秘拳伝キラ

秘拳伝キラ

沖縄に伝わる古流空手である南王手八神流を巡って、八神雲と幾多の格闘家たちが闘いを繰り広げる。原作:碧星タケル、漫画:三好雄己。

正式名称
秘拳伝キラ
ふりがな
ひけんでんきら
作画
原作
ジャンル
バトル
 
空手
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概要・あらすじ

沖縄の伝説の古流空手である南王手八神流の宗家の実子であった八神雲は、殺人術として空手を行使するのではなく、より強い猛者と戦うため、沖縄を離れて東京へ向かう。しかし一子相伝にして秘密主義の南王手八神流はそれを許さなかった。の兄である八神阿麻王が、の技を見た武術家たちを次々と殺めたのだ。

南王手八神流とはそりが合わない自身の生き方に悩みつつ、八神阿麻王と衝突する。

登場人物・キャラクター

八神 雲 (やがみ きら)

16歳の高校1年生にして琉球の古武道である南王手八神流の達人。南王手八神流宗家の実子であり次期伝承者だったが、空手を純粋な殺人術として使用することを躊躇ったため、八神阿麻王が伝承者として養子に迎えられた。沖縄の妖怪であるキジムナーに扮して武術家と手合わせをしていたが、更なる強者を求めて名前と流派を明かし、沖縄から東京へ戦場を移す。

八神 阿麻王 (やがみ あもう)

殺人術として空手を行使することを嫌った八神雲に代わって、南王手八神流の次期伝承者として八神家に養子に迎えられた人物。門外不出の南王手八神流の教えに則り、八神雲と対決した格闘家たちを次々と葬っていく。全身の筋肉を自由自在に操り、急所を筋肉で覆って守ることが出来る。

(しおり)

八神雲の幼馴染で、彼に会いに東京から沖縄にやってきた。男を尻に敷くタイプの勝気な女性で、普段は昼行燈な八神雲の面倒を見ている。八神雲が南王手八神流の使い手であることは知らない。

塚原 殴凱 (つかはら おうがい)

空手塾である聖拳塾の塾長で齢68にして現役の空手家。寸止めが主流であった空手界に、直接打撃を行うフルコンタクト制を導入した。フルコンタクト流の空手で世界50ヶ国、800万人にも及ぶ大組織を創り上げたが、10年前にそれも捨て、顔面攻撃や急所攻撃も可能な更に過激な現在の空手塾を起こす。 八神雲の存在を格闘家界隈に喧伝し、彼のもとに強者を集めた。

松風 竜一 (まつかぜ りゅういち)

塚原殴凱の部下で、彼の空手塾である聖拳塾に所属する現代空手の天才。非常に生真面目な性格で、自身を現代空手のルールで縛りつけているが、怒りに我を忘れると手が付けられないとされている。端正な顔つきをしているが女性に免疫が無く、特に香水の匂いが強い女性に近寄られると蕁麻疹が出来てしまう。

上運天 満 (じょううんてん みつる)

南王手八神流に辛酸を舐めさせられ続けてきた上運流の武術家で、空き缶を指だけで押しつぶす握力による人体破壊を得意とする。八神雲との戦いに負けて、自身の空手に対する向き合い方について考えるようになる。

九重 慈斎 (ここのえ じさい)

古流柔術九重流の使い手にして宗家。争いを好まない性格で、山寺にある道場で弟子たちと修行する毎日を送っていた。伝説の古流柔術家とも呼ばれ、南王手八神流の弱点を八神雲に教えるよう、塚原殴凱に言われていた。八神雲に九重流柔術を伝授するも、その後南王手八神流の秘密を守ろうとする八神阿麻王の手によって殺されてしまう。

九重 瑠伊 (ここのえ るい)

九重慈斎の孫娘で、普段は女子高に通う普通の学生だが、九重流柔術の実力者。祖父の九重慈斎が死に際に八神阿麻王の身体に叩き込んだある秘策を、八神雲に伝える。女子高通いのためか、男性になれていない上、からかわれるとすぐにすねるという子供っぽい一面はあるものの、つつましく穏やかで大和撫子然とした女性。

クリストフ・アース

オランダ出身の立ち技格闘技の世界チャンプで、野球のバットの束を空中に放り投げて全て蹴り壊してしまう脚力を持っている。ストリートファイトでもオランダでは敵なしと言われ、ダーティな戦い方で八神雲を圧倒するも、古流空手の前に敗れる。

水島 (みずしま)

八神雲や栞の通う高校にいる不良少年で、転入生の八神雲に目をつけて絡んだ。格闘技マニアで、何人もの強豪が八神雲の前に敗れるのを目にし、彼と関わるのをやめる。

ラルフ村上 (らるふむらかみ)

ミドル級の日本人プロボクサーで、かつては日本タイトルも保持していた。八神雲からの果たし状を受けて彼のもとにやってくる。ボクシングの歴史に造詣が深く、あらゆるボクシングにおけるあらゆる手段を講じて八神雲と対決したが、南王手八神流の技の前に敗れる。

レフェリング

九重慈斎のもとで修行をしていたドイツ人男性。争いを好まない九重慈斎の前では大人しくしていたが、八神雲が道場のある山から下りる時、彼に私闘を持ち掛ける。九重慈斎のもとで学んだ柔術を使うだけでなく、イギリスの伝統的な古式レスリングであるキャッチ・アズ・キャッチ・キャンの使い手でもある。 八神雲による九重流柔術によって敗れる。

その他キーワード

南王手八神流 (はおうでいやがんりゅう)

『秘拳伝キラ』に登場する古流武術。琉球に伝わる一子相伝の空手術であり、門外不出の人体破壊術が伝えられている。技を見たものには死あるのみで、その凄惨な歴史から多くの流派の武術家たちに憎まれている。

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