TATTOO HEARTS

TATTOO HEARTS

刺青に秘められた異能力と、それを巡る争いに巻き込まれた少年と少女を描いたバトルアクション作品。加治佐修の初連載作品。

正式名称
TATTOO HEARTS
ふりがな
たとぅー はーつ
作者
ジャンル
バトル
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概要・あらすじ

「世界一粋な男」を目指す莫山は、様々な偶然が重なって、背中にタトゥーハーツの力を持った刺青を彫られてしまう。間違えて刺青を施術した彫り師花音は、店の再建のため莫山と行動をともにするようになるが、二人はタトゥーハーツの力を使って世界を征服しようと企む墨文一族との戦いに巻きこまれていくのだった。

登場人物・キャラクター

莫山 (ばくざん)

祖母から教わった「粋」という言葉を信条にし、「世界一粋な男」を目指す15歳の少年。マスクをアゴにかけている。捨てられたバスを改造した家に住み、何でも屋をして生活している。かなりのバカ力の持ち主で、義に厚い性格。そのため困っている人を見かけると放っておけないが、必ず物を壊す大ざっぱな一面もあるので、知人からは疫病神と思われている。 鍼治療と勘違いして彫花を訪れ、タトゥーハーツの力を身につけてしまい、真・墨文一族との戦いに巻き込まれてしまう。花音に施された刺青の図案は「唐獅子牡丹」、字は「粋」。タトゥーハーツの力によって、莫山が「粋」であろうとするとき、ビルを破壊するほどの怪力を発揮できるようになるが、訓練を積んでいないために能力は不安定。

花音 (かのん)

彫り師の少女。15歳。花のように開いたポニーテルが特徴。亡くなった父親の残した店・彫花を継ぎ、「二代目彫花」を名乗っている。彫り師としては一人前だが経営能力はなく、借金に苦しんでいる。借金返済のため、店の倉庫に眠っていたタトゥーハーツの墨をネットで売却しようとするが、注文者と間違えて莫山に刺青を施してしまう。 その後、破壊された店を再建するため、莫山と行動をともにするようになる。

梁じい (りょうじい)

彫花の経理担当の老人。片眼鏡をかけている。花音の父親に世話になって以来、彫花に勤めている。倉庫でタトゥーハーツの墨を見つけ、ネットに情報を流す。花音の彫師としての腕は認めているが、店の経営に関してはもう少し大人になってほしいと思っている。

マスクの男 (ますくのおとこ)

本名不詳。目出し帽のようなマスクを被っている男。過去に出回ったタトゥーハーツの墨を回収するという任務を持つ、回収隊の一人。ネットにタトゥーハーツの墨が出品されているのを見つけ、「マスクをつけていること」以外の素性を明かさずに施術を依頼するが、偶然店を訪れた莫山に先を越されてしまう。莫山を殺し、墨を回収しようとするが、タトゥーハーツの力を目覚めさせた莫山に敗れる。

マスター

莫山行きつけのスター食堂の店主。オカマ口調で話し、莫山のことは「莫ちゃん」と呼ぶ。莫山とは親しいが、よく迷惑をかけられている様子。腰痛に悩まされており、ケンカで腰を傷めた莫山に行きつけの鍼灸院を紹介する。

空哉 (くうや)

莫山のタトゥーハーツを回収しに現れた男。オールバックの髪型が特徴。弱いものを傷めつけることに快感を覚える残忍な性格で、任務の遂行よりも自分の快感を優先して行動する。刺青の図案は「双燕」、字は「快」のタトゥーを持つ。訓練を積んでおり、意識的にタトゥーハーツの力を引き出すことができる。超音速で移動し、衝撃波で相手を攻撃する「燕舞」、「回転燕舞」などの技で莫山を追い詰めるが、莫山のとっさの機転に敗北する。

(ちょう)

空哉の目付役の男。猫背でステッキを持っている。タトゥーハーツの力は持たないが、身のこなしが軽く、鉤爪を武器に使う。空哉の命令で梁じいを傷つけて莫山を挑発するが、逆上した莫山に攻撃され、大怪我を負う。

ユカ

スター食堂の看板娘で、12歳の少女。マスターと二人で店を切り盛りしており、莫山のことを内心迷惑に思っている人物の一人。マスターの姪にあたるが、マスターの本名は知らない。修正隊の攻撃によってスター食堂を破壊され、文吾の家に逃れる。

文吾 (ぶんご)

修理屋の男。モヒカン刈りが特徴。莫山の持ってくる廃材を買い取っている。やはり莫山のことは疫病神だと思っているが、莫山が怪我をしたときには心配して駆けつけている。傲慢な態度だが、修理屋としての腕はいいと評判。

万尊 (まんそん)

修正隊の一人。筋肉質で大柄な男。刺青の図案は「鉄亀」、字は「頑」。莫山の攻撃を真っ向から受け止めて耐え切るほどの防御力を持つ。肉体の耐久力を活かして相手を締め上げる「万年絞(まんねんこう)」を得意とする。

沙羅 (さら)

修正隊の一人。好戦的な男。刺青の図案は「雷蛇」、字は「痺」。タトゥーハーツの能力は電撃。鞭を自在に操り、とらえた相手に電撃を浴びせる「蛇咬鞭(じゃこうべん)」という技を持つが、自分や仲間が感電してしまう状況では能力を発揮できないという弱点を持つ。

(どん)

修正隊の一人。スキンヘッドで目元を隠すマスクをつけている小柄な男。単語だけでしゃべり、ふだんから何を考えているのかまったくわからない性格。刺青の図案は「ナマズ」、字は「呆」。地面をめくり上げ、相手を押しつぶす技を持つ。

黄雅 (こうが)

修正隊の一人。口数が少なく、冷静な性格の男。刺青の図案は「火龍」、字は「雅」。青龍刀のような刀剣「亢龍刀」を武器に使い、タトゥーハーツの力で炎を操る、「火砕」や、斬撃との合わせ技「吸炎斬」、「火炎龍」など多彩な技を持つ。

ハルナ

修正隊のリーダー格の男。刺青の図案は「食人草(マンイーター)」、字は「戯」。手のひらから強酸を染み出させ、あらゆるものを溶解する「酸の爪(アシッド・クロウ)」という技を持つ。莫山、千里との戦いで右足を失い、莫山への復讐を誓う。

千里 (せんり)

タトゥーハーツの力を持つ男。墨文一族から抜け出し、タトゥーハーツの回収を逃れて一人で暮らしている。何らかの病に侵されており、余命わずかの状態。自分の死期を悟り、修正隊に殺されるのを静かに待っていたが、莫山に感化されて、墨文一族と戦う決意を新たにする。刺青の図案は「氷姫」、字は「静」。手に触れたものを凍結させる能力を持つ。

集団・組織

墨文一族 (もううぇんいちぞく)

800年前に天災から身を守るため、刺青によってタトゥーハーツの能力を身に付ける術を編み出した民族。タトゥーハーツを狙った権力者や野心家たちに狙われることを恐れ、歴史の舞台から姿を消していた。しかし、現代になってその末裔はタトゥーハーツの力を悪用し、世界を支配しようと企み始めている。

回収隊 (かいしゅうたい)

墨文一族の支配を絶対的なものにするため、市場に出回ったタトゥーハーツの力を持つ墨を世界から回収している部隊。また、墨そのものの回収だけでなく、すでにタトゥーハーツの刺青を持つものを殺害し、その血液を奪うことも任務の一部にしている。

修正隊 (しゅうせいたい)

墨文一族の支配を絶対的なものにするため、政府軍の施設や各地の主要都市などを破壊し、俗世間を「修正」すると称してテロ活動を行っている部隊。作中に登場した中では、全員がタトゥーハーツの力を持ち、強力な戦闘力を持っている。

その他キーワード

タトゥーハーツ

古の刺青術。タトゥーハーツの力を持つ墨を使い、図案と字が一対になった刺青を彫られた者は、刺青の図案が持つ能力を身に付けることができる。能力を使うには刺青の字が意味する心理状態になる必要がある。そのため、使いこなすには訓練が必要とされる。また、刺青を彫られた者は、その血液に力を宿すとされる。

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