MARCO 母をたずねて三千里

MARCO 母をたずねて三千里

1976年に放送されたテレビアニメ『母をたずねて三千里』のリメイク。松竹は97年に『フランダースの犬』の劇場用リメイク版を公開したが、日本アニメーション制作の名作リメイク映画の第2弾という位置づけである。物語は町医者になった大人のマルコ・ロッシが子供時代の旅を回想する形で始まる。キャラクターデザインは76年のテレビ版の雰囲気を踏襲しつつ新しく描き起こされ、イタリアからアルゼンチンまでの1万2千キロの旅路を90分でテンポ良く収めている。

正式名称
MARCO 母をたずねて三千里
ふりがな
まるこ ははをたずねてさんぜんり
原作者
制作
日本アニメーション
公開日
監督
楠葉 宏三
ジャンル
親子
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概要

イタリアからアルゼンチンへ出稼ぎに行った母親からの手紙が途絶え、心配でならないマルコ・ロッシは父親の反対を押し切ってアルゼンチンへの旅に出る。船で目的地のブエノスアイレスまで辿り着くが、母が働いているという家族は引っ越した後だった。

故郷のジェノバで知り合った人形劇一座の少女フィオリーナと偶然再会を果たしたマルコは一座の助けを借りて旅を続けるが、行く先々で困難に突き当たる。

登場人物・キャラクター

マルコ・ロッシ (まるころっし)

イタリアのジェノバに住む男の子。アルゼンチンに出稼ぎに行ったまま消息が掴めなくなった母親アンア・ロッシを捜そうと単身で旅に出る。素直で明るく活発な性格だが、一度思い込むと考えを曲げない強情な面も持つ。 長い旅の中で何度も困難に立ち向かいながらも、母親のいる土地を目指す。ペットは白い仔猿のアメデオ。

ペッピーノ

手回しのハンドオルガンを弾きながら街頭で人形劇を披露する旅芸人。ジェノバで知り合ったマルコ・ロッシとアルゼンチンで再会し、暫く馬車に乗せて道中を共にする。理想ばかりを口にする夢追い人だが、マルコのために一肌脱ぐ常識人の面もある。

ピエトロ・ロッシ (ぴえとろろっし)

マルコ・ロッシの父親。貧しい人たちのために尽くそうとジェノバの診療所で働いている。妻のアンナ・ロッシを想うあまり密航してでも捜しに行こうとしたマルコの熱意を認め、ひとりで旅立つ事を許した。

フィオリーナ

マルコ・ロッシがジェノバで偶然知り合った人形使いの少女。旅芸人一座の主、ペッピーノの次女。どこか寂しげで影がある。アルゼンチンで行く当てが無くなりベンチで寝ていたマルコを見つけ、母親探しの旅路を励ます。

コンチェッタ

旅芸人一座の踊り子でペッピーノの長女。グラマーな大人の女性で、家を出て行った母親代わりに一座をきりもりしている。アルゼンチンで路銀が尽きたマルコ・ロッシを助けようと父親に訴えかける優しさを持っている。

アンナ・ロッシ (あんなろっし)

借金の多い家計を支えるために家族をイタリアに残してアルゼンチンへ出稼ぎに行くが、ある時期から手紙が途絶え、それが息子マルコ・ロッシの心痛の原因となる。

レオナルド

ブラジル行きの貨物船フォルゴーレ号のコック長を務める中年男。マルコ・ロッシが母親探しの旅をしようと船に密航するが、その母想いの姿に感銘を受け、ピエトロ・ロッシに「この子をわしらに任せろ」と口添えをする。

フェデリコ

マルコ・ロッシがブラジルから乗り継いだ移民船で知り合った老人。アルゼンチンのロサリオで途方に暮れて道を歩いていたマルコと再会し、目的地コルドバへ行くための汽車賃を作る。

トニオ・ロッシ (とにおろっし)

アンナ・ロッシの長男でマルコ・ロッシの兄。機関士になるのが目標で、そのための勉強をしている。アンナが出稼ぎに行って以来、ナーバスになってしまった弟のマルコとの接し方に戸惑っている。

パブロ

コルドバの貧しい町に住む少年。妹の病気が悪化した時に、マルコ・ロッシが旅の汽車賃を使って医者を連れて来てくれたことに恩を感じ、マルコをトゥクマン行きの汽車に乗せるべく捨て身の作戦に出る。

クレジット

原作

エドモンド・デ・アミーチス

監督

脚本

深沢一夫

作画監督

才田俊次

音楽

岩代太郎

アニメーション制作

日本アニメーション

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