遥かな町へ

遥かな町へ

実在の鳥取県倉吉を舞台に、故郷を訪れた中原博史が48歳の記憶を持ったまま14歳の自分にタイムスリップし、その年に重大な決断をする父に向き合うヒューマンドラマ・ファンタジー。

正式名称
遥かな町へ
ふりがな
はるかなまちへ
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
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概要・あらすじ

中原博史は出張からの帰りに間違って故郷の鳥取県倉吉に来てしまう。久しぶりの母の墓参りで目眩に襲われ気づくと14歳の自分にタイムスリップしていた。48歳の記憶を持ったまま中学2年生の生活を送るが、その年の夏に父、中原与志雄が失踪したことを思い出す。父は何故家族の元を去ろうと思ったのか、中原博史は祖母に両親の間に何があったのかを聞き、父の失踪を止めさせようと父の行動を追いかける。

登場人物・キャラクター

中原 博史 (なかはら ひろし)

自宅に中原デザイン設計事務所を構え、妻と娘二人の家族を持つ48歳の男。平成10年4月9日に京都出張の帰りに間違ってJR特急スーパーはくとに乗ってしまい故郷の鳥取県倉吉に来てしまう。久しぶりの故郷の源善寺で母の墓参をすると目眩に襲われ、昭和38年4月7日にタイムスリップして48歳の記憶のまま14歳の自分自身になる。 中学2年生の生活を送る内に、その年の夏に父の中原与志雄が失踪したことを思い出し、秘かに父の行動を追いかける。

中原 与志雄 (なかはら よしお)

中原博史の父。鳥取県倉吉で中原洋服店を営んでいた。中原博史が14歳であった昭和38年8月31日に失踪する。

中原 和江 (なかはら かずえ)

中原博史の母。夫である中原与志雄が失踪してから、中原博史と中原京子を育てるが、中原博史が結婚した翌年に48歳で亡くなる。

中原 京子 (なかはら きょうこ)

中原博史の妹。中原博史がタイムスリップした昭和38年当時は小学生だった。

長瀬 智子 (ながせ ともこ)

中原博史がタイムスリップした中学時代の同級生。学校一の美人でクラスの男子の憧れ。

島田 大介 (しまだ だいすけ)

中原博史の中学の同級生で親友。小説家になりたかった祖父の蔵書を引継ぎ読んでいる。中原博史から小説家志望であることを言い当てられ、これから起きる事々を聞かされる。

正夫 (まさお)

中原博史の中学の同級生。家が近所だったため子供の頃からよく遊んでいた。原田モータースの息子で高校生の時にバイク事故で亡くなっている。48歳の中原博史は、タイムスリップした後の世界で、このことを思い出す。

浜田 隆 (はまだ たかし)

中原博史の中学1年からの同級生。マンガ好き。後に漫画家のハマダ・リュウとなり、少年マンガの『エレキくん』でヒットを飛ばした。

大西 徹 (おおにし とおる)

中学2年生の中原博史の同級生。校内の運動大会でクラス代表に選ばれ、野球部でも2年生でサードを守るレギュラー選手だが、中原博史に長距離走で負けたことや、学校一の美人、長瀬智子と親しくしていることに目をつけて中原博史にケンカをふっかける。

小谷 信一 (こたに しんいち)

中原博史の母、中原和江の前夫。和江とは幼なじみで昭和18年の結婚の祝言の翌日に出征し戦死する。中原博史の父、中原与志雄は戦友であり、遺骨を和江の元に届けた。

大沢 民子 (おおさわ たみこ)

中原博史の父中原与志雄の故郷の鳥取の幼なじみで、戦争で家族を無くして身寄りの無い女性。

場所

源善寺

中原博史の母、中原和江が眠る菩提寺。中原博史は京都の帰りに間違ってJR特急スーパーはくとに乗ってしまい、終着駅の鳥取県倉吉は故郷であり母の二十三回忌だと思い出し、源善寺の母方の松村家の墓参りをすると14歳の時にタイムスリップする。実在の鳥取県倉吉市の満正寺がモデル。

中原洋服店 (なかはらようふくてん)

中原博史の父親が営んでいた洋服店。

上井駅

中原博史が偶然乗ってしまったJR特急スーパはくとの終着駅、山陰線本線倉吉駅の旧名(昭和38年当時)。

その他キーワード

スーパーはくと

中原博史は京都の出張の帰りに新幹線に乗るつもりが、間違って京都発のJR特急スーパーはくとに乗ってしまい、故郷の鳥取県倉吉へ向かうことになる。

書誌情報

遥かな町へ 小学館〈ビッグ コミックス〉

(2004-11-30発行、 978-4091837158)

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