星のたてごと

星のたてごと

王国の伯爵の姫リンダとザロモンの王子ユリウス。王国とザロモンの激しい戦いの中で展開する、転生した神の娘リンダと神の使命で彼女が命を奪うべき相手ユリウスの恋物語。

正式名称
星のたてごと
ふりがな
ほしのたてごと
作者
ジャンル
ファンタジー
 
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概要・あらすじ

大神プレアデスの娘リンダは、魂を死の国に送るはずだったユリウスに黄金の指輪を渡して復活させてしまった。リンダは黄金の指輪を取り戻すために地上に転生させられた。リンダは敵対する隣国の王子に転生したユリウスと再会し、深く愛し合うが、両国の争いは次第に激しくなっていく。

登場人物・キャラクター

リンダ

シャロット伯爵の娘で、妻子のいないデグルス王から姫として扱われている。歌と踊りの名手である一方、習わない剣を使えるのは神の子の証だという。ユリウスと愛し合うことになるが、ユリウスの命でもある黄金の指輪を奪う使命との間で苦悩する。

ユリウス

リンダの国と戦争中のザロモンの王子。王位継承をめぐるいざこざを嫌ってザロモンを出ていた。文武に秀で、竪琴の名手でもある。王の崩御で即位。リンダを妃に迎えようとするが、義兄セレストの陰謀で破局に向かう。

シャロット伯爵 (しゃろっとはくしゃく)

国政に興味が薄いデグルス王に代わってザロモンとの戦争の指揮を執っている。ゾルゲの罠によりデグルス王暗殺を図ったとして死刑寸前まで追い込まれた。それでも最後までデグルス王への忠誠を貫いた。

ゾルゲ

デグルス王の機嫌ばかりとっている側近。王位を狙っていて、邪魔者のシャロット伯爵の謀殺に失敗。それ以前から敵国のザロモンと手を組んでいたが、ユリウスの即位後はセレストを利用しようとする。シャロット伯爵ほどではないが、剣もかなり使える。

ユリアナ

ゾルゲの姉で、北の国に嫁いだが夫と死別したため、13年ぶりに帰国。ゾルゲの野心を快く思っていないが、弟を守りたい気持ちと葛藤している。シャロット伯爵に協力的で、リンダを侍女のリーズとしてかくまう。

セレスト

ザロモンの王子で、ユリウスの義理の兄。ユリウスとは実力を認めあう、良好な関係だった。リンダに恋してしまい、ユリウスと敵対するようになる。王位を賭けた戦いではユリウスに讓る形で敗れたが、ゾルゲの諫言に乗って再び王位を狙う。

デリラ

セレストの妹で、血のつながらない兄ユリウスを愛している。奔放で活発な性格で、豹をペットにしている。リンダのことが気に入り、侍女として側に置いていた。ユリウスとリンダの関係を知ってからも、リンダのことは憎めないでいる。

(きさき)

ザロモンの王の後妻。息子のセレストを王位につけるため、王位継承者として人気の高いユリウスを亡き者にしようと画策している。陰謀が明かされて追放される際、王を毒殺。ゾルゲと組んでセレストの反乱を後押しする。

ロカンボ

ゾルゲ配下の騎士。競技会では圧倒的な強さを見せた。ゾルゲの手足として働くが、リンダを取り逃がしたり、ゾルゲを傷つけた相手を誤認するなど、失敗が多い。

モスラ

妃の別荘のあるゆめの島の奴隷。自身の境遇に不満のため、よく暴れている。リンダをかばって、むちうちの罰を受ける。優しくしてくれたリンダを思うあまりにユリウスを襲い命を落とす。

プレアデス

天国の大神。七人の娘たちに死者の魂を死の国に送る役目を任せている。末娘のリンダが神の掟を破って人間を愛したため、罰として金の指輪を持ち帰るように命じた。

場所

ザロモン

『星のたてごと』のユリウスの国。リンダの住む王国とは海を隔てた隣国だが、険悪な関係で長い間戦っている。ユリウス即位後に和平の機運が高まったが、セレストの謀略で大きな戦いになった。その後、和平が結ばれる。

その他キーワード

金の指輪 (きんのゆびわ)

天国の王宮の奥にあり、死者に命を与えることができる。リンダは愛したユリウスに金の指輪を与えて甦らせてしまった。リンダはこの金の指輪を持ち帰るように父の大神プレアデスに命じられている。

竪琴 (たてごと)

ユリウスが吟遊詩人の姿でリンダの前に現れたとき、手にしていた楽器。正体を隠して行動するユリウスの目印となっていた。

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