ペルソナ 罪と罰

ペルソナ 罪と罰

プレイステーション用ゲームソフト「ペルソナ2 罪」「ペルソナ2 罰」の舞台である珠閒瑠市における1つの事件を描いたオリジナルストーリーで、「ペルソナ2 罰」の前日談となっている。「月刊少年ジャンプ」で2000年12月から2001年11月まで連載された。監修はATLUS。

正式名称
ペルソナ 罪と罰
ふりがな
ぺるそな つみとばつ
作者
ジャンル
バトル
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概要・あらすじ

高校生の木場一実は、姿を消してしまった友人の清水里人を探していたところ、彼の使役する悪魔に襲われる。危地に陥ったその時、自らの中に眠っていたもう1人の自分「ペルソナ」が発現し、日常は非日常へと変化する。一実はペルソナ使いの仲間たち、計都火野成衣鈴音と共に、大企業ネンフィア・ジャポンの恐るべき計画に立ち向かっていく。

登場人物・キャラクター

木場 一実 (きば かずみ)

珠閒瑠市の七姉妹学園に通う高校1年生。突如失踪してしまった清水里人を探していたところを悪魔に襲われ、それをきっかけとしてペルソナを召喚する能力に目覚める。お節介でお人好しな性格。正義感も強く、自分にできることは率先して行うよう心掛けており、ネンフィア・ジャポンの計画を聞いてからは自分も無関係でないとして、計都たちと共に戦う決意を固める。 所有ペルソナは閻魔大王の異名を持つ地獄の裁判官「ヤマ」。

計都 (けいと)

珠閒瑠市の廃工場をアジトとして、ネンフィア・ジャポンの野望を阻止すべく戦うペルソナ使いの青年。豪快な性格だが、戦闘に関しては常に冷静さを失わない。元は自衛隊に所属していたが、悪魔が絡んだ事故によって部隊は壊滅。自らも瀕死の重傷を負ったところを鈴音に救われ、事故を仕掛けたとされるネンフィア・ジャポンに立ち向かうことを決意した。 廃工場のペルソナ使いのリーダー的存在で、木場一実からも兄貴分として頼られている。所有ペルソナは雷を操るディーヴァ神族の一柱「インドラ」。

火野 成衣 (ひの なるい)

計都らと共に戦うペルソナ使いの女性。気は強いが根は優しい心を持っており、新たに仲間になった木場一実にも色々と世話を焼いている。ネンフィア・ジャポンの社長である日下耶雲とは因縁があり、彼の凶行を止めるために廃工場に身を置いている。所有ペルソナは北方を守護する四天王の一角「ビシャモンテン」。

鈴音 (りんね)

計都らと共に戦うペルソナ使いの少女。ハイテンションな性格で、友達であるJ・Fと一緒にしょっちゅう騒いでいる。かつて瀕死の重傷を負った計都を救っており、彼からは女神と呼ばれることもある。「赤の書」を操る能力を持ち、。ネンフィア・ジャポンの刺客に刈り取られたペルソナを奪還するという活躍を見せた。所有ペルソナは古代インド神話の最高神「ヴァルナ」。

J・F

計都らと共に戦う、霜の妖精ジャックフロスト。本人曰く「将軍」と呼ばれるエリートの息子とのことで、並の悪魔を圧倒する力を持つ。得意技であるアトミックブフーラを使い、広範囲に渡り冷気を噴出し、対象を凍らせることができる。鈴音とは大の仲良しで、彼女が危険に晒された時は見境がなくなるほど。

清水 里人 (しみず りひと)

木場一実の友人。七姉妹学園に通う高校生で、モデルの仕事をしている。どちらかといえば控えめな性格で、活発な一実とは好対照な関係だった。ある日突如、神隠しにあったかのように一実の前から姿を消すが、再度現れた時は、自らの過去の清算として一実の命を狙う刺客となっていた。所有ペルソナは、神学に基づく天使のヒエラルキーにおいて第8位「大天使」に数えられる下級天使「アークエンジェル」。

日下 耶雲 (くさか やくも)

ネンフィア・ジャポンの社長。冷静で聡明な青年だが、自らの過去を激しく憎悪している。「黒の書」を所有しており、それを用いて何らかの計画を実行しようとしている。その一環として、ペルソナを刈り取る鎌、グリム・リーパーを仲間たちに与え、ペルソナ使いを襲うことを指示している。本人も非常に強力なペルソナ使いであり、ショクイン、玉皇上帝など、複数のペルソナを同時に扱いこなす。

羅喉 (らご)

ネンフィア・ジャポンに所属するペルソナ使いの青年。日下耶雲よりグリム・リーパーを与えられており、ペルソナ使いを襲う役割を担っている。しかし実際は耶雲に忠実というわけではなく、彼が不在である隙を突いて黒の書の調査をするなど、腹に一物抱えている様子が見られる。情けないところをみせたり、かと思えば余裕を見せたりと、とらえどころのない性格をしている。 所有ペルソナは現在・過去・未来のあらゆる事象を観測できる神霊「ディアブル・ド・ラプラス」。

B・B (べべ)

ネンフィア・ジャポンに所属するペルソナ使いの青年。日下耶雲より「黒の書」の防衛を任されている。「黒の書」がグリム・リーパーを生み出した際に巻き込まれ、肉体とグリム・リーパーが一体化してしまっている。「黒の書」の解放を阻止すべく現れた木場一実と戦った際は、その身体的特徴を生かして彼を大いに苦戦させた。 所有ペルソナは、クトゥルフ神話における旧支配者の一柱「ハスター」。

フィレモン

木場一実の夢の中に出てきた、謎の男性。蝶を象った仮面を被っている。強い意志を持つ存在にペルソナを与え、人間の持つ可能性を観測している。また、人間の可能性を示す一環として、「赤の書」「黒の書」を与え、その行く末を見守っている。これらの行いは、近い未来に動き出すという昏き災いに対抗するためのものだという。

集団・組織

ネンフィア・ジャポン (ねんふぃあじゃぽん)

世界的な規模を誇る化粧品メーカー「ネンフィア」の日本支社。近年珠閒瑠市に進出し話題になっていたが、裏では「黒の書」を用いた恐ろしい計画を企てている。上層部に多数のペルソナ使いがおり、グリム・リーパーを用いたペルソナ狩りを実行。木場一実たちペルソナ使いとぶつかり合う。

場所

珠閒瑠市 (すまるし)

100万人以上の人口を抱える大都市。5つの区に分かれている。表向きは平和な都市だが、実際は人に見えない悪魔や、悪しき計画を発動させようとする複組織などがはびこっており、見えない脅威に晒され続けている。ネンフィア・ジャポンもその1つで、彼らの計画により滅亡の危機に瀕することとなる。

その他キーワード

ペルソナ

人の心の海に眠ると言われる、もう1人の自分。神話の神や悪魔の姿形をしており、一体化することで人知を超えた力を発揮することができる。ペルソナを纏って戦う能力を持つものをペルソナ使いと呼ぶ。操作するためには強い意志が必要となり、ペルソナ使いの優劣は意識力によって大きく左右される。また、ペルソナを強制的に分離させられた人間は、意識を失い、いずれ廃人になってしまう。

赤の書 (あかのしょ)

かつてフィレモンがとある心理学者の名で記したという、無意識世界の航海の軌跡。フィレモンの力を形にしたもので、所持者はフィレモンに匹敵する力を得ることができる。人の無意識に干渉する特性を持っており、奪われたペルソナを所有者に返還させることすら可能。また、「黒の書」を封じるための役割を果たしており、ネンフィア・ジャポンの計画の障害にもなっている。

黒の書 (くろのしょ)

ネンフィア・ジャポンが所持する、文字通りの黒い書物。人の無意識が眠っていると言われている。しかし現在は、内部に怨念や悪しき感情が眠っており、解放された際には大いなる力が世界に影響を及ぼす可能性が高い。過去を憎む日下耶雲や清水里人は、あえてこれを解放することで、過去を消滅させようと企んでおり、ペルソナ狩りはそのための手段に過ぎない。

クレジット

監修

ATLUS

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