空色のメロディ

空色のメロディ

ちょっと泣き虫だけど前向きな少女メロディは、両親を亡くして祖父の住むグリーンフィールドにやってきた。祖父の家の屋根裏部屋で自分にそっくりな肖像画を見つける。メロディの恋と冒険に、王家をめぐるロマンチックなエピソードが絡む、爽やかラブストーリー。

正式名称
空色のメロディ
ふりがな
そらいろのめろでぃ
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

ちょっと泣き虫だけど前向きな少女メロディは、両親を亡くして祖父の住むグリーン・フィールドに越してきた。アーク・ライトたち、新しい友だちもできて、充実した毎日を過ごす。メロディ自身は知らなかったがブルーストーン王国の王位継承者で、王家のっとりを企む一派に狙われ始める。メロディは真実を確かめるためにブルーストーン王国に向かう決意をする。

登場人物・キャラクター

メロディ・ブルー (めろでぃぶるー)

明るく前向きな13歳の少女。3月5日生まれ。かなりの泣き虫だが、長引かない。髪は左右で三つ編み。両親からもらったペンダントを離さない。母はブルーストーン王国のマーガレット王女。両親をなくしてダンの住むグリーンフィールドにやってきて、アーク・ライトたちと友だちになる。 グレイ・キートンに憧れるが、親身になってくれるアーク・ライトに思いを寄せるようになった。王位継承者の過去を知るためにブルーストーン王国を訪れ、王家乗っ取り計画で苦しめられたが、1ヶ月ほどの滞在でグリーンフィールドに戻る。

アーク・ライト (あーくらいと)

メロディ・ブルーの友人で、好奇心旺盛で行動的な少年。7月12日生まれの13歳。空に憧れて、グレイ・キートンと飛行機の自作をしている。姉セーラ・ライトと妹キャシー・ライトスージー・ライトがいて、母から妹の世話を任されて困っている。メロディのことが好きになり、さっそく告白したものの、そのときは叶わなかった。 それでもメロディを守ると心に決めて、ブルーストーン王国でのメロディのピンチにも駆けつけた。飛行機の勉強のため、1年間、村の外の学校に行くことを決意。メロディへの思いも通じる。

グレイ・キートン (ぐれいきーとん)

メロディ・ブルーの友人で、メガネをかけたおとなしい少年。1月19日生まれの13歳。自宅は牧師館。いつも帽子をかぶっているのは、片思いの相手で幼なじみのセーラ・ライトに頭をなでられないように。アーク・ライトの飛行機造りを手伝っている。

セーラ・ライト (せーららいと)

髪の長いおしとやかな少女。8月30日生まれの14歳。幼いころは弟のアーク・ライトとグレイ・キートンと遊んでいた。お菓子作りが好きで、アーク・ライトにもよくおやつとして持たせるが、かなり甘い。グレイ・キートンのことが好きで、敬語を使われるのが嫌だった。メロディ・ブルーがグレイを好きだと聞いて悩む。

ハチ

『空色のメロディ』のキャラクター。メロディ・ブルーの愛犬で、巨大。熊と間違える人が多い。メロディがグリーンフィールドに来る前に住んでいたホワイトタウンで出合ったモグという犬の忘れ形見。メロディが「忠犬ハチ公」から採ってハチと名付けた。ブルーストーン王国に向かったときもメロディが連れて行った。

ダン

頭ははげ上がっているが、顔の下半分は白い鬚で隠れている偏屈な老人。メロディ・ブルーを引き取ったが、祖父ではない。グリーンフィールド出身で航空学校を卒業後、行き倒れていたところをブルーストーン王国の王女(後の女王)に助けられた。王室お抱えのパイロットになり、マーガレット王女誕生後は教育係となる。 このころ「空のウルフボーイ」の異名をとる。体の弱い王女の静養先に、故郷を推薦。それが王女の駆け落ちに発展した責任を感じて、15年仕えたブルーストーン王国を後にしてグリーンフィールドに戻った。

エリザベス・ブラウン (えりざべすぶらうん)

メロディ・ブルーの友人で、黒髪を肩まで伸ばした少女。12月11日生まれの13歳。快活なしっかり者。学校ではメロディの隣の席で、すごく気が合っている。メロディの思いつきをしっかりフォローしてくれる。特定の相手はいないが、従兄弟のマイケルがかっこよくなったと喜んでいた。

ホリー・ゴールド (ほりーごーるど)

左右の頭の横で髪をおだんごにしている、メロディ・ブルーの同級生。村一番のお屋敷の娘で、担任のガーリック先生も頭が上がらない。イヤミな発言とワガママな行動で一部の取り巻き以外からは醒めた目で見られているが、気付いていない。村を訪問するブルーストーン王国の使節団に取り入って、王室入りを夢想している。 グレイ・キートンがお気に入りだったが、今はアーク・ライトが自分のことを好きだと思いこんでいる。

クリストファ・アレン (くりすとふぁあれん)

髪を後ろで結んだ長身の青年。女王の妹の息子だが、臣下として国を支えている。王家乗っ取り計画に気づき、メロディ・ブルーをブルーストーン王国に迎えて後継者問題を収束させたいと望んでいる。一方でメロディに無理強いをしようとは思っていない。その働きを認められ女王から後継者に指名される。

エドワード・バークレイ (えどわーどばーくれい)

巻き毛の青年。王家乗っ取りの首謀者バークレイ家の一人息子。メロディ・ブルーの写真を見て気に入る。馬車の事故を装って家に招き、一気に結婚までしてしまう計画だったが、メロディの抵抗で失敗。さらに計画も露顕し、逮捕された。メロディの涙や毅然とした態度に動搖してしまう、悪になりきれない人物。

女王 (じょおう)

ブルーストーン王国の女王。柔和な表情をした人物で国民からの信頼も厚い。元気ではあるが、すでに高齢のため後継者問題が出ている。15年前に一人娘のマーガレット王女の結婚に反対し、駆け落ちをされてしまった。そのことを深く悔いている。王国にやってきたマーガレットの娘、メロディ・ブルーにはグリーンフィールドに帰ることを許し、後継者には甥の忠臣クリストファ・アレンを指名した。

場所

ブルーストーン王国 (ぶるーすとーんおうこく)

東方にある小さな島国。現在は女王が治めている。グリーンフィールドからは汽車と船で3日かかる。

グリーンフィールド

駅がひとつだけの田舎町。空が青く感じられ、湖や丘が広がる豊かな自然がある。

その他キーワード

ペンダント

メロディ・ブルーが5歳のとき、両親からもらったもの。空色の石がはめられたペンダントで、ブルーストーン王国の王家を守るシンボル。結婚式では、このペンダントを朝の光にかざし、その青い光を浴びながら誓いの言葉を交わす。こうして認められた二人は離れることがあってはならない。

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