熱球讃歌

熱球讃歌

突然現れた謎の少年的場純に導かれ、弱小草野球チームが成長していく姿を描いた熱血野球漫画。リトル・リーグへの加入に始まり、全国大会、アジア、アメリカへと物語の舞台は広がっていく。

正式名称
熱球讃歌
ふりがな
ねっきゅうさんか
原作者
梶原 一騎
作者
ジャンル
野球
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概要・あらすじ

成績優秀な進学校の生徒が所属する弱小草野球チーム・城北ペガサス。塾通いをする彼らの練習時間は、土日の夕方だけだった。ある日の夕刻、ペガサスが練習するグラウンドに一人の少年・的場純がやってきた。少年はペガサスの練習をあざ笑い、ピッチャープレートの位置を半分の距離にしても打てると言い放つ。ペガサスのエースである花井は少年の挑発に乗って対決するが、ホームランを打たれてしまう。

勉強の合間ではなく、やるからにはトコトン打ち込まなければ意味がないという少年の言葉に、ペガサスの面々の心は大きく揺れ動く。

登場人物・キャラクター

的場 純 (まとば じゅん)

弱小草野球チームである城北ペガサスの前に突如現れた謎の少年。その正体は、かつてプロ野球の大エースであった的場哲男の息子。小学校に入った頃から父の猛特訓で鍛えられ、投打に抜群の野球センスを持つ。左投げ左打ち。父とともに城北ペガサスを盛り上げ、リトル・リーグで活躍することによって、家出した母親を探し出そうとする。

一球和尚 (いっきゅうおしょう)

主人公である的場純の父親。元プロ野球投手で、球界を代表する大エースだった。オープン戦で、無名選手にデッドボールをぶつけ、彼の野球生命を断ってしまったことから引退。仏門に入り寺の住職となるが、野球への未練から、自分の理想を活かした少年野球チームを作ることを夢見る。城北ペガサスの監督となり、同チームをリトル・リーグで活躍させる。

花井 (はない)

少年野球チーム・城北ペガサスの投手。秀才でハンサムな少年。的場純との対決で、通常の半分の距離で投げた球をホームランにされた。屈辱的な仕打ちを受けるも、潔く負けを認める素直な性格。純のペガサス入団後は第二投手として活躍する。俊足を活かしたセーフティーバントが得意。

桜木 ハルミ (さくらぎ はるみ)

少年野球チーム・城北ペガサスのマスコットガール。ショートカットでお転婆な美少女。自身が通う名門校にはいないタイプの的場純に強く惹かれる。ペガサスのリトル・リーグ加入後は、熱心なマネージャーとしてチームを応援する。

円山 (まるやま)

少年野球チーム・城北ペガサスの捕手。ずんぐりむっくりの体型が特徴。父親は駅前商店会の会長で、いわゆる町の実力者。リトル・リーグのルール変更で、投手の2試合連投禁止になってからは、第三投手となる。

青野 (あおの)

少年野球チーム・城北ペガサスの一塁手。丸メガネでノッポの秀才。野球選手としては凡庸で、大事な場面で緊張のあまりエラーをしてしまうことが多い。

ジミー・吹雪 (じみーふぶき)

リトル・リーグ東京都大会で、的場純が出会ったライバルの少年。目黒キングスのエースで四番打者。ものすごくホイップする豪球が武器。アフリカ系アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフ。妻の妊娠を知らずに帰国してしまった消息不明の父を探すために、リトル・リーグで勝ち上がろうとする。

純の母 (じゅんのはは)

的場純の母親。着物が似合う美人。耳の下、首筋にあるホクロが特徴。プロ野球引退後、酒を飲んでは暴力を振るっていた夫・的場哲男のもとから去り、行方不明になっていた。純の全国大会出場時に涙の再会を果たしたが、事情があって純と再び一緒に暮らすことはできなかった。

掛木 高行 (かけぎ たかゆき)

リトル・リーグ全国大会で、的場純が出会った強敵の少年。宮崎代表パワーズの四番打者。守備はライト。走り高跳びの天才選手でもあり、超人的ジャンプ力でホームラン性の当たりを捕球するため、「へいぎわの魔術師」の異名を持つ。

高 白月 (かう ぱいえー)

リトル・リーグアジア代表決定戦で的場純が出会ったライバルの少年。台湾チームの投手兼四番打者。王貞治二世と呼ばれるほどの天才強打者で、王貞治の一本足打法を完全にマスターしている。投手としても優秀で、異常に重い球質によってフィリピンチームをノーヒット・ノーランに抑える。

貝原 弘造 (かいばら こうぞう)

世界のリトル・リーグ球界に詳しい情報通。スーツに眼鏡の温厚そうな男性。世界選手権を控えた城北ペガサスナインに、アメリカリトル・リーグ史上最強チームの試合フィルムを見せる。また、ペガサスのアメリカ遠征に同行し、世話役を務める。

ポポ

アメリカリトル・リーグ史上最強と呼ばれるチームに所属する少年選手。小学生並の小柄な黒人だが、「リトル・ジャイアント、小さな巨人」の異名を持つ。ストライクゾーンが極端に小さいため、四球選び専門の代打屋として活躍。いったん出塁すると、俊足を活かして軽々と盗塁を決める機動力抜群の選手。また、ストライクが来れば、痛烈な「ピッチャー返し」という武器も持っている。

集団・組織

城北ペガサス (じょうほくぺがさす)

名門校である城北第一中学校の生徒を中心とした少年野球チーム。弱小草野球チームだったが、投打に秀でた的場純の入団と、その父・一球和尚の監督就任後は、猛特訓の成果もありぐんぐん強くなる。地元のリトル・リーグである武蔵野リーグに参加後、順調に勝利を重ね、東京都大会、全国大会、アジア大会などへと駆け上がっていく。

名なしのゴンベーズ (ななしのごんべーず)

草野球チーム。メンバーは墨田区の工員たち。少年野球チーム・城北ペガサスを発奮させるために、一球和尚と的場純が鍛え上げたチーム。ペガサスとの初対決では38対0と圧倒的な勝利を収めるが、やがて力をつけたペガサスに敗れる。

リトル・タイガース (りとるたいがーす)

リトル・リーグ全国大会で、城北ペガサスと決勝戦を戦ったチーム。大阪代表。江本孟紀、田淵幸一、掛布雅之などのプロ野球選手をひと回り小さくした少年が多く実力も高い。

クレジット

原作

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