東京ゾンビ

東京ゾンビ

アフロヘアの青年・ポン・フジオを主人公に、突如大量発生したゾンビによる世の中の混乱と、その後の一部の金持ちによって人々が支配される荒廃した世界を描いた作品。ゾンビ、格闘技、八百長、奴隷制度、友情といった、さまざまな要素を盛り込んだシュールな世界観が特徴。

正式名称
東京ゾンビ
ふりがな
とうきょうぞんび
作者
ジャンル
その他ホラー・オカルト
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概要・あらすじ

さびれた工場で働くアフロヘアの青年・ポン・フジオは、同僚で柔術の達人でもあるハゲ親父のミツオの指導のもと、日々柔術の練習に明け暮れていた。そんなある日、本社からやってきた社員・藤本の横暴な態度に怒ったフジオは、鉄パイプで藤本の頭を殴り、殺害してまう。やむなく産業廃棄物から人間まで、ありとあらゆるものが捨てられたゴミ埋め場のメッカ・黒富士に藤本を埋めることにしたフジオミツオ

首尾よく死体を埋め、立ち去ったふたりだが、その直後、これまで黒富士に遺棄された数多くの死体が、次々とゾンビとなって甦るという恐るべき現象が起こるのだった。

登場人物・キャラクター

ポン・フジオ (ぽんふじお)

アフロヘアの青年。工場の同僚であるミツオからクロフジー柔術なる格闘術を伝授される。カッとなって本社の社員である藤本を殺害するなど、性格は短気。黒富士に埋められた死体が次々とゾンビとなって蘇り、人々を襲い始めたあとはミツオと共に逃走した。だが、その途中でミツオはゾンビに噛まれ、自ら海へと身を投げてしまう。 師であり友人でもあったミツオを失ったフジオは、悲しみを胸に町をあとにする。だが、その5年後、金持ちたちが娯楽として始めた、人間とゾンビが戦うゾンビファイトの選手となったフジオは、そこでミツオと思わぬ形での再会を果たす。

ミツオ

工場に勤務するハゲ頭の親父。ブラジル仕込みのクロフジー柔術の達人で、ポン・フジオの師匠を務める。フジオが殺害した本社の社員である藤本をフジオと共に黒富士に埋めた。埋められた死体が次々とゾンビとなって蘇った際は、フジオと共に逃亡する。しかし、その途中で立ち寄ったコンビニで、ちょっとした油断からゾンビに噛まれたため、自ら海へと身を投げた。

ドン・ガイラ (どんがいら)

元プロレスラーの男性で、人間とゾンビが戦うゾンビファイトのスター選手でもある。観客をハラハラさせる試合展開で、ゾンビファイト王と称されるほどの人気を誇っていたが、彼の相手だけ本物のゾンビではなく人間が偽装したフェイクであった。八百長がバレる前に、彼を始末したいと考えたプロモーターの石原の裏切りによりゾンビにされ、その後、ポン・フジオの対戦相手となる。

石原 (いしはら)

人間とゾンビが戦うゾンビファイトのプロモーターである男性。格闘技を見る目のない観客のニーズを満たすため、わざとフェイクの試合を組み、ドン・ガイラというスター選手を作り上げていた。ポン・フジオの格闘家としての実力に目をつけ、ドン・ガイラに代わるスター選手に仕立てようとする。

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