概要
『蒸発』で山井二郎が助川助三に渡した古書に登場する人物。幕末から明治にかけての俳人。本名は井上克三で、忽然と伊那谷に現れた30代半ばの浪人風の男。禿げ頭、薄い眉、切れ長でヤブニラミの眼をしており、間の抜けた風貌。超インテリで「先生」ともてはやされ、俳句を詠む生活を続け、30年も伊那谷に住み着いた。
一所に落ち着かず風来坊の生活を続けるうち、シラミがたかり皮膚病を患う。年月が経つにつれ疎んじられ、ついにはのたれ死ぬ。実在の人物井上井月がモデル。
登場作品
関連リンク
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