バンパイヤ

バンパイヤ

手塚治虫の未完の異色少年漫画を、実写とアニメの合成で映像化した作品。動物に変身する能力を持つ一族バンパイヤの少年トッペイが巻き込まれる陰謀を描いたホラーアクション。

正式名称
バンパイヤ
ふりがな
ばんぱいや
原作者
制作
虫プロダクション
監督
山田健
監督
菊池靖
放送期間
1968年10月5日 〜 1969年3月29日
放送局
フジテレビ
話数
26話
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
怪談・伝奇
関連商品
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概要・あらすじ

山里から上京してきた少年トッペイこと立花特平は、偶然出会った新聞記者の森村記者の紹介で、アニメ制作会社虫プロに入社する。しかし、トッペイは動物に変身する能力を持つ人間バンパイヤだった。

トッペイと出会い、バンパイヤの存在を知った男ロックこと間久部緑郎はその能力を利用して、自分の野心を満たそうと画策する。ロックや、バンパイヤを危険視する人間達によって、トッペイの運命は翻弄されていく。

登場人物・キャラクター

立花 特平 (たちばな とくへい)

動物に変身する能力を持った一族バンパイヤである十五歳の少年。月を見ると、白い狼に変身する。山里で両親である立花博士とトッペイの母、そして弟のチッペイと共に平和に暮らしていたが、突如失踪した両親を探して上京してくる。 偶然出会った新聞記者の森村記者の紹介で、アニメ制作会社虫プロに入社し、雑用係となった。正義感が強いが、自分の実験材料にしようとした怪奇現象の権威熱海教授を海に突き落としたことを野心家の青年ロックに知られて、その野望実現の手助けをすることを強いられる。 後にロックと決別し、同胞であるバンパイヤのために奔走する。

別府博士 (べっぷはかせ)

人間の獣化を食い止める薬品ヒューマンSを開発した医師。動物に変身する能力を持った一族バンパイヤ の女性岩根山ユリ子を助手にしている。

手塚 治虫 (てづか おさむ)

毎朝タイムスの新聞記者森村記者の紹介で、トッペイが就職したアニメ制作会社虫プロの社長。実在の人物であり、自分自身の役で登場した。

岩根山 ユリ子 (いわねやま ゆりこ)

動物に変身する能力を持った一族バンパイヤの一員。狼に変身する。トッペイの父である立花博士の助手。一族を人間の迫害から守るための組織バンパイヤ委員会の中心的メンバーである。

立花博士 (たちばなはかせ)

トッペイの父親で、動物に変身する能力を持った一族バンパイヤの一員。自身もトッペイ同様狼に変身する。バンパイヤ を人間の迫害から守るための組織バンパイヤ委員会のメンバーである。

森村記者 (もりむらきしゃ)

新聞社毎朝タイムスの学芸部記者。偶然トッペイと出会ったことで、動物に変身する能力を持った一族バンパイヤや野心家の青年ロックを巡る陰謀に巻き込まれている。正義感は強いが腕っ節は弱い。

大西 ミカ (おおにし みか)

資産家立花家の令嬢。その財産を狙う野心家の青年ロックに誘拐され、殺されかかるが辛くも助かる。狼に変身するトッペイの苦しむ姿を見て同情し、協力するようになった。両親はロックによって殺され、その財産も奪われる。

バンパイヤ

『バンパイヤ』に登場する種族。動物に変身する能力を持った一族。様々なきっかけで変身するが、変身後も言語能力を持つ者など、その能力には個人差がある。有史以来、人間に異端視され迫害され続けてきたので変身能力を隠して生きている。 しかし、現代になり、その存在が野心家の青年ロックによって社会に暴露され、激しいバンパイヤ狩りに晒されたが、医師の別府博士の開発した人間の獣化を食い止める薬品ヒューマンSを投与されて人間となり、解放される。

間久部 緑郎 (まくべ ろくろう)

天才的な頭脳と、冷酷さを持つ青年。孤児として育つが野心家であり、書生として雇われていた資産家の大西家の大西ミカを誘拐し、その財産を奪い取る。その資金を生かして、弱みを握ったトッペイを手始めにバンパイヤ達を使って、革命を起こそうと画策した。 女装を含め、変装が得意である。

チッペイ

小学一年生のトッペイの弟。丸い物を見ると、子供の狼に変身する。いつも笑顔の明るい性格で、トッペイを「あんちゃん」と呼んで慕う。人間時でも嗅覚が鋭い。本名は不明。

熱海教授 (あたみきょうじゅ)

怪奇現象の世界的権威である科学者。動物に変身する能力を持った一族の存在を確信し、バンパイヤと名付ける。初めて会ったバンパイヤであるトッペイを実験材料にしようとして、海に突き落とされるが辛くも生き延び、野心家の青年ロックに協力して、人間を獣化させる薬品マッドPAを開発した。

バンパイヤ委員会 (ばんぱいやいいんかい)

『バンパイヤ』に登場する組織。長年に渡る人間の迫害に対し、動物に変身する能力を持った一族バンパイヤが自らを守るために作った組織。山口県の秋吉台で結成され、その反人間の思想に目をつけた野心家の青年ロックに共闘を持ちかけられ、バンパイヤが支配種族となる革命運動を推進。 しかし、ロックによってバンパイヤの存在が社会に暴露されて、激しい弾圧に晒される。ロックに利用されていた事を悟ったメンバー達は警察に自首し、組織は消滅した。

原人 (げんじん)

『バンパイヤ』に登場するキャラクター。怪奇現象の世界的権威熱海教授が、野心家の青年ロックの援助で開発した、人間を獣化させる薬品マットPAを投与された人間が変身した姿。知能は低下するが、体力は増強される。 プロレスラーや女性空手家を獣化させた、通常の原人よりも強力なものも存在する。

場所

虫プロ (むしぷろ)

『バンパイヤ』に登場する企業。毎朝タイムスの新聞記者森村記者の紹介で、トッペイが就職したアニメ制作会社。漫画家である手塚治虫が社長を務めている。1960年代から1970年代にかけて実在した企業である。

その他キーワード

純粋人間 (じゅんすいにんげん)

『バンパイヤ』に登場する言葉。動物に変身する能力を持った一族バンパイヤに対比する概念で、変身能力を持たない人間のことを指す。主にバンパイヤが会話の中で使う。

マッドPA (まっどぱー)

『バンパイヤ』に登場する薬品。怪奇現象の世界的権威熱海教授が、野心家の青年ロックの援助で開発した、人間を獣化させる薬品。投与した人間は知能が低下し、体力が増強された原人となる。

ヒューマンS (ひゅーまんえす)

『バンパイヤ』に登場する薬品。医師の別府博士が開発した、人間の獣化を食い止める薬品。マッドPAで獣化させられた原人を元に戻すだけではなく、動物に変身する能力を持った一族バンパイヤの変身能力を抑制して、変身能力の無い純粋人間にする効果がある。

クレジット

原作

監督

山田健 , 菊池靖

脚本

山浦弘靖 ,

動画監督

木下蓮三

音楽

林光

制作

虫プロダクション

原作

バンパイヤ

動物に変身するバンパイヤ族と、破壊欲にとりつかれた青年間久部録郎が出会い、すべての人間たちをけものにしてしまうバンパイヤ革命を起こす。作者である手塚治虫が重要な役割で登場。実写とアニメ合成によるテレビ... 関連ページ:バンパイヤ

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