宇宙人パナパナ

宇宙人パナパナ

地球から遠く離れた極寒の惑星で繰り広げられる、可愛らしい宇宙人たちによるシュールかつほのぼのとした日常を描いたギャグ作品。「月刊少年ガンガン」で、1997年から1998年にかけて連載された。

正式名称
宇宙人パナパナ
ふりがな
うちゅうじんぱなぱな
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
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登場人物・キャラクター

パナパナ

氷惑星サブーのフラッペ王国に住む、サブー星人の少年。常識から外れた行動ばかり取るうえに思い込みが激しく、ニセパナが「自分が本物のパナパナだ」と言い出した際に、パナパナ自身が本当に偽物であると思い込むほど。鼻水を自在に操ることができ、釣り竿代わりに使用したこともある。格好をつけたい時などに、唐突に「サブーの神様に誓って!」と言い出す。

ホガラカ

氷惑星サブーのフラッペ王国に住む、サブー星人の少女。パナパナの同級生。よくパナパナと行動をともにしている。気遣いのできる常識人で、パナパナの突飛な行動を見ては、それに突っ込みを入れたり、それとなく軌道修正を試みたりする。パナパナの突飛な行動で被害を受けることも多いが、なんだかんだでパナパナのことは気に入っている様子。

先生 (せんせい)

氷惑星サブーのフラッペ王国に住む、サブー星人の男性。パナパナの通う学校で教師を務めている。眼鏡をかけており、髭を生やしている。生徒想いの優しい性格で、かつてパナパナに「1人で起きられない子は悪い子である」と教えたことがある。しかしそれを受けたパナパナが、外で眠っていたホガラカを起こさず放置したため、先生は釈然としない感覚を覚えてしまう。

先輩 (せんぱい)

氷惑星サブーのフラッペ王国に住む、サブー星人の少年。パナパナと同じ学校に通っている。円錐状の身体をしており、パナパナからは「三角」と呼ばれることもあるが、基本的には敬意を払われている。ホガラカが地下に落ちてしまった際には、フラッペ神話をもとにした知識を披露するが、大して役には立たなかった。

受付 (うけつけ)

氷惑星サブーのフラッペ王国に住む、サブー星人の女性。サブーMUSICの受付を務めている。つとむのレコード化を狙い、サブーMUSICの本社を訪れたパナパナとホガラカの応対をした。社長に会いに来たというパナパナに、予約をしたかと尋ねる。質問の意図を理解していないパナパナは、適当に「電話した」と噓をつくが、受付はそれを真に受けて、あっさりと社長室へ案内してしまう。

社長 (しゃちょう)

氷惑星サブーのフラッペ王国に住む、サブー星人の男性。サブーMUSICの社長を務めている。アポイントメントなしに突然現れたパナパナとホガラカに面食らうが、なし崩し的にパナパナの話を聞くことになってしまう。これに対し、パナパナはつとむのレコード化を依頼するが、「ドラマ性がなさすぎる」と辛らつな評価を下した。 しかし、それを聞いたパナパナが歌ったホガラカが死んじゃった歌に対しては、悪くないという感想を述べている。

パパ

氷惑星サブーのフラッペ王国に住む、サブー星人の男性。パナパナの父親。ヒゲがチャームポイントで、ママからは「ヒゲがクルンとしている」と褒められている。夫婦仲は良好で、パナパナに対しても優しいが、パナパナとニセパナを見分けられないという短所を持つ。

ママ

氷惑星サブーのフラッペ王国に住む、サブー星人の女性。パナパナの母親。パーマがかかった髪の毛が特徴で、パパからは「おばさんパーマがクルクルしている」と褒められている。パパ同様にパナパナとニセパナを見分けられないという短所を持つ。また、小鳥がパナパナの頭に巣を作った際には、鳥の巣がパーマとあまりにそっくりだったため、パナパナとママの区別がつかなくなってしまう。

ニセパナ

氷惑星サブーのニセフラッペ王国に住む、サブー星人の少年。筋骨隆々とした手足や翼が生えているため、一目でパナパナではないとわかるが、何故かパナパナの偽物という自覚を持っている。「暇だから」という理由でパナパナの家に向かい、パパとママ、さらに本物のパナパナ自身を騙して本物に成り代わることに成功する。 しかし夕食の時間が近づいたため、ニセフラッペ王国に帰っていった。

ニセパパ

氷惑星サブーのニセフラッペ王国に住む、サブー星人の男性。ニセパナの父親。筋骨隆々とした手足や翼が生えているが、顔だけはやや本物のパパに似ている。しつけに厳しい一面を持ち、暇だからフラッペ王国に行くというニセパナに対して、晩御飯までに帰って来なければ飯抜きと言い放った。

ニセママ

氷惑星サブーのニセフラッペ王国に住む、サブー星人の女性。ニセパナの母親。筋骨隆々とした手足や翼が生えているが、顔だけはやや本物のママに似ている。口が悪く、息子であるニセパナを「ニセパナの野郎」と呼んでいる。これには、宿題もせずに遊びに出かけたことに対する不満も含まれている様子。

テンベエ

氷惑星サブーのフラッペ王国に住む、サブー星人の少年。パナパナの同級生。右目に眼帯を付けている。良識的な人物で、ホガラカが落とした祖母の形見の時計を拾ってあげたり、パナパナにおせんべいを分けてあげたりしている。2人から感謝されるものの、パナパナからは、テンベエは好きだけど、おせんべいの方が好きと言われ、若干落ち込んだ。

ジメジメ

氷惑星サブーのフラッペ王国に住む、サブー星人の少年。パナパナの同級生。頬がこけており、やや体色が暗め。テンベエとホガラカが仲良くしているところをパナパナに見せつけて、パナパナを嫉妬させようとしたが、まったくうまくいかなかった。

ジメ山 ジメ子 (じめやま じめこ)

氷惑星サブーのフラッペ王国に住む、サブー星人の少女。ジメジメの妹。小柄だがしっかり者で、ジメジメが忘れたお弁当を届けたりしている。両親が非常にめんどくさがりで、名前を付けてもらえてないため、ジメジメからは「妹」と呼ばれていた。しかし、何の因果かパナパナに惚れてしまい、彼に名前を付けてもらうことになる。 「ジメ山ジメ子」か、「ジメ田ジメ子」か、「ゲロ谷うんこの助」の3つから選ばされることになり、ジメ山ジメ子に決定してしまう。

悪魔王 (あくまおう)

氷惑星サブーの魔界に住む、サブー星人の男性。魔王城の主。悪魔らしく悪事を好むが、警察沙汰になることは絶対に控えたいと考えている。地上を見れる不思議テレビを見ていたところ、パナパナが「サブーの神様に誓って!」とキメるシーンを目撃。これに憤慨した悪魔王は、ディモちゃんの提案により、神様に変装してひどい目に遭わせて、パナパナの神様に対する信心を失わせようとした。

ディモちゃん

氷惑星サブーの魔界に住む、サブー星人の少女。悪魔王の配下。悪魔王など、他のサブー星人と比べると、人間に近い姿をしている。悪魔王に対する忠誠心は高く、パナパナが神様に対する信心を失わせるための作戦を立案し、さらにパナパナを魔界に連れていく役割も担っている。

小鳥 (ことり)

氷惑星サブーに住む小鳥。パナパナの頭に自らの巣を作ろうとする。見かけによらず狂暴で、巣作りの邪魔をされると、すさまじい勢いで突っついてくる。パナパナは頭に巣を作られた結果、ママとうり二つの外見になってしまった。

ちょんまげではちまきで鼻がないの (ちょんまげではちまきではながないの)

ホガラカを探しに来たパナパナが、地底世界で見かけたという人物。名前は明かされておらず、パナパナから「ちょんまげではちまきで鼻がないの」と名付けられた。パナパナしか見かけていないため、気のせいだと片づけられようとする。そこへ唐突に再び現れ、ホガラカを拉致して、いずこかへと去ってしまう。

集団・組織

サブー星人 (さぶーせいじん)

氷惑星サブーに生息している生物の総称。人類とはかけ離れた姿かたちをしており、フラッペ王国に住むサブー星人は、頭に小さな手が生えているだけの造形を持つ。また、ニセフラッペ王国に住む個体は、フラッペ王国の個体を模したような被り物を身に着けた、三頭身の人間のような姿をしている。総じて寒さに強く、氷惑星サブーの環境にも完全に適応している。

場所

氷惑星サブー (こおりわくせいさぶー)

地球から5万光年離れた場所に位置するという惑星。星全体が雪と氷で覆われており、その見た目から「宇宙に浮かぶ一粒の真珠」、あるいは「宇宙に浮かぶ大玉転がしの白組のやつ」とも呼ばれている。北海道より寒く、一説によると北極と南極を足して2で割ったくらい寒いという。

サブーMUSIC

氷惑星サブーのフラッペ王国にあるレコード会社。社長と面会するためにはアポイントメントを必要とするが、電話予約をすれば、パナパナのような学生でも自由に面会することができる。パナパナは自作の歌であるつとむのレコード化を狙い、この会社を訪れている。

フラッペ王国 (ふらっぺおうこく)

氷惑星サブーに存在する国家。パナパナたちの故郷。国土のほぼすべてが雪と氷で覆われており、建築物なども大部分が氷で構成されている。学校や、レコード会社であるサブーMUSICなどの施設が存在しており、人々の生活は現代の地球と大して変わらないものとなっている。

ニセフラッペ王国 (にせふらっぺおうこく)

氷惑星サブーに存在する国家。ニセパナたちの故郷。フラッペ王国同様、国土は雪と氷で覆われている。ただし、住民の姿はフラッペ王国に住んでいるサブー星人たちとは異なり、筋骨隆々とした手足と翼が生えており、空を飛ぶことが可能。また、言語もフラッペ王国とことなり、「ゲギョギョ」などといった気味の悪い発音で会話をしている。

魔界 (まかい)

フラッペ王国の近所にあるという世界。常に薄暗く、中央には魔王城がそびえている。ディモちゃんはパナパナを魔界に拉致する際に、いい所であると言っていた。しかし、「お菓子の国?」と問いかけるパナパナに対しては、そこまでいいところではないと答えている。

魔王城 (まおうじょう)

魔界の中心に位置する巨大な城。悪魔王の居城でもある。氷で構成され、城の天井には無数のつららがあり、城内には地上を見れる不思議テレビが設置されている。また、台所には悪魔王のためのおやつも用意されているが、パナパナによって全部食べられてしまう。

地底世界 (ちていせかい)

フラッペ王国の地下に存在する謎の空洞。ホガラカが迷い込んでしまい、それを追ってパナパナと先輩もこの場所に足を踏み入れている。フラッペ神話によると、伝説の地底世界と呼ばれており、忍者の隠れ里に通じているとされている。

忍者の隠れ里 (にんじゃのかくれざと)

地底世界の奥深くにあるという謎の隠れ里。フラッペ神話に情報が記載されている。パナパナと先輩が、ホガラカを拉致したちょんまげではちまきで鼻がないのを追跡した結果、たどり着いた。ちょんまげではちまきで鼻がないのは、追跡する2人を阻止するために罠を仕掛けており、この場所に行かせたくなかったという意図が見られた。

その他キーワード

地上を見れる不思議テレビ (ちじょうをみれるふしぎてれび)

魔王城のリビングにある巨大なテレビ。テレビの周りには無数の髑髏(どくろ)が飾られている。その名前の通り、地上の様子を見ることができる不思議なテレビで、悪魔王とディモちゃんはこのテレビを通じて、パナパナが「サブーの神様に誓って!」とキメているところを目撃した。

フラッペ神話 (ふらっぺしんわ)

先輩が持っている分厚い書物。地底世界や忍者の隠れ里に関する情報が記載されているかに見える。しかし実際は、地底王国や忍者の隠れ里に関する質問に対して「偉い人に聞きなさい」と回答しているなど、、先輩はあらゆる問題を丸投げしているため、何の役にも立っていない。

つとむ

パナパナが即興で作詞、作曲し、ホガラカに歌って聞かせた曲のタイトル。当初パナパナはタイトルという概念自体を知らなかった。ホガラカにタイトルについての説明を受け、即興で「つとむ」というタイトルを付けた。なお、歌詞には「つとむ」というワードは一切存在しない。

ホガラカが死んじゃった歌 (ほがらかがしんじゃったうた)

パナパナが新しく作詞、作曲を行った歌のタイトル。パナパナがサブーMUSICの社長につとむを歌って聞かせたところ、「ドラマ性がない」と言われた。そこで、パナパナが新たにホガラカが死を迎えた悲しみを歌い上げようとした結果、誕生した。なお、歌詞は「ホガラカが死んじゃった」のみで、これを聞いた社長は、「歌詞よりタイトルの方が長い」と突っ込みを入れた。

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