V・B・ローズ

V・B・ローズ

手先が器用で小物作りが大好きな城井あげはと、華奢な美形ながら仕事熱心な職人の有坂紫とのラブストーリー。「花とゆめ」2004年5号から2009年6号にかけて連載された作品。

正式名称
V・B・ローズ
ふりがな
べるべっと ぶるー ろーず
作者
ジャンル
服飾・ファッション
関連商品
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概要・あらすじ

城井あげはは手先が器用で、小物作りが大好きな女の子。あげはが作る小物は「アゲハ シリーズ」と呼ばれ、友達などから人気を集めていた。ある日、あげはは姉の城井ひばりに、妊娠したことと結婚することを報告される。姉が大好きなあげはは、素直に祝福することができず、「V・B・R」を訪ねた時に、ひばりの結婚に不満を吐露。

ウェディングドレスを手がける有坂紫から激しく叱られてしまう。一度は反発心を覚えたものの、その後あげはは素直に反省し、ひばりのウェディングドレスを作る手伝いをすることになる。

登場人物・キャラクター

城井 あげは (しろい あげは)

西宮女子高等学校1年生の女子。ふわふわのウェーブのかかったロングヘアが特徴。小物作りが趣味で、鞄や服から人形に至るまで、デザインから制作すべてを自分でしてしまうほどに手先が器用。名前にちなんだ「アゲハ蝶」をトレードマークにした作品は、「アゲハ シリーズ」と呼ばれ、友達などから人気を集めている。極度のシスコンで、姉の城井ひばりが大好きすぎるあまり、大原誠との結婚に反対している。

有坂 紫 (ありさか ゆかり)

「V・B・R」で社長兼デザイナー兼制作を務める22歳の男性。ロングヘアが特徴的なイケメン。口調はぶっきらぼうで、怒ると怖いが、実際は優しい性格。大原誠の知り合いで、城井ひばりとも面識がある。そのため、「アゲハ シリーズ」や城井あげはの噂を耳にしており、そのクオリティの高さに以前から注目していた。

黒峰 巳艶 (くろみね みつや)

「V・B・R」でパターンナー(型紙を制作する役割)を務める22歳の男性。大原誠の知り合いで、城井ひばりとも面識がある。そのため、「アゲハ シリーズ」や城井あげはの噂を耳にしており、そのクオリティの高さに以前から注目していた。ミーハーなところがあり、あげはに対してセクハラまがいに迫ってくる。

市橋 露 (いちはし つゆ)

有坂紫の高校の時の同級生。ビーズ作品を作っている女性。「V・B・R」ではティアラやネックレスやピアスなど、彼女のビーズ作品を扱っている。キレイなもの、美しいものが大好きで、城井あげはがお気に入り。世間知らずでちょっぴり危なっかしいところがある。小学生の時から黒峰巳艶が好き。

広瀬 夏奈 (ひろせ かな)

有坂紫と市橋露の高校の後輩。コサージュを作っている20歳の女性。「V・B・R」でも彼女の作品を扱っている。人付き合いが苦手で、普段からめったに外出せず、用事があって「V・B・R」に訪れる時にも、誰もいないタイミングを見計らって、物とメモだけ置いていく。実は有坂紫の元彼女。

城井 ひばり (しろい ひばり)

城井あげはより7歳年上の姉で、23歳の女性。グラフィックデザイナーをしており、美人で賢くて優しいことから、あげはにとって憧れの存在。あげはと同じく西宮女子高等学校出身。才色兼備で「西宮の華」と謳われていた。大原誠と出来ちゃった結婚をして「大原ひばり」となる。

大原 誠 (おおはら まこと)

城井ひばりの恋人で、23歳の男性。普段は眼鏡をかけているが、特別な日はコンタクトレンズを入れる。褒められると顔を赤らめて照れたりする、初々しくて可愛い性格。ひばりのお腹に赤ちゃんができたことを機に、結婚することとなる。

大原 まどか (おおはら まどか)

城井ひばりと大原誠の間に生まれた長女。城井あげはにとっては姪にあたる。あげはとひばりによって名付けられた。その可愛さで、母親のひばりや叔母のあげはをメロメロにしている。

有坂 凛々子 (ありさか りりこ)

「V・B・R」で働いている29歳の女性。主に採寸、着付け係を担当している。背が小さく小柄だがパワフル。しっかり者でてきぱきしている。実は有坂葵の二番目の妻で、有坂桜の母親。有坂紫とは幼なじみで、姉のような存在。

有坂 桜 (ありさか さくら)

有坂凛々子の息子。有坂紫にとっては腹違いの弟にあたる4歳の男の子。保育園に通っている。父親は有坂葵で、顔は葵や紫にそっくりの美形。紫いわく、女の子にはすぐに懐く「天性の女好き」。

有坂 葵 (ありかさ あおい)

有坂紫の父親だが、既に故人。「V・B・R」の先代社長で、デザイナーと制作を担当していた。仕事熱心で優しい人物で、なおかつ女性に弱いタイプ。顔は紫そっくりの美形だった。後先を考えずに仕事を引き受けてはオーバーワークになり、身体を壊してしまうことが多い。

坂下 マモル (さかした まもる)

城井あげはの幼なじみで、北城高校1年生の女の子。黒髪ストレートのクールビューティーだが、喰えない性格で、実はドS。マイペースで物事に動じず、淡々と話すのが特徴。クラスメイトの黒峰志艶をからかっては可愛がっている。あげはが大好き。

坂下 ナガレ (さかした ながれ)

坂下マモルの1歳年下の弟。春になり進級した城井あげはより1つ下の高校1年生。マモルと同じ北城高校に通っている。見た目は可愛らしいが、実は裏表のある性格。あげはが好きで、有坂紫に対して黒い感情を抱いている。

黒峰 志艶 (くろみね しづや)

黒峰巳艶の弟で、坂下マモルと同じく北城高校に通う男子。極度のブラコンで、巳艶のことが好きすぎるあまり、有坂紫を毛嫌いしている。いつも自分をからかってくるマモルが好きだが、想いを伝えられないでいる。

秋吉 零 (あきよし れい)

坂下マモルと同じく北城高校に通う男子。女の子のような可愛らしい容姿とは裏腹に、ドライな性格をしている。姉は杉本万葉で、顔立ちはそっくり。6人きょうだいの末っ子で、姉が3人、兄が2人いる。

柏木 藍 (かしわぎ らん)

有坂紫の母親で、有坂葵の最初の妻。超マイペースな性格で、現在41歳。18歳で紫を生み、紫が5歳の時に離婚して、家を出て以来ずっと紫に会っていない。幼い頃の紫との約束を何度も破り、紫にトラウマを残した。離婚してから女優になり、幅広く活躍している。

関口 恭一 (せきぐち きょういち)

結婚式場「ヴィラ・アンジュ」でマネージャーを務める29歳の青年。主にブライダルフェアの企画をしている。実はオーナーの息子で、跡取りの座にある。魅力的な女性を見ると、見境なく口説く癖がある。有坂凛々子の同級生で、凛々子が好き。

杉本 真紀 (すぎもと まき)

杉本万葉の夫で、美容師をしている35歳の男性。フランス人の血が入ったクォーター。顔立ちが美しく背も高いが、言葉づかいがオネエ調。女性を美しく輝かせることに関しては、一流の腕を持っている。

杉本 万葉 (すぎもと かずは)

杉本真紀の妻で、秋吉零の姉。一児の母でもある。背が高く、髪形はベリーショートの美人。ぶっきらぼうな話し方をするが、根は素直で真っ直ぐな性格。6人きょうだいの長女なのでしっかり者。昔からの癖で、夫である真紀のことを、未だに苗字で呼び捨てにしている。

杉本 ひな (すぎもと ひな)

杉本真紀と杉本万葉の間に生まれた長女。まだ0歳。大原まどかとは同い年にあたる。顔立ちは父親に似ており、隔世遺伝によって目は青い。父親に教わったフランス語しか話せないため、母親を悩ませている。

あげはのママ

城井あげはと城井ひばりの母親で46歳。21歳という若さで結婚し、46歳の若さで祖母となった。楽天家な性格で、ひばりが出来ちゃった結婚をすると聞いた時も、心の底から祝福した。基本的に子供たちに干渉しすぎず、ちょうどいい距離で接している。

あげはのパパ

城井あげはと城井ひばりの父親で49歳。ひばりの出来ちゃった結婚に対しては内心ちょっと複雑だが、妻の意見に流されている。娘たちの幸せを願っており、基本的にうるさいことを言わずに黙って見守るタイプ。

市橋 霞 (いちはし かすみ)

市橋露の父親で、呉服屋の若旦那。露を虐待する妻と離婚してからは、男手ひとつで露を育ててきた。トラウマを抱えて人づきあいが苦手な娘を不憫に思っており、つらい思いをさせてしまったことに罪悪感を感じている。

露の伯母 (つゆのおば)

市橋露の伯母で、市橋霞の姉。お見合いを世話するのが好きで、露の幸せを願って男性を紹介。しかし、彼が仕事面や女性関係で問題のある人物だ、ということに気づけなかった。かつて霞と彼の妻との間を取り持ったが、最終的に彼らが離婚に至ってしまったことに責任を感じており、露には幸せになって欲しいと願っている。

玲奈 (れいな)

「ロサ・マリアージュ」で働いている20代の女性。姐御肌で大人っぽい。有坂紫がまだ中学生くらいの時から働いており、紫と城井あげはの関係を温かく見守っている。

聖香 (せいか)

「ロサ・マリアージュ」で働いている20代の女性。ちょっぴりたれ目なのが特徴で、色気があり大人っぽい。有坂紫がまだ中学生くらいの時から働いており、紫と城井あげはの関係を温かく見守っている。

夢乃 (ゆめの)

「ロサ・マリアージュ」で働いている20代の女性。ちょっぴり天然な性格で、話し方もゆっくりしている。有坂紫がまだ中学生くらいの時から働いており、紫と城井あげはの関係を温かく見守っている。

安藤 美夏 (あんどう みなつ)

西宮女子高等学校1年生の女子。城井あげはのクラスメイト。ポニーテールがトレードマークの美少女。過去に秋吉零と付き合っていたことがあり、色々あって別れてしまったが、今でも気持ちを残している。占いが大好き。

白崎 夏摘 (しらさき かつみ)

広瀬夏奈の叔母で、夏奈より13歳年上。自宅でパッチワーク教室を開いている。タバコが好きで、男っぽいがさっぱりした性格。思春期の頃の夏奈にとって、駆け込み寺のような役割を担う良き相談相手だった。顔立ちは夏奈にそっくり。

澤井 沙紀 (さわい さき)

36歳の男性教師。城井あげはの高校1年生から3年生までの担任をしている。長髪が特徴。教科は古典を担当している。にっこり笑いながら人の傷口をえぐり、塩をすり込むような毒舌を吐く、癖のある人物。

場所

V・B・R (べるべっとぶるーろーず)

オーダーメイドでウェディングドレスを作る店。社長兼デザイナーである有坂紫、パターンナー(型紙を制作する役割)の黒峰巳艶が働いている。元は紫の父親である有坂葵が社長を務めていたが、彼が亡くなってからは紫に引き継がれた。

ロサ・マリアージュ (ろさまりあーじゅ)

貸衣装用のウェディングドレス専門のサロンで、「V・B・R」の系列店。玲奈、聖香、夢乃が働いている。社長は有坂紫だが、紫を制作の仕事に専念させるために、基本的には有坂凛々子が仕切っている。

ヴィラ・アンジュ (ゔぃらあんじゅ)

関口恭一の父親がオーナーを務める結婚式場。城井ひばりと大原誠の結婚式を挙げた会場でもある。「V・B・R」とはつながりが強く、ブライダルフェアをする際はいつも「V・B・R」にドレスを発注している。その際にモデルが足りず、城井あげはや有坂紫にピンチヒッターを頼んだこともある。

その他キーワード

アゲハ シリーズ

城井あげはの作る、鞄や人形などの小物。名前にちなんだ「アゲハ蝶」をトレードマークにしており、友達の間でも大人気。ポケットが充実しているのが特徴で、デザインがかわいいだけでなく機能的にも優れている。

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