李さんちの物語

李さんちの物語

韓国のとある大家族の生活を描いたファミリー・ドラマ。連載当時の1990年代の韓国が舞台。儒教を基にした家父長制を重んじる親と、民主化され現代的な子どもたちとのジェネレーションギャップや、兵役制度など、韓国特有の問題があつかわれている。自己主張も強いが絆も強い韓国の家族を生き生きと描いている。

正式名称
李さんちの物語
ふりがな
いさんちのものがたり
作者
ジャンル
家族
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概要・あらすじ

韓国に暮らす李(イ)家は四世代・10人を超える大家族。三十路近くなっても未婚の子どもたちに対して両親は熱心にお見合いを勧めるが、仕事に夢中の子供たちは反抗してばかり。様々なトラブルをめぐって親子や兄弟同士でのいさかいは今日も絶えない。だが家族同士の絆は強く、笑い声もまた絶えることはない。李家のにぎやかな生活は今日も続いている。

登場人物・キャラクター

セイル

李家の長男。サラリーマン。妻のオ・ミヒとの間に長男ジノと長女ユジンがいる。妻は大家族の長男の嫁として忙しい専業主婦生活を送っており、我慢強く温厚な性格だが、セイルが女遊びを絶やさないため、時々怒りを爆発させる。

セヨン

李家の次男。建築士。妻のコ・ヨンジュとの間に5歳の長男ジュノがいる。実家からは出ているが、妻が小学校教師の職を続けているため、平日は毎日ジュノを実家に預かってもらっている。嫁は家庭に入るべきだと考える父母と、仕事を続けたいと考えている妻との間で板挟みの日々である。 ヘビースモーカーだったが、妻から禁煙とダイエットを言い渡されている。妻の尻にしかれているので反論できない。

セラ

李家の長女。長い髪を三つ編みにまとめている。少しぽっちゃりとした体型。30歳を過ぎているが未婚で実家暮らし。そのため両親から早く結婚しろと常にせっつかれている。童話作家を目指して執筆を続けているが、家族の多い実家の用事を日々こなさねばならず、両親と衝突することが多い。まちがい電話がもとでゲームプログラマーの男性と交際が始まった。

セミン

李家の三男。広告代理店に勤務している。長髪を後ろで結び、常に無精ひげ。仕事熱心だが自分の理想を追求しすぎるため、クライアントと揉めることが多い。専属モデルのファン・ミンファの気分屋なじゃじゃ馬ぶりにいつも手を焼いていたが、いつのまにか付き合うようになった。

セミ

李家の次女。小さいころから運動を続けてきた武術家。小中学生のころはテコンドーに熱中した。高校からはカンフーに打ち込み、3段を持つ。大学から始めた剣道も2段の腕前。現在はカンフー道場の師範を務めている。動きやすいように髪型はいつもボブカットで、化粧っ気も無い。今のところ男性と付き合う気はない。

セナ

李家の三女であり末っ子。大学生。今時の女子大生らしく髪を染め、化粧やおしゃれに余念がない。夢はハンサムでエリートの男と結婚すること、という夢見がちな娘。鼻が丸いのがコンプレックスで、美容整形しようか悩んでいる。家族からは「公主(コンジュ)病」(若い韓国女性に顕著なお姫様願望のこと。 公主とは王女のこと)だと冷ややかな目で見られている。

セジン

李家の四男。高校時代は成績優秀だったが大学受験に失敗。勉強への意欲を失って、滑り止めで受かった大学に適当に通い、遊び呆けている毎日。虫が大の苦手。繊細ですぐ気に病む性格で、自分は昔から運が悪いと考えている。大学生なので兵役免除されていたが、父親の意向により休学して軍隊に入隊した。

ユミ

女子大生。李家の四男セジンを友達から紹介され、ガールフレンドとなった。同一ルーツを持つ同姓の者同士は結婚できないという韓国の法律を知り、セジンとの結婚は不可能だとショックを受けた。しかしその法律は違憲判決が出て削除されたので、二人の結婚は夢ではなくなった。

ファン・ミンファ (ふぁんみんふぁ)

李家の三男セミンが働く広告代理店の専属モデル兼女優。すらっとした肉体と美貌で人気を誇る。自身の美しさを鼻にかけた高飛車な性格。気分しだいで撮影スタッフを振り回しがちなので、制作にこだわるセミンとはケンカが絶えない。衝突を繰り返しながら仕事を続けるうち、セミンと付き合うようになった。 有名芸能人なので、李家からはセミンとの結婚を猛反対される。

集団・組織

李家 (いけ)

『李さんちの物語』に登場する韓国の家族。おばあちゃんと父親、母親、4男3女の大家族。次男は家を出ているが、長男の嫁と2人の孫は同居している。父親はガンコで封建的であり、未婚のまま仕事を続けている息子や娘たちにいらだっている。父親はハゲておりカツラを着用しているので、息子たちはいずれ自分もハゲるのかと憂鬱である。家訓は「反省と勇気」。

クレジット

翻訳

戸田郁子

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