そんな声だしちゃイヤ!

そんな声だしちゃイヤ!

大ファンだった天才声優と、秘密の彼氏であるトップアイドルとの間で心を揺らす、新人アイドル声優の少女。贅沢な三角関係を、コミカルかつ情熱的に描くラブ・コメディ。

正式名称
そんな声だしちゃイヤ!
ふりがな
そんなこえだしちゃいや
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

新人アイドル声優の綾瀬雛は、大人気アニメの主役に異例の抜擢を受ける。声優界の天才と言われる蓮未ユキの相手役を務めることになった雛は、実際に現場に立ち、自分の実力のなさを痛感し絶望する。一方で蓮未は雛の実力のなさを嘆きながらも、彼女の奥にある隠れた魅力に心を乱される。雛に魅了された蓮未は、彼女の秘めた実力を引き出すと称して、雛への個人的な特訓を提案し、半ば強引に雛との交際を開始。

しかし雛には、アイドルとして絶大な人気を誇る渋沢猛という彼氏が存在した。優しい猛が好きなのに、強引な蓮未にもどうしようもなく惹かれていく自分を止められず、3人を取り巻く運命の糸はどんどんもつれ、絡まっていく。そんな雛の様子に気がついた猛は、彼女を自分だけのものにするために、したたかな策略に打って出る。

登場人物・キャラクター

綾瀬 雛 (あやせ ひな)

現役女子高生の新人アイドル声優。男性声優の蓮未ユキの大ファン。春からスタートするテレビアニメ「ヴァンプ」の主役「西条綺羅」役に抜擢される。大人気アイドルの渋沢猛とは家が隣同士の幼なじみで、誰にも内緒でお付き合いをしている恋人同士。大好きな猛という彼氏がいながら、強引な蓮未に惹かれていくのを止められない。 普段は気が小さく、小さなことでも右往左往してしまうタイプ。お酒に弱く、酔うとキス魔になったり、自分の欲望のままに迫ったりと大胆に変貌する。母親は人気漫画家の神京子。

蓮未 ユキ (はすみ ゆき)

大人気男性声優。デビュー4年、弱冠23歳にして大御所声優と渡り合う実力を持った。「声優界の天才」と評され、優しいのに鋭く透明感がある、という彼の声を間近で体感した共演者は、その空気感に飲まれてしまうことも少なくないという。テレビアニメ「ヴァンプ」では、綾瀬雛の相手役「レイ」役を務める。性格は傲慢だが、極度の寂しがり屋。 雛との共演をきっかけに、彼女への想いを強く抱くことになるが、素直になれない部分を強引さでカバーしているところがある。コーヒー一杯に、砂糖を溶かしきれない量を入れるほどの超甘党。

渋沢 猛 (しぶさわ たける)

絶大な人気を誇る男性アイドル。綾瀬雛とは家が隣同士の幼なじみで、誰にも内緒で付き合っている恋人同士。芸能界デビュー2年にして、ドラマにライブにと忙しく活動中。普段は誰に対しても人懐こく、笑顔で接する根っからのアイドルタイプ。しかし大切にしている雛のことになると容赦なく、その執着心から、ブラックな感情をあらわにすることが多い。

大沼 容子 (おおぬま ようこ)

誰もが認める期待の実力派新人女性声優。綾瀬雛とは、養成所に通っている頃からの知り合いだが、雛の実力を認めていないため、主役に抜擢された彼女に対して敵意をむき出しにする。自分にも他人にも厳しく、外見重視のアイドル声優には否定的だった。のちに整形手術によって、外見のみならず性格までも変貌を遂げ、自身もアイドル声優「YO-KO」として活動を始める。

麻宮 (あさみや)

女性漫画家。テレビアニメ「ヴァンプ」の原作漫画を手掛けた。アニメ化にあたり、綾瀬雛の演技に納得がいかず、主役の変更を提案。そのために急遽行われた雛と大沼容子のオーディションに立ち会う。そこで雛の秘めた魅力に気づいたものの、それを認めようとせず、雛を主役から降ろそうとする。

石井 彰一 (いしい しょういち)

テレビアニメ「ヴァンプ」のプロデューサー。蓮未ユキとは親友の男性で、蓮未に対して対等に物が言える数少ない人物。優しく、場の雰囲気を明るくしようと、いつも笑顔でいる。蓮未が綾瀬雛に想いを寄せていることを察している。

阿部 祥治 (あべ しょうじ)

綾瀬雛のマネージャーを務める青年。やり手の敏腕マネージャーだが、容赦ない物言いで有名。雛に対しても、良いところは顔だけと言ったり、雛の自宅のクローゼット内の私服を勝手に処分し、イメージに合ったものに入れ替えるなど、大胆な行動を起こす。既婚者であり、二児の父親。

上田 要 (うえだ かなめ)

渋沢猛のマネージャーを務める青年。オネエ言葉でしゃべるのが特徴。声優に対して偏見を持っているため、暴言が多い。常に猛のことを一番に考えており、彼のプラスになることなら、スキャンダルをも逆手に取り、誰でも踏み台にする覚悟がある。

鬼塚 姫子 (おにづか ひめこ)

芸能プロダクション「O2プロデュース」の社長令嬢。テレビアニメ「ヴァンプ」のオーディションで、綾瀬雛が主役を争った声優。特技は人を蹴散らすこと。苗字で呼ばれることを極端に嫌がり、あくまでも「姫」と呼ばせようとする。18禁のエロゲーム「私立サクらんぼ学園」では、「まこと先生」役の声を担当。

荻原 久美 (おぎわら ひさよし)

「世界のオギワラ」と呼ばれるスーパー声優。蓮未ユキを声優界にスカウトした青年。蓮未にとっては恩師。ユキに引けを取らない甘い声の持ち主で、その声は特別な周波数を有する。聞いた人は軽い興奮状態となり、力が入らなくなる。その声を使って過去に落とした女性の数は、数えきれないという。綾瀬雛の存在はユキの精神状態を不安定にすると判断し、2人を別れさせるため、海外から帰国した。

その他キーワード

ヴァンプ

本作『そんな声だしちゃイヤ!』中に登場するTVアニメ。麻宮作の人気漫画をアニメ化したもの。ヴァンパイヤであるヴァンプ族の第一王子「レイ」が、自分の子供を産ませる花嫁として選んだ普通の女子高生「西条綺羅」との日常を描いたラブ・コメディ。プロデューサーは石井彰一、「レイ」役を蓮未ユキが、「西条綺羅」役を綾瀬雛が担当した。

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