神の悪フザケ

神の悪フザケ

第1部・たまみ編、第2部・桃子編の2編に分かれており、それぞれが1話完結形式の短編連作集となっている。いずれも、コミュニケーションが苦手な女子高校生が周囲に対して抱く疎外感を偏執的に描いた作品。

正式名称
神の悪フザケ
ふりがな
かみのわるふさげ
作者
ジャンル
学園
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概要・あらすじ

不器用で内向的、容姿も醜い女子高校生大槻たまみ河合桃子は、思っていることをはっきり言うことができない気弱な性格。そのため周囲から誤解されてしまうことも多い。恋も友達づきあいもアルバイトも、何もかもうまくいかず、絶望の中で毎日を過ごす。

登場人物・キャラクター

大槻 たまみ (おおつき たまみ)

おかっぱ頭に丸顔で目が小さく、眼鏡をかけている女子高校生。気が弱く、思っていることをはっきり他人に言うことができず、常に周囲から軽んじられているように感じている。父、母、弟、猫とともに暮らす。山田アキラと中学時代から友人づきあいをしており、想いを寄せていたが、高校に入ってから失恋してしまう。 楳図に関係を迫られて拒絶するが、彼に対して仲間意識のようなものは抱いている。

河合 桃子 (かわい ももこ)

後頭部を刈り上げたおかっぱ頭に垂れ目が特徴的な女子高校生。初登場時16歳。大槻たまみ同様、不器用で気が弱く、思っていることを口にすることができず、周囲に対して疎外感を抱いている。喫茶店でアルバイトを始めるも、うまくいかず解雇されてしまう。あがた森魚の音楽が好き。自分と同じように内向的な性格のクラスメイト・高橋治と一度は付き合い始めるが、積極的な性格のライバル・竹中ミチ子の出現によって失恋してしまう。

楳図 (うめず)

大槻たまみと同じ学校に通う男子高校生。眼鏡をかけており、あばた面で、鼻毛が伸びている。内向的ながら自己中心的な性格。性的欲求を満たしたいがために、従順そうな大槻たまみやヒヨ子に強引に交際を迫る。

山田 アキラ (やまだ あきら)

『神の悪フザケ』第1部の登場人物の男子高校生。大槻たまみの中学時代からの友人だったが、高校に入ってからは大槻たまみと距離を置くようになり、同じクラスの明るい性格の女子と付き合い始める。

ヒヨ子 (ひよこ)

大槻たまみと同じ学校に通う女子高校生。ショートカットで痩せており、目が小さい。気弱な性格で、楳図に言い寄られ、抵抗しきれずに関係を持ってしまう。

高橋 治 (たかはし おさむ)

河合桃子のクラスメイト。内向的な性格の男子高校生。河合桃子と交際していたが、竹中ミチ子からの積極的なアプローチにより心変わりし、河合桃子には別れを告げる。

竹中 ミチ子 (たけなか みちこ)

パーマがかかった髪を二つに結んでいる。明るい性格だが、ややわがままな女子高生。河合桃子と同じ学校の生徒で、高橋治に好意を寄せる。ザ・ブルーハーツやたまなどのバンドを好む。

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