七色いんこ

七色いんこ

代役専門の天才役者だが、実は泥棒という主人公・七色いんこの活躍を描いた作品。1話完結で、毎回世界の名作戯曲をモチーフとした物語が展開される。登場する戯曲はシェイクスピア劇のような古典から、近年の作品まで幅広く取り上げられている。

正式名称
七色いんこ
ふりがな
なないろいんこ
作者
ジャンル
演劇
レーベル
手塚治虫文庫全集(講談社コミッククリエイト)
巻数
既刊3巻
関連商品
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概要・あらすじ

依頼があればどんな役でも完璧に演じてみせる代役専門の役者・七色いんこ。出演料を取らない代わりに彼が出す条件はひとつ、「上演中はなにが起きようと見て見ぬフリをすること」。七色いんこの正体は泥棒で、観客から盗んだ金品や宝石を報酬としていたのだった。そんな七色いんこを追う女刑事・千里万里子を巻き込みながら、彼は様々な役柄を演じていく。

登場人物・キャラクター

七色いんこ (なないろいんこ)

代役専門の役者。天才的才能を持ち、どんな役柄も即座に演じてみせ、観客を魅了する。その実力は一流の役者を相手にしても引けを取らないほど。正体は泥棒で、依頼者には報酬代わりに観客に盗みを働くことを黙認させている。普段は青緑色のおかっぱのカツラを被り、目にはマスクを付け素顔を隠している。本名は鍬潟陽介といい、傲慢な父に反発して家出をしたという過去を持つ。

千里 万里子 (せんり まりこ)

七色いんこを追う女刑事。常に人民帽を被っている。射撃や格闘に長け腕っ節が強く、高校時代は「スケバン千里」として恐れられていた。恋愛ざたが多い演劇は軟派だと思い嫌っている。鳥アレルギーで、鳥を見るとじんましんが出て体が縮み、デフォルメされた体型になってしまう。七色いんこを追ううちに、彼に惹かれていく。

玉サブロー (たまさぶろー)

七色いんこが飼う犬。もとの飼い主であった演劇界の重鎮・牛沢にパントマイムを仕込まれており、犬ながらに高い演技力を持つ。酒好きで、色っぽい目つきが特徴。

関連

劇団二十面相VS七色いんこ (げきだんにじゅうめんそうばーさすなないろいんこ)

手塚治虫の『七色いんこ』を原作とした新ストーリー。天才的な代役専門役者にして希代の詐欺師・泥棒である七色いんこと、新人女性刑事の千里真里子の二人がタッグを組み、巨大な国際的犯罪組織、劇団二十面相に挑む... 関連ページ:劇団二十面相VS七色いんこ

書誌情報

七色いんこ 3巻 講談社コミッククリエイト〈手塚治虫文庫全集〉

第1巻

(2011-08-12発行、 978-4063738445)

第2巻

(2011-08-12発行、 978-4063738452)

第3巻

(2011-08-12発行、 978-4063738469)

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