ココロの飼い方

ココロの飼い方

特殊な性癖の女子高生、高田心と付き合うことになった普通の男子高校生の土屋尚雪が、心から要求されるアブノーマルな願望と自分自身の純粋な愛情とのギャップに悩みながらも、不器用な恋人関係を育んでいく青春ラブ・コメディ漫画。単行本の表紙カバーを外すと本作のスピンオフ作品である少女向けの恋愛漫画『魁 恋愛バイブル』が掲載されている。

正式名称
ココロの飼い方
ふりがな
こころのかいかた
作者
ジャンル
恋愛
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

中学校の卒業式に、玉砕覚悟で憧れの女子である高田心に告白した土屋尚雪だったが、予想外にも告白は受け入れられ付き合うことになった。しかし、は元SM嬢の母を持つ、マゾヒスティックな性癖の女子だった。普通の恋愛に憧れていた尚雪は、「に飼われたい」、「首輪を着けて欲しい」といったからのストレートな要求に戸惑いながらも歩み寄る努力をしていく。

そんなある日、尚雪の姉である大学生の土屋美雨から、夏休みに海の家の手伝いをする代わりに海水浴へ来ないかという提案があり、尚雪は、親友である手越美香藤堂を連れて旅行へ行く。姉や友人たちと一緒とはいえ、恋人との初めての旅行に浮足立つ尚雪だったが、旅館の部屋でいつものようにからの過激な要求に応えているところを美香に目撃されてしまい、そのことがきっかけで美香やとの関係性がギクシャクし始める。

登場人物・キャラクター

土屋 尚雪 (つちや なおゆき)

普通の恋愛に憧れる15歳の男子高校生。中学校の卒業式の日に玉砕覚悟で高田心に告白したところOKを貰い、同じ高校に進学し付き合い始める。しかし、心の特殊な性癖と恋愛観に振り回され、たびたび巻き起こるトラブルに悩みながらも心との関係を育んでいく。小心者でわがままだが、自分の行いを反省し相手を思いやることができる優しい性格。 思春期の高校生らしく性的な事に対する好奇心が強く、時折暴走し、心から強いツッコミを受けている。クラスメイトである藤堂とは幼馴染みで、悩み事がある度に相談を持ちかけている。姉の土屋美雨とは容姿が瓜二つ。

高田 心 (たかだ こころ)

元SMクラブの女王様である母親を持ち、性の英才教育を受けて育ったせいかマゾヒスティックな性癖を植え付けられてしまった女子高生。中学校の卒業式の日に土屋尚雪から告白を受けて付き合い始めるも、自身のアブノーマルな性癖のせいで尚雪を振り回していることを気にしている。幼少期、夜間働いていた母親によって夜間保育園に預けられる寂しさから、保育園で飼われていた犬のりぼんちゃんのように愛されたいと思うようになり、「犬のように飼われたい」という願望を持つようになった。 親友である手越美香には、まだ自分の性癖のことを打ち明けていない。

手越 美香 (てごし みか)

高田心の親友で、土屋尚雪や藤堂と同じクラスの女子。心とは違い、まともな恋愛観を持っており、未だ男性と付き合ったことは無いが、大人の恋愛に対する憧れは強い。心のことを親友として大切に思っており、海水浴旅行の際に尚雪と心のSMプレイの現場を目撃してしまい、尚雪が無理強いしていると思い込み大きなショックを受けてしまう。

藤堂 (とうどう)

毎日セットに2時間かけている天然のアフロヘアーが特徴的な、土屋尚雪の幼馴染の男子。高田心との付き合いに悩む尚雪にアドバイスしたり、傷心の手越美香を言葉少なに気遣うなど仲間思いの性格。成績は常に3位以内であったり、囲碁・将棋部に所属していたりと謎めいた面が多いが、料理が得意で気遣いも完璧なせいか周囲の女子からやたらと好意を寄せられ、男子たちからの羨望の的になっている。 童貞卒業済み。

山田先輩 (やまだせんぱい)

土屋尚雪たちの学校の先輩で、高田心と手越美香が所属する演劇部の女子。美人であるが顔中にピアスを着けており、ヤンキーのような風貌をしているため、尚雪からは怖がられている。同性愛者であり、尚雪との関係を知りながら心に迫ったが、心の素直な気持ちを聞いて身を引く。 高校1年生の時に可愛い女の子と知り合うために、自らも可愛らしい格好でB級アイドルグループに所属していたが、男性ファンと接したり女子からの嫉妬を受けたりすることに耐えきれず、「女にモテるかっこいい女」を目指すようになった。

典雄 (のりお)

土屋尚雪たちの学校の先輩で、尚雪がうっかり入ってしまった体操部の男子。坊主頭に大きなメガネ、濃い顔立ちという非常に目立つ容姿をしている。太った女性が好みで、尚雪に対して自分の好みのアダルトビデオを無理矢理押し付けたこともある。夏祭りの際には和太鼓を叩く余興に参加しており、夏祭りのスタッフには藤堂、深沢先輩と共に「筋肉三兄弟」と呼ばれていた。

深沢先輩 (ふかさわせんぱい)

土屋尚雪たちの学校の先輩で、尚雪いわく爽やかなイケメン。山田先輩を良く知る人物で、高田心の貞操の危機を感じて尚雪に相談された際に山田先輩の過去を打ち明けた。ただし、その内容は山田先輩本人からすると50%はウソ。夏祭りの際には和太鼓を叩く余興に参加しており、夏祭りのスタッフには藤堂、典雄と共に「筋肉三兄弟」と呼ばれていた。

心の母 (こころのはは)

高田心の母親であり、元SMクラブの女王様としてSM業界ではかなりの有名人で、女王様時代は「飛鳥」という名前で活動していた。現在は普通の喫茶店で働いている。性の英才教育を施し心をマゾヒストにした張本人で、心が土屋尚雪とうまくいっていない時には、尚雪に過激なアドバイスを送ったりする。 バレエが趣味で、尚雪が初めて心の自宅を訪れた際も踊っている最中だった。

先生 (せんせい)

土屋尚雪たちのクラスの担任の女教師だが、教師と呼ぶには派手すぎるメイクをし、浅黒く焼けた肌に露出度の高い過激な服を纏う破天荒な女性。生徒目線に立って発言するため、生徒との関係は良好。机の上に少女漫画『魁 恋愛バイブル』を置きっぱなしにしていた土屋尚雪から漫画を没収した際に、尚雪に「バイブル」というあだ名をつける。

土屋 美雨 (つちや みう)

土屋尚雪の姉であり、小悪魔的な雰囲気を漂わせた大学生の女性。大浴場で遭遇した高田心と手越美香が見間違えるほど尚雪にそっくりな素顔を持ち、その事実が嫌で小学生の時から化粧をしていた。アイプチ、カラコン、つけまつ毛を三種の神器と呼ぶ。のちに教育実習生として尚雪の高校へとやってくる。

熊谷 隼人 (くまがい はやと)

土屋美雨の大学のサークル仲間で、上半身にタトゥーの入った強気な性格の青年。土屋尚雪と共に海水浴旅行に来た手越美香を気に入り、傷心の美香を誘い出して強引に迫ろうとするが、尚雪に止められる。その後、夏祭りで美香と再会した際に再び二人きりになり、大人の遊び方を教えるために美香をラブホテルへと連れ込む。

美香の母 (みかのはは)

手越美香の母親で、パティシェの夫を持つ。どこかおっとりした天然めいた性格で、美香と仲直りするために自宅まで押し掛けた土屋尚雪のことを、美香の彼氏だと思い込んでいる。22歳の時に初めて男性と付き合い大学を出てすぐに結婚したせいか、まだ15歳の美香には自分と同じように子供でいてもらいたいと思っている。

千葉 可南子 (ちば かなこ)

夏休み明けに土屋尚雪たちのクラスに転校して来た、どこかクールな印象を漂わせたメガネ姿の少女。サディスティックな性癖の持ち主で、転校前日に尚雪と高田心が学校内でSMプレイをしているところをカメラに収め、それをネタに尚雪に接触し、心への接し方がぬるく、もっと過激に攻めるべきだとアドバイスする。

その他キーワード

魁 恋愛バイブル (さきがけ れんあいばいぶる)

『ココロの飼い方』に登場する全6巻の漫画。典型的な少女向け恋愛物語で、高田心との付き合いに悩む土屋尚雪へ手越美香から貸し出されるが、机の上に出しっぱなしのまま授業を迎えてしまったせいで没収されてしまった。そのせいか、没収以降はクラス内での尚雪のあだ名が「バイブル」になってしまう。なお、本作の単行本の表紙カバーを外すと『魁 恋愛バイブル』の漫画が実際に掲載されている。

SHARE
EC
Amazon
logo