変身忍者嵐

変身忍者嵐

江戸時代初期。変身忍者嵐となり、父の仇である血車党と戦う忍者ハヤテの姿を描いた変身ヒーロー時代劇。

正式名称
変身忍者嵐
ふりがな
へんしんにんじゃあらし
作者
ジャンル
時代劇
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概要・あらすじ

時代は江戸時代初期。ハヤテは悪の忍者集団血車党に父を殺されてしまう。化身の術を使い変身忍者嵐となったハヤテは、血車党の野望を打ち砕くため、血みどろの戦いを続けていく。

登場人物・キャラクター

ハヤテ

嵐鬼十の息子。父から化身の術を施されており、鳥人の化身忍者に変身することができる。変身時には、変身忍者嵐と名乗る。父親のあみだした化身の術を悪用する血車党を憎み、戦いを挑んでいく。「影うつし」という剣法をきめ技に使う。

嵐 鬼十 (あらし きじゅう)

ハヤテの父。血車党に属し、化身の術を編み出した。最後には血車党に裏切られ、抹殺される。生前密かに息子ハヤテに化身の術を施していた。

骨飢身丸 (ほねがみまる)

ハヤテが戦う血車党の副首領。死人の化身忍者で、首を切断されない限り、何度でも生き返ることができる。生前にかかった病の影響か、顔の左半分の肉がそげ落ち、骨が露出した容貌をしており、体中に包帯を巻いている。昔、綱手姫という恋人がいた。悪の組織の幹部でありながら、死ぬ間際、女性不信に陥りかけていたヤハテに不変の愛が存在することを説いた。 説話の登場人物・小栗判官をモチーフとしたキャラクター。

山椒太夫 (さんしょうだゆう)

血車党の大山椒魚の化身忍者。口から吐く水には毒があり、人にかかればたちまち中毒死する。ハヤテの父嵐鬼十を斬り、化身の術の秘密を記した巻物を奪った。

猿の行者 (えんのぎょうじゃ)

血車党の猿の化身忍者。変身忍者嵐に化身できない頃のハヤテと戦い、重傷を負わせた。体毛を毒針として飛ばすことができる。

梅雨 道軒 (ばいう どうけん)

血車党の中忍でナメクジの化身忍者。体内に飼っているナメクジを人に寄生させ、意識を奪って自由に操ることができる。そり上げた頭に白眼の外観で、按摩に化けて行動したこともある。骨飢身丸がハヤテに討たれた際には血車党の指揮を任された。

魔神斎

血車党の首領。全身を不気味な鎧で覆った謎の男。その正体は誰も知らない。血車党の創設者ではなく、ある日突然現れ、不思議な術で忍者たちを圧倒し、首領の座についた。

名張の竜巻

公儀隠密の伊賀忍者。白髪の中年男性で愛用の武器は大斧。血車党の動向を探っていたが、猿の行者マシラの術に敗れ、捕らわれの身となった。その後、梅雨道軒のナメクジによって操り人形にされるが、ハヤテによって助けられた。

カスミ

伊賀忍者名張の竜巻の娘。猿之行者に斬られ重傷を負ったハヤテの傷を治療した。

ねね

血車党の猫の化身忍者。九の一。肥前鍋島藩に潜入して化け猫騒動を起こし、家中をかく乱した。本体は白髪の老婆だが、ねねと名乗る時は黒髪の若い娘の姿をとる。ハヤテの父嵐鬼十が血車党にいた頃、彼のことを愛していた。ハヤテと戦った際、体の動きを封じる忍法猫目しばりで彼を虜としたが、嵐鬼十の面影をハヤテに見いだしたため、とどめを刺すことができなかった。

葛の葉 (くずのは)

血車党の狐の化身忍者。九の一。化身忍者となるための修行時代、狐の姿で怪我をした時助けてくれた農民に恋をし、その後その男の女房となった。童子丸という子供ももうけ幸せに暮らしていたが、ハヤテが現れたことから戦いに巻き込まれていく。「九尾分身」「葛がらめ」といった忍法を使う。 人形浄瑠璃及び歌舞伎の演目「芦屋道漫大内鑑」の狐・葛の葉をモチーフとしたキャラクター。

海彦 (うみひこ)

血車党の馬の化身忍者。双子の兄と組んで、大和の飛鳥の里から埋蔵品を発掘する任務についていた。古墳や埋蔵品好きの兄のせいで地味な仕事をさせられていると、境遇に不満を抱いている。名前の由来は、古事記の兄弟神海彦・山彦から。

うねめ

血車党の象の化身忍者。九の一。中年のふくよかな女性で、白妙という娘がいる。毒香を使う忍術を得意とする。摂津江口の里でハヤテを待ち受け、香の力で眠らせ、虜とした。しかし、白妙がハヤテに懸想した事から、娘の幸せを願ってふたりを逃がそうとする。

白妙 (しろたえ)

血車党の九の一。笛の名手。象の化身忍者である母うねめと組み、香の力でハヤテを眠らせ、虜にした。しかし、ハヤテに懸想してしまい、命を助けるよう母に懇願した。娘の幸せを願った母は、意識のないハヤテを白妙に託して逃がすが、目覚めたハヤテは事情を知らず、彼女を刺殺してしまう。

李 徴子

血車党の一員で、虎の化身忍者。ハヤテと戦うことを躊躇していたが、妻子を人質にとられたことで戦うことを決意する。虎に化身することで、心まで虎になってしまうことを恐れている。明の移民の子供で虎落笛の名手。中島敦の小説「山月記」の李徴をモチーフとしたキャラクター。

化身忍者

『変身忍者 嵐』に登場する獣人化する忍者の総称。ハヤテの父嵐鬼十があみだした化身の秘法によって生み出される。化身忍者は、特定の動物に化身することで、超人的な力をふるい、特殊な忍術を駆使する。化身忍者となるには厳しくつらい修行を長く続ける必要があるが、男よりも女の方が修行をやり遂げることが多い。 そのため、血車党の化身忍者には九の一が多い。

童子丸 (どうじまる)

血車党の化身忍者葛の葉の息子。母をハヤテに殺された。名前の由来は、人形浄瑠璃及び歌舞伎の演目「芦屋道漫大内鑑」の安倍晴明の幼名童子丸から。

集団・組織

血車党

『変身忍者 嵐』に登場する忍者組織。魔神斎を首領と仰ぎ、実際の指揮は副首領の骨飢身丸がとる。徳川幕府治める世を良しとせず、化身忍者の力をつかって人々を支配しようと目論む。ハヤテの父嵐鬼十もかつては血車党の一員だった。

その他キーワード

影うつし

『変身忍者 嵐』に登場するハヤテの必殺技。刀身に敵の姿を映すことで本体を見抜き、目線をはずした状態のまま間合いを詰め、両断する刀法。

メディアミックス

変身忍者 嵐

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