桜Trick

桜Trick

高山春香と園田優を巡る、女の子同士の恋愛模様を描いた高校生活ドラマ。ほぼ毎回キスシーンがある。作者のデビュー作。

正式名称
桜Trick
ふりがな
さくらとりっく
作者
ジャンル
ラブコメ
 
百合
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概要・あらすじ

高山春香園田優は、3年後に他校との合併で廃校することになった美里西高校に、2人で入学する。春香はのことが好きで、特別になりたい、と感じ続けていた。は「他の子とは絶対にしないことをしよう」と提案、2人は初めてキスをする。親しさを深めていく2人を見て、の姉であり、美里西高校生徒会長の園田美月は不審に思い始めたところ、自分自身が春香のことが好きだと気づき、自分の卒業式に告白した。

次の年、春香たちが2年生になると、乙川澄が生徒会長になった。不安症な彼女は、春香に「お姉ちゃん」になってもらうように願い出る。大学に進んだ美月の同級生坂井理奈は、の元を訪れて、美月と自分の関係について悩んでいることを打ち明ける。

時は過ぎ、澄の卒業が近づき始めたある日、彼女は春香に、卒業後同居することを提案する。

登場人物・キャラクター

高山 春香 (たかやま はるか)

ロングヘアに白いリボンをつけている。Dカップ(ただし園田優からはCカップだと思われている)の、スタイルがいい少女。妄想が激しく、天然な部分がある。優のことがとても好きで、彼女と特別な関係でいたいと願ってキスをかなりの頻度でするようになった。優にとても依存しており、彼女がちょっと他の女子と仲良くしているだけでも落ち着かなくなってしまう。 そのため優には「SBJK(嫉妬深い女子高生)」と命名されたことがある。優のためならなんでもしようと考えており、彼女の好きな抹茶にやたらこだわった行動をとる。野田コトネと南しずくの関係を知っており、2人を見て昂ぶり、優にキスを求めることがあった。 優の姉園田美月に、片思いをされていた。また新生徒会長の乙川澄からも、強く慕われている。

園田 優 (そのだ ゆう)

花のついた髪飾りでツインテールにしている小柄な少女。明るく純朴な性格。親友以上の関係である高山春香以外にも、友人の少女たちと普段から親密な関係になっている。春香とは特別な関係であること確認するため、キスを頻繁にしている。春香からキスをすることが多いが、彼女自身も場所を見計らってキスをせがんでいる。 春香に勉強を教えてもらったり、ノートを写したり、補習をしたりと成績はあまりよくない。しっかり者だが、時折春香以上に盛大な勘違いをするそそっかしさも持っており、1度は春香とすぐ結婚しなければいけない、と思い込んでいた。抹茶スイーツが好きで、非常にこだわっている。

野田 コトネ (のだ ことね)

高山春香と園田優の同級生。ワンレングスのロングヘアで、財閥の令嬢。南しずくの従姉妹。自分が婚約させられているのを嫌い、実家を出て南しずくの家に居候をしている。誰とでも仲良くなれる、明るいムードメーカー。スタイルがよく、大人びたルックスをしている。南しずくのことをかわいがっており、たびたびキスをしてお互いの仲を確かめ合っていた。 春香と優は、2人がキスをしている現場を目撃している。

南 しずく (みなみ しずく)

高山春香と園田優の同級生。髪の毛はシュシュでツインテールにしている。母子家庭で、野田コトネの従姉妹。皆から認められる美少女。あまり笑わず仏頂面なことが多かったが、内気なだけで、コトネの影響で積極的な性格に徐々に変わっていった。彼女の家に居候しているコトネには特別な感情を抱いており、たびたびキスをしていた。 春香と優は、2人がキスをしている現場を目撃している。誰とでも仲良くできるコトネの行動には、嫉妬の感情を見せる。「ケーキを語り出すと止まらない」「家で1人ファッションショーをしている」など、変わった一面がある。後にファミレスでバイトを始めている。

池野 楓 (いけの かえで)

高山春香と園田優の同級生。家には弟と妹ががおり、溺愛している。セミロングの黒髪に、ヘアピンをしている。飯塚ゆずの親友で、時折好意を持っている仕草を見せる。マイペースで飄々としており、皆の行動や関係を冷静に見ている。周囲の人間関係がうまくいくように、また自分の思い通りにいくように、策を練った行動をとることがある。 後に美里西高校の生徒会副会長になった。

飯塚 ゆず (いいづか ゆず)

高山春香と園田優の同級生。池野楓の親友。セミロングの髪で、てっぺんから2つ髪が跳ねている。少し太ももが太いのを気にしており、普段からルーズソックスを着用。明るくおしゃべり好き。作中の人物たちの行動に対してのツッコミ役を担っており、同時にいじられ対象になっている。楓が、春香と優、野田コトネと南しずくの様子がおかしい、と感づいた際、彼女だけはただの友人だと思い込んでいた。 バイクの免許を取っており、登校時に運転している。お調子もので、楓に普段からネタにされている。ラブロマンス映画が極端に苦手。

園田 美月 (そのだ みつき)

園田優の姉。美里西高校生徒会長。優と同じ髪飾りをつけており、「眼鏡は体の一部」というほどの近眼。真面目で、妄想が暴走しがち。高山春香と妹の関係を怪しく思っていたが、次第に自分自身が春香に対して強い好意を持っていることに気づき、自分の卒業式の前に告白する。卒業後は坂井理奈と同じ大学に進学し、バイトをはじめた。 妹同様に抹茶スイーツが好き。

坂井 理奈 (さかい りな)

セミロングで、赤いリボンでポニーテールにしている。美里西高校の生徒会副会長。とても真面目な性格で、誰に対しても敬語で丁寧に話す。園田美月を追うように同じ大学に進学した。美月に対して好意を抱いているものの、美月が高山春香のことを好きなのも、春香が園田優を好きなのも知っており、悩んでいた。 美月のことになるということがめちゃくちゃになってしまい、後輩たちを困らせる。ガーリック料理が好き。

乙川 澄 (おとかわ すみ)

美里西高校の新生徒会長。高山春香と園田優の1つ上の学年。ロングヘアの少女で、自分のことを「澄」と呼ぶ。語尾に「のじゃ」をつけるクセがある。しっかり者でまとめる力があるが、実際は自信がない甘えん坊。前生徒会長の園田美月と副会長坂井理奈が卒業し、自分が生徒会長になってからは、寂しがっていた。 そこで春香に「お姉ちゃんになってほしい」と頼んで、彼女にしばしば甘え、好意を抱き始める。卒業前には、春香からトレードマークの白いリボンをもらった。

南 なぎさ (みなみ なぎさ)

南しずくの母親。のんびりした性格の人物。南しずくの親友野田コトネの家でも話題にのぼる。

山田 (やまだ)

財閥の令嬢である野田コトネの家に勤めるメイド。テキパキと仕事をこなせる人物で、コトネの指示に従って動き回っている。現在は南しずくの家に居候しているコトネの元に、毎日服を届けている。普段、コトネすら知らない謎のトレーニングに励んでいる。

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