GA 芸術科アートデザインクラス

GA 芸術科アートデザインクラス

高校の美術専攻クラスに所属する個性豊かな女子高生5人組の日常を、面白おかしく描いたコメディ漫画。美術に関する専門用語が多く登場するが、作中で詳しく解説されているので専門知識がなくても楽しめる。「まんがタイムきららキャラット」2005年8月号から2015年12月28日号にかけて連載された作品。

正式名称
GA 芸術科アートデザインクラス
ふりがな
じーえー げいじゅつかあーとでざいんくらす
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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世界観

舞台となるのは、芸術家を志す生徒たちが集まる彩井高校の「GA」。そのため主人公を中心として、普通の高校の生徒とは少々違った感性を持つ個性豊かな人々が多く登場する。また、作中では美術に関連する用語や歴史の描写が多く、学園ものの漫画には珍しく、授業シーンも多く登場する。

あらすじ

彩井高校の芸術専攻クラス「GA」に通う山口如月は、天然で少し抜けたところのある高校1年生。今日もムードメーカーの野田ミキと、男勝りな友兼、ミステリアスな大道雅、そしてみんなのまとめ役の野崎奈三子の仲良し5人組の芸術に満ちた、普通の高校生とは異なるおかしな日常が始まるのだった。そして、物語の途中からは美術部の部長であり2年先輩の芦原ちかこたちと知り合うことで、日常はさらに刺激的なものへと変化していく。

劇中劇

えがいてあそぼ!

教育番組をモチーフに描かれた劇中劇で、コミックス1巻、2巻、5巻、7巻の冒頭のカラーページに登場する。内容は登場人物の紹介や、索引の概要説明。山口如月がお姉さん役、スネコの人形がアシスタント役となり、進行役を務めている。ちなみに、スネコの人形を操っているのは野田ミキ

色彩戦隊イロドルンジャー

コミックス1巻に登場した戦隊ものの劇中劇。デッサンのレッド「イロドルンレッド」を友兼、技術のイエロー「イロドルンイエロー」を野崎奈三子、彩色のマゼンタ「イロドロンマゼンタ」を野田ミキ、効果のシアン「イロドルンシアン」を山口如月、補正の白黒「イロドルンブラック」を大道雅がそれぞれ務めている。

メディアミックス

TVアニメ

2009年7月から9月にかけて、桜井弘明監督によるTVアニメが日本テレビ系列や独立UHF局で放送された。キャラクターデザインは渡辺敦子、音楽は安部純と武藤星児が担当している。原作の雰囲気を壊さないように原作に忠実に作られているが、初見の視聴者にも分かり易いようにと、エピソードの順番が一部変更されている。キャストは山口如月役を戸松遥、野田ミキ役を徳永愛、友兼役を沢城みゆき、大道雅役を名塚佳織、野崎奈三子役を堀江由衣が演じた。

webラジオ

2009年6月から9月にかけて、インターネットラジオ番組「爆発らじアート☆」がアニメイトTVおよびマリン・エンタテイメントにて配信された。パーソナリティを務めるのは山口如月を演じる戸松遥と、大道雅を演じる名塚佳織。配信は全8回行われた。

ゲーム

2010年7月29日にラッセルよりプレイステーションポータブル用のゲームソフト「GA 芸術科アートデザインクラス Slapstick WONDER LAND」が発売された。マリアンヌ・ファン・ティエネンを主人公としたアドベンチャーゲームで、留学記念の絵本を制作し、その内容によってストーリーやエンディングが変化するというもの。限定版の「入学記念セット」には、おにわとり様ぬいぐるみ、イラスト原画集、ドラマCDが同梱されている。

登場人物・キャラクター

山口 如月 (やまぐち きさらぎ)

彩井高校「GA」1年生の女子。真面目な性格だが少々天然なところがあり、誰もが疑う嘘のような話も真に受けてしまう。ドジな一面もあり、うっかり転んだりモノを割ったりすることが多い。美術面では奇抜なデザインやセンスを問われる課題を苦手としているが、地道な作業やデフォルメデザインの分野は得意。好きな色は淡色系。

野田 ミキ (のだ みき)

彩井高校「GA」1年生の女子。にぎやかな性格で、場を盛り上げるムードメーカー的存在。独特の世界観を持っており、急に寸劇を始めることもある。ファッションに関心が強く、抽象画や普通の美術作品に対してはあまり興味を示さない。美術の才能に恵まれた天才肌ながら気分屋で飽きっぽく、課題制作もついふざけてしまい、担任の外間巧真からはよく怒られている。 実はお菓子作りが得意。

友兼 (ともかね)

彩井高校「GA」1年生の女子。男勝りな性格で、ショートカットで一人称も「オレ」なので、初見では男子生徒と勘違いされることも多い。スポーツ万能で、身体能力にはかなりの自信を持っている。その腕力を活かし、鉛筆画の濃淡を1本の鉛筆の筆圧だけで表現しようとしたこともある。兄の影響でオタク指向が強く、課題ではその影響が及んだことを手厳しく指摘されたこともある。 好きな授業はCGで、スピードが求められるクロッキーを得意としている。

大道 雅 (おおみち みやび)

彩井高校「GA」1年生の女子。漢字テストで「享受」が読めなかった山口如月と野田ミキに読み方を教えたことから、友達からは「キョージュ」という愛称で呼ばれている。口数が少なく、どこかミステリアスな雰囲気があるが、実際に動物と意思疎通をしたり霊が見えたりと、普通の人間が持っていないような能力を持っている。 実はまだ会ったことのない婚約者がいる。

野崎 奈三子 (のざき なみこ)

彩井高校「GA」1年生の女子。グループの中では貴重な常識人で、皆のまとめ役兼ツッコミ役を担っている。そのため、「お母さん」扱いされることもある。反面、料理が非常に苦手でパスタもまともにゆでることができず、本人もそれを気にしている。実家はかなりの郊外にあり、通学には相当な時間を割いている。

吉川 (よしかわ)

彩井高校「GA」1年の女子。大道雅とともに美術展で入賞したことがある。何かとすぐにデッサンしてしまう性質で、茶道の授業中や野球観戦中にもいきなりデッサンを始めてしまうほど、美術に対して情熱を燃やしている。

マリアンヌ・ファン・ティエネン (まりあんぬふぁんてぃえねん)

ファッションの本場フランスから彩井高校に交換留学でやって来た女子生徒。浴衣のデザインを考える授業では、難しい魚偏の漢字ばかり入れた安易なデザインを提出し、越廼淑乃に厳しく指導された。しかし、その後は山口如月たちのアドバイスを受け、違う浴衣のデザインを提出し、のちにコンクールで佳作を受賞した。

芦原 ちかこ (あわら ちかこ)

彩井高校「GA」3年生の美術部部長を務める女子。中部弁をしゃべるが、関西弁と間違えられることがしばしばあり、本人はそれを強く否定している。美術の才能は抜群で、ラクガキが献血PR用のマスコットキャラクターのコンテストに入選したり、過去に描いた青空の絵画が山口如月の心に響き、美術を志すきっかけを与えた。 また、4色型色覚の持ち主で、鉱石の種類などを一瞬で見分けることができる。実は陸上部レベルで足が速い。

水渕 (みずぶち)

彩井高校「GA」3年生の女子。学園生活環境部の部長を務めていたが、美術部との合併を経て現在は美術部の部員となっている。合併後は部長の座を芦原ちかこに譲っているが、立場としてはちかこよりも上で発言力も強い。山口如月とは家が近所同士の幼なじみで、如月が彩井高校に進学するきっかけを与えた人物。美術に興味を持ったのは小学校の時の絵画コンクールで銅賞をとったことから。

魚住 (うおずみ)

彩井高校普通科特別進学クラス3年生の美術部副部長を務める男子。もともと美術に興味があり、「GA」に入ることも考えていたが、その後の進路の幅を狭めてしまうこと、また自らが患う色弱のために断念している。癖の強いメンバーが多い美術部の中ではかなりの常識人で、ツッコミ役に回ることが多い。

保村 (ほむら)

彩井高校工業科2年生の男子。美術に関する知識はないものの、芦原ちかこの勧誘で美術部に入部した。かなり惚れっぽい性格で、特に年上の女性には目がない。そのため、宇佐美真由実や野崎風二子のことを一目見ただけで好きになってしまう。

友兼の兄 (ともかねのあに)

彩井高校「GA」2年生の男子で、友兼の兄。幼少期から身体が弱く、よく保健室に通っており、学校も休みがちで出席日数も足りていない。部活動に所属することで進路を有利に進められるという話を受け、見学の後に美術部へ入部した。友兼と比べてゲームの知識や知略に長けている。

勝山 (かつやま)

彩井高校「GA」2年生の女子で、友兼の兄のクラスメイト。2年生すべての体育祭の制作物をほとんど1人で作り上げた。しかし、お世辞にも上手いとはいえない出来映えで、山口如月に「先輩でもド下手なヒトはいるんだ」と評される。しかし、勝山本人は下手という自覚はまったくない。

三井 裕子 (みつい ゆうこ)

彩井高校「GA」3年生の女子。丸岡ナオと仲が良くいつも行動をともにしている。かなりの大食漢で、クレープを食べた後にフローズンヨーグルトを2つ食べてしまうほど食欲旺盛。そのため、作中ではいつもなにかを食べている姿が描かれている。

丸岡 ナオ (まるおか なお)

彩井高校「GA」3年の女子生徒。三井裕子と仲が良くいつも行動をともにしている。裕子につられてついつい間食をしてしまう生活を続けた結果、1年生の頃と比べてかなり太ってしまった。そのため、裕子とは別の会社に就職しようと考えている。

副部長夫人 (ふくぶちょうふじん)

彩井高校の馬術部に所属している女子生徒。「副部長夫人」とは部員からの呼び名であり、本名は不明。通称通りのおっとりとした性格で、お嬢様のような口調でしゃべる。友兼いわく、「いかにも馬術を嗜んでいるって雰囲気の人」。

ヒロミ

彩井高校の馬術部に所属している女子生徒。馬のデッサンをしたいという山口如月に馬の特徴を丁寧に説明したり、実際に馬にも触れさせてやった。乗馬には落馬や怪我がつきもので、上手くいかないことがしょっちゅうあると漏らす。

野崎 風二子 (のざき ふじこ)

彩井高校のOGで、野崎奈三子の姉。かなりの大食漢で、自由奔放な性格の型にはまらないタイプ。手先が器用で、過去に暇つぶしで作成した卒業証書に押す印鑑があまりにも精巧だったため、回収騒ぎになるという問題を起こしたほど。数々の伝説を持つ人物で、奈三子いわく「大道雅の2倍の能力を持った野田ミキみたいなもの」。

機 ナツキ (はた なつき)

彩井高校に所属する女子生徒。夏休みに偶然、雨宿りに使用したトンネルの中で山口如月と野田ミキと出会い、以降如月のことを「お姉ちゃん」と呼び慕っている。将来的に自分も「GA」に入って芸術を志したいと思っている。

弥生 (やよい)

以前彩井高校の「GC(芸術科Cクラス)」に所属していた女子生徒。模様好きで、生地の柄とかレースの網目、キルトの形などの形状に魅せられ、自分の手で一から模様を作って完成させるのを楽しみにしている。

ナナコ

以前彩井高校の「GC(芸術科Cクラス)」に所属していた女子生徒。首と体が付いているモノであれば何でも自分の作った服を着せてしまう変わった癖を持つ。服を作る情熱に燃えているが、作成した服は3歩歩いただけでバラバラになるなど問題が多い。

ハカセ

以前彩井高校の「GC(芸術科Cクラス)」に所属していた女子生徒。老舗の呉服店のお嬢様で、洋裁と西洋の服飾史の勉強をするために入学している。かつてナナコが作成した服を着た際、3歩歩いただけでバラバラになったため、もうナナコの作った服の試着はしたくないと思っている。

外間 巧真 (そとま たくま)

彩井高校「GA」1年の担任を務める男性教諭。職員室の机がかなり乱雑なうえに、いつも飲みかけのコーヒーカップが置かれているため、おっちょこちょいな山口如月に何度も落とされては壊されている。生徒には声を荒げ厳しく指導するが、生徒からの信頼は厚く、人気も高い。あまりの激高ぶりに他の教員から注意されることもある。

宇佐美 真由実 (うさみ まゆみ)

彩井高校「GA」1年の副担任を務める女性教諭。「GA」3年生の前で行った自己紹介の時に「うさめまゆみ」と誤って発言してしまったことから、「GA」3年生からは「さめちゃん先生」と呼ばれている。真面目な性格で、その優しさから生徒にも慕われている。担任を務める外真巧真に好意を抱いているが、なかなか上手く自分をアピールできていない。

笹本 辛 (ささもと かのと)

彩井高校「GA」3年の担任を務める女性教諭。美術部の顧問を務めているが、顧問を引き受けた理由は「部室を私物化するため」。授業中の混乱に乗じてこっそりタバコを吸うほどのヘビースモーカーで、実際タバコを吸うためだけに部室を訪れることもある。

越廼 淑乃 (こしの よしの)

彩井高校「GA」の「テキスタイル・ファッション」の課目を担当する女性教諭。小柄な体格とは裏腹に「GA」の全学年の生徒に恐れられている。作品を評価してもらう際、彼女と目線を合わせるために不自然なほどに低いイスは「処刑台」と呼ばれている。しかし、授業は音楽を聞いたり、雑誌を参考にするのもありの自由なスタイルで、一部の生徒からは人気が高い。 ちなみに、新任当初はおどおどとした優しい印象の先生だった。

春江 (はるえ)

彩井高校芸術科音楽クラスの担任を務める女性教諭。「作法」の授業で茶道を担当することもあり、生徒から人気がある。本人は少しでも授業の効果があればいいと考えているが、生徒たちは茶道で食べるお茶菓子を楽しみにしているだけで、彼女の思いが生徒たちに通じているかどうかは不明。

おにわとり様 (おにわとりさま)

彩井高校の中庭で飼われている、1匹数千万円と言われている高価なにわとり。掃除のために中庭に入っただけの相手を、すぐさまクチバシでつつくほどに気性が荒く、多くの生徒は手を焼いている。しかし、大道雅にだけは懐いており、雅が指示を出せば隊列を組むなど普段ではありえないような行動をとる。

マシマロ

野田ミキが飼っている猫。名前は毛色の白さからきており、触り心地もふわふわしている。飼い主のミキに似て自由奔放で、自分本位な性格。「可愛い」という言葉に過剰に反応し、その言葉をかけられるのを好んでいる。

早苗ちゃん (さなえちゃん)

彩井高校の美術部部室にあるデッサン用のマネキン人形。ジャージを着用し、「早苗」という名札から早苗ちゃんという名前で親しまれている。あまりにも美術部員が集まらないことから、芦原ちかこが一時期部員として頭数を数えていたことがある。

スネコ

友兼が「素描(そびょう)」の授業を「すねこ」と誤読した際に、山口如月が発想しスケッチブックのラクガキから生みだした猫のキャラクター。劇中劇「えがいてあそぼ!」では如月の相方としてこの人形が登場している。

トモカネウルフ

野田ミキが動物を使ったイラストレーションで、友兼をモデルに考案した凶暴な狼のキャラクター。友兼の特徴をデフォルメして描かれており、友兼はそれが気に入らず、すぐに破り捨てた。

黒いポスカラさん (くろいぽすからさん)

野田ミキが白や朱色と比べてまったく使われない、不憫な黒いポスターカラーをキャラクター化したもの。ミキはこのキャラクターを使った寸劇で、黒いポスターカラーを使ってくれる人を自ら探しに行くというストーリーを考えた。

古見堂のおばあさん (こみどうのおばあさん)

文房具屋「古見堂」を切り盛りしていたおばあさん。ワザと昔の在庫を持ちだしては大げさな作り話をして客をからかう癖があり、孫にも「ツタンカーメンの王墓から発掘されたHBの鉛筆」と謳って鉛筆を買わせたことがある。現在は既に他界している。

集団・組織

GA (げいじゅつかえーくらす)

彩井高校の美術全般をメインに学ぶ「芸術科Aクラス」のこと。他にも音楽をメインに学ぶ「芸術科Bクラス」、通称「GB」が存在する。過去には服飾をメインに学ぶ「芸術科Cクラス」、通称「GC」もあったが、現在はなくなっている。

美術部 (びじゅつぶ)

彩井高校に存在する美術活動を行う部活動。彩井高校では美術を専攻する生徒は「GA」に入ってしまうので、美術部の必要性があまりない。そのため、3人と少ない部員で活動しており、廃部寸前となっている。

場所

彩井高校 (あやのいこうこう)

山口如月たちの通う私立高校で、正式名称は「彩井学園工業大学附属彩井高等学校」。高校の他に中学校や大学も併設されており、広大な敷地を誇る。そのため移動教室の際には、その教室へ行くだけで10分もかかってしまうほど。この学校の象徴は鳥で、学内には鳥をモチーフにした銅像やレリーフなどが多く存在している。高校は普通科、工業科、芸術科、衛生看護科の4学科があり、さらにそこから細かい区分で12クラスに分かれている。

旧資料室 (きゅうしりょうしつ)

美術部が使用する教室。基本的には美術部員しか立ち入ることができない開かずの間となっているためか、学園長も知らない地下の研究室に繋がる階段があるという噂がある。この噂は彩井高校の七不思議の1つに数えられている。

部長小屋 (ぶちょうごや)

美術部の部室である旧資料室に存在する段ボールで作った芦原ちかこが眠る際に使用する小屋。毛布もあり、それなりに快適な作りとなっている。この小屋の製作者は笹本辛。ちかこがいつも旧資料室に来ていたことを疎ましく思い、自分と隔離するために作った。

奥部屋 (おくべや)

美術部の部室である旧資料室の奥に存在する扉の向こう側にある部屋。普段は入れないようになっており、美術部員にも扉の存在はあまり知られていない。部屋の中は昔の創作物や教材、廃材などが乱雑に積まれているカオスな空間。一応、笹本辛がその部屋の管理人だが、長い間放置されている。

大学館内購買 (だいがくかんないこうばい)

彩井高校の大学館内にある購買。彩井高校の生徒もよく利用する購買部。「GA」の生徒たちの特異なリクエストにも応え、マグカップや花からコスプレ用品や鎧に至るまで、さまざまなラインナップが取りそろえられている。

古見堂 (こみどう)

山口如月の地元にある「神様の鉛筆」を購入した文房具店。高校入学前の「神様の鉛筆」購入時はおばあさんが店を切り盛りしていたが、如月が高校入学後に再訪した際には既に他界していた。現在はおばあさんの代わりにその孫にあたる男性が後を継いでいる。

県立美術館 (けんりつびじゅつかん)

大道雅と吉川の入選した絵が飾られている美術館。去年に新しく建て替えたばかりで、館内もそこそこ広い。この美術館を訪れた際、山口如月は他の友人たちから迷子にならないようにと心配されていた。

沢井画房 (さわいがぼう)

山口如月が頻繁に利用する画材店。ポイントカードを作ると安売りセールのハガキが届く仕組みになっており、如月はそれが楽しみで足しげく通っている。500円以上購入するとクジをひくことができ、外れでも蛍光ペンなどの粗品が貰える。

うすべに保育園 (うすべにほいくえん)

彩井高校の近くにある保育園。彩井高校で行事などが行われる際には園児が見学に来るなど、お互い交流がある。美術部に読み聞かせ用の紙芝居作成の依頼をしたこともあり、その際は山口如月も手伝って紙芝居を完成させた。

イベント・出来事

学園祭 (がくえんさい)

彩井高校の学園祭。中学、高校、大学すべて合同参加の大イベントで、特に大学エリアの催しは規模が大きく、活気があると評判。大学構内には「魔の巡礼ロード」と呼ばれる場所があり、ここを歩くとありとあらゆる模擬店の商品を売りこまれ、気がつくと両手がふさがっている。

その他キーワード

神様の鉛筆 (かみさまのえんぴつ)

山口如月が高校入学前に古見堂で購入した鉛筆。購入する際には「学問の神様にして天神様の菅原道真が使っていた由緒ある鉛筆」という説明を受けていた。如月はこの鉛筆を1日に20本使い切るハイペースで、当時はそれほどでもなかったデッサン力を見事に磨き上げた。

混沌鍋 (かおすなべ)

野崎奈三子の家で集まって鍋をした結果できあがってしまった、闇鍋を超えた危険な鍋。味付けはキムチで、ダシはラムネ菓子からとっている。具材はドロップにモモ缶、麦チョコ、メロンパン、マシュマロなど。味はかなり不味い。

日めくりモナ・リザ (ひめくりもなりざ)

美術部が作成した作品の1つで、芦原ちかこオススメの品。一見するとただのモナ・リザだが、日めくりカレンダーのように一枚一枚はがせるようになっており、はがすごとにモナ・リザがこちらに近づいて来るように見えるという作品。最終的にはモナ・リザがこちらへ襲いかかってくる。

風見犬 (かざみいぬ)

彩井高校の校舎屋上にある風見鶏の犬バージョン。犬になった経緯は、学校長の干支が戌年であるため。また風見犬が回ることは非情に稀で、風見犬が回っている時に願い事をすれば叶うという都市伝説がある。

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