちが海水浴に行く際に乗車した。

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