スーパービックリマン

スーパービックリマン

株式会社ロッテのチョコレート菓子『ビックリマン』のおまけシールで展開するストーリーのうち、1991年に始まった第11代目の「新決戦 スーパービックリマンチョコ バイオ悪魔VSメカ天使シール入り」のシリーズを基調とした漫画作品。シール発売前から連載が始まったため、シールとは異なる独自の展開があり、1992年から放映開始された同名のアニメとも内容が異なる。「天使」と「悪魔」と「お守り」と呼ばれる三つの種族が生きるビックリマンワールドを舞台に、伝説の英雄アンドロココの血を引くフェニックスが平和のために戦う姿を描く。本作は他シリーズに比べてSF的な要素が強く鎧と武器を纏う、サイバーアップという変身を行うことが、大きな特徴のひとつとなっている。

正式名称
スーパービックリマン
ふりがな
すーぱーびっくりまん
作者
ジャンル
バトル
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概要・あらすじ

「天使」、「悪魔」、「お守り」という三つの種族が生きるビックリマンワールド。アンドロココたちが悪魔と戦った『ビックリマン』の世界のはるか未来。天使の国・天聖界は、圧倒的な戦力を蓄えた悪魔たちの侵略により、壊滅寸前に陥っていた。天使たちのリーダー・スーパーゼウスは、悪魔たちのリーダー・スーパーデビルとの決戦に赴くにあたり、まだ幼いフェニックスを連れて、お守りの国・天地球へと脱出するするよう、側近の聖Iアリババに命じる。

フェニックスこそが、天聖界を救った伝説の英雄アンドロココの子孫であり、天使たちの最後の希望なのであった。

登場人物・キャラクター

フェニックス

心優しい天使の少年。スーパーゼウスや聖Iアリババたちに育てられた。天聖界が悪魔の侵攻に遭った後は、天地球の首都テラサピエンスで聖Pフッドに修行をつけてもらっていた。サイバーアップで大聖フェニックスに変身する。かつて巨魔界神アノドを封じた四戦士のひとりである天使の英雄アンドロココの血と超聖理力、そして巨魔界神アノドを倒すという使命を受け継ぐ。 当初はその優しさゆえに打たれ弱いところもあったが、ビシュヌ・ティキ、シルヴァ・マリア、アスカとの旅の中で強く成長していく。

ビシュヌ・ティキ (びしゅぬてぃき)

海の帝国の王子で、第一王位継承者。かつて巨魔界神アノドを封じた四戦士のひとりハムラビ・シーゲルの子孫。アノド復活を目指すスーパーデビルの企みを知り、配下のアスタラネモと共に天地球にやってきた。デビルの持つモーゼットの石板を奪い、アノド復活を阻止するのがその目的。サイバーアップによって海天聖ビシュヌ・ティキに変身する。 気が強い性格で、柔和なフェニックスとは当初反目するが、同じアノド復活阻止のための共闘をするうち、信頼関係を築いていく。

シルヴァ・マリア (しるゔぁまりあ)

天使と悪魔、双方の血を引くハーフデビルの少女。聖魔の力を持ち、黒い羽を持つ。かつて巨魔界神アノドを封じた四戦士のひとりシヴァ・マリアの子孫。聖魔和合を研究するプタゴラトンに育てられた。しかし天使でも悪魔でもない自分の存在に悩む。聖神ナディアに会ってそのことを問おうとしたが失敗し、シヴァ・マリアによってふさわしい時期が来るまで眠りに付かされた。 そのままプタゴラトンの作った装置の中で眠っていたが、フェニックスたちが訪れ、目を覚ます。

アスカ

盗賊を生業にしていた幼い少年。砂漠で出会ったフェニックスとビシュヌ・ティキが持つモーゼットの石板を盗むが、直後に悪魔の襲撃を受ける。ふたりが自分を守って戦ってくれたことをきっかけに、戦士として目覚めた。かつて巨魔界神アノドを封じた四戦士のひとりスサノオロ士の力を受け継いでいる。ただ、幼いためまだ戦闘力は低い。 逞しい性格で生活力があり、行動を共にすることになったフェニックス、ティキ、シルヴァ・マリアの食事などを用意することが多い。

スーパーゼウス

天聖界を治める天使のリーダーの男性。フェニックスの保護者であり、フェニックスからは「じいちゃん」と呼ばれ慕われていた。スーパーデビルの天聖界侵攻に抵抗し、自らサイバーアップして戦うが、敗れてしまい、デビルに取り込まれてしまう。

スーパーデビル

天魔界を治める悪魔のリーダーの男性。巨魔界神アノドを復活させるための道具であるモーゼットの石板をそろえるため、バイオ悪魔軍を率いて天聖界と天地球に侵攻を開始する。長年の宿敵であったスーパーゼウスとの戦いに勝利し、バイオグラマシンの力でゼウスを自らの体に取り込み、ブラックゼウスにパワーアップした。

聖Iアリババ (せんとあいありばば)

天聖界に住む天使の青年。幼いフェニックスの面倒を見ていた。スーパーデビルの天聖界侵攻によって捕らわれ、バイオグラマシンで悪魔と強制的に合体させられてしまう。

聖Pフッド (せんとぴーふっど)

スーパーデビルの天聖界侵攻により、天地球に逃れた天使の青年のひとり。フェニックスの保護者代わりとして、彼を育て、戦闘など様々なことを教えた。フェニックスを悪魔の攻撃から守って死亡したかに思われたが、その後は身分を隠してレジスタンスへの協力をしていた。

アスタラネモ

海の帝国の軍人の男性。ワープ機能を備えた最新鋭艦甲機メカタートルの船長。帝国の王子であるヴィシュヌ・ティキと共に、巨魔界神アノドの復活を阻止するため天地球へやってきた。

魔皇サラジン (まこうさらじん)

スーパーデビルに仕えるバイオ悪魔軍の男性幹部のひとり。あらゆる遺伝子を組み合わせる遺伝子改造装置マッド・バイオ・オーガンで造られた実験体のひとり。闘技場で最も強い悪魔を決めるため、デビルによって実験体同士で戦わされた過去を持つ。そのため自分たちが造られる理由となった天使の勇者たちを強く憎んでいる。

鬼荘士リトルミノス (きそうしりとるみのす)

スーパーデビルに仕えるバイオ悪魔軍の男性幹部のひとり。天使と悪魔の遺伝子を組み合わせて造られたため、聖魔の力を併せ持つ。ドリーメイジャスを側近としており、彼女の記録を基にフェニックスのサイバーアップをコピーする戦法を見せた。

ドリーメイジャス

スーパーデビルに仕えるバイオ悪魔軍の幹部・鬼荘士リトルミノスの側近。少女の姿をしたバイオミュータントで、常にフライングユニットと呼ばれる乗り物に乗っている。自分が見た技や能力を記録して再現する力を持つ。

巨魔界神アノド (きょまかいしんあのど)

宇宙創世の時に現れ、天使と悪魔を創造し、永遠に戦う仕組みを造り上げた神。神話の時代、聖魔和合を目指して戦いをやめようとした天使と悪魔の双方を滅ぼそうとして、アンドロココ、ハムラビ・シーゲル、シヴァ・マリア、スサノオロ士の四人の戦士によって封印された。

アンドロココ

伝説の英雄の男性。神話の時代、聖魔和合による平和を目指して戦い、超聖神ザイクロイド・アノドをハムラビ・シーゲル、シヴァ・マリア、スサノオロ士と共に封印した。フェニックスの祖先にあたる。

ハムラビ・シーゲル (はむらびしーげる)

異聖神メディアの加護を力の源とした男性戦士。神話の時代、超聖神ザイクロイド・アノドをアンドロココ、シヴァ・マリア、スサノオロ士と共に封印した。ヴィシュヌ・ティキの祖先にあたる。

シヴァ・マリア (しゔぁまりあ)

天魔界の母と呼ばれる魔胎伝ノアの娘。神話の時代、アンドロココと共に聖魔和合による平和を目指して戦い、超聖神ザイクロイド・アノドをロココ、ハムラビ・シーゲル、スサノオロ士と共に封印した。シルヴァ・マリアの祖先にあたる。

スサノオロ士 (すさのおろし)

アスカの祖先。伝説の英雄の男性。神話の時代、超聖神ザイクロイド・アノドをアンドロココ、ハムラビ・シーゲル、シヴァ・マリアと共に封印した。

聖Vヤマト (せんとぶいやまと)

天使の青年。天聖界最強といわれた戦士。悪魔に操られて正気を失い、天使狩りの賞金稼ぎをするようになってしまっている。「タッキュウドオ」という瞬間移動能力を持つ。

十字架天使 (じゅうじかてんし)

天使の女性。悪魔に操られ、正気を失ってしまった聖Vヤマトを元に戻そうとしている。

プタゴラトン

聖魔和合を研究する科学者であり、医者の男性。スーパーデビルの天聖界・天地球侵攻により散り散りになった天使やお守りを集め、巨魔界神アノド復活を阻止するためのレジスタンス組織を作った。シルヴァ・マリアの育ての親のような存在。悪魔陣営に属し、「魔魂プタゴラトン」の名で活動していたため、マッドサイエンティストとして名が知られてしまっている。

魔胎伝ノア (またいでんのあ)

「悪球エリア」に住む、悪魔の生命を生み出す母と呼ばれる女神。聖神ナディア、異聖神メディアと共に、世界を見守り、支えてきた。

聖神ナディア (せいしんなでぃあ)

「源層界」に住む、天使たちの生命を生み出す女神。異聖神メディア、魔胎伝ノアと共に、世界を見守り、支えてきた。

異聖神メディア (いせいしんめでぃあ)

「曼聖羅」に住む生命を生み出す女神。ハムラビ・シーゲルに力を与えた。聖神ナディア、魔胎伝ノアと共に、世界を見守り、支えてきた。

場所

天地球 (てんちきゅう)

「天使」、「悪魔」、「お守り」の三つの種族が生きるビックリマンワールドで、お守りたちが住む惑星。首都はテラサピエンス。

天聖界 (てんせいかい)

「天使」、「悪魔」、「お守り」の三つの種族が生きるビックリマンワールドで、天使たちが住む世界。スーパーデビルの侵攻を受け、壊滅状態となる。

天魔界 (てんまかい)

「天使」、「悪魔」、「お守り」の三つの種族が生きるビックリマンワールドで、悪魔たちが住む世界。

海の帝国 (うみのていこく)

銀河のはるかかなたにある帝国。ハムラビ・シーゲルを開祖とする一族が治めており、そのひとりであるビシュヌ・ティキは王子の位を持つ。異聖神メディアの住む曼聖羅への道がある「メディッサの樹」がある。

その他キーワード

モーゼットの石板 (もーぜっとのせきばん)

巨魔界神アノドを呼び出す呪文が書かれた二枚の石板。1枚はスーパーデビルの手に落ちた。もう1枚はヴィシュヌ・ティキが手にしたものの、いくつもの欠片(かけら)に割れてしまう。

サイバーアップ

自身の持つ超聖理力を高めることで、サイバーテクターと呼ばれる鎧と武器を纏う天使の能力。未熟な天使は自分の意志でサイバーアップを行うことができない。

クレジット

脚本

窪内 裕

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