処刑は3時におわった

処刑は3時におわった

ユダヤ人虐殺の罪により銃殺刑に処される元ナチス将校のレーバー中尉が、ユダヤ人医師フロッシュから奪った「時間延長剤」を利用して、処刑場から脱出しようと目論むサスペンスストーリー。「プレイコミック」1968年6月号に掲載された作品で、手塚治虫漫画全集の『時計仕掛けのりんご』に収録されている。

正式名称
処刑は3時におわった
ふりがな
しょけいはさんじにおわった
作者
ジャンル
サスペンス
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概要・あらすじ

元ナチスのレーバー中尉は、虐待と暴行により、かつて膨大な人数の捕虜に殺してきた。捕らえられ銃殺刑とされたレーバーだったが、刑執行の5分前に至ってもなお、彼は奇妙なほど落ち着き払っていた。ユダヤ人医師のフロッシュが秘かに発明した「時間延長剤」を奪い、隠し持っていたのがその理由であった。彼は1秒の長さが1分に感じるほど時間が引き延ばされるというこの薬を用い、周囲の時間の流れを遅くして処刑場からの脱出を試みる。

登場人物・キャラクター

レーバー

元ナチス親衛隊中尉かつ、ケルニヒブルグナチス捕虜収容所配属将校だった。冷酷で残忍な性格で、捕虜虐待、暴行、殺人の罪により、戦争犯罪人として銃殺刑に処されることになる。第二次世界大戦中に、ユダヤ人医師フロッシュが発明した、1秒の長さが1分に感じるほど時間が引き延ばされるという「時間延長剤」を手に入れるため、フロッシュを拷問にかけた。 フロッシュから奪った薬を用いて、処刑場から脱出しようとする。

フロッシュ

ユダヤ人の医師で、時間を引き延ばすことができる「時間延長剤」を発明した。ナチスに協力して薬を提供すれば命を助けてやると言われるが、拒否したことで拷問にかけられる。長期間の拷問に耐え抜くために「時間延長剤」を使っているカラクリをレーバーに見抜かれ、薬を奪われてしまった。

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