まちカドまぞく

まちカドまぞく

先祖返りにより角と尻尾が生え、「闇の一族」となってしまった少女の吉田優子が、敵の魔法少女、千代田桃と戦う姿を描く4コマ漫画。戦いの様子はコメディタッチで、平和な描写で物語が進んでいく。しかし、桃となかよくなるに連れ、優子は住んでいる町、多魔市の平和を守る活動に貢献していく事となり、さらには桃と共に失踪した魔法少女の千代田桜の足取りを探し、彼女の持つ謎へと迫っていくようになる。芳文社「まんがタイムきららキャラット」2014年11月号から連載の作品。2019年7月、2022年4月にテレビアニメ化。

正式名称
まちカドまぞく
ふりがな
まちかどまぞく
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
まんがタイムKRコミックス(芳文社)
巻数
既刊6巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

ある日の朝、吉田優子が目覚めると、その頭には角が生えており、お尻からは尻尾が生えていた。母親の吉田清子によると、実は優子は「闇の一族」の末裔なのだという。こうして優子は封印されていた力に偶然目覚める事になったが、同時に魔法少女を倒すという使命を課せられてしまう。(1丁目「優子の目覚め!! 家庭の事情で今日から魔族」)

優子の敵である魔法少女の千代田桃は、優子と同じ学校に通っている同学年の生徒であった。彼女と学校で出会った優子は、さっそく桃に勝負を仕掛ける。しかし、桃は優子に比べて圧倒的に強く、貧弱な優子では手も足も出ない。優子は泣きながら捨て台詞を吐き、桃の前から退散するのだった。(2丁目「初めての戦い!! 宿敵は美少女同級生!?」)

このままでは桃に勝てないと悟った優子は、桃との次の決戦を週末に設定し、それまで修行に励む事にした。そして迎えた週末、優子は桃と対峙するが、決戦の前に準備運動をするよう強引に勧められ、優子のアドバイスに従ってしまう。さらにウォーミングアップまで行う事になるが、優子はその段階でヘトヘトに疲れ切ってしまうのだった。(3丁目「スポ根ですか!? 万物は流転する」)

魔法少女打倒のために、優子のお小遣いが月120円から500円に値上げされる事となった。喜んだ優子は、その500円を使って魔法少女を倒すための方法を考える。しかし、近所にあるフードコートの誘惑に抗えなかった優子は、そこで散財してしまう。(4丁目「予算拡大!! 炭水化物は経費に入りますか?」)

優子の夢の中に、彼女の先祖、リリスが現れた。リリスは「闇の一族」としての優子のこれまでの行動にひとしきり駄目出しをしたのち、優子にも自分と同じように、他人の夢に潜ってその夢をあやつる資質がある事を伝えた。そのほかにもリリスは優子にさまざまなアドバイスを送るが、夢から覚めた優子は、その内容の大部分を忘れてしまう。(5丁目「悪夢か吉夢か!? 闇のドアストッパーさん降臨」)

桃に接近戦では勝てない事を悟った優子は、飛び道具を用いて戦う事を検討し始める。すると、桃がそれにアドバイスをすると言い出し、彼女を強引に近くの廃工場に連れ出した。優子はそこで桃から魔力の特訓を受ける事になり、強い気持ちに呼応して魔力を引き出せるという事を教わる。そして、優子がみんながなかよくなってほしいという気持ちを込めると、その強い気持ちによって小さな魔力の球が飛び出すのだった。(6丁目「シャミ子の願い!! 100%うしは世界を救う!?」)

桃はリリスが封印されている像のスイッチを試しに押してみる。実はそれは、とある条件が重なった際に押すと、リリスが子孫の身体を借りる事のできるスイッチで、リリスが優子の身体を借りて桃の前に姿を現す。そして、リリスは桃に戦いを挑もうとするが、リリスが思っていた以上に優子の身体は貧弱で、桃には手も足も出ない。(7丁目「始祖像の秘密!! ごせんぞ現世に降臨す!!」)

優子は桃への金銭の借りを解消するために、佐田杏里の紹介で試食販売のアルバイトをする事にした。その最中、桃が偶然にも通り掛かり、優子のその姿勢を褒め称える。すると優子はそれに照れてしまい、その最中に誤って試食販売のウィンナーをテーブルから落としてしまう。すると桃はその瞬間に魔法少女の能力を発動して、落としたウィンナーが床につく前にそれらを一つ残らず回収してみせた。(8丁目「心研ぎ澄ませ!! 魔法少女の新たなる力」)

アルバイトで金を稼いだ優子は、桃から借りていた金を返そうとする。しかし、返却に使う事で、そのアルバイト代がほとんどなくなってしまうと知った桃は、家族や優子に使ってほしいからとその金を受け取らない。そこで優子は、その金を妹のほしがっていたカメラに使う事にする。(9丁目「誘惑の商店街!! カメラだけが見た真実」)

桃は吉田良子が興味ありそうだからと、使っていないノートパソコンをしばらくのあいだ、彼女に貸す事にした。そして優子は学校で桃からノートパソコンを受け取り、それを家まで持ち帰る事になる。そんな中、優子は貴重かつ精密なノートパソコンを運ぶ事に緊張してしまい、必要以上に気を張ってノートパソコンを家まで運ぶ。(10丁目「新たなる試練!? 今日の私は運び屋まぞく」)

小倉しおんによるオリジナル漢方薬を飲んだ優子は、一時的に魔力が上昇していた。それを機に優子は桃の潜在意識に潜入して、彼女をあやつる作戦をリリスにより提案される。気が進まない優子だったが、リリスに言いくるめられた結果、彼女の夢の中に侵入する事を決意する。(11丁目「ごせんぞやめへんで!! 突撃隣の夢ドリーム」)

優子は熱を出した桃の看病をするために、彼女の家を訪れる。そこで優子は桃の自己管理の甘さ、さらには料理も下手という事実を知る。しかし、それでも桃が優子のためにハンバーグを作ろうと練習していた事を知り、優子は失敗作だというそのハンバーグを一人で平らげる。(12丁目「初潜入!! 桃のアジトは公民館!?」)

優子は意図せずして桃から1滴の生き血を手に入れた。それにより優子は自分の一族に施された封印の内、「1か月4万円生活」の呪いが解けている事を知る。しかし、同時に桃の魔力は大きく低下する事となった。自分だけではこの街を守り切れないと危惧する桃は、優子に対しいっしょにこの街を守ってほしいと願い出る。優子は意図せずして生き血を手に入れた負い目から、桃に協力する事となるのだった。(13丁目「あすへの決意!! 重いコンダラ止まらない」)

第2巻

「1か月4万円生活」の呪いが解呪された事を祝い、吉田家は家族で鉄板を囲んでいた。封印された像を通じてしゃべれるようになったリリスが、堅苦しい話を始めようとする中、吉田清子がそんな野暮な事はあとでいいと、お酒を用いて彼女の口を封じる。(14丁目「雷轟電撃!! 闇の一族禁断の儀式!!」)

千代田桃吉田優子に自分の代わりを務めさせようと考えていた。そこで桃は優子に強くなってもらおうと、修行を課す事にした。修行の内容は、優子の何倍もの大きさがあるタイヤを引っ張ってもらうというものだったが、そのあまりの重さに優子はまったく動く事ができずにいた。(15丁目「桃色メソッド!! 丸いタイヤは運命の輪!!」)

優子は佐田杏里により商工会の手伝いを頼まれ、ゆるキャラのたまさくらちゃんの着ぐるみの中に入る事となった。その最中、子供達に集まられた優子は、派手な恰好をした少女に助けられる。優子はその少女、陽夏木ミカンが魔法少女だと気づくと、彼女に自分が「闇の一族」だと悟られないように慎重に振る舞うのだった。(16丁目「禁断の出会い!! 猫の歩けば魔法少女にぶつかる!!」)

優子は学校でミカンに声を掛けられ、彼女といっしょに桃を探す事にする。その最中に優子はミカンと打ち解けて、彼女に敵意がない事を知って一安心する。しかし、実はミカンには、彼女が動揺した際にかかわった人に、ささやかな困難が降り注ぐという呪いが掛けられていた。この事実を知ってミカンは動揺してしまい、たまたま近くにいた優子にささやかな困難が訪れる事となる。(17丁目「呪われた果実!! すっぱいミカンにご用心!!」)

桃は優子の「危機管理フォーム」の性能テストをしようと考えていた。しかし、優子は「危機管理フォーム」に変身する手段を未だきちんと把握しておらず、いざ変身しようとしてもうまくできない。リリスから、「危機管理フォーム」に変身するためには、優子が危機を感じなければならない事を知らされた桃は、優子に対し必殺技を放とうとする。(18丁目「変身の秘密!! まぞく新たなる目標」)

優子は宿敵として、桃に侮られている事を気にしていた。それを知った杏里は優子に、頭脳で勝負したらどうかとアドバイスを送る。そこで優子は桃に、期末テストの点数で勝負しようと申し出た。しかし、桃は優子の予想よりも遥かに頭がよく、優子はこのままでは勝てない事を悟る。そんな優子に対し、問題の答えを教えようかと、リリスがテレパシーでカンニングに誘う。(19丁目「期末テスト!! 今日の私は頭脳派まぞく!!」)

ミカンは呪いによる被害を抑えるため、普段から動揺しない練習をしていた。そんな中、スプラッタ映画を観て動揺しない訓練をする事に決めたミカンは、映画館に行くために優子を誘う。一方、最初こそスプラッタ映画を観る事を嫌がっていた優子だったが、観ている内に映画の魅力に嵌まり始め、映画が終わる頃には感動で涙を流していた。(20丁目「戦慄!! シャミカン秘密のシネマ道場」)

優子が強くなるために修行をしていると耳にした小倉しおんは、自身が強くなるための実験に付き合ってほしいと優子に願い出る。しかし、いっしょについて来た桃により、その実験は却下されてしまう。その代わりにしおんはリリスに興味を持ち、彼女が封印されている像を改造していいかと、許可を求める。(21丁目「ご先祖は進化する!! メガネが映す暗黒部室」)

桃から借りているパソコンの調子が悪いと言い出した吉田良子を伴い、優子は桃の家を訪れる。しかし、良子は桃が魔法少女だと知らないため、優子は桃に口止めをお願いする。そんな優子に対し桃は、良子にはきちんと話した方がいいのではないかと提案する。(22丁目「根城潜入!! 妹に見せたいまぞくの雄姿」)

優子は桃と対等に渡り合えるようになるべく、彼女の夢に潜入してその情報を探ってみる事にする。しかし、以前優子が桃の夢に潜入した時とは違い、今回の桃の夢に潜入するのはそう容易くはなかった。それでも優子は、優子の夢のセキュリティをなんとかかいくぐりつつ、桃の夢の入り口にたどり着く。だが、桃が明晰夢の状態に入ってしまったために、夢に侵入して来ている優子の存在に気がついてしまう。(23丁目「夢ドリーム再び!! 桃色防衛線を突破せよ」)

優子と夢の中で話していた桃は、優子が清子から父親に関してウソを教えられている事に気づいた。そこで桃は優子に、晴子ときちんと話しをするようにアドバイスを送り、自分もその情報について詳しく知りたいからと優子の家を訪れる。しかし、目を覚ました優子は夢での桃との話を大まかにしか覚えておらず、さらには桃が晴子を退治しに来るものだと勘違いしてしまう。(24丁目「全面対峙!! すれ違う二人の想い」)

清子は今まで隠して来た事を、優子と桃に話し始める。幼い頃の優子は一族の呪いの影響を強く受けていたために、とても身体が弱かった。そこで清子は千代田桜に一族の呪いに干渉してもらい、「1か月4万円生活」の呪いと引き換えに「優子の健康運」を改善してもらったのである。さらに優子は、父親の吉田太郎が家で使っているミカン箱に封印されているという衝撃の事実まで聞かされる。(25丁目「今明かされる!! 吉田家秘められし過去」)

桃は、義姉が優子の父親を10年以上にわたってミカン箱に封印していた事を知って、大きなショックを受ける。さらに、この事実により優子に嫌われると思い込んだ桃は、彼女と距離を取ろうとする。そんな中、優子は契約を結んで自分の眷属にならないかと桃に提案。桃はその提案を受け入れなかったものの、優子の気持ちを知り、彼女と今後もいっしょにいる事を決意するのだった。(26丁目「伝えたい想い!! まぞく新たなる一歩!!」)

第3巻

吉田優子千代田桃を自分の眷属にするべく、彼女に戦いを挑もうと果たし状を出す事にした。だが、果たし状は教師の添削を受ける事となり、桃に渡った時にはかなり意味の違うものになっていた。結果、桃は果たし状を遊びの誘いだと勘違いし、おしゃれな服を着て決闘の場に現れる。(27丁目「対決ふたたび! 魔法少女の新たなる姿!?」)

優子はばんだ荘を探して迷っている陽夏木ミカンと会い、彼女をそこまで案内する。そして、ミカンはばんだ荘で一人暮らしを始める事になり、優子とは隣人関係になった。すると、桃も夏休みのあいだだけばんだ荘に住むと言い出す。(28丁目「ご近所騒動! 汝隣人を愛せよ!」)

ミカンと桃が隣人になったため、吉田家でその隣人歓迎会が開かれる事となった。そこでは桃が持って来た肉を使う事となり、優子は初めて牛すき焼きを味わう。そして、優子はその美味しさに大きな感動を覚えるのだった。(29丁目「酒池肉林! 霜降り牛はコスモの味わい」)

吉田太郎の封印されているミカン箱は、ミカンの旧実家が営んでいた工場で使用されていたものだと判明する。そこで太郎を封印した千代田桜の足取りの手掛かりをつかむべく、優子達はその工場へと足を運ぶ事にした。そして、そこに久しぶりに足を運んだミカンは、自分と桃との出会いを思い出し始める。(30丁目「廃墟捜索! わけありみかんとわくわくまぞく」)

優子達は工場の倉庫跡地が、桜の必殺技により全壊したものだと気づき、そこに何か痕跡はないかと探し始める。そんな中、優子は謎の声に導かれて土の中に埋まっている魔法のステッキを見つけ出す。それはもともとは太郎の持ち物で、一族の魔力を増幅するほか、棒状の物であれば、なんにでも自由に変形させる事のできる武器だった。優子はそれを預かる事となり、彼女の新たな武器となるのだった。(31丁目「一子相伝!? まぞく新たなる武器!」)

桃の使っている無線を利用して、優子の家でもインターネットができるようになった。すると、優子は桃がインターネットに投稿している日記を読みたがり、早速インターネットを利用しようとする。そんな中、桃は優子を止め、彼女のネットリテラシーを試験し始める。(32丁目「ネットは闇!? 桃色のキモチをハックせよ!」)

桃はリリスが2000年間も封印の像の中に閉じ込められていた事を知り、その境遇に同情し始める。そこで桃はリリスが再び優子の身体を使って外に出て来られるようにして、彼女の息抜きに付き合う事にした。そこで二人で近所の健康ランドに行っている最中、嵐により停電になってしまう。すると、リリスは暗闇は苦手だと、激しく動揺し始めた。(33丁目「闇の魔女ふたたび! 湯けむりフロムヘル!」)

優子は桜の足取りをつかむために、彼女と縁のあったほかの魔族を探す事にした。そこで優子は顔の広い佐田杏里に魔族の住処を知らないかと尋ねると、彼女から喫茶店「あすら」のマスターが魔族だと教えてもらう。そこで優子はほかの魔族の白澤リコに会うが、なぜかそこでアルバイトをする事になってしまう。(34丁目「新種発見! 町の喫茶はまぞくの巣窟!」)

桃は、喫茶店「あすら」でアルバイトを始めた優子の様子がおかしい事に気づく。そして、桃やリリスは優子がアルバイト先で術か暗示を掛けられている事に気づき、そんな彼女を助けようと試みる。しかし、魔法少女の桃とミカンは結界を張られた喫茶店「あすら」には近づけなかった。そこで桃達はリリスを遠くから弾丸の弾といっしょに飛ばし、彼女に結界を破壊してもらうという作戦を決行する。(35丁目「かちこめ! 桃色のシャミ子奪還作戦!」)

白澤とリリスは意図せずして優子に迷惑を掛けていた事を知り、そのお詫びをするために吉田家を訪れる。そこで桃から桜の足取りを尋ねられた白澤は、それについて知っている事を話し始めた。その話を聞いた良はさくらの正体に気づき、さらには幼い頃の優子がさくらに会っていた事が判明する。(36丁目「記憶の迷宮!? 雪と猫に秘められし謎!」)

優子は夢に潜る力を利用して、幼い頃の自分の記憶を思い出す事にした。そこで優子は幼い頃の自分の記憶に潜っている最中、桜と出会う。そして、優子は自分の命が桜のコアによって支えられている事を知り、自分が強くなれば桜のコアも取り出せるようになる事を桜により知らされた。(37丁目「まぞく覚醒! 自らの道を切り開け!」、38丁目「10年前の秘密! 思い出は花びらの形」)

桃は夢の中で危険な状態に陥った優子を助けるために、一時的に優子の眷属になった。そんな桃の尽力によりさくらは夢から戻って来る事ができた。そして、桃は桜の現状を知らされ、桜の居場所を探すという目的を果たす。それにより桃は優子の前で初めて笑顔を浮かべ、それを見た優子は感動で涙を流した。(39丁目「夕日の誓い! まぞくたちの進む道」)

登場人物・キャラクター

吉田 優子 (よしだ ゆうこ)

桜ヶ丘高等学校に通っている少女。9月28日生まれで、年齢は15歳。癖のある茶髪で、セミロングの髪型をしている。背は小さいものの、胸が大きい。また頭から角が生えており、お尻からは悪魔のような尻尾が生えている。その尻尾は抱いている感情によって自覚なしに動き、隠し事があったとしても、尻尾の動きを見られる事で、その内心を見透かされてしまう。 幼い頃はかなりの病弱で、走る事すら禁止されていた。数年を経てその病弱さは改善されているが、それでも平均を遥かに下回るほどの貧弱さで、運動も苦手。純粋過ぎるが故に騙されやすく、多少強引な話もすぐに信じ込んでしまう。趣味はレトロゲームをプレイする事で、特にRPGなどが大好き。15歳までは普通の少女として生きていたが、ある日突然、角と尻尾が生えて来た事から、母親より「闇の一族」の末裔である事を明かされる。 また、「光の一族」によって一族全体のあらゆるパワーと運を封印されている事を知らされ、その封印を解除するために「光の一族」の巫女である魔法少女を倒す使命を背負う事になった。その後、魔法少女の千代田桃と出会い、彼女との戦いに身を委ねる事になるが、圧倒的な実力差があるために、桃からはまともに相手にされない事が多い。 桃と親密になるに連れて、だんだんと彼女といっしょに多魔市の平和を守るための活動に身を投じていくようになった。「闇の一族」としての能力を発揮する事により相手の夢に潜って、相手を潜在意識からあやつる事ができる。ただし、優子の純粋過ぎる性格が邪魔をして、戦いにはこの能力を有効利用できていない。 また、魔力が向上した事によって多少ながら運動能力の向上する「危機管理フォーム」に変身する事ができるようになっている。ただし、「危機管理フォーム」に変身した姿は露出が多いため、優子はそれを恥ずかしがって、いざという時以外には変身しないようにしている。なお、「闇の一族」として行動する際の活動名は「シャドウミストレス優子」で、周囲からはそれを略して「シャミ子」というあだ名を付けられている。

千代田 桃 (ちよだ もも)

桜ヶ丘高等学校に通っている少女。3月25日生まれで、年齢は15歳。ピンク色の髪で、ショートカットの髪型をしている。頭に花形の髪飾りを付けている。趣味は鍛錬で、自分を鍛える事全般が大好き。勉強や運動も得意で、大抵の事ならばうまくこなす事ができる。その反面、一人でなんでもしてしまいがちで、人に助けを求めたり、お願いするのが苦手。 また、自己管理がへたで料理などもうまくできず、いつも出来合いの物ばかりを食べている。幼い頃からから魔法少女として活動しており、過去には世界を救った事があるほどの強さを誇る。運転しているダンプカーを片手で止めるほどの膂力(りょりょく)を持つほか、魔力を弾として打ち出すような遠距離魔法を使う事もできる。しかし、魔法少女として頻繁に活動をしていた時期に、あまりいい思い出がないため、魔法少女の姿に変身するのを極力控えている。 ただし、変身せずとも、通常の人間では持ち得ないパワーを発揮する事が可能。吉田優子が「闇の一族」だと知って以来、彼女が闇に呑まれないようにと、その様子を観察するようになる。しかし、優子に生き血を数滴提供して以来、魔力が若干ながら弱まってしまい、それ以降は、優子に町の平和を共に守ってもらうように依頼する。 そして、そんな優子を鍛えるようになり、いっしょに多魔市の平和を守るための活動をするようになった。数年前から謎の失踪を遂げた義姉の千代田桜の行方を追っている。

リリス

吉田優子の先祖の「闇の一族」。金髪で、頭からは2本の角が生えているが、1本は途中で折れてしまっている。肌が浅黒く、全体的に幼い外見をしている。尊大な性格だが、その一方でピンチには弱い泣き虫。像の中に封印されていた際に、暗闇の中にいる時間が多かったため、暗闇にいるとすぐに泣き出してしまう。メソポタミアの時代から数千年ものあいだ、「光の一族」により小さなこけし大の像に封印されていた。 その後、優子が先祖がえりを起こしたために、夢の中でなら彼女と会えるようになり、続く優子の尽力によって、封印された像の中からでも周囲に話し掛けられるようになった。また、封印されている像の機能により、条件が整えば優子の身体を借りて表に出る事も可能。そのほか、千代田桃の作った依代を使っても表に出る事ができる。 ただし、その依代は桃の魔力を利用して作っているために、その依代を使った際には、桃により意思に反して遠隔操作をされてしまう事がある。一族の希望と誇りのために魔法少女の打倒を願っており、優子に対して魔法少女の桃を倒すための助言を、事あるごとに与えている。しかし、優子が「闇の一族」としての才に恵まれていないために、あまりうまくいってはいない。

陽夏木 ミカン (ひなつき みかん)

千代田桃の友人の魔法少女。11月3日生まれで、年齢は15歳。オレンジ色の髪を頭の上でお団子状にまとめている。趣味はショッピングで、休日はかわいらしい店を巡っている。また、柑橘系の食べ物が大好きで、多くの食べ物や飲み物に対しても柑橘類で味付けをしたがる。幼い頃、父親の呼び出した悪魔によって、「困らせた者を無制限に破壊する」という呪いを掛けられた。 そのため周囲に迷惑を掛けないように、実家の工場の倉庫に閉じこもっていたところ、千代田桜と桃に助けられて呪いが軽減した。しかし、その呪いは「動揺すると、かかわった人にささやかな困難が降り注ぐ呪い」に変化して、引き続き悩みの種となっている。そして、魔法少女として活動を始めると共に、その「呪い」を克服するべく努力をするようになった。 普段は動揺して周囲に迷惑を掛けないように、お守りや落ち着くCDなどを肌身離さず持ち歩いている。桃の魔力が弱まった際の助っ人として多魔市にやって来て、それに応じて吉田優子の通う学校に転校して来る。多魔市にやって来てからしばらくは桃の家に厄介になっていたが、その後、優子の住んでいるアパート、ばんだ荘に引っ越して来た。 魔法少女としては遠距離射撃が得意なタイプで、1キロ以上離れた場所からでも正確な射撃を行う事が可能。ただし、近距離射撃はなぜか緊張してしまうらしく、遠距離よりも命中率が下がってしまう。

メタ子 (めたこ)

魔法少女の千代田桃のナビゲーターの猫。胸のところにハートマークの印がある。以前は流暢にしゃべり、ナビゲーターとして桃の活動をサポートしていたが、桃が魔法少女としての活動をしなくなった事でしゃべる事もなくなり、ほとんど普通の猫として生活している。ただし、「時は来た」という言葉は今でも頻繁にしゃべっている。おもちゃなどで機嫌を取ると神託をしてくれるなど、ナビゲーターとして活動していた頃の面影を幾つか残している。

ミカエル

魔法少女の陽夏木ミカンのナビゲーターのカエル。オレンジ色の派手な外見をしている。ナビゲーターであるために流暢にしゃべる事ができる。モウドクフキヤガエルという種であり、持っている毒で自身に触れた相手を殺してしまう。そのため、ミカンには木の破片などを用いて運んでもらっている。魔法の矢に変身する能力を持ち、それをミカンが射出する事で攻撃のサポートをする事が可能。

佐田 杏里 (さた あんり)

桜ヶ丘高等学校に通っている少女。吉田優子のクラスメイト。優子とは親友の間柄。黒髪のセミロングで、頭後ろで髪を結っている。フレンドリーで、小さな事にはこだわらない大雑把な性格。優子に突然、角と尻尾が生え、「闇の一族」だったという告白を受けても、それを平然と受け止めていた。また顔が広く、多魔市のさまざまな事情に詳しい。 優子が駄目元でほかの魔族の居場所を尋ねた際も、その居場所を知っていた。

小倉 しおん (おぐら しおん)

桜ヶ丘高等学校に通っている少女。黒髪のロングヘアで、頭にはカチューシャを付けており、眼鏡をかけ、知的そうな見た目をしている。見た目に違わず聡明な人物で、テストではつねに学年の上位に位置している。その一方で奇行が目立ち、学校では黒魔術研究部を主催するなど、怪しげな活動をしている。ただし、成績がいい事から、教師達からその活動を黙認されている。 吉田優子が「闇の一族」だった事を知り、彼女に興味を示し始める。そして、魔力が上がるというオリジナルの漢方を優子に与えたり、彼女の身体を実験したがったりなど、少々危険な行動に出る事もしばしば。ただし、オリジナルの漢方を飲んだ優子の魔力が一時的ながら実際に向上したり、リリスが表に出て来られるように、その依代となるホムンクルスを作るなど、優子達の活動の助けになる事も多い。 とはいえ、基本的には危険人物と見なされており、佐田杏里からは、話す時は2メートル離れて武器を構えなければいけない人物だと評されている。

吉田 清子 (よしだ せいこ)

吉田優子の母親。癖のある黒髪のロングヘアで、頭後ろで髪を1本に束ねている。一族に降りかかっている「1か月4万円生活」の呪いの中で、なんとか優子と吉田良子の二人を育てている苦労人。しかし、その苦労を感じさせない明るい性格の持ち主。

吉田 良子 (よしだ りょうこ)

吉田優子の妹。癖のある茶髪で、髪型はショートヘア。普段はセーラー服に身を包んでいる。聡明な女性で、さまざまな本を読んでいるために知識も豊富。また文才に長けており、千代田桃から借りたパソコンで書いた読書感想文や日々の日記などの文量は、プリントした際にはたくさんの紙束になっていた。その一方で子供らしい一面もあり、優子にトイカメラを買ってもらった際は、それをとても喜んでいた。 純粋であるために優子を優秀な姉だと尊敬しており、当初、優子は魔法少女を相手に恰好よく渡り合っていると考えていた。また桃を魔法少女ではなく、優子の友人だと勘違いしていた。それがウソだと明かされた際も、今度は魔法少女の桃が優子の部下だと勘違いして、それ以降も優子に尊敬の念を抱き続けている。

吉田 太郎 (よしだ たろう)

吉田優子の父親。茶色の短髪で、頭からは2本の角が生えている。身長が低く、妻の吉田清子よりも背が低い。本名は「ヨシュア」で、「吉田太郎」を「闇の一族」として行動する際のコードネームとして使用していた。ただし、多くの書類などには「吉田太郎」を本名として使用しているため、優子からはそれが本名だと思われていた。 優子が幼い頃に多魔市にやって来て、千代田桜にばんだ荘の結界付きの部屋を斡旋してもらった。その後、一族の呪いが色濃く出てしまったために、病弱だった優子の呪いを桜により改善してもらい、その影響で魔力が弱まった桜を手伝い、町を守るための活動に協力する事となった。町を守る際に桜により封印された事で、現在は吉田家にあるミカン箱に封印されている。 その後、10年以上ミカン箱に封印されたままだが、清子により優子達には、宇宙戦艦の乗組員をしているために実家に帰れないとウソを教えている。優子はそれを信じ込んでいるが、吉田良子はそのウソでは騙されず、結果的に刑務所に服役中だと思い込んでいた。

白澤 (しろさわ)

喫茶店「あすら」を営んでいる魔族。二足歩行してしゃべる獏で、顔には眼鏡をかけている。何かとケガをする事が多く、腕などに包帯を巻いている事が多い。10年前に多魔市にやって来た際に魔法少女の千代田桜の斡旋で、喫茶店「あすら」を始めた。そして、魔族に会うという目的のために訪れた吉田優子をアルバイトに勧誘、その後、失踪した桜を探すための手掛かりを与える事になった。

リコ

喫茶店「あすら」で働いている魔族。「狐狸精」という種族で、普通の女の子のような見た目だが、頭からは狐耳を、お尻からは狐の尻尾を生やしている。マイペースな性格の持ち主で、関西弁をしゃべる。大雑把な性格で、重要な事を伝え忘れて場を引っ搔き回すなど、トラブルメイカーな存在。喫茶店「あすら」では料理を担当しており、作る料理には謎の中毒性があるために、店はかなり繁盛している。 その料理は人体によい影響を与えるものの、適量の10倍食べてしまうと、健忘などの症状が出てしまう。ただし、それも丸1日経てば症状が和らいで元に戻る。

千代田 桜 (ちよだ さくら)

千代田桃の義姉。桃の前任の魔法少女。黒髪のロングヘアで、頭の後ろに個性的な形の大きな髪飾りを付けている。非常に明るい性格で、行動的な人物。「光の一族」と「闇の一族」が平和に暮らせるようになるための活動をしており、吉田太郎や白澤といった「闇の一族」や、魔族に該当する者達がこの町で暮らそうとする際にも、その暮らしの手助けをしていた。 呪いへの干渉が可能なほど強力な力を行使する事のできる魔法少女で、吉田優子の呪いにも一部干渉している。

たまさくらちゃん

桜ヶ丘商店街のマスコットのゆるキャラ。二足歩行する猫で、首には絞め縄を模した首輪を巻いている。この町の大きな桜の古木から生まれた妖精で、特技は「バク宙あつあつおでん」。持っている茶碗から中毒性の高いアメを出し、子供達を洗脳するという設定を持っている。多くのグッズなどを販売しているが、桜ヶ丘商店街以外からの人気は今一つで、ソーシャルアプリ「つぶやいたー」のフォロワー数は80人程度しかいない。

場所

多魔市 (たまし)

吉田優子達が暮らしている地域の名称。森や山が近い閑静なベッドタウン。「せいいき桜ヶ丘駅」を中心にお店や商店街、学校が並んでおり、桜の名所といしても知られている穏やかな町。魔法少女の千代田桜などの貢献により「光の一族」と「闇の一族」が争う事なく平和に暮らしている。佐田杏里いわく「変な人が多い町」で、角を生やした優子が変な行動をしても、それを容易に受け入れている。

ばんだ荘 (ばんだそう)

吉田優子達が暮らしているアパート。新たに引っ越して来る事となった陽夏木ミカンが、廃墟だと勘違いするほどのボロアパートで、部屋の壁紙を剝がすとお札が大量に張られている部屋もある。またお互いの部屋の壁が非常に薄いため、となりの部屋の会話などが聞こえる事もある。ただ、光や闇の一族絡みの人物であれば、あまり難しい契約なしに住む事のできる特別物件で、賃貸料も光や闇の一族絡みの人物ならば、月120円となっている。

書誌情報

まちカドまぞく 6巻 芳文社〈まんがタイムKRコミックス〉

第1巻

(2015-11-27発行、 978-4832246393)

第6巻

(2021-02-25発行、 978-4832272514)

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