宝島

宝島

英国スコットランドの作家、ロバート・ルイス・スティーブンスンの同タイトル小説をアニメ化。大海賊フリントの莫大なお宝を巡って繰り広げられる友情・裏切り・勇気・戦いのロマンとアクションの冒険物語。

正式名称
宝島
ふりがな
たからじま
原作者
制作
東京ムービー新社
放送期間
1978年10月8日 〜 1979年4月1日
放送局
日本テレビ
話数
26話
ジャンル
アドベンチャー
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概要・あらすじ

ブラックヒルの宿屋「ベンボー提督亭」に、ある日ビリー・ボーンズという老水夫がやってきた。宿の子供ジム・ホーキンズに一本足の男を見張ってくれと頼み、この宿でラム酒をあおりながら逗留していた。ある日、ジムは盲目の男に道案内を頼まれビリーのもとまで連れて行くと、盲目の男はビリーに黒丸を渡す。

これは、海賊仲間の絶縁状であり、これを受けた者の未来はなかった。先のない状況に立たされたビリーはショックで倒れる。

そして、息絶える前に彼の持ってきた衣装箱の鍵をジムに渡した。はたして…衣装箱の中には「宝島の地図」が隠されていた。

登場人物・キャラクター

ジム・ホーキンズ (じむほーきんず)

イングランドのブラックヒルに住む13歳の少年。船乗りの父を亡くし、母とふたりで宿屋「ベンボー提督亭」を守っている。負けず嫌いで直情型、無鉄砲だが行動的である。宿に泊まっていたビリー・ボーンズが残した衣装箱の中から宝の地図を発見し、亡き父の友人リブシー先生とトレローニに相談。 その後、トレローニが用意した宝探しのための船ヒスパニオラ号の客室付きボーイとして愛豹のベンボーと共に船に乗り込む。 この時、船の料理長で一本足の男ジョン・シルバーと知り合い、最初は疑いの目を向けるもすぐに意気投合し、楽しい航海となっていた。しかし、宝島を目の前にシルバーが海賊の船長であったことを知る。

ジョン・シルバー (じょんしるばー)

左足がない一本足の男。イングランドの港町ブリストルで「遠眼鏡屋」という料理店をやっていた。大金持ちのトレローニが宝探しのために船を出すことを知り、料理長としてヒスパニオラ号に乗り込む。一本足であるが、怪力の持ち主で、明るく気さくな性格。 航海中に少年ジム・ホーキンズにも気を配り、ジムから絶大な信頼を得る。しかし実は、彼の正体はかつての大海賊フリントの船の操舵士をつとめた海賊で、宿屋「ベンボー提督亭」に泊っていたビリー・ボーンズが恐れていた一本足の男であった。 計算高く狡猾で頭の切れる策士であり、己の信念のみでただひたすらフリントの宝を追い求めていた。彼の肩にはフリントというオウムが乗っている。

ベンボー

ジム・ホーキンズの飼っている豹の子供である。宿屋「ベンボー提督亭」にやってきた船乗りからもらったもので、ジムといつも一緒におり、時に彼を助けている。

オウムのフリント

ジョン・シルバーが飼っているオウムである。海賊フリントをはじめ、名のある海賊に飼われていたらしい。かつて35万枚の8ジルシ銀貨を積んだ難破船のことを覚えているため「8ジルシ銀貨」が口癖である。

ビリー・ボーンズ (びりーぼーんず)

宿屋「ベンボー提督亭」に逗留し、毎日ラム酒を飲んだくれていた男。宿に着くとすぐ、ジム・ホーキンズに一本足の男を見張るように頼んでいる。実は彼は、海賊フリントの船で副船長を務めており、フリント亡きあと宝の地図を持ち逃げしていた。 そのため1本足の男から付け狙われていると怯えることもあった。ベンボー亭に逗留中、ジムが案内してきた盲目の男から「黒丸」という海賊仲間の絶縁状をつきつけられショックで死亡。 息が途絶える前にジムに宝の地図が入った衣装箱の鍵を託す。

トレローニ

村の地主で大金持ちの太った男性。ジム・ホーキンズの父とは友人であり、宿屋「ベンボー提督亭」のことを気に掛けている。かんしゃく持ちで口が軽いウカツな人物。しかし射撃の腕は一流。ロマンティストで宝島の話にはすぐに乗り、ヒスパニオラ号という船を用意するという強力スポンサー。

リブシー先生 (りぶしーせんせい)

ブラックヒルに住む医者であり、治安判事である。正義感にあふれ名誉を重んじる紳士で、宝島行きの船には船医として同行する。病気や傷害の手当ては、敵味方なく治療する心正しき人。ジム・ホーキンズの父とはトレローニ同様友人であった。

スモーレット船長 (すもーれっとせんちょう)

宝島行きの船ヒスパニオラ号の船長を務める男性。規則を重んじ厳格で、優秀な指揮官である。雇い主トレローニにも不備があれば苦言を呈す正義感あふれる人物。愛国心が強い。

アロー

宝島行きの船ヒスパニオラ号の副船長を務める男性。酒好きで赤鼻である。酒を呑み船長に反抗するも、裁判をおそれ酒をあおり、酔って海に落ちて死亡する。海賊時代のジョン・シルバーを知っていたらしく、それに気が付いたシルバーに殺されたともみられる。

アブラハム・グレー (あぶらはむぐれー)

アイルランド出身の水夫の男。長いグレーの髪が特徴。船の中で海賊の反乱の徒に入っていたが、弱い者を放っておけない性格から、ジム・ホーキンズたちの仲間に入り海賊と対峙する。寡黙であるがなかなかの知恵者。 また、ナイフ投げの名人で身体能力が高く、ジョン・シルバーと互角に渡り合うこともあった。

かもめのパピー

故郷には9人の弟がいるという、陽気でお調子者の水夫の男。関西弁。損得だけで行動する単純な性格で、船の中でジムたちについたり、海賊主体の反乱側についたり、風見鶏のように立場を入れ替える。

レッドルース

大金持ちトレローニの執事。トレローニが幼い頃から彼に仕えているため、現在はヒゲをはやした老人である。小さな鈴を持っていて、これで幼いトレローニを寝かしつけていたと語る。宝島に着いた夜、砦の番をしていた時に海賊の凶弾に倒れる。

ハンター

大金持ちトレローニの家で働いていた青年。兄のジョイスと共に船に乗っていた。島に着いたのち、海賊との戦いの最中に兄ジョイスを失う。

ベン・ガン (べんがん)

海賊フリントの元部下であった男。髪も髭も伸び放題になっている。宝島に取り残され10年間もひとりで生きてきた。そのため、この島の隅々までよく知り尽くしている。しかし、宝の在り処は知らない。ジム・ホーキンズたちに協力し、最終的には国へ帰還する。 声色が得意である。

ハンズ

宝島行きの船ヒスパニオラ号の操舵手で、船に乗り込んだ海賊たちのリーダーである。隙あらばジョン・シルバーに取って代わって船長になろうと目論んでいる。ジム・ホーキンズたちが島の砦を占領したため、海賊たちはヒスパニオラ号を拠点として活動していたが、長引く戦いに疲労し、その体に酒をあおったため、精神に異常をきたし海賊の仲間同士で殺し合いをはじめた。

フリント船長 (ふりんとせんちょう)

大海賊の船長。物語では思い出話の中のみの登場であるが、彼が残した財宝の場所が宝島という今回の舞台となっている。七つの海を傍若無人に荒しまわり、その残忍さゆえに「鮫」との異名を持っていた。

クレジット

原作

スティーブンスン

演出

出崎統

脚本

作画監督

杉野昭夫

音楽

羽田健太郎

アニメーション制作

東京ムービー新社

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