キャラクタイムズ ゴールデン

キャラクタイムズ ゴールデン

萬屋不死身之介の『キャラクタイムズ』の続編。ソーシャル・ネットワーキング・サービス「LINE」のキャラクター達が所属するキャラクターズカンパニーを舞台に、キャラクターと人間たちの交流を描いたギャグ作品。『週刊少年サンデー』2015年35号から2016年30号にかけて連載された。

正式名称
キャラクタイムズ ゴールデン
ふりがな
きゃらくたいむず ごーるでん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

キャラクター育成のための専門機関である東京キャラクターズスクールを卒業したコニーたちは、キャラクター界の有志を募り、キャラクターズカンパニーという新たな会社を興した。社長に就任したコニーは、校長先生を招いて会社に関する説明を行うが、卒業生の一人であるはずのムーンの姿が見えない。校長先生はムーンがいない理由を尋ねるが、それに対してコニーは、もともとムーンを会社の設立および経営に誘っていないという、衝撃の事実を伝える。(キャラクターズカンパニー)

紆余曲折を経て、キャラクターズカンパニーの一員として迎えられたムーン。彼に向けてコニーは、ヒデさんと呼ばれるベテランのキャラクターが、ついに引退を迎える事を語る。ヒデさんの数々の活躍を聞かされた事で心を動かされたムーンは、キャラクターズカンパニーの企画する慰労会に参加する事を決める。最後の仕事を終え、キャラクターズカンパニーの面々から慰労と祝福を受けるヒデさんだったが、実は彼には大きな秘密が隠されていた。(ヒデさん)

ある日、キャラクターズカンパニーに、パスタ上野というお笑い芸人が訪ねて来た。芸能界に入って10年になるも、売れっ子とはいえない現状に悩んでいた上野は、キャラクターたちが売れる秘訣について学びたいとコニーに相談する。それに対してコニーたちは、上野の持つ芸の資質を試そうとするが、その結果、彼にはつっこみの才能が致命的なまでに欠乏している事が明らかになる。コニーは、上野の芸風に根本的な改善を促すため、「つっこみスパルタ教室」の開催を宣言。ありとあらゆるボケが張り巡らされているという美容室に案内し、上野のつっこみ力の向上を図る。(つっこみ力)

市長の伊勢山は、改修工事が行われたという公園の視察に赴く。しかし、改修工事を担当したのは、かつて無自覚ながらも伊勢山に散々迷惑をかけたコニーであった。彼女との予期せぬ再会に早速ながら不安を隠せない伊勢山に対し、子供たちが安心して遊べるような安全な設計をコンセプトにしたと意気込むコニー。しかしその実態は、異様に高さが低いジャングルジムだったり、固定されているため上下運動ができないシーソーだったりと、伊勢山の予感を悪い意味で的中させるものだった。(公園プロデュース)

ムーンが突然、二人組の誘拐犯の手により囚われの身となってしまう。特に金持ちでもないはずの自分を何故誘拐したかと問うムーンに、「顔が丸い奴は金持ちに違いない」と、ずれた返答を返す誘拐犯。ムーンが所属するキャラクターズカンパニーの取締役であるコニーに意気揚々と電話をかける彼らだったが、買い物をしているから少し待っててほしいと言ったり、身代金の額を十分の一に値切ろうとするなど、コニーは緊張感をかけらも見せようとしない。(ムーン誘拐)

ある朝、ムーンはキャラクターズカンパニーへ出勤する途中に、硬めのゼリー状のものの中に梅干しのようなものが入った謎の物体を拾う。会社に持ち込まれたその物質を検証しようとするコニーとムーンだったが、そこにブラウンが現れる。彼もまた、ムーンが拾った物と似たような物体を持っていた。しかしブラウンの示した謎の物体は、ムーンのものと異なり梅干しのようなものが3つ入っていた。この事からムーンは、謎の物体は3つ以上存在し、それらをすべて集めれば何か凄い事が起こると、何の根拠もなしに推測する。コニーの許可を得て、謎の物体を集める旅に出る事を決める。しかしムーンは、旅に出て早々に、いきなり梅干しのようなものが72個も含まれた物体を発見し、この旅が一筋縄ではいかない事を早くも悟るのだった。(謎の物体)

ムーンは、テレビ番組「スポーツ創世期」にゲストとして招かれる。その理由は、ムーン自らが考案したというスポーツ競技であるメンタル障害物競走についての解説をするためだった。運動神経だけで勝敗が決まってしまう現状を改革するために、努力する事でその格差を埋める事を思い立ったというムーンだが、競走の実態は名前の通りで、人のかじったアンパンを食べたり、ウミガメの産卵した卵を踏んづけていったりなど、選手達の精神を汚染しかねないほどえげつないものだった。(メンタル障害物競走)

タケトは父親からペットとして昆虫をプレゼントされ、これをきっかけとして観察日記をつける事を決める。しかし、プレゼントされたムーンクワガタは、四六時中動く事なく、たまにする事といえば、頭部につけられている角を外して磨くくらい。さらに昆虫用のゼリーや、キュウリなどの野菜も食べようとせず、何故かイカの塩辛を好んで食べる始末。ムーンクワガタの怠惰な振る舞いに業を煮やしたタケトは、彼の天敵であるというカブトブラウンを投入する事で、ムーンクワガタの危機感を煽ろうとする。(ムーンクワガタ)

ヒロくんは、恋人であるマキちゃんへのプロポーズを計画し、給料の3か月分ほどの値段の指輪を用意する。購入後、意気込むあまり独り言を呟いてしまうヒロくんだったが、そこにコニーとブラウンが現れる。独り言を呟いたため彼らから危険人物に認定されてしまうヒロくんだったが、事情を説明することでことなきを得て、さらにコニーたちからプロポーズにおけるサプライズシチュエーションを教授される事になる。しかし、二人から提示されたサプライズは、いずれも人間には実現が困難なものだった。(プロポーズ)

ある青年が、携帯電話の機種変更をするために販売店を訪れる。しかしその店ではコニーが販売員を務めており、手の形をした電話を用意したり、靴に電話を仕込む事を提案したりと、奇抜なアイデアを多数提示される。さらには友達がいない人向けの「孤独割引」や、仕事をしていない人に向けた「無職割引」を勧められてしまい、若干のお得感を感じつつも、コニーの傍若無人な振る舞いにうんざりしてしまう。(機種変)

稲狩野村で毎年開催される祭りに、特別ゲストとして招かれたムーン。しかしその祭りは、「あつあつおでんぶっつけ祭り」と呼ばれる、その名の通り熱いおでんをぶつけ合うという恐ろしいものだった。ムーンはその内容に戦慄しながらも、流されるままに参加する事になる。祭りに慣れた村民たちから次から次へとおでんの具材をぶつけられていき、窮地に陥るムーンだったが、せめて一矢報いようとはんぺんを手に単身立ち向かっていく。(祭りのゲスト)

あるお笑い養成所では、講師である筒込スグルの厳しい指導のもと、芸人の候補生たちが日夜特訓に励んでいた。今日もあるコンビに対してスグルがダメ出しを行うが、突如サリーが現れ、スグルとコンビに対して持論を提示し始める。そもそも何故ここに来たのかというスグルに対し、唐突にスーパーマーケットにおける一幕を語り始めるサリー。しかし、その脈絡のなさが逆にスグルと候補生たちの心を摑み、お笑いにおける一つの模範として讃えられてしまう。(お笑い養成所)

キャラクターズカンパニーのもとに、童話『三匹のこぶた』のオオカミが相談にやって来た。こぶたの三兄弟を一匹たりとも食べられなくなったと嘆くオオカミに、藁の家と木の家に住んでいたはずの二匹は大丈夫だったのではと聞き返すコニー。しかし、かつて藁の家に住んでいたこぶたの長兄はスマートフォンのゲームアプリが大当たりして億万長者となったため、新たに豪邸を新築していた。木の家に住んでいた次兄は住んでいた土地の価値が暴騰したため、それを売った利益でニュージーランドに移住したため、どちらもオオカミの手には負えないという。仕方なしに、今も変わらずレンガの家に住んでいるという末弟を狙うという事で意見は一致するが、末弟にも衝撃ともいえる変化が発生していた。(三匹のコブタ)

ある秋の日の事。ムーンは高いところから降りられなくなっているネコを発見する。放っておけずにネコを助けるムーンだったが、その夜、ネコの格好をした少女が突如家に上がり込んで来る。ムーンはこれを、助けたネコによる恩返しであると考えて、彼女を家に置く事にする。しかし少女は、ムーンより先に風呂に入ったり、料理をすると言っておきながらコンビニ弁当で済ませようとしたりと、好き放題をやらかし、しまいには着払いで勝手に私物を調達までする有様。これらの所業に対し、ムーンの我慢もいよいよ限界に近づこうとしていた。(ネコの恩返し)

ある日、キャラクターズカンパニーにギリシャ神話の英雄であるイカロスが訪れる。イカロスは、これから空を飛ぶので、コニーとムーンにその証人になってほしいと依頼する。二人はそれを断る理由もないため、それを承諾する。しかし、イカロスが考え付いた飛行方法は団扇を両手に持って思い切りあおぐというもので、当然ながら空を飛ぶ事などできずにコニーを呆れさせてしまう。それでもイカロスは、親友との約束を果たすためにどうしても空を飛びたいと訴え、コニーたちは仕方なしに彼に協力をする事となる。(イカロス)

ムーンは、人気番組「約28時間テレビ」の目玉企画である「150キロマラソン」のランナーに抜擢される。番組が始まるや否や、もともとオファーされていたタレントが不祥事を起こしてしまった事を暴露し、あわや放送事故になりかけるムーンだが、やる気いっぱいの状態のまま、早速スタートを切る。しかし、水分補給が不可欠と判断したムーンは、マラソンをそっちのけにして喫茶店でダラダラと過ごし始めてしまう。この事態にスタジオでは再度不安の声があがるが、これはムーンがやらかす数々の暴挙の前触れに過ぎなかった。(約28時間テレビ)

ムーンは、かつて通っていた東京キャラクターズスクールを思い出し、その現状を確かめようと足を運ぶ。しかし、東京キャラクターズスクールはすでに閉校してしまっていた。ムーンはこの事実に衝撃を受けると共に、かつての恩師たちの現状が気になり、ジェシカがネットで見つけたというニュース記事に目を通す。するとそこには、農家として野菜を育てている校長先生の姿があった。この事実に衝撃を受けたムーンたちは実際に校長先生のもとへ足を運び、農家を始めたきっかけを尋ねようとする。(あの先生たちは今)

ムーンが普通の高校に通っているという設定で描かれた番外編。ムーンは、クイズ王を目指すために一人勉強を続けていたが、周囲からはそれを理解されず、孤立する日々を送っていた。しかしムーン本人はそれを気にする事なく、1か月後に迫るクイズ王選手権の予選に対してやる気をみなぎらせていた。そんな中、同じクラスの橘つかさと知り合い、彼女からクイズ王になりたいという夢を応援される。つかさの優しさに胸を打たれたムーンは、彼女に対する恋心を自覚するのだった。(青春ラブコメ)

第2巻

最近、まったくついていないと語るムーン。美術館に行った際には、10万人目の来場者として記念品を贈呈されるも、実は勘違いだったために記念品を剥奪されたり、ポスターのモデルという仕事を受けて見事に成し遂げたものの、そのポスターが変質者を表すものだったりと、最近起こった事を次々とコニーキャラクターズカンパニーの社員たちに聞かせる。ムーンの不運がキャラクターズカンパニーにも悪影響を及ぼすかもしれないと懸念するコニーはジェシカと相談し、ムーンを強力なパワースポットである大樹に向かわせ、彼の厄払いをしてみてはどうかと提案される。(パワースポット)

世界征服をたくらむ悪の組織「ダークシャドウ」は、正義の味方であるミラクルレッドとの戦いに敗戦一方という有様で、世界征服計画は遅々として進んでいなかった。ダークシャドウのボスはこの状況を打破すべく、コンサルタントとしてキャラクターズカンパニーからコニーとブラウンを招く。コニーからさまざまな欠点を指摘され、しまいにはよくも今まで潰れずに済んだとまでいわれるダークシャドウのメンバーたち。早速コニーのアドバイスを参考にしようと考えるダークシャドウのボスだが、話が終わると口封じのためとして、コニーを亡き者にしようと襲い掛かってくる。(スクラップ&ビルド)

家で暇を持て余していたムーンの前に、奇妙なスーツをまとった謎の人物が現れた。突然の不審人物の出現におののくムーンに対し、訪問者は自らを未来から来たムーンだと語る。当初はその発言を信じられずにいたムーンも、問答を繰り返すうちに自分自身である事をひとまずは信じるようにするが、未来から来たムーンは、近いうちにムーンの身に災いが降りかかる事を知っており、それを阻止するために過去の世界に渡ってきたと語る。(未来から…)

ある住宅街で、海藤リュウという泥棒が、獲物とするべき家を求めて徘徊していた。忍び込んでもバレにくいように、塀の高い家を探すリュウだが、そこに突如ブラウンが現れる。何をしているのか尋ねるブラウンに対してリュウは必死に誤魔化し続けて、何とか追い払おうとするが、ブラウンは一向に離れないどころか、何気ない一言に対して鋭い突っ込みを入れられ、窮地に陥る。それでも何とかブラウンを引き離し、改めて家に忍び込むリュウだったが、逃亡しようとしたところで再びブラウンと遭遇してしまう。(ブラウンvs泥棒)

ある深夜の事。ムーンは自宅で眠りについていたが、突如目が覚めると共に、強力な金縛りによって身動きが取れない状態に陥ってしまう。一切動けない状態のまま、何があったのかと部屋を見渡すと、そこには女性の姿をした幽霊がたたずんでいた。その恐ろしい姿と、金縛りゆえに動けない事から強い恐怖感を覚えるムーンだったが、幽霊は落ちていた本を拾い上げ、整理し始めたり、ペットボトルから包装ラベルをはがして分別したりと、害をなすどころか部屋を綺麗にしようとする。ムーンはその意外な行動にあっけにとられるが、次第にその幽霊に対して奇妙な信頼を感じるようになっていく。(深夜の来客)

「子育てお悩み相談室」という番組に、教育セラピストとして招かれたコニー。全国の子育てに悩むお母さんたちからのお便りに対してテキパキと答えを提示していくが、電車のおもちゃを買ってほしいとねだる子供に対して、代替品として連結タイプのソーセージを買い与えるように言ったり、受験に熱中する息子に対してどうするべきかという質問に対して、玄関に落とし穴を掘るよう答えるなど、その回答はいかにもコニーらしい腹黒いものであった。(子育てお悩み相談室)

ある山の中で、コニーとブラウンが説教を受けていた。かつて泉の精の力によって、鉄の斧を金の斧に代えてもらった経験のあるコニーは、別の山の泉の精に対しても同じ事ができると思い込み、鉄の斧を投げ込んだところ、別の山の泉の精の頭に思い切り刺さってしまったのである。どうして斧を投げ込んだのか追及する別の山の泉の精に対し、元の泉の精を呼び出し、彼女といっしょに状況の説明を行うコニー。理由に関しては何とか納得してもらえたかに見えたが、頭に斧が刺さった事に対する怒りは一向に解ける気配がなかった。(泉の精)

美味しいと有名なドーナツを買うために、30分待ちの行列に並ぶムーン。どれだけ美味しいのかと期待を寄せていたが、途中でお金が足りるかどうか不安になり、財布を開けたところ、小銭が遠くに転がってしまい、列から外れざるを得なくなってしまう。仕方なく再び並び直すが、今度はコニーとブラウンに呼び止められ、またも列から離れ、三度並び直す羽目になる。さらに並んでいる途中でお腹の調子が悪くなり、トイレに向かう事を余儀なくされる。万事休すと思われたが、その時サリーが現れ、ムーンの代わりに並ぶ事を申し出てくる。(行列)

ムーンが突然無断欠勤をしてしまう。この事に憤りを隠せないコニーは、彼の時給を300円に削る事を検討していたが、ジェシカと道を歩いていると、なんと倒れているムーンに遭遇する。コニーたちは、慌ててムーンを病院に運び込み、さらに、手術を受ける事になり不安がる彼を勇気づけるため、スポーツ選手やアイドルを呼び、激励してもらおうとする。しかし、コニーが呼んできたのは、プロ球団のスカウトマンや、万年ベンチのゴールキーパー、オーディションの1次予選で落選したアイドル志望者など微妙な人たちばかりで、ムーンを勇気づけるどころか消沈させてしまう。(ムーン入院)

広場の真ん中に置かれている巨大な岩が気になるムーンに対し、コニーはそれがただの岩ではなく、「茂作岩」と呼ばれるいわくつきのスポットである事を語る。さらにコニーは、自分たちの住んでいる街には茂作岩のような珍スポットが数多く存在する事を明かし、一つずつ案内していく事になる。ガードレールをひん曲げて突如地面から生えてきた「ど根性地蔵」や、手を入れる事で、入れた人の運勢に応じた道具を入手できる「運勢の口」など、さまざまな珍スポットを紹介するコニー。そして最後に極めつけのスポットがある事を明かし、興味を抱いたムーンを連れていく。(珍スポット)

ある青年が靴を買い替えるため、コニーが店主を務めている靴屋を訪れる。持ち前の営業姿勢で青年をもてなすコニーだが、彼女と店員のブラウンが揃って靴を履いていなかったため、青年は早速不安を覚える。この不安は悪い形で的中し、赤いスパイクシューズを求めれば、何故かハイヒールが出されたり、靴紐が糸こんにゃくでできているものが出てきたりと、青年がいくら注文しても、一向にろくな靴が出てこない。(靴屋さん)

キャラクターズカンパニーで勤務中に居眠りをしてしまったため、罰として休日出勤を命じられたムーン。文句を言いつつも会社に向かうべく歩いていると、空き地でサリーやレナードが、子供たちといっしょに缶蹴りをしている場面に出くわす。懐かしさを感じたムーンは、渋る子供たちに対して無理やり自分も仲間に加えるように要求し、最初に鬼をやってもいいと言う条件付きで入れてもらう。自信満々のムーンは子供たちを次々に見つけるが、いつもあと一歩のところで缶を蹴られてしまう。幾度やっても鬼のままのムーンだったが、次第に子供たちの行動パターンを察知し、ある作戦を立てて鬼からの脱却を目論む。(カンケリ)

昼時になり、空腹になった腹ヘリオは、コニーとブラウンが店員を務めているラーメン屋へと足を運ぶ。暖簾をくぐるなり、愛想のよさを見せるうえに、上着を預かるコニーに、ヘリオはサービスのよさを実感する。しかし、コニーはヘリオの上着を預かるや否や、それを自分で着込んでしまう。ありえない対応に突っ込みを入れるヘリオだが、これはまだ序の口で、このあともコニーはおしぼりの代わりに春巻きを出したり、水を出すためにホースを持ち出したりする。これらの対応に呆れて、早くラーメンを食べて帰ろうとするヘリオだったが、深刻な材料不足のため、ラーメンすらも食べられるか怪しくなってくる。(ラーメン屋さん)

ムーンが普通の高校に通っているという設定で描かれた番外編。野球部に所属するムーンは、幼なじみであるノゾミを甲子園に連れていくために、日々練習を重ねていた。しかし、ノゾミから野球部員がムーン一人しかいない事を指摘され、練習する前に部員を集めるように勧められる。早速部員探しに奔走するムーンとノゾミだったが、ムーンは、外野は三つ子に守らせたいと言ったり、捕手は太っていなければいけないと言ったりなど、妙なこだわりをあらゆるところで炸裂させる。(青春ドラマ甲子園)

キャラクターズカンパニーのあいだでは、モンスターフォレストと呼ばれる場所に生息しているタッパーモンスター、通称タパモンの育成がブームとなっていた。コニーは雷のタパモンである「ポリタン」を使いこなし、ブラウンもまた、炎のタパモンである「ボーボ」を使い、共に勝利の証であるモンスターメダルを集めていた。一方ムーンは、何も考えずに大型のタパモンをもらうが、持ち運びに異常なまでの労力を要したため、大型を選んだ事を早くも後悔していた。(タッパーモンスター)

コニーとブラウンは、子供たちが無邪気に交流している様子を見て、暖かな気持ちを抱いていた。さらに、彼らが言う「ししょー」が気になり、その人物を見物しようと考える。しかし、ししょーと呼ばれていたのはムーンで、子供たちに兄貴風を吹かせたり、食料を貢がせたりしていた。このようなムーンの行動に呆れるコニー達だが、気づく様子のないムーンは、子供たちを連れて近所の森へと向かう。何をしているのか気になるコニーたちはそのあとを追うが、そこではムーンたちが、力を合わせて秘密基地らしきものを建設していた。(秘密基地)

キャラクターズカンパニーに、劇団員の華賀ナシオが相談に訪れた。華賀は現在のアパートに引っ越して1か月になるが、時折変な音がしたり、お札が張られていたりと、霊的な何かにたたられているのではないかと懸念していたのである。相談を受けたコニーとブラウンは、華賀が住んでいるというコーポ・ラスベガスへと向かう。するとそこには、実際に禍々しい見た目のお札が張られていたり、壁面にドクロの絵が映し出されたりと、明らかに心霊現象に見舞われていた。コニーとブラウンは力を合わせて、この現象を解決すべく行動を起こす。(怪奇現象)

紐山クズオは、コニーとブラウンを伴い、恋人であるキミコとの結婚を認めてくれるよう、キミコの父親に懇願する。見ず知らずのコニーたちを連れてきた事で気を悪くしたキミコの父親だったが、クズオが現在働いていない事を知らされ、ますます結婚をさせまいと決意してしまう。さらにブラウンが勝手にピザを頼んだりと、三人そろってやる気を疑われる行動ばかりを起こし続けるが、そこにキミコ本人が現れる。(結婚の挨拶)

第3巻

キャラクターズカンパニーの面々が昔話の役柄を演じる番外編。室町時代、とある橋の前に、突如として「このはし、わたるべからず」という立札が立てられる。橋を渡る事ができず困り顔のコニージェシカの前に、とんちの名人で彼女を募集しているというムン休さんが現れ、「はし(端)が渡れないなら真ん中を渡ればいい」と言い出すが、コニーはその発言をつまらないダジャレでしかないと切って捨てる。ムン休さんは次善の策として、棒高跳びの要領で川を飛び越えようとしたり、たくさんの鳥を紐に括りつけて飛ばせてもらおうとしたりするが、いずれもうまくいかない。(ムン休さん)

コニーの発案で旅行へ行く事になったキャラクターズカンパニーの面々。しかし、旅行先に存在する化学工場が爆発事故を起こした事でウィルスが撒き散らされ、街には無数のゾンビがあふれかえってしまう。ウィルスによる発病を免れたコニーたちは、家の一室に逃げ込む事で難を逃れるが、ムーンだけはゾンビに襲われてしまい、生存は絶望的だった。ムーンが死んだと考え嘆き悲しむコニーたちだったが、そんな時にムーン本人が現れる。ムーンはゾンビがあふれかえっている事も知らないため、堂々と街中を歩いてコニーたちのもとに来たというが、そんなムーンの身体には、ゾンビたちに嚙まれた痕がついていた。(ゾンビパニック!)

コニーがアニメ番組の役柄を演じる番外編。高校生の早乙女ミキは、突然家に現れたフェアリーコニーから、料理をつかさどる魔法少女マジカルミキティとして戦う事を依頼される。引っ込み思案を自称しつつも内心では強い自信を持つミキは、あっさりとそれを承諾し、コニーから変身するためのステッキを手渡される。こうしてマジカルミキティに変身するミキだったが、魔法を使うには課金をしなければならない事が判明し、早くも魔法少女としての活動に不安を抱き始める。(魔法少女)

ある昼の事。ブラウンは、横断歩道などの白線だけを踏んで歩いていくというチャレンジをしていた。点線などはケンケンをする事で通過し、白線を遮るように電柱が立っていれば、白い電柱を伝って白線以外を踏まないようにするなど、工夫をしつつ進むブラウン。さらに横断歩道のない交差点を進むときは、白い身体を持つムーンを呼び出して彼の身体を踏み台にするという暴挙すらいとわず、ブラウンの挑戦はさらに続いていく。(ブラウンマイウェイ)

ムーンは、ニュース番組のリポーターとして台風中継の現場にいた。打ちつける風や雨にもひるむ事なく、てきぱきと現場の状況を伝えていくが、やがて現場は暴風域に入り、立っている事すら困難になるほどの暴風雨が襲い掛かってくる。そのためアナウンサーから、波が高いところには近づかないように言われるが、ムーンはこれを逆に近づけというネタフリと考え、積極的に海沿いに近づいてしまう。この予想外の行動におののくアナウンサーは再度高いところに避難するよう呼びかけるが、今度はそれを受けて高級ホテルの最上階に部屋を取るという暴挙に出るのだった。(台風中継)

原始時代におけるキャラクターズカンパニーの面々を描いた番外編。この時代、人々はマンモスなどの動物を相手に狩猟をする事で糧を得ていたが、あまりに巨大な動物に対してつねに苦戦を強いられていた。そこでブラウンは、石と木を組み合わせる事で武器を作り上げ、狩りの効率を向上させる。コニーは、物々交換を効率化させるために通貨を開発し、さらに、ローン返済やATMの原型となる概念を提唱する。一方、これによってひたすら通貨の借り入れのみを繰り返したムーンは、人類初の借金地獄を体験し、のちに人類初の投資詐欺に手を染めようとする。(誕生の歴史)

ラーメン屋を開いて20年になる徳森ジロウは、その技術に惚れ込んだ多数の弟子を擁していた。ある日ジロウは、弟子の一人であるレナードから自作のラーメンの味を見てほしいとせがまれる。厳しい審査を覚悟させつつ、レナードの作ったラーメンを味わうジロウだったが、その出来はジロウの予想をはるかに上回っていた。レナードが弟子入りしてたったの2か月で自分を超えてしまった事で、自信を喪失しかけてしまうジロウだったが、起死回生を狙い、チャーハンの味を競おうとする。しかしやはりレナードには敵わず、とうとう引退を決意してしまう。(ラーメン修行)

キャラクターズカンパニーの面々が地球防衛隊を演じる番外編。現在の地球は、異星人襲来、環境破壊、少子化、消費税増税など、さまざまな危機に見舞われ、それに対抗すべく地球防衛隊が結成されていた。隊員として地球の平和を守るため、意気揚々と名乗りを上げるコニーたちだったが、ムーンだけは浮かない顔を見せる。彼は、自分一人だけ制服がたすきだけだったり、ほかの隊員がジェット機やレーシングカーなどの乗り物を与えられているのに対して、自分だけは与えられたものがキックボードだったりと、その待遇に不満を抱いていたのだった。(地球防衛隊)

コニーは、教育番組「ごりょうしんといっしょ」のプロデューサーに対して、お兄さん、お姉さん役を拡充する必要があるとアドバイスをする。その結果、番組では大幅な増員がなされ、「英語のお兄さん」との交流で子供たちが英語を学んだり、「絵のお兄さん」といっしょにお絵かきをする事で情操教育が充実するようになった。さらに、どう見ても多数の前科があると思しき「闇のお兄さん」から社会の闇を学んだり、「安全のお兄さん」が満身創痍になる事で反面教師的に交通安全を学んだりと、番組の彩りは増していくのだった。(教育番組改革)

ムーンは、コニーから希少馬を育成しているという飼育員を紹介される。ぺガサスやユニコーンなどを育てているという飼育員に興味津々のムーンは、彼の牧場に案内され、希少馬を作り上げる過程を見学する事になる。そこで見られたのは、馬の上にハトを置く事でペガサスが誕生したり、馬とサイをくっつける事でユニコーンが誕生するという衝撃の場面。さらに、ケンタウロスになりたいという中年男性まで現れ、ムーンとコニーは感心すると共に混乱に陥るのだった。(希少馬)

骨董マニアの中島セイゾウは、新しくできたという武羅雲骨董品店を訪れる。店主であるブラウンが若いという理由で、最初はいい骨董品が揃っているとは思えなかったセイゾウだが、「古伊万里」や「マイセン」、「唐三彩」などの名品が多数揃っているので舌を巻く事になる。さらに、「モナ・リザの微笑み」まで発見し、いよいよこの店が本物である事を確信する。しかし、その後すぐに、「モナ・リザの微笑み」の続編という、「モナ・リザの苦笑い」と、「モナ・リザの爆笑」という絵を見せられたセイゾウは、もしかしたらおちょくられているのではと、疑念を抱き始める。(骨董品店)

女子大生のアケミとマイは、海沿いの街で海女をしているというコニーと出会う。二人は地元の海女さんに出会えた事を喜ぶが、コニーはこの街の出身ではなく、話題性を独占するために東京から来たという。さらに、コンビニが全然なかったり、病院が10キロ以上離れているため、こういった街には住みたくないというコニーに、二人はドン引きしてしまう。それに対してコニーは海女さん体験コーナーへの参加を提案する。アケミたちは気を取り直して体験コーナーに参加するが、事あるごとにお金を請求されてしまい、早々と参加した事を後悔するのだった。(海女さん)

キャラクターズカンパニーの面々が巨大ヒーローとして活躍する姿を描いた番外編。ウルトラムーンは怪獣と戦って倒す事で地球の平和を守り、人々から感謝されていた。しかし、ある時を境に別のヒーローであるブラウンエースが現れ、彼が怪獣を先に倒すようになる。その結果、ウルトラムーンの活躍の場が奪われてしまい、次第に彼に対する地球の人々からの扱いもぞんざいになっていった。ブラウンエースの存在に嫉妬するウルトラムーンだったが、そんなある日、ブラウンエースが家庭の事情により引っ越す事が判明する。(ウルトラムーン)

キャラクターズカンパニーの面々が、子供向けの刑事ドラマを演じる番外編。コニーとブラウンが所属する警察に、伝説の逃亡犯であるムーンが現れたとの情報が入った。早速ムーンを確保するために出動するコニーたちだったが、予想に反してあっさりとムーンを見つけてしまう。二人を見るなり逃げ出すも、きちんと信号を守るためにコニーたちとの差を詰められるムーン。一方でコニーたちも、荷物を落として困っているお婆さんを助けたためにムーンから引き離されるなど、逃亡犯と警察は一進一退の攻防を繰り広げ続ける。(安心刑事ドラマ)

買い物をするため、電器店を訪れたコニーとブラウン。テレビを探しているというコニーは、店員からハードディスクドライブが内蔵されているものを勧められるが、実際は冷蔵庫を探している事が判明する。テレビと冷蔵庫を間違えた理由を「メカ音痴だから」と一言で済ませるコニーだが、その後も店員に対して、調子に乗っている野菜を懲らしめる機能を内蔵した冷蔵庫や、上に乗る事ができる掃除機など、次々と無茶な注文をつきつける。(電器店)

ムーンから、休日に特にやる事がないと打ち明けられたコニーは、何かしら趣味を見つける事を勧める。何か自分に向いた趣味はないものかと考えるムーンだが、その矢先にパン教室のチラシが目に入り、早速体験する事に決める。しかし、ムーンが体験したパン教室は異常なまでに厳しく、事あるごとに麺棒で殴られてたんこぶを作ってしまう。それでも何とかやり遂げたムーンは、コンビニなどで売っているパンよりはるかに美味いパンを作れるようになり、1か月後には自作のパンを売り出す事を決める。(趣味開拓)

キャラクターズカンパニーに対して、いくつかの企業からコラボレーション企画のオファーが届くようになった。衣服を製作している企業からは、コニーをモチーフとしたパーカーや、ブラウンをモチーフとしたTシャツが発売される事が決まり、ムーンは自分をモチーフとしたコラボレーション商品の存在を期待する。しかし、ムーンをモチーフとしたものはブリーフで、挙句コニーからは、ムーンはキャラクターとして下に位置するため、衣服に関しても下を担当する事になったのではないかと推測されてしまう。(コラボ商品)

コニーは、仕事終えて帰ろうとするムーンに対して、今週で最終回を迎えるという衝撃の発言を聞かせる。突然の事に驚くムーンだったが、コニーはさらに、6ページ以内に〆られるよう、最終回らしいネタを考えてほしいと無茶ぶりをする。ムーンは色々と考えを尽くした結果、キャラクターの全員で記念写真を撮る事を提案し、コニーもそれを了承する。ほっと一息つくムーンだったが、記念写真を撮るための連絡を全員分行うように頼まれてしまう。(全員集合)

読者投稿

4コマ漫画タイトル募集

本作『キャラクタイムズ ゴールデン』のコミックス第1巻の巻末で、「4コマ漫画タイトル募集」企画が立ち上げられた。これは、読者が考えたタイトルをもとに、作者である萬屋不死身之介が、4コマ漫画を描き上げるというもの。実際に描かれた漫画は、本作の単行本第2巻および第3巻に掲載されており、タイトルを採用された読者には、萬屋不死身之介直筆のオリジナルサイン色紙がプレゼントされた。

登場人物・キャラクター

コニー

ウサギをモチーフとしているキャラクターの少女で、東京キャラクターズスクールの卒業生の一人。学生時代から貯金をしており、それを元手としてキャラクターによる会社であるキャラクターズカンパニーを設立し、代表取締役社長に就任した。愛らしい容貌に反して非常にシビアな性格をしており、自分とキャラクターズカンパニーの利益を最優先に考える腹黒さの持ち主。 また、口こそうまいが慇懃無礼で常識を知らない面を持ち合わせており、特にブラウンと共に量販店やレストランなどのアルバイトをしている際には、客を怒らせる事も少なくない。一方で経営術やものを教える能力は確かであるため、彼女を頼ってキャラクターズカンパニーに相談に訪れる人物も多いが、その時は決まって報酬の話を重視するなど、がめつさを隠さない。 エピソードによっては本来とは別の姿、設定で出演する事があり、エピソード「魔法少女」では「フェアリーコニー」として登場している。ソーシャルネットワーキングサービス「LINE」のオリジナルキャラクターである「コニー」がモデルとなっている。

ブラウン

クマをモチーフとしているキャラクターの少年で、東京キャラクターズスクールの卒業生の一人。卒業後はコニーに誘われる形でキャラクターズカンパニーに入社し、係長の役職に就いている。極度の無口でまったく喋る事がなく、会話を行う時はスマートフォン上で「LINE」を使って会話を行う。表情の変化に乏しいものの、かわいらしい容姿を見せるが、それとは裏腹に、大の大人すら一撃で倒すほどの強力な腕力を誇る。 コニーとは仲がいいが、ムーンに対しては、彼が「オレの親友のブラウンが」と発言した際に、わざわざ「LINE」で「別に親友ではない」と訂正するなど、妙に辛辣な面を見せる事が時折ある。エピソードによっては本来とは別の姿、設定で出演する事があり、エピソード「ムーンクワガタ」では「カブトブラウン」エピソード「ウルトラムーン」では「ブラウンエース」として、それぞれ登場している。 ソーシャルネットワーキングサービス「LINE」のオリジナルキャラクターである「ブラウン」がモデルとなっている。

ムーン

月をモチーフとしているキャラクターの少年。ただし、月らしいと思われる事は滅多にない。お調子者で女性が好きだが、根性がないうえに要領も悪いため、まったくモテない。しかし、時折情に厚い面を見せる事があるため、仲間たちからは鬱陶がられつつも、放っておけないと思われている。東京キャラクターズスクールの卒業生の一人だったが、コニーが誘わなかったためキャラクターズカンパニーの存在を知らないままで、卒業後は「働いたら負け」を公言してニートに堕してしまっていた。 しかし、貯金が底を尽いたムーンを見かねたコニーによって、半ばお情けでキャラクターズカンパニーに入社させてもらう。主要人物でありながら、入社時期が遅れたという事もあり、長らく平社員に甘んじている。 時給は2015年に東京都が定めた最低賃金である907円で、さらにムーンが病気によって結果的に無断欠勤になってしまった時は、コニーの手によって300円に減らされかけた。エピソードによっては本来とは別の姿、設定で出演する事があり、エピソード「ムーンクワガタ」では「ムーンクワガタ」、エピソード「ムン休さん」では「ムン休さん」、エピソード「ウルトラムーン」では「ウルトラムーン」として、それぞれ登場している。 ソーシャルネットワーキングサービス「LINE」のオリジナルキャラクターである「ムーン」がモデルとなっている。

ジェシカ

ネコをモチーフとしているキャラクターの少女で、東京キャラクターズスクールの卒業生の一人。コニーとは学生時代から仲がよく、卒業後はコニーに誘われてキャラクターズカンパニーに入社し、コニーの専属秘書として活躍している。パソコンに詳しく、社内では専らノートパソコンで仕事を行っている。また、情報収集も得意で、たびたび新しい情報を拾ってきては、コニーやムーンに提供している。 ソーシャルネットワーキングサービス「LINE」のオリジナルキャラクターである「ジェシカ」がモデルとなっている。

サリー

小鳥をモチーフとしているキャラクターの女性で、東京キャラクターズスクールの卒業生の一人。卒業後はコニーに声をかけられ、アルバイトという形でキャラクターズカンパニーに在籍している。関西弁をしゃべるさっぱりとした性格の持ち主で、年の功からか博識な面を数多く発揮しており、その小柄な姿に似合わずいろいろな人やキャラクターから頼られている。 一方で主婦らしい面が目立ち、頻繁にスーパーなどのチラシを見て安売り日をチェックしては、実際に出向いて特売品を買いあさっている。ソーシャルネットワーキングサービス「LINE」のオリジナルキャラクターである「サリー」がモデルとなっている。

エドワード

イモムシをモチーフとしているキャラクターの少年で、東京キャラクターズスクールの卒業生の一人。つねに帽子をかぶっている。サリーよりさらに小柄で、身長が彼女の半分ほどしかないため、知り合いからも時折存在に気づかれない事がある。その外見に似合わず非常に根性が据わっており、頻繁に自分の身体を張って誰かを助けようとしたり、問題を解決しようとする。 そのために怪我を負う事も多いが、どう見ても満身創痍に見える場合でも、平気な顔をするため、その際は仲間達から心配されつつも引かれている。ソーシャルネットワーキングサービス「LINE」のオリジナルキャラクターである「エドワード」がモデルとなっている。

レナード

カエルをモチーフとしているキャラクターの少年で、東京キャラクターズスクールの卒業生の一人。つねに頬が大きく膨らんでいるような、愛嬌のある表情をしている。しかしそんな外見に似合わず性格はドライで、徳森ジロウの経営するラーメン屋でアルバイトをしていた際は、ジロウを唸らせるような出来のラーメンを作り、その腕を認められても何の感動も見せずに、店を継ぐ事を勧められた時も「好きじゃないから」の一言で断った。 ソーシャルネットワーキングサービス「LINE」のオリジナルキャラクターである「レナード」がモデルとなっている。

校長先生 (こうちょうせんせい)

東京キャラクターズスクールの校長を務めていた中年の男性。コニーの手によってキャラクターズカンパニーが立ち上げられた際にも会社内に案内され、生徒たちの成長を目の当たりにする。しかしその際にコニーがムーンをぞんざいに扱っており、ムーン自身にもやる気が感じられなかったため、両方に対して苦言を呈していた。 それからはしばらく姿を見せておらず、ムーンは現在も学校を運営していると思っていた。しかし実際は、東京キャラクターズスクールは既に閉校しており、さらに校長先生本人は唐突に農業を始めていた事が、ジェシカが発見したブログにより発覚している。ソーシャルネットワーキングサービス「LINE」のオリジナルキャラクターである「部長」がモデルとなっている。

ヒロシ

東京キャラクターズスクールの講師を務めていた青年。前作『キャラクタイムズ』にも出演しているが、その時は単に「先生」と呼ばれており、本名は長らく不明とされていた。キャラクターズカンパニーの面々とも顔見知りだったが、東京キャラクターズスクールが閉校したあとは行方が分からなくなっていた。コニーが農業を始めた校長先生にヒロシの現在の状況を尋ねたところ、廃校後はお遍路をしたり、寺で修業をする事で自分の人生を見つめ直しており、現在は「キャンドルヒロシ」という芸名を名乗ってロウソクを使った「キャンドルサービス」という仕事をしている事、また、この芸名から本名が「ヒロシ」である事が判明した。 ソーシャルネットワーキングサービス「LINE」のオリジナルキャラクターである「ジェームズ」がモデルとなっている。

ヒデさん

エピソード「ヒデさん」に登場する。シルクハットをかぶった猫のような容姿をしているキャラクターで、キャラクター界における開祖とされている存在。お天気コーナーで共演していた気象予報士のあまりの態度の悪さに激昂し、生放送中にパイルドライバーをかけたが、その予報士が嫌われ者だったために多くの視聴者から賛同の意見を得た「お天気コーナー震撼事件」や、交通事故がいかに怖いかを教えるための教育ビデオに出演したものの、本当に事故に遭ってしまい、その結果よりリアリティが増したという「鮮血の交通安全教室」など、数多くの逸話を持つ。 コニーは現在のキャラクターの地位は、ヒデさんの活躍によって築かれたといっても過言ではないと語っている。しかし、キャラクターズカンパニーの立ち上げと前後して、歳を感じたという理由で引退を決意。 キャラクターズカンパニーのメンバーに手厚い祝福を受けた。なお、その正体は着ぐるみをかぶった人間であり、生粋のキャラクターではない。

パスタ上野 (ぱすたうえの)

エピソード「つっこみ力」に登場する。キャラクターズカンパニーに相談に訪れた、お笑い芸人の青年。10年に一人の逸材と評されているが、実際はほぼ身内びいきによる評価でしかなく、デビューしてから10年間、さしたる活躍を見せておらず、未だに築10年のワンルームマンションに暮らしている。コニーがパスタ上野のリアクションの資質を試した時も、ひどいつっこみを見せており、このままでは今後も売れないと彼女に確信させてしまうほど。 しかし、コニーが開いた「つっこみスパルタ教室」を受講する事で資質を開花させていく。実はボケ担当だった事が判明するが、のちにこの時の経験を活かして転身し、一切のボケを排除した「ダブルつっこみ」というニュースタイルを確立する。

伊勢山 (いせやま)

エピソード「公園プロデュース」に登場し、前作である『キャラクタイムズ』においても登場している。コニーの住む市の市長を務めている男性。改修工事が終わった公園の視察に向かったところ、かつてひどい目にあわされたコニーやブラウンが工事担当者を務めたと聞き、早くも不安を覚える。それでも、改修した遊具に強い自信を持つコニーを見て、そこまで言うならと、コニーたちを伴って確認に向かう。 しかし出来上がった遊具は、低すぎて登る達成感が皆無のジャングルジムや、固定されているため上下運動できないシーソーなど、およそ遊べるものではなかった。

ヒロくん

エピソード「プロポーズ」に登場する。会社員の青年で、付き合っている恋人と近々婚約したいと考えている。70万円相当の婚約指輪を用意し、今日こそプロポーズをしようと公園で気合を入れていたところをコニーとブラウンに目撃され、不審人物扱いされてしまう。誤解はすぐに解けるが、食事が終わった際に指輪を渡してプロポーズをするという予定を語ったところ、コニーから「普通過ぎる」とダメ出しされてしまう。

筒込 スグル (つっこみ すぐる)

エピソード「お笑い養成所」に登場する。お笑い養成所で講師を務めている男性。厳しくも適切な指導を行っているため、生徒たちから信頼を集めている。ある時、指導をしている最中に突如現れて長話を始めたサリーに突っ込みを入れてしまう。さらに、その流れが生徒たちからも好評を得たため、サリーに対して生徒のギャグの審査を頼んだところ、忙しいとしり込みされつつも承諾される。 その結果、真面目そうでいて、どこかずれてもいるサリーの指導に、困惑しながらも奥深さを感じていた。

イカロス

エピソード「イカロス」に登場する。コニーといっしょにホットヨガ教室に通っている少年。かつて、空を飛んで太陽に近づきすぎ、墜落してしまったという伝説があり、ムーンからもその名を知られるほどの有名人だったが、実際はまだ空を飛ぶ事はできておらず、友人であるコニーたちに実際に空を飛ぶところを見届けて、証人になってほしいと依頼する。 その際に、1年かけて空を飛ぶ方法を模索してきたと自信満々に語っていたが、その方法は両手に団扇をもってあおぎ続けるというお粗末なもので、案の定空を飛ぶ事はできなかった。なお、コニーたちを訪ねる前に、友人の「タコロス」と空を飛ぶ事を約束していた。

橘 つかさ (たちばな つかさ)

エピソード「青春ラブコメ」に登場する。このエピソードにおけるムーンと同じ高校に通っている少女。クイズの勉強ばかりしているムーンに偏見を持っておらず、自然体で接する心優しい性格の持ち主。ムーンが落とした割引券を拾った事で交流を持ち、その優しさからムーンに恋心を抱かれる。のちに、三人一組のクイズ大会が開かれた際に、チームメンバーとしてムーンに誘われた時も快く承諾し、さらにクイズが得意であるという彼氏まで連れて来てくれて、その結果見事に優勝をおさめている。

未来から来たムーン (みらいからきたむーん)

エピソード「未来から…」に登場する。家の中で暇を持て余していたムーンの前に突如現れたキャラクター。宇宙服のようなスーツに全身を包んでいるが、出会うなり自分は未来から来たムーンであると語る。あまりに突然の事に驚きを隠せず、真偽を確かめるためにいくつかの質問をするムーンだったが、的確に答える姿を見て、未来の自分である事を信用するに至った。 なお、未来から来た理由は、事故によって現在のムーンが怪我を負ってしまうためであり、事故の原因となるという電気ポットの電源をオフにすると、そのまま去っていった。

海藤 リュウ (かいとう りゅう)

エピソード「ブラウンvs泥棒」に登場する。人気の少ない時間を狙い、空き巣を繰り返している泥棒の男。空き巣の経験は豊富で、技術と知識も相当なものだが、ある日、いつものように空き巣に入ろうとした矢先にブラウンと遭遇してしまい、ふとした事から付きまとわれる羽目になる。何とかまく事に成功し、改めて空き巣に入り宝石類などの貴重品をまんまとせしめる。 しかし、またもや現れたブラウンの手により犯行が警察にばれてしまい、お縄につく事となった。

腹 ヘリオ (はら へりお)

エピソード「ラーメン屋さん」に登場する。コニーとブラウンが経営しているラーメン屋を訪れた青年。店に入るなり愛想よく出迎えてくれたコニーに気をよくするが、上着を預かってもらった際には勝手にブラウンに着られたり、おしぼりを差し出されたと思ったら春巻きだったりと、どこかおかしい雰囲気に次第に疑念を抱き始める。さらに、ポットが壊れたからといって水をホースからコップに直接注ごうとしたり、ネギチャーシュー麺を頼んだら、何故か塩が出てきたりと、立て続けに常軌を逸した対応をされたため、ついには怒ってしまう。

ノゾミ

エピソード「青春ドラマ甲子園」に登場する。このエピソードにおけるムーンと同じ学校に通っている、幼なじみの少女。野球部で日々ピッチングの練習をしているムーンを応援しているが、野球部には部員がムーン一人しかおらず、このままでは試合に出られない事を危惧し、ムーンと共に選手として入部してくれる部員を集める事になる。人脈が広いのか、適任そうな人材を集めてはムーンに紹介するが、ムーンの方は、外野は三つ子の兄弟に守ってほしいと言ったり、キャッチャーは太っていなければならないと主張したりなど、妙なこだわりを見せてくるため、ノゾミの想像以上に選手集めは難儀してしまう。

華賀 ナシオ (はなが なしお)

エピソード「怪奇現象」に登場する。悩み相談のためにキャラクターズカンパニーを訪れた、劇団員の男性。年齢は32歳。今のアパートに引っ越して以来、変な物音がしたり、押し入れにお札が貼ってあったりと奇妙な事が立て続けに起きているため、コニーとブラウンに調査を依頼した。アパートでは華賀ナシオが言っていた事が実際に起こっており、さらに部屋の壁にドクロの形をしたシミがあったり、風呂場には自然に濡れた足跡がつくという現象が相次いで発生。 さらに大本となる女性の霊が現れるが、ブラウンの力技によって難なく除霊された。

紐山 クズオ (ひもやま くずお)

エピソード「結婚の挨拶」に登場する。恋人との結婚を考えている青年。見た目は誠実で、彼女の父親に結婚の許可を得ようと挨拶をするが、何故か無関係であるはずのコニーとブラウンを伴っているため、父親の顰蹙を買ってしまう。さらに、無職である事を堂々とカミングアウトし、いっそう心証を悪くしてしまうなど、人間としてクズといわざるを得ない所業が目立つ。 しかし、恋人とは本気で愛し合っており、さらに彼女のお腹に子供がいる事も判明。コニーの取り成しもあって、最終的には結婚を認めてもらう事に成功する。

早乙女 ミキ (さおとめ みき)

エピソード「魔法少女」に登場する。何の変哲もない高校生の少女だが、住んでいる部屋に突如妖精のフェアリーコニーが現れ、彼女から魔法少女になるように求められる。引っ込み思案を自称しており、最初は魔法少女になる事に後ろ向きだったが、内心はとてつもない自信家で、文武両道にたけルックスもいいと思い込んでおり、最終的には自分以上に魔法少女に向いている人はいないと断言。 フェアリーコニーを軽く引かせてしまいつつも、「魔法少女マジカルミキティ」に変身するためのステッキを与えられる。やる気はあるものの、変身の際に好きなポーズをとっていいと言われた時にはとてつもなくセンスのないポーズを披露している。また、魔法少女と呼ばれてはいるが、実際に魔法を使うにはフェアリーコニーにお金を払わなければならず、500円しかない早乙女ミキは、敵をペンネに無理やり閉じ込めるという「ペンネスプラッシュ」しか使う事ができなかった。

徳森 ジロウ (とくもり じろう)

エピソード「ラーメン修行」に登場する。レナードが働いているラーメン屋で店主を務めている男性。修業時代から数えて二十数年間、ラーメンを作り続けている熟練の職人で、ラーメンは徳森ジロウ自身の人生であると語っている。しかしある時、働き始めて2か月のレナードの作ったラーメンを食べたところ、自分より遥かに美味い事を知り、思い悩むようになってしまう。

中島 セイゾウ (なかじま せいぞう)

エピソード「骨董品店」に登場する。骨董マニアの男性で、ブラウンが新しく立ち上げたという骨董屋に興味を持ち、実際に訪れた。店主として現れたブラウンを、当初は若造と侮っていたが、実際に中を見てみると、「古伊万里」や「マイセン」など、本物の超高級品が並べられており、強い驚きを見せる。そのうえ、「モナ・リザの微笑み」まで見せられ、いよいよブラウンが本物であると認めようとするが、さらに「モナ・リザの苦笑」や「モナ・リザの大爆笑」と名づけられた「モナ・リザ三部作」を見せつけられ、もしかするとおちょくられているのかと逆に疑いを向けるようになる。

アケミとマイ

エピソード「海女さん」に登場する。女子大生の二人組で、就職活動が終わった記念に、東京から港町へと旅行に訪れた。その先で出会ったコニーが海女として活動している事、さらに海女を体験させてくれるという話を聞き、実際に体験しようとする。しかしそれは、単に海女さんのパネルに顔をはめて写真撮影をするものでしかなく、アケミとマイの期待は粉々に打ち砕かれてしまう。

集団・組織

ダークシャドウ

エピソード「スクラップ&ビルド」に登場する。世界征服をたくらむ悪の組織で、ヒーローである「ミラクルレッド」と、日々激闘を繰り広げているが、毎回負けてしまっている。そのため、何故いつも勝てないのか、その理由をコニーにアドバイスしてもらった。その結果、人件費がやたら高く、秘密兵器の開発がおざなりになっていたり、開発する秘密兵器も、上下逆だったりと、さまざまな欠点を次々と指摘されてしまう。 このような間抜けな組織だが、アドバイスを終えたコニーを口封じのために始末しようとするなど、一応は悪の組織らしい面も見せている。

場所

キャラクターズカンパニー

東京キャラクターズスクールを卒業したコニーによって、2015年7月29日に立ち上げられた会社。資本金は1000万円だが、コニーは3年間500円玉貯金を行う事でこの資本金を工面したと発言している。基本的にはキャラ派遣業やコンサルタント業務などを行っているが、時には依頼を受けて報酬をもらったり、飲食店などを経営したりと、多種多様な仕事を請け負っている。 コニーはキャラクターズカンパニーを立ち上げた理由について、キャラクターにとって働き甲斐のある会社を作りたかったと発言しているが、その裏で、社員たちが仕事で得たギャラの8割を会社の取り分にしようとしていたなど、ブラックな部分も見え隠れしている。ただし、それを聞いた校長先生から止めるよう進言されたため、8割をピンハネするシステムは発案段階でコニー自らが破棄した。

東京キャラクターズスクール (とうきょうきゃらくたーずすくーる)

キャラクターを育成するための専門機関で、略称は「TCS」。前作『キャラクタイムズ』において、コニーやブラウン、ムーンたちが在籍していた。しかし、コニーたちが卒業してから間もなく、校長先生が飽きたという理由で閉校してしまった。なお学校の敷地は、近いうちに大型アウトレットモールに改築される予定。

稲狩野村 (いなかのむら)

エピソード「祭りのゲスト」に登場する。年に一度「あつあつおでんぶっつけ祭り」と呼ばれる、その名の通り熱いおでんをぶつけ合う祭りを開催しており、すべての村人が参加している。また、祭りの際にはゲストを呼ぶ事もあり、村長たちの強い要望で、ムーンが祭りのゲストに選出され、実際にあつあつおでんぶっつけ祭りに参加した。

イベント・出来事

メンタル障害物競走 (めんたるしょうがいぶつきょうそう)

エピソード「メンタル障害物競走」に登場する。ムーンが考案した、新しいタイプの障害物競走。誰も貸してくれないため、強引に奪い取るか土下座をする必要のある借り物ゾーンや、誰かの歯形がついたアンパンを食べるパン食いゾーンなど、精神的に強い負担を伴うさまざまな障害が待ち構えている。ムーンは、運動神経以外の能力を求められる競技があってもいいのではないかと思い、この競走を考えたが、この競走が得意な人は人として最低とも語っている。

その他キーワード

謎の物体 (なぞのぶったい)

エピソード「謎の物体」に登場する。立方体の形状をした、硬めのゼリー状の物質。中に梅干しのようなものが入っている。ムーンが道端で偶然発見し、キャラクターズカンパニーに持ち込まれたが、のちにブラウンも、梅干しのようなものが三つ入っている謎の物体を持ち込んでおり、この事から複数存在している事が明らかになる。 ムーンは、この謎の物体を集めると何かしら凄い事が起こるのではないかと予測しており、実際にそれを確かめるために、一時期旅に出ていた。

キャラクター

すべての人々に安らぎを与えるために生まれたという生物たちの総称。現代社会にとって欠かせない存在といわれている。人間と同様の市民権が与えられており、キャラクターを育成するための東京キャラクターズスクールや、コニーが立ち上げたキャラクターズカンパニーなど、キャラクター専門の施設も存在する。コニーはウサギ、ブラウンはクマといったように、大抵のキャラクターは動物をモチーフとしているが、中には月をモチーフとしているムーンのように、動物以外が元となっているキャラクターも存在する。

タッパーモンスター

エピソード「タッパーモンスター」に登場する。「モンスターフォレスト」と呼ばれる森に生息しているモンスター。「タパモン」の略称を持ち、普段はタッパーに詰め込まれている。雷の力を持つ「ポリタン」や、炎の攻撃を得意とする「ボーボ」など、特殊な能力を持ったタパモンが多いが、中には人間とまったく姿が変わらないタパモンも存在する。

希少馬 (ぷれみあむほーす)

エピソード「希少馬」に登場する。ペガサスやユニコーンなど、神話に出てくるような特別な馬の総称。現実に存在しており、希少馬を誕生させるブリーダーもいる。そのブリーダーがいうには、普通の馬に、翼や角を持つ生物をくっつける事で、生物同士が融合し、ペガサスやユニコーンになるという。さらに、人間と融合させる事でケンタウロスを作る事もでき、実際にケンタウロスになりたいと頼み込む人間があとを絶たないという。

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