GEI-SYA -お座敷で逢えたら-

GEI-SYA -お座敷で逢えたら-

華やかな仕事に憧れる24歳の女性が、偶然出会った芸者の美しさに魅了され、未知の世界である花柳界へ飛び込んでいく。性別を詐称して芸者をしている大学生、そして憧れの婦人科医との奇妙な三角関係を軸に、芸者を目指す主人公の奮闘ぶりを描く。独特の用語やしきたりなど、あまり表に出ない花柳界に内情についても描かれている。

正式名称
GEI-SYA -お座敷で逢えたら-
ふりがな
げいしゃ おざしきであえたら
作者
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概要・あらすじ

山梨の乗馬クラブで馬の世話をしていた斉藤直子は、友人の結婚式で見かけた芸者(半玉)藤松の美しさに衝撃を受け、芸者を目指して上京。しかし、面接で24歳という年齢では憧れる半玉になれないと知り、思わず18歳と嘘をついてしまう。こうして半玉見習いになった斉藤直子は、住み込みで芸者修行を開始する。

憧れの藤松が実は男だと知りショックを受けるが、隣に住む婦人科医、則近緑を心の支えにつらい稽古の日々を乗り越えていく。

登場人物・キャラクター

斉藤 直子 (さいとう なおこ)

24歳。童顔で夢見がち。芸者としての芸名は藤子。少女漫画が大好き。地元の乗馬クラブで働いていた斉藤直子は、偶然出会った芸者藤松の美しさに衝撃を受け、芸者になるために上京。24歳という年齢では自分が憧れた半玉にはなれないと知り、18歳と年齢を偽って半玉見習いになる。 憧れていた藤松が実は男だと知ってショックを受けるが、隣に住む婦人科医、則近緑を心の支えにきつい稽古の日々に耐えていく。ミケ担は乗馬クラブ+P150時代のあだ名。ミケランジェロという馬の担当だったことからクラブの常連だった則近緑が付けた。なお、年齢詐称の件については、藤松や則近緑たち一部の人間しか知らない。

氏家 裕太郎 (うじいえ ゆうたろう)

18歳。大学生。斉藤直子が芸者修行することになった置屋、ふじ家を経営する藤千代の孫。母親は売れっ子芸者だった藤乃。彼女が娘を欲しがっていたため、幼い頃は女の子として育てられた。そのため周囲からはお嬢と呼ばれている。3歳から芸事を始め、踊り、小唄と何でもこなす。 地元の花街から芸者見習いである半玉が一人もいなくなってしまったため、期間限定で藤松を名乗り、半玉をすることになった。母親譲りの美貌で人気もあり、ひいきの客も多い。なお、藤松が男であることは、一部の関係者だけのトップシークレットとなっている。自分に憧れて芸者の世界に入った斉藤直子の面倒を見るうち、彼女を異性として意識するようになる。 抹茶アレルギーがあり、茶席が苦手。

則近 緑 (のりちか みどり)

斉藤直子が働いていた乗馬クラブの常連で、彼女の憧れの存在。職業は婦人科医。母親が元芸者で、花柳界の事情にも詳しい。斉藤直子が住み込みで働いている置屋、ふじ家の隣に住んでおり、藤松こと氏家裕太郎とも顔見知り。氏家裕太郎の母、氏家小百合とは、学生時代、男女の関係にあり、死後も彼女のことを忘れられずにいる。 また、とある理由からED(勃起不全)になり、そのこともあって恋人を作ることを避けている。

足利 悟 (あしかが さとる)

22歳。斉藤直子の高校時代の後輩で、彼女の元の職場である乗馬クラブで一緒に働いていた。ル・ベベというあだ名は、少女漫画好きの斉藤直子が、萩尾望都の漫画『トーマの心臓』の登場人物から取った。斉藤直子に淡い恋心を抱いており、彼女をお座敷に呼ぶ資金を稼ぐためにホストをはじめる。

藤千代 (ふじちよ)

氏家裕太郎の祖母で、斉藤直子が住み込みで働くことになった置屋、ふじ家を経営している。花柳界のしきたりを何も知らない斉藤直子に、芸者としてのイロハをたたき込む。

氏家 小百合 (うじいえ さゆり)

斉藤直子が芸者になるきっかけを作った藤松こと氏家裕太郎の母。30歳で氏家裕太郎を産んだ。娘を望んでいたため、幼い息子を女の子として育てた。売れっ子芸者だったが、子宮頸ガンで氏家裕太郎が10歳の時に亡くなった。氏家裕太郎の父親とは芸者と客の関係だったため、結婚はしていない。 学生だった則近緑と一時期男女の仲だったこともある。

詩織 (しおり)

斉藤直子と同じ花街で働く芸者。芸名は高子。斉藤直子と同い年の24歳だが、10代から芸者として修行を積んでいる。則近緑を狙っており、彼に好意を寄せる斉藤直子に何かとちょっかいを出す。祖父が茶道の教室を開いている。

新條 (しんじょう)

主人公斉藤花子が面接を受けた見所の事務長。氏家裕太郎が半玉の藤松であることを知る数少ない人物の一人。

(くろ)

見所の職員で、斉藤直子が働く置屋、ふじ家にも出入りしている。氏家裕太郎が半玉の藤松であることを知る数少ない人物の一人。

則近 花子 (のりちか はなこ)

斉藤直子が想いを寄せる則近緑の母親。婦人科医で、息子と一緒に花と緑レディスクリニックを経営している。以前は芸者だったが、結婚を機に辞めた。その後、「花柳界には女性の医者が必要」と一念発起して医者になった。夫が亡くなってからは、息子と二人で暮らしている。

岩原 国彦 (いわはら くにひこ)

藤松(氏家裕太郎)の客。兄が氏家裕太郎の父親で、彼にとっては叔父に当たる。職業は東京都知事。お座敷遊びが大好きで、斉藤直子も参加した花街をコースにした「第1回東京六花街マラソン」を企画する。過去に氏家裕太郎の母である藤乃を兄と奪い合い、負けている。 そのため彼女の子供である藤松に強い執着を見せる。なお、藤松が実は男であることは知らない。元東京都知事の石原慎太郎がモデルと思われる。

寿々香 (すずか)

京都の舞妓で、斉藤直子が想いを寄せる則近緑の友人。則近緑の先輩医師との結婚が決まっている。

ゴロゴロ

『GEI-SYA -お座敷で逢えたら-』に登場する猫。斉藤直子が働く置屋、ふじ家で飼われている猫。藤乃が拾ってきた。斉藤直子にとっては癒やしの存在になっている。

場所

ふじ家 (ふじや)

『GEI-SYA -お座敷で逢えたら-』に登場する置屋。斉藤直子が住み込みで働いている。斉藤直子が芸者になるきっかけを作った藤松の祖母、藤千代が経営している。

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