月の夜 星の朝35ans

月の夜 星の朝35ans

幼い頃からずっと想い合ってきた坂本りおと坂本遼太郎。やがて2人は願いがかなって夫婦になるが、2人のその後はハッピーエンドでは終わらない。数々の試練のなかで、お互いの幸せを見つけようと、もがき続ける姿を描く大人のリアルストーリー。

正式名称
月の夜 星の朝35ans
ふりがな
つきのよる ほしのあさとらんさんかん
作者
ジャンル
夫婦
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概要・あらすじ

イタリアでフォトグラファーとして成功を収めた坂本りおは、イタリアでの個展を最後に、今後は日本で活動していくことを決意する。日本行きの飛行機の中でりおが見つめていたものは、写真の勉強のためにミラノへ渡ってから5年間一度も連絡を取っていなかった夫・坂本遼太郎から送られてきた離婚届だった。りおは遼太郎の真意を確かめるために、久々に遼太郎と再会する。

だが、彼の口から告げられたのは、冷たい言葉だけだった。

登場人物・キャラクター

坂本 りお (さかもと りお)

世界的に高評価を得ている女性フォトグラファー。年齢は35歳。22歳の時に、幼い頃からずっと想い合っていた、NBAで活躍するバスケットボール選手の坂本遼太郎と結婚した。28歳で妊娠するが、流産してしまう。選手時代の遼太郎を撮影した写真が、フォトグラファーの九頭竜正彦の目に留まり、アシスタントとして写真の勉強をするため、30歳でミラノへ旅立つ。 しかし、遼太郎から突如、離婚届が送られてきたことをきっかけに、日本に帰国する。

坂本 遼太郎 (さかもと りょうたろう)

坂本りおの夫。かつてNBAで活躍するバスケットボール選手だった男性。現在は小花野高校の教師として、高校生にバスケットボールを教えている。りおがフォトグラファーとして頑張る姿を応援していたが、5年間一度もミラノから連絡してこなかったりおに愛想を尽かし、離婚を決意する。

浜田 麻衣 (はまだ まい)

坂本りおの親友。製薬会社にMRとして勤務している女性。25歳の時、学生の頃から付き合っていた森村靖彦と結婚する予定だった。ところが、由緒ある茶道家元の娘であるため、靖彦との将来を不安視した両親に猛反対され、結婚は叶わなかった。そのまま現在に至るまで独身で通している。

森村 靖彦 (もりむら やすひこ)

坂本りおの学生時代からの先輩の男性。商社「泰西商事」で人事課長を務めている。かつて獣医を目指して獣医学部に在籍していたものの、学生の頃から付き合っていた浜田麻衣との結婚を、麻衣の両親に反対されてから、商社マンになるべく進路を変更した。

杉田 聖子 (すぎた せいこ)

坂本りおの友達。実力派人気歌手として活躍している女性。アイドルだった学生時代、TVドラマで共演した坂本遼太郎に好意を寄せて、りおを苦しめることになった。しかし、時を経て、現在りおとは親友同士になっている。長年、所属事務所の社長との不倫関係に苦しみ、一歩前へ踏み出せずにいる。

小鹿 まゆみ (こじか まゆみ)

坂本りおの友達。芸能プロダクション「ツインプロモーション」の取締役社長を務める女性。夫と死別してから、1人で小学生の子供を育てながら、仕事に明け暮れる毎日を送っている。かつて事務所に所属していた10歳年下の新人モデル・ワタルと付き合っているが、恋人以上の関係になることは望んでいない。

山口 詩文 (やまぐち しふみ)

小花野高校に勤務する坂本遼太郎の同僚。国語の教師をしている女性。遼太郎が既婚者であることを知っていながら一方的に思いを寄せ、1人で暮らす遼太郎の家に押しかけては、食事などの世話を焼いている。肝心の遼太郎からは、女性としてまったく意識されていない。そのことに苛立ち、坂本りおに辛くあたる。

青木 周平 (あおき しゅうへい)

バスケットボールチーム「ホンダドリームスターズ」に所属する男子選手。日本バスケットボール界の期待の星と言われている。NBAで活躍していた坂本遼太郎の大ファン。実力とアイドル顔負けのルックスを兼ね備え、女性に非常に人気がある。28歳にしてリーグの新人賞を受賞し、日本選抜メンバーのポイントガードも務める。マネジメントは小鹿まゆみが経営する「ツインプロモーション」が担当している。 これがきっかけで、坂本りおと知り合う。

北岡 瑞希 (きたおか みずき)

北岡牧場の一人娘。牧場には、森村靖彦が獣医学部に在籍していた頃、実習のため滞在した。現在は上京し、初恋の相手である靖彦と同じ商社「泰西商事」に勤めている。ある思惑を持ち、偽名を使って浜田麻衣に近づく。思い込んだら一途なタイプで、人一倍あきらめも悪く、靖彦と麻衣を苦しめることになる。

凛子 (りんこ)

小花野高校バスケットボール部で主将を務める女子生徒。元気いっぱいで明るく、バスケットボールの優れたセンスも持ち合わせている。しかし、前向きすぎる性格のために、他の部員との人間関係がうまくいかず、1人だけ浮いた存在になっている。

辰巳 (たつみ)

浜田麻衣と同じ製薬会社の部長を務める男性。2人の子供を持つ父親だが、妻とは別居しており、現在離婚調停中。麻衣に対しては、上司と部下という関係を超えた感情を抱いており、公私ともに麻衣のことをいつも気にかけている。

ミランダ

新聞社に勤めている女性。坂本遼太郎のNBA時代の同僚であるオーランドの妻だったが離婚し、特派員として日本へやって来ることとなる。離婚したオーランドのことが忘れられず、すでに恋人がいるオーランドのことを、ずっと想い続けている。

ワタル

駆け出しの若手新人モデルの男性。かつて、小鹿まゆみが経営する芸能プロダクション「ツインプロモーション」に所属していたことがある。坂本りおの口添えで、杉田聖子とのCM共演を果たし、世間から注目される。女性には事欠かないモテ男だが、一番愛しているのはまゆみ。事務所を辞めたのも、まゆみに一人前の男として認められたいがためである。

九頭竜 正彦 (くずりゅう まさひこ)

世界的にその名を轟かせるフォトグラファーの男性。素人だった坂本りおのフォトグラファーとしての才能を見出し、自分のアシスタントとしてミラノへ呼んだ。りおとは師匠と弟子という関係ではあるが、いつしか彼女を愛するようになり、坂本遼太郎の存在を知りつつも、りおにプロポーズした。

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