魔空八犬伝

魔空八犬伝

『南総里見八犬伝』を元に、石川賢が独自のアレンジを加えた伝奇SF戦国アクションマンガ。

正式名称
魔空八犬伝
ふりがな
まくうはっけんでん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

長禄2年(1458年)、安房里見城は落城寸前であった。ところが、敵が突入した瞬間、巨大な黄金の馬が出現し、城の中には魔物が噴出。城は黄金城となり、永劫の魔空間をさまよい始める。里見城城主・里見義実の娘・千姫はこの時が来ることをわかって、これを封じ込めようと戦っていた。この事態を迎え、彼女は来るべき決戦のために仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字のある8つの珠を飛ばす。

そして時は流れ、永禄4年。魔物に襲われ家族を殺された犬塚信乃は、犬山道節に助けてもらう。お互いに珠を持つ八犬士であることや魔空間の黄金城の存在を知る。黄金城を探す旅の途中、珠を持つ八犬士が引かれるように出会っていく。

そんな彼らの前に魔物に魂を売った武田信玄が立ちふさがり、珠が集まることを防ごうとする。信玄のライバルであり、川中島で戦った上杉謙信もまた珠を持っていた。八犬士がそろいつつある中、一同は決戦の地・伊勢長島に向かう。

登場人物・キャラクター

犬塚 信乃 (いぬづか しの)

農民の子として生まれ、家族は魔物に皆殺しにされた。助けてくれた犬山道節と共に、黄金城を探す旅に出る。八犬士の1人で、胸に孝の珠を持つ。名刀・村雨丸を使う少年。

犬山 道節 (いぬやまどうせつ)

八犬士の1人で、左目に仁の珠を持つ。得意技はこっぱみじん斬り。腕力が強く、武器の扱いも上手い。黄金城を探す旅の途中、信乃を魔物から助ける。

乱元坊 (らんげんぼう)

本願寺で仏教を修行した坊主。八犬士の1人で忠の珠を持つ。風流術を使い、魔物や危険などを察知する。

上杉 謙信 (うえすぎ けんしん)

八犬士の1人で、右肩に信の珠を持つ。実は女性。川中島の戦いの後、影武者と家臣に上杉家を任せ、無双坊犬美と名乗り各地を巡る。歴史上の実在の人物、上杉謙信をモチーフにしている。

ペトロバ 犬塚 (ぺとろば いぬつか)

キリスト教徒で、家来ロボと共にキリストの教えを広める旅に出ている。八犬士の1人で、智の珠を持つ。

王犬丸 (おうけんまる)

自分が八犬士の1人であることを知らず、魔物に体を乗っ取られ、明智光秀の手先となる。悌の珠を持つ。

自雷天 (じらいてん)

武器、軍艦作りの天才。八犬士の1人で、義の珠を持つ。堺で完成させた軍艦に乗って、決戦の地・伊勢長島に向かう。

張 犬老 (ちょう けんろう)

中国大陸で修行した仙人。体内の気を練ることによって、水に浮き海を渡れる。八犬士の1人で、礼の珠を持つ。

伏姫 (ふせひめ)

父である里見義実が西洋の黒魔術と東洋の呪術などを合わせて作った黄金城を8つの珠で封じ込め、魔空間で戦っている。八犬士の母。

明智 光秀 (あけち みつひで)

織田家家臣として一軍をあずかる武将だが、魔物にとりつかれている。八犬士を執拗に狙う。歴史上の実在の人物、明智光秀をモチーフにしている。

羽柴 秀吉 (はしば ひでよし)

織田信長の家臣で、明智光秀をライバル視している。伊勢長島の決戦に向け、自雷天の作った軍艦に乗る。歴史上の実在の人物、羽柴秀吉をモチーフとしている。

里見 義実 (さとみ よしざね)

里見家当主にして黄金城の城主。西洋の黒魔術、錬金術と東洋の学問などを加え、おぞましい魔空を見つける。里見城の落城間近に魔空を解き放った。これにより、里見城は魔空間をさまよう黄金城となる。

場所

黄金城 (おうごんじょう)

『魔空八犬伝』に出てくる城。黄金に輝く城で、魔空間を漂っている。現世に現れることもある。里見義実が魔空を呼び込んだ際、錬金術が作用したのか、魔空に漂う怨念や人間の欲望が魔空の力で作用させたのか、里見城は黄金に輝く黄金城となった。魔空の力によるため、魔空城とも呼ばれる。

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