のだめカンタービレ 巴里編

のだめカンタービレ 巴里編

二ノ宮知子による同タイトル漫画『のだめカンタービレ』をアニメ化した作品。千秋真一に刺激を受けてコンクールに出場し、フランス留学を獲得した野田恵と、フランスで本格的に指揮者を目指す千秋とが、パリを舞台にプロを目指す、愛と友情のオーケストラ青春ストーリー。

正式名称
のだめカンタービレ 巴里編
ふりがな
のだめかんたーびれぱりへん
原作者
制作
J.C.STAFF
監督
今 千秋
放送期間
2008年10月10日 〜 2008年12月19日
放送局
フジテレビ
話数
11話
ジャンル
クラシック
 
ピアノ
 
ラブコメ
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概要・あらすじ

千秋真一に追いつきたいとの思いから出場したマラドーナピアノコンクールで、のだめこと野田恵は審査員として来日していた高名なピアニスト、シャルル・オクレールの目に留まりフランスの音楽院、コンセルヴァトワールへの推薦を得る。

留学のため千秋と共にパリへと渡ったのだめは、その地で新たな仲間と出会い、様々な壁に直面することとなる。一方の千秋は指揮者として初めてコンクールに挑戦。

その成果からマルレ・オケの常任指揮者に任命されるが、そのオーケストラは多数のメンバーがエキストラで構成された崩壊寸前のオーケストラであった。

登場人物・キャラクター

野田 恵 (のだ めぐみ)

楽譜を読むことは苦手だが、一度聞けば弾けるようになるという才能豊かなピアノ奏者。千秋真一と出会った当初に一目惚れをし、以来、事あるごとにつきまとっている。音大生としては珍しく幼稚園の先生となることが夢であったが、千秋との出会いによってピアノへの向上心が芽生え、お互いに、音楽に対する意気込みを決定づけ合う関係となる。 大の風呂嫌いな上、ゴミまみれの部屋に平然と住み、時折奇声を発するなどの生活態度から、千秋からは「変態」と称されている。 桃ヶ丘音楽大学ピアノ科に在籍していたが、千秋の音楽に刺激を受け、彼に追いつきたいとの強い思いから出場したマラドーナピアノコンクールに於いて、高名なピアニストであるシャルル・オクレールに気に入られフランスの音楽院コンセルヴァトワールへ留学することになる。 今まで日本で自由にピアノを弾いて来たのだめに、この地では本格的なピアノレッスンが待っていた。

千秋 真一 (ちあき しんいち)

パリに生まれ、父親が有名ピアニストという恵まれた環境で育つ。頭脳明晰の完璧主義者で、仏独英日に堪能なマルチリンガル。幼い頃に出会った指揮者ヴィエラに憧れ、指揮者となることを目指している。 かつて桃ヶ丘音楽大学ピアノ科に在籍しており、ピアノ科を選んだ理由は自身のピアノの腕前に満足していないため。のだめに対しては、煩わしいという態度を取りながらも、だらしない私生活の面倒を見ており、型破りではあるものの彼女のピアノセンスには一目置いている。 のだめによる催眠の効果で、飛行機が苦手というトラウマを緩和させ、指揮者を目指してフランスに渡った。出場した指揮者コンクールで見事優勝を飾り、華々しく指揮者としての道を歩み始めたかに見えたが、多くの主要メンバーが辞めてしまうなど、問題が山積みのマルレ・オケの常任指揮者に任命されてしまう。 千秋に対して高圧的な態度を取るコンマスや、やる気のないメンバーに頭を悩ませながら、マルレ・オケを立ち直らせるべく奮闘することとなる。

タチヤーナ・ヴィシニョーワ (たちやーなゔぃしにょーわ)

コンセルヴァトワールのピアノ科に留学しているロシア人女性。厚化粧で派手好きであり、柄物の服を好んで着ているが、過去に恋人からダサいと言われフラれてしまった苦い過去がある。料理に関しては千秋真一と同等の腕前であり、家庭的な面も持つ。 活発な彼女が素朴で内向的な黒木泰則を初めて見た際、「C'est glauque!」フランス語で「根暗」を意味する「青緑」と称したこともあり、初対面の印象はあまり良いものではなかった。

シャルル・オクレール (しゃるるおくれーる)

フランス人のピアニストで、のだめが出場したコンクールの審査員であった彼はのだめの才能を見出しパリ留学を勧めた。そのためか、パリでののだめの指導者となる。ふっくらとした体格の初老の男性で、のだめからは「マスター・ヨーダ」と呼ばれる。 のだめの音楽が未熟なときには「べーべちゃん(赤ちゃん)」と呼び、「君はここに何しに来たの?」と問いかけ、学生の進むべき舵を取る、優秀な指導者である。

ユンロン

エコール・ノルマルのピアノ科にいる中国人留学生で、のだめの住んでいるアパートの住人でもある。同じ中国出身で「中国の星」といわれるピアニストソン・ルイに憧れている。お金に細かい倹約家でワリカン主義。 神経質な面もあるが、アパートの住人には気を遣ったり、家族を大切に思うやさしさも見せる。

ソン・ルイ (そんるい)

米国育ちの中国人女性で、若手のピアニスト。10歳のころから母親と共に演奏活動で世界中を廻っているほど、彼女の技術と実力は高いものである。しかし、カーネギー・ホールの演奏会で「技術に走りすぎて表現が浅い」と酷評されるなどで、演奏活動が嫌になり、全ての活動を休止してコンセルヴァトワールに留学する。 留学前に千秋真一と共演しており、それ以来、彼に好意をもっている。

ジャン・ドナデュウ (じゃんどなでゅう)

千秋真一の心の師であるヴィエラ先生の弟子であり、フランス人の若手指揮者である。ルックス良し、性格良しの好青年であり、「ゆうこ」という日本人の恋人がいる。「プラティニ国際指揮者コンクール」で千秋と優勝を争った過去があり、華やかで流麗な音楽から「白王子」の異名を持つ。 誰も僕にはかなわないと豪語するほどの自信家。

黒木 泰則 (くろき やすのり)

オケのオーボエ演奏者。自他共に厳しい千秋をも唸らせる程の実力者ではあるのだが、その時その時の出来事に心が左右されやすく、またその心象が音色にも直ぐ反映されてしまう。平常時の彼が吹くモーツアルトは、当初いぶし銀のような渋さを見せていたが、かつてのだめに恋心を抱いた時は一転して軽やかなピンク色に染まってしまうなど、その影響が非常に顕著であった。 実力派の彼もフランスのコンセルヴァトワールに留学しており、千秋の勧めでマルレ・オケのオーディションを受け入団することとなった。 のだめに対しては失恋を経験した後も、彼女を変態だと語る千秋の談を信じてはいなかったが、フランスの地でついに彼女の部屋の惨状と奇行を目撃する。 ターニャとは、すれ違い様に「根暗」を意味するフランス語「C'est glauque」=青緑と揶揄された経験があり、初対面の印象はあまり良いものではなかった。

フランク・ラントワーヌ (ふらんくらんとわーぬ)

コンセルヴァトワールのピアノ科で学ぶ南部出身のフランス人学生。日本のアニメ「プリごろ太」が好きなアニメオタク。シャルル・オクレールのレッスンを受けるためにエコールノルマルという音楽院からコンセルヴァトワールに転入したが、彼の指導を受けることは叶わず、選ばれたのだめには羨ましさのあまり嫉妬する一面を見せた。 面倒見がよく、ピアノの腕もかなりの実力であるため、ピアノ伴奏を頼まれることが多い。

クレジット

原作

監督

シリーズ構成

総作画監督

島村秀一 , 都築裕佳子

音楽

松谷卓

アニメーション制作

J.C.STAFF

原作

のだめカンタービレ

作者・二ノ宮知子の代表作。自由奔放な野田恵と完璧主義者の千秋真一という、才能溢れる二人の若き音楽家の恋模様と、クラシックへの情熱を描いた音楽コメディ漫画。二人は、お互いの才能に惹かれあいながら切磋琢磨... 関連ページ:のだめカンタービレ

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