黄門★じごく変

黄門★じごく変

前世、天竜鬼神衆だった安積覚と佐々木介三郎。高校生の彼らは、校長先生の水戸みつくにをお目付役、閻魔大王の娘、蘭魔を案内役とし、閻魔大王の野望の阻止と人間界に来てしまった地獄界を元に戻すために旅をする。各フロアの責任者を倒していくバトル漫画となっている。戦闘をメインとしながらも、ギャグが多く入ること、仏教の世界観をベースとすることが特徴。

正式名称
黄門★じごく変
ふりがな
こうもんじごくへん
作者
ジャンル
バトル
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概要・あらすじ

同じ高校に通う男子高校生の安積覚佐々木介三郎は、なぜか馬が合わず、合えばケンカになってしまう。ある日、彼らの諍いを止めようとした水戸みつくに校長を窓から蹴り出した弾みで、ふたりも窓から落ち、3人は死亡。地獄に堕ちてしまう。ふたりは地獄で追われるさい、阿修羅王と出会い、自身の前世を知る。

このとき、閻魔大王の娘、蘭魔の持つ夜魔刀安積覚が振るった阿修羅王の刀、修羅刀が交わった影響で、人間界に地獄界が来ることに。閻魔大王はこれを機に人間界を制圧し、現界・天界・冥界の王となる野望を抱く。これに気づいた阿弥陀如来は、安積覚佐々木介三郎閻魔大王の討伐を命じる。

そのお目付役を水戸みつくに、父である閻魔大王の変化に違和感を持った蘭魔を案内役として4人の旅が始まる。

登場人物・キャラクター

安積 覚 (あさか かく)

私立大壊高等学校に通う男子高校生。常人離れした身体能力を持つ。短気で喧嘩っ早く、難しい話が苦手。家族はいない。佐々木介三郎とふたりで暴れると、必ずその後に天変地異など、悪い事が起こるとされる。佐々木介三郎とのケンカの最中、5階の窓から落ち、死亡。地獄へ堕ちるが、浄玻璃鏡に生前の罪が映らず、地獄のブラックリスト(えんま帳)のトップに名を連ねられているとされる。 地獄界が現世に来てしまう原因を作り、阿弥陀如来の命により、閻魔大王の討伐、および現世に来てしまった地獄界を元に戻す旅に出ることとなる。前世は天竜鬼神衆の竜王。

佐々木 介三郎 (ささき すけさぶろう)

私立大壊高等学校に通う男子高校生。頭が良く、計算が出来るタイプだが、安積覚とは相性が悪くケンカになりがち。家族はいない。また、安積覚とふたりで暴れると、必ずその後に天変地異など、悪い事が起こるとされる。安積覚とのケンカの最中、5階の窓から落ち、死亡。地獄へ堕ちるが、浄玻璃鏡に生前の罪が映らず、地獄のブラックリスト(えんま帳)のトップに名を連ねているとされる。 阿弥陀如来の命により、閻魔大王の討伐、および現世に来てしまった地獄界を元に戻す旅に出ることとなる。前世は天龍鬼神衆の天王。

水戸 みつくに (みと みつくに)

私立大壊高等学校の校長を勤める老人。安積覚と佐々木介三郎のケンカを止めようとしたところ、安積覚に蹴り出され、5階の窓から落ちて死亡。ふたりと共に地獄へ堕ちる。現存するすべての人間の顔をおぼているという閻魔大王の記憶になく「少なくとも人ではない」と評される。 阿弥陀如来の命により、安積覚、および佐々木介三郎のお目付役として、地獄界を元に戻す旅に同行することとなる。阿修羅王によって安積覚、および佐々木介三郎の首につけられた金の輪縮めることができる数珠を持っている。作中では影が薄く、時に忘れられてしまうこともある。

蘭魔 (らんま)

『黄門★じごく変』に登場するキャラクター。閻魔大王の娘。10代の少女。大地獄王庁で浄玻璃鏡を使って死者の生前の罪を確認し、堕ちるべき地獄を決定している。地獄で最も力を持つ閻魔大王の娘であるせいか、気が強く、閻魔大王が命じた安積覚、佐々木介三郎、阿修羅抹殺の指揮権と夜魔刀を秦公から取り上げ、自分行った。 天界・現界・冥界、すべての王になろうという野望を持った父に違和感を持ち、これを止めるべく、安積覚、佐々木介三郎、水戸みつくにの一行に加わる。地獄界フロア1「等活」の責任者秦公とはいいなづけの仲。

島津 弥七 (しまづ やしち)

地獄界のフロア3「衆合」の別処無彼岸受苦処に置き忘れられた水戸みつくにを助けた青年。人間ながら地獄の獄卒たちを倒せるほどの力を持つ。弓を使って戦う。前世は天竜鬼神衆の夜叉王。人を見るとその人間の正体がわかるという能力を持つ。前世の記憶が残っており、天竜鬼神衆が人間として転生することになったいきさつを安積覚と佐々木介三郎に教えた。 佐々木介三郎から同行しないかと誘われるが、育ての親がいるため、これを断る。中津賢也の別作品『徳川生徒会』にも登場する。

羅喉羅 毘摩質多羅 阿修羅王 (らごら びましったら あしゅらおう)

『黄門★じごく変』に登場するキャラクター。外見は二十代の女性だが、性別がない。元は修羅界の王で三面六臂の闘神だった。帝釈天との戦いの最中、阿弥陀如来によって落されたいかづちによって天竜鬼神衆を滅ぼされたが、阿修羅王自身は生き残った。その後、阿弥陀如来の手によって力の封印を与えられ、戦いの鬼神を返上。 仏法の守護神となる。安積覚と佐々木介三郎の閻魔大王退治の旅をオブザーバーとして見守る。ワープが出来る。

閻魔大王 (えんまだいおう)

『黄門★じごく変』に登場するキャラクター。地獄界の王。現存するすべての人間の顔を覚えているという。居城は阿鼻王殿。顔は目以外黒く塗りつぶされているが、これは威厳を保つためだという。蘭魔の父。地獄界が現世に来てしまったさい、仏法令に背き、人間界を制圧して、神仏に取って代わるという野望を抱いた。 天界・現界・冥界、すべての王になることを本願としている。地獄界全フロアの責任者に蘭魔の回収、夜魔刀の捜索、佐々木介三郎、安積覚、阿修羅王の抹殺、および人間界の制圧を命令した。

秦公 (しんこう)

『黄門★じごく変』に登場するキャラクター。地獄のフロア1「等活」の責任者。蘭魔に「正義と慈悲のかたまりみたいな男」と評されるが、閻魔大王に逆らうことができず、安積覚、佐々木介三郎の暗殺を試みる。閻魔大王の娘、蘭魔のいいなづけ。

初江 (しょこう)

『黄門★じごく変』に登場するキャラクター。地獄のフロア2「黒縄」の責任者。一時的に五感を奪う力と、魂を他の体に移し替える力を持っており、安積覚、および佐々木介三郎と戦う際、この力を使い、策を講じた。人質を取る等、卑怯な手を使うことも厭わない。

五道転輪 (へんせい)

『黄門★じごく変』に登場するキャラクター。地獄のフロア8「阿鼻」Bブロックの責任者。閻魔大王から現世の制圧を命令されたさい、閻魔大王に逆らって山の頂上にはりつけにされる。閻魔大王や地獄界の過去を安積覚や佐々木介三郎、蘭魔に教える。

帝釈天 (たいしゃくてん)

『黄門★じごく変』に登場するキャラクター。過去、戦いの鬼神だった阿修羅王や天竜鬼神衆と戦い、阿弥陀如来の力を借りてこれを滅ぼす。女癖が悪く、阿修羅王のことも愛している。安積覚に、「この刀で切られた者が、道を誤っていた場合、更正する」という折伏刀を授ける。天上界の忉利天にある善見城を居城とする。

阿弥陀如来 (あみだにょらい)

『黄門★じごく変』に登場するキャラクター。西方浄土の主にして絶対者。過去、帝釈天と阿修羅王の戦いの際、阿修羅王が語った考えを悪しきものとして、天竜鬼神衆を滅ぼし、阿修羅王の力に封印を与えて仏法の守護神とする。閻魔大王が現界・天界・冥界の王になるという野望を抱いた事を察知し、安積覚と佐々木介三郎に閻魔大王討伐を命じる。

その他キーワード

夜魔刀 (やまとう)

『黄門★じごく変』に登場する刀。地獄界のエネルギーが封じ込められているという。元は閻魔大王の所有物だったが、閻魔大王が安積覚、佐々木介三郎、阿修羅王の抹殺指令を出したさい、秦公に貸与。さらに蘭魔が、自分が抹殺の指揮を執ると言い、秦公から夜魔刀を奪って所有することとなる。この蘭魔が持っていた夜魔刀と安積覚が振るった修羅刀が交わった影響で地獄界が現世に来ることとなる。

修羅刀 (しゅらとう)

『黄門★じごく変』に登場する刀。修羅界のエネルギーが封じ込められているという。元は阿修羅王の所持物だが、佐々木介三郎に貸し与えられる。安積覚、佐々木介三郎、阿修羅王の抹殺指令の指揮を執る蘭魔が持つ夜魔刀と、安積覚が振るった修羅刀が交わった影響で地獄界が現世に来ることとなる。

地獄界

『黄門★じごく変』に登場する用語。悪行を犯した者の魂が送られ、責め苦を受けるという世界。仏教の地獄を元とする。地獄界は階層化されており、複数のフロアから成るとされる。各フロアは十大王(じゅうだいおう)と呼ばれる10人の責任者達が治めている。各フロア名、およびフロアの責任者は、フロア1「等活」責任者秦公、フロア2「黒縄」責任者初江、フロア3「衆合」責任者宋帝、フロア4「叫喚」責任者五官、フロア5「大叫喚」責任者変成、フロア6「焦熱」責任者太山、フロア7「大焦熱」責任者平等、フロア8「阿鼻」Aブロック責任者都市、Bブロック責任者五道転輪、および阿鼻王殿に閻魔大王。 死者の魂は浄玻璃鏡で生前の罪を確認された後、犯した罪の重さによってどのフロアに堕とされるかが決定するという。 安積覚、佐々木介三郎、阿修羅王の抹殺指令の指揮を執る蘭魔が持つ夜魔刀と、安積覚が振るった修羅刀と交わった影響で現世に来てしまうが、これを元に戻すにはそれぞれのフロアの責任者の肉体を破壊する必要がある。 各責任者は地獄でよみがえる事が出来る。

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