鋼-HAGANE-

鋼-HAGANE-

宮本武蔵の遺伝子を移植された現代の女子高生薬師丸鋼が、同じく過去の偉人の遺伝子を持つ者たちとの、敵味方に分かれた戦いに巻き込まれていく姿を描く。作者神崎将臣の『重機甲兵ゼノン』と、設定の一部を共有している。

正式名称
鋼-HAGANE-
ふりがな
はがね
作者
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

女子高生の薬師丸鋼は、軍事秘密組織赤い海の「寄生計画」の被験者に選ばれ、病院への通院中、知らない間に宮本武蔵の遺伝子を移植されていた。彼女をはじめとする被験者たちは否応なく戦いに巻き込まれていく。

登場人物・キャラクター

薬師丸 鋼 (やくしまる はがね)

バイク好きの女子高生。赤い海によって宮本武蔵の遺伝子を移植されている。戦闘では二本のナイフを使用して戦う。女性で唯一遺伝子移植が成功している、彼女でも宮本武蔵でもない人格が表に出るなど、寄生者の中でも特異な存在として赤い海に、マ-クされている。

瑞樹 連 (みずき れん)

物腰の穏やかなメガネの青年。御船千鶴子の寄生者であり、予知やテレパシーのような能力を持つ。実は寄生計画の中心となる薬品を作り出した人物であり、自ら寄生計画を潰すために薬師丸鋼やステファンを味方に引き入れていた。世界有数の財閥の跡取り息子だが、人工授精のより作られたいわゆる試験管ベビー。

ステファン・木村・ベネット (すてふぁんきむらべねっと)

関西弁を話す青年。ビリー・ザ・キッドの寄生者で、銃火器での戦闘に長ける。薬師丸鋼や瑞樹連と行動を共にし、日常では好色で明るい性格だが、恋人を殺された過去を持ち、戦いにおいては非情に徹する。後の戦いで片足を失うが赤い海に残されていたゼノニクスの脚を移植され、激しい拒否反応と寿命の減少を代償に、高い戦闘能力を手に入れる。

髑髏 (どくろ)

右目に眼帯をつけた大柄な男性。名前は不明で「髑髏」「髑髏のオッサン」等と呼ばれている。瑞樹連たちに武器と資金を提供し、赤い海との戦いを援助している。自身もかつては赤い海と戦っていたと語っているが、その正体は不明。

陽子 (ようこ)

薬師丸鋼が最初に通っていた女子校の生徒であり、不良だが鋼、葵とは仲が良い。姓は不明。一時は赤い海による鋼の死亡情報を信じていたが、切り裂きジャックから自分を救った女性を鋼と確信する。以後、本編には登場しないが、鋼が同じ学校に通っていた頃を描いた「番外編」ではレギュラーを務める。

(あおい)

薬師丸鋼が最初に通っていた女子校の生徒であり、鋼、陽子と仲が良い。姓は不明。髪をワンレングスの三つ編みにしたメガネの少女で、頭がいいと言われているが天然ボケ的な発言が目立つ。鋼の失踪後は本編に登場しないが、鋼が同じ学校に通っていた頃を描いた「番外編」ではレギュラーを務める。

御鳳 王子 (ごほう おうじ)

かつて赤い海の特殊部隊にいたが脱走し、瑞樹連に雇われ薬師丸鋼に戦闘訓練を施した。服部半蔵の遺伝子を持つ寄生者であり、体術に優れるほか、背後や遠距離からの攻撃を察知し正確に反撃するなど、超人的な戦闘能力を持つ。鋼たちと袂を分かってからは一人で独自に行動する。

寄生者 (きゃりあー)

『鋼-HAGANE-』の登場人物のうち、過去の人物の遺伝子を移植され成功した者の総称。元の人格が遺伝子に侵食され尽くした者は完全寄生者(パーフェクト・キャリアー)と呼ばれ、より高い能力を発揮する。

ドレイクの寄生者 (どれいくのきゃりあー)

赤い海の特殊部隊に属する男。16世紀の海賊にしてイギリスの英雄・フランシス=ドレイクの遺伝子を移植されている。本名は不明。ドレイクの完全寄生者であり、全身の骨格を操作して子どもになりすます、生体再生細胞で重傷もすぐに回復する、水に高圧をかけ武器とする、といった多彩な能力を使いこなす。 宮本武蔵の剣技に挑むべく、薬師丸鋼に強く執着した。

藤崎 恵介 (ふじさき けいすけ)

かつて薬師丸鋼の幼馴染で、数年ぶりに再会した少年。実は幼少期に事故で家族ともども死亡しており、赤い海によりクローンとなっている。元の記憶や人格はほぼ失われており、独善的で凡人を見下す性格に変容している。佐々木小次郎の寄生者になっており、宮本武蔵の遺伝子を持つ鋼に強く執着する。 鋼に対しては、温厚な好青年を演じている。

伊織 真実 (いおり まさみ)

薬師丸鋼とステファンが潜入した高校で出会った少年。小柄ないじめられっ子だったが、ステファンから勇気を得て、幼馴染の神楽静香を守るために黄飛鴻の寄生者として覚醒する。

神楽 静香 (かぐら しずか)

短期間で空手の全国大会や国際大会に優勝した、高校生の美少女。彼女が何らかの寄生者と見た髑髏が、薬師丸鋼とステファンを高校に潜入させた。幼い頃に一家が惨殺される事件があって以来、近づく者が次々に変死するため「死神」と呼ばれていた。

本間 健二 (ほんま けんじ)

若くして情熱を失っていた雑誌記者だったが、戦後、日本に関する取材から赤い海に関わり、興味を持つ。だが赤い海によって編集部が壊滅。赤い海の正体を究明すべく単身で行動し、その過程で薬師丸鋼たちと知り合う。

丈嶋 鋼 (じょうじま はがね)

寄生者を次々と狩っていたが、薬師丸鋼には好意と強い執着を示す謎の青年。強い戦闘能力の寄生者でさえ彼を敬遠し、恐れている。

REN (れん)

瑞樹連と同じ顔を持っており、彼と同じ試験管ベビーと思われる。高い能力を持つ完全寄生者で、宮本武蔵、ビリー・ザ・キッド、御船千鶴子など7人の能力を使い分けることができる。

トウノ

赤い海を掌握する謎の人物で、薬師丸鋼の行動を部下らに監視させながらも自由に泳がせている。超能力のような力を持ち、また肉体は不死と思われる。赤い海のプロジェクトは彼にとってヒマ潰しのようなものとされているが、鋼のようにトウノを倒す存在に期待しているかのような節も見られる。

集団・組織

赤い海 (あかいうみ)

『鋼-HAGANE-』に登場する、強大な権力を持った軍事秘密組織。兵器開発や人体改造にまつわる研究を複数のプロジェクトで進行させており、その一環として人体に過去の人物の遺伝子を移植する寄生計画を進めていた。過去には新型記憶合金「ゼノニクスK30」によるサイボーグ兵士の研究も成されていた。

子雄3兄弟 (ちーほんさんきょうだい)

『鋼-HAGANE-』に登場する組織。中国で300年の歴史を持つ、依頼された人物の犯罪の痕跡を消す「洗濯(クリーニング)屋」の三人組。銃弾を跳ね除ける鉄扇を使う「燕」が長兄で、鋼鉄のワイヤーを使う「龍」、怪力巨体の「棒」が弟である。一度ステファンと戦って以来、彼に興味を持ったようで、片足を失った彼のため赤い海の科学者へゼノニクスの脚移植を依頼した。

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