きまぐれ悟空

きまぐれ悟空

石の卵から生まれた孫悟空が、玄奘三蔵と他の仲間と共に天竺を目指す旅に出る。『西遊記』をベースに、オリジナル設定を加えたSFドタバタギャグ。一話完結方式の連作長編。主要登場人物は『西遊記』から。脇役は著者オリジナルが多い。

正式名称
きまぐれ悟空
ふりがな
きまぐれごくう
作者
ジャンル
アドベンチャー
 
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

山奥の秘境で生まれた孫悟空は、玄奘三蔵のお供で、猪八戒沙悟浄という仲間も伴って天竺へと向かう。天国軍団地獄軍団が冷戦状態にあり、天国軍団のスパイ、三蔵らの目的は地獄軍団天竺にある最終兵器(当初は機密書類)を奪うこと。最終兵器は観音さまの手によって発動し、世界は破壊されるが、悟空たちは生き残った。

登場人物・キャラクター

孫 悟空 (そん ごくう)

中国、花果山で石の卵から生まれたミュータント猿。仙人について修行をし、持ち前の怪力に加えて自由に空を飛ぶキント雲、伸縮自在の如意棒、分身の術を身につけるも、釈迦に敗れ、五行山の刑務所に入れられる。そこで玄奘三蔵と出会い、天竺までの旅を条件に共に脱走した。 行動に一貫性がなく、一応正義の味方だが、基本的にノンポリ。天国軍団の観音さまにつけられた、呪文で締め付ける頭の輪っかが弱点。

玄奘 三蔵 (げんじょう さんぞう)

つるっぱげ、丸いサングラス、無精髭、黒い着崩した着物からはみ出した腹など、だらしない印象だが、天国軍団のスパイ。悟空の態度に不安を抱き、ボディガードに沙悟浄と八戒を「天竺に着いたら神仙にする」という条件で雇う。女癖、金癖が悪いが、観音さまには惚れている。

沙悟浄 (さごじょう)

ミュータント。やさ男で、女言葉を使う。一人称は「あたい」だが、敵の美少女に惚れてしまうなど、ノンケである。二又の槍の使い手。

八戒 (はっかい)

ミュータント。西部劇風のポンチョと帽子がトレードマーク。顔は帽子で影になっており、普段は豚の鼻から下だけが見えているが、犬のようにも見える。レギュラーの中ではもっとも影が薄く、これといった活躍はしない。熊手の使い手。

観音さま (かんのんさま)

天国軍団所属。玄奘三蔵の上司。異次元空間に住み、空間を裂いてどこにでも現れる美女。ときどき淫乱になるも、部下に厳しい。最終兵器発動でこの世の最後と知るや、悟空たち全員の望みを叶えた。子孫はストリッパー。

釈迦 (しゃか)

天国軍団の総司令。最終兵器が発動すると異次元の扉を閉め、観音さまや悟空一行を見捨てた。

集団・組織

天国軍団 (てんごくぐんだん)

『きまぐれ悟空』に登場する集団。異次元に住む者は神と呼ばれ、それぞれ独自の不思議な力を持つ。釈迦が総司令である。ただし、正義というわけではなく、「地獄軍団は地獄に落ちろ」と自分たちさえ良ければ他はどうでもいい自己中心的な存在で、最後はこの世を見捨てて異次元の扉を閉ざした。

地獄軍団 (じごくぐんだん)

『きまぐれ悟空』に登場する集団。最終兵器発動直後に天国軍団のいる異次元に逃げ込もうとするため、この世の者だと思われる。この世にあって、超能力(魔術)を持つ者。天国軍団とは敵対関係にあり、地獄(この世)から天国(異次元)を征服せんと企む。手下の魔物ばかりが登場し、幹部キャラクターは最後まで姿を見せなかった。

場所

天竺 (てんじく)

『きまぐれ悟空』に出てくる地名。北海道そっくりの東勝神州の最果てにある 。そこには巨大な球状のモノが埋まっている。その中心部に最終兵器があると言われていたが、侵入しても道が迷路のように開閉され、容易に中心部へはたどり着けない。観音さまの移動能力も、物体の内部までは及ばなかった。中心部には鍵の入った小箱が置いてある。

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