SWORD BREAKER

SWORD BREAKER

無敵の楯を持つ勇者と、もともとは人間だった魔人との戦いを描くファンタジー作品。第1話は現代の日本が舞台で、第2話からファンタジー世界が舞台となる構成を取っている。独特な魔人の造形が特徴。

正式名称
SWORD BREAKER
ふりがな
そーど ぶれいかー
作者
ジャンル
アドベンチャー
 
バトル
 
ファンタジー
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概要・あらすじ

邪悪な魔法使い・アバル無敵の楯で打ち破った勇者・ルルドは、戦いの末アバルの呪いにより異世界に飛ばされてしまう。赤ちゃんとなった異世界で虎一に保護されたルルドはミコトと名付けられ、成長していった。しかし10年が経ったある日、不良から自分を守ろうとした虎一の姿を見たことでミコトアバルの呪いから解き放たれ、勇者ルルドとしてもとの世界へと戻る。

しかし、そこはアバルと戦って1000年後だった。自分の墓にあった無敵の楯を再び手にしたルルドは、ミコトを名乗って旅を開始。剣士トランスサーナを仲間にし、アバルの復活を阻止するため無敵の楯の力を100%引き出す守護宝石を探す。

登場人物・キャラクター

ミコト

取り壊し予定の教会にいた赤ん坊で、虎一に拾われミコトと名付けられ、孤児院・太陽の家で10年を過ごす。正体は別の世界の勇者・ルルドで、宿敵・アバルを倒した際に呪いをかけられ、記憶を封印されて現世界に飛ばされてきた。自分を不良から守ろうとした虎一の勇気によりアバルの呪いから解放され、もといた世界へと帰還。 だが、そこはアバルとの戦いから1000年が経っていたため、ミコトを名乗る。無敵の楯の使い手で、困っている人を放っておけない優しい性格。元いた世界で進みつつあったアバルの復活を阻止するため、トランスやサーナとともに旅を続ける。

ルルド=ジュリアート=アルキサンドル=マキシマーム=ジーク=ダイヤモンド

『SWORD BREAKER』の主人公ミコトと同一人物。千年前に無敵の楯で、邪悪な魔法使いアバルを倒した勇者。しかしアバルを倒した際に呪いをかけられ、異世界へと吹き飛ばされてしまう。ミコトとして帰って来た千年後には墓が立てられており、そこがかつては剣士たちの聖地となっていたことがトランスにより語られた。

トランス

外見が虎一にそっくりな剣士。お守りとして守護聖石を先祖から受け継いでおり、かけだし剣士だった頃はこの力により、魔人に襲われた母国の剣士団の中で唯一生き残った。精神力を具現化して守護聖石から光の剣を出す力を持っており、ミコトを守る剣士として魔人退治の旅に同行する。

サーナ

義足を武器にするフィメール族の女剣士。フィメール族の掟に従い、守護聖石を輝かせられる運命の男性を探して旅をしていたところ、ミコトと出会う。彼が石を輝かせたことから、行動を共にするようになった。ミコトにベタ惚れしており、ミコトを守る役をトランスと取り合うことも。 守護聖石の力により、矢のように走り、谷も軽々と飛び越せる輝く足を生やすことができる。

虎一

現代日本の工事現場で働く青年で、取り壊す予定の教会で赤ん坊を見つけ、ミコトと名づけて太陽の家に預けた。強さと勇気と優しさを持ち合わせており、ミコトにとっては兄のような存在。太陽の家が解散した後はミコトを引き取ろうとするが、その帰り道で不良たちに襲われる。 気絶している間に、アバルの呪いから解放されて元の世界へと去ったミコトとの思い出は失った。

アバル

この世に斬れないものはないという最強の剣を盗み出し、世界中に戦争を仕掛けた邪悪な魔法使い。無敵の楯を持ったルルドとの戦いに敗れて砕け散ったが、その後も邪神として魔人であるアバルの信徒たちに崇拝されている。世界をさまよっていたその怨念はズールと一体化し、ズールを魔人に変えた。

グリード

『SWORD BREAKER』に登場する魔人。七剣邪の一人で、邪神アバルの敬虔な信徒。体を巨大な剣に変化させて戦う。無敵の楯の力により吹き飛ばされたが生きており、ズールに無敵の楯が不完全であることを伝えた。

グルトニー

『SWORD BREAKER』に登場する魔人。残虐な性格で、人間の骨でできた塔に住み、ズールの預言以上に人間を殺し続けている。もともとは人間に絶望して女性や子供ばかりを200人近く手にかけた殺人鬼で、処刑前に現れたズールから悪魔核を与えられ魔人となった。龍のような形の左手から放つ炎の弾と、全身を龍に変形させ回転しながらぶつかる攻撃を持つ。

ズール

『SWORD BREAKER』に登場する預言者であり魔人。七剣邪たちにアバル復活のための指令を与える、アバルの信徒たちのトップ。もともとは人間だったが、体に触れた相手が絶命する不治の伝染病を生まれつき持っており、そのため戦争の道具とされ、人のぬくもりを知る機会なく生きてきた。絶望の中でアバルの怨念と出会ったことで一体化し、魔人となる。

ブロッケン

トランスに絡んできた剣士で、卑怯な手を使うもミコトとトランスの前に敗北。怒りと憎しみに沈んでいたところをグリードに認められ、悪魔核を与えられて魔人になった。鋭利な刃物になった6本の腕と、口から突き出る攻撃を持つ。

集団・組織

アバルの信徒たち (あばるのしんとたち)

『SWORD BREAKER』に登場する集団。邪神アバルの復活を目的としており、悪魔核を与えられ魔人になった人間によって構成されている。ズールの預言により、特に強い力を持つ七剣邪が世界各地で人間を殺して回っている。

七剣邪 (ななけんじゃ)

『SWORD BREAKER』に登場する魔人たちの集団。ズールの預言に従い、世界各地で邪神アバルに人間たちの命を捧げるため、人間を殺して回っている。グリードやグルトニーの他に5人の魔人がいたが、5人の魔人とグリードはミコトとの決戦のためズールに悪魔核を奪われ、人間に戻って絶命した。

フィメール族

『SWORD BREAKER』に登場する種族。地上最強と呼ばれる女だけの戦闘部族で、男性との恋愛や結婚、妊娠は禁止という厳しい掟がある。ただし部族に伝わる守護聖石を輝かせられる男性に対してだけは、掟を破ることが許される。掟の影響で子孫が生まれないため、戦争で孤児になった女の子を拾い育てることで存続してきた。

太陽の家 (たいようのいえ)

『SWORD BREAKER』に登場する孤児院。虎一に拾われたミコトが預けられ、10年間過ごす。管理していた老人が心筋梗塞で無くなったことにより解散。孤児たちは他の施設に引き取られ、ミコトは虎一から一緒に住むことを提案された。

場所

ブリリアント

『SWORD BREAKER』に登場する聖地。かつて神々が暮らしたとされる地で、4つの守護宝石がある塔が唯一の建造物として残されている。かつてアバルが手にした、この世に斬れないものはないという最強の剣もこの地の迷宮にあった。

魔城ガッデム (まじょうがっでむ)

『SWORD BREAKER』に登場する城。海上にそびえ立つ魔城。ズールらの拠点。

その他キーワード

悪魔核 (でびるこあ)

人間の心に棲む強い怨念に取りつき具現化する効果があり、人間を魔人に変化させる。アバルの信徒たちは七剣邪も含め、ズール以外はこの効果により魔人となった。

無敵の楯 (そーどぶれいかー)

『SWORD BREAKER』に登場する楯。この世のどんな剣も砕くといわれ、アバルとの戦いでルルドが使用した。中央の石を囲むように6つの守護聖石が施されていたが、ミコトが楯を手にした千年後には守護聖石はすべて無くなっており、秘められた力を100%発揮できない状態だった。守護聖石が集まると丸型の楯からミコトの全身を包む鎧に変化する。

守護聖石 (がーでぃあんだいやもんど)

『SWORD BREAKER』に登場する宝石。無敵の楯に6つをはめ込むことで、無敵の楯は真の力を発揮する。また石は単体でも持ち主に力を与えることができ、例えばトランスの場合であれば精神力を具現化した光の剣を作る媒介となる。トランスとサーナが1つずつ持っており、残る4つは聖地ブリリアントにあった。

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