恐るべき子どもたち

恐るべき子どもたち

現実を遮断し、夢幻の世界に生きる二人の姉弟、エリザベートとポールが破滅していく様を幻想的な筆致で描いた作品。四章に別れ、登場人物は十代前半~後半へと成長する。原作は、フランスの詩人ジャン・コクトーの同名小説『恐るべき子どもたち』。

正式名称
恐るべき子どもたち
ふりがな
おそるべきこどもたち
原作者
ジャン・コクトー
作者
ジャンル
その他サスペンス・ミステリー・ギャンブル
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概要・あらすじ

パリの片隅にあるコンドルセ高等中学の生徒ポールは、悪魔的な魅力を持つガキ大将ダルジュロスに心惹かれていた。しかしある冬の日、ダルジュロスに雪球を投げつけられ、倒れたポールは、彼を診断をした医者から胸が悪いのでもう学校に行ってはいけないと告げられてしまう。

登場人物・キャラクター

ポール

『恐るべき子どもたち』の主人公のひとり。パリに住む空想好きな少年。エリザベートの弟。コンドルセ高等中学への通学中、胸が悪いことがわかり、通学を含む運動を禁じられる。以降、エリザベートと共に部屋に閉じこもって生活を続けることとなる。善悪の区別がつかない子どもの感覚を持ち続けたまま成長していく。夢遊病を持つ。 エリザベートが連れてきたダルジュロスによく似た顔の女性アガートに次第に惹かれていく。

エリザベート

『恐るべき子どもたち』の主人公のひとり。パリに住む空想好きな少女。ポールの姉。父親が亡くなった後、病気の母親の面倒を見ている。ポールの病気がわかった後は、彼の面倒を見るという理由のもと、自分も家に閉じこもるようになる。ポールの子どものままの感性を快く思っている。また、表面上は隠しているが、ポールへの強い独占欲を持つ。

ダルジュロス

ポールのコンドルセ高等中学での友人で、崇拝の対象となっている少年。悪魔的なカリスマ性をもったガキ大将。ラシーヌのアタリーを女装して演じたことがある。ポールに雪球をぶつけて怪我をさせたことから、退学になる。長じた後は自動車工場の代理人となっており、海外を行き来している。 毒薬集めを趣味としている。

ジェラール

ポールとエリザベートの友人。少年時代は彼ら姉弟を心配すると共に、彼らの空想に付き合っていたが、長じると次第に感覚のズレを覚えるようになっていった。常識人。叔父の遺産を受け継ぎ、工場の経営をするようになる。

アガート

エリザベートが仕事をするようになった洋裁店の同僚。ダルジュロスに顔がそっくりで、彼女もダルジュロス同様、学生時代ラシーヌのアタリーを演じたことがある。エリザベートに連れられてポールに出会い、次第に彼に惹かれるようになっていく。

ミカエル

エリザベートの結婚相手。アメリカの資産家で、エトワール広場に新婚生活のための家を建てた。紳士で常識的な人物。趣味はスポーツカーでのドライブ。

クレジット

原作

ジャン・コクトー

ベース

恐るべき子供たち

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